藤枝リアンが決勝トーナメントへ 全国中学総体・バレーボール男子
初めて参加可能のクラブチーム 「バレー少年の希望に」
クラブチームの参加が認められ、初出場となった県大会から全国にたどり着いた藤枝リアン。鈴木監督が「クラブチームの可能性を示し、バレー部のない中学に進学する静岡の小学生の希望となろう」と送り出した選手が大舞台で躍動した。
江別中央(北海道)との予選グループ戦は「レシーブ命」というチーム方針を体現。守備の要である主将松永(掛川桜が丘中)を中心に粘り強くボールを拾い、25-21、32-30と激しい競り合いで2セットを連取した。
クラブは2012年に誕生。当時の藤枝市内にバレー部があるのは2校だけで、鈴木監督が「バレー少年たちに競技を続けることを諦めてほしくない」との思いで創設した。
選手の所属校はばらばらで、県中部を中心に中東遠地域からも集まる。藤枝西益津中を拠点に活動するが、練習できるのは平日夜と土曜を合わせ週3日程度。短時間集中で腕を磨いてきた。
「リアン」はフランス語で「絆」。松永は「学校が違い、練習時間が短くてもチームワークがあれば勝ち上がれると示したい。優勝を狙う」と決意を新たにした。
(北井寛人)