⚽静岡学園 開誠館下し雪辱V 静岡県中学総体サッカー

 静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は30日、サッカーなどを行った。サッカー決勝は静岡学園が1-1の同点からPK戦の末、浜松開誠館を下し、2年ぶりに王者を奪還した。両校は東海大会に出場する。

静岡学園―浜松開誠館 PK戦で勝利を決め、喜びを爆発させる静岡学園イレブン=藤枝総合運動公園サッカー場
静岡学園―浜松開誠館 PK戦で勝利を決め、喜びを爆発させる静岡学園イレブン=藤枝総合運動公園サッカー場


▽決勝
静岡学園 1(0―0 1―1 延 長 0―0)1 浜松開誠館
(PK5-3)


開誠館「最後に隙」
 昨年の県、全国総体の覇者浜松開誠館は、後半追加時間に主将のMF小関が奪った1点を守り切れず、PK戦で県総体連覇を逃した。小関は「最後に隙を見せた」と険しい表情を浮かべた。
 準々決勝、準決勝と競り勝ち、調子は上がっていた。しかし決勝は連日の接戦の疲れが出たのか、「試合を通して走り負けていた」。静岡学園のラストプレーをしのげなかった。
 県総体連覇は逃したが、8月には東海大会が待つ。「もう同じ負け方はしない。走って粘る自分たちのモットーを貫いて東海大会を勝ち抜き、全国総体連覇を目指す」。主将は気持ちを切り替えた。

黒川が千金同点弾 PK戦制す
 サッカー決勝で土壇場から栄冠を勝ち取ったのは静岡学園だった。1点を追う後半追加時間の終了間際、ラストワンプレーでDF黒川が浜松開誠館のゴールをこじ開け同点に。PK戦の末、前年決勝で敗れた相手に雪辱を果たした。
 互いにGKの好プレーもあり、スコアレスで迎えた追加時間。残り約30秒で浜松開誠館に痛恨のゴールを許し、試合は決まったかと思われた。しかし、静岡学園にひるむ選手はいなかった。
 試合再開直後に得た右CKの好機。主将の泉が右足で放ったボールは、カーブを描いてDF黒川の目の前に。「泉が蹴った瞬間、自分が決めるビジョンが見えた」。頭でゴール左下にたたき込んだ。
 途中出場での起用法が多く、決勝も追加時間突入後にピッチに立った。「5分でいいから使ってくれと思っていた時に回ってきた出番。点を決める自信はあった」。PK戦も自ら名乗りを上げ、落ち着いて決めて勝利に貢献した。
 チームの目標は東海大会連覇と全国制覇。ラッキーボーイは「悪い雰囲気も一気に覆すようなプレーで勝利に貢献したい」と意気込んだ。
 (浜松総局・北井寛人)

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