記者コラム「清流」 「迅速な開票」責任感を

 森町長選の開票結果発表は町選挙管理委員会の想定より約40分遅れ、開票開始から2時間超を要した。選管事務局は「念入りに確認した結果」と説明した。
 正確性は大前提だが、公職選挙法では、「迅速な開票」が求められている。開票当日、最終確認を待つ票の束が目の前で滞る状況で書記長と選挙長が談笑する場面があった。とうに目標時間は過ぎていた。候補者や有権者にできる限り早く結果を伝えようという責任感を持って作業していただろうか。開票現場に居合わせていた者から見れば、緊張感が欠けていたと受け取らざるを得ない。
 8年前の町長選は三つどもえの激戦だったが、約1時間20分で開票を終えている。目標時刻を遅らせるなど後ろ向きな対応に終わらせずに原因を突き止め、適切な改善を求めたい。
 (袋井支局・北井寛人)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞