吉田(三島中郷西)男子400優勝 県記録32年ぶり更新 全国中学総体・陸上
全国中学校体育大会は24日、愛媛県などで行われ、陸上は男子400メートルで吉田明仁(三島中郷西)が県中学記録(48秒90)を32年ぶりに更新する48秒74で金メダルを獲得した。今大会の陸上では県勢初のメダルで、同種目の県勢の優勝は2007年以来16年ぶり。
出場者ランク1位の重圧を物ともせず、大舞台で県中学記録(48秒90)を塗り替えた。男子400メートルの吉田(三島中郷西)は48秒74の自己新で金メダル。「ずっと全国制覇と県中学記録更新を目標にしてきた。支えてくれた家族や仲間に感謝したい」と頂点の座をかみしめた。
「自信はある。緊張もプレッシャーも力にしよう」。レース前、胸に手を当てて目を閉じ、先頭でフィニッシュするイメージを膨らませた。スタートから軽やかに加速し、300メートルまで一定ペースで刻んで優勝を確信。ラスト100メートルで渾身(こんしん)のスパートを掛け、スピードを落とさず駆け抜けた。
昨夏は予選敗退し、最後までペースを落とさない走りを磨いてきた。目標にしたのは48秒台での日本一。前半200メートルを24秒以内に通過することにこだわった1年間の成果を決勝で発揮し、「力まずに加速でき、理想的な走りができた」と晴れやかな表情で振り返った。
高校での目標は全国総体優勝。「まずは48秒台を常に出せるようにしたい」とレベルアップを誓った。
(北井寛人)