真淵とフタバアオイ関係は? 浜松・県居小で特別授業

 浜松市中区の県居小はこのほど、地元出身で江戸時代に活躍した国学者賀茂真淵とフタバアオイの関係を学ぶ特別授業を同校で開いた。5年生約40人が専門家からフタバアオイの歴史を学び、植え付けも体験した。

フタバアオイの植え付け作業に励む児童=浜松市中区の県居小
フタバアオイの植え付け作業に励む児童=浜松市中区の県居小

 市立賀茂真淵記念館(同区東伊場)の学芸職員池谷昭広さんが、真淵を祭る県居神社(同)と上賀茂神社(京都市)の神紋がフタバアオイをかたどっていることや、徳川家の家紋のルーツになったとされることなどを紹介した。フタバアオイの保護、育成に取り組む一般財団法人「葵プロジェクト」(京都市)の高瀬川薫子理事は、フタバアオイは和歌にも登場することなどを説明し、「絆を願う植物」と伝えた。
 県西部でフタバアオイの生育活動を展開する「葵の会遠州」の坂口武利事務局長は、フタバアオイ約80株を児童に贈った。5年生が今後、校内で育てていく。
 

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