陸軍墓地跡を清掃、供養 彼岸に合わせ浜松市遺族会

 浜松市遺族会(大石功会長)は20日、中区住吉の陸軍墓地の跡地「住吉墓苑平和記念広場」で、秋の彼岸に合わせた清掃活動と供養を行った。

「英霊顕彰之碑」の周辺を清掃する浜松市遺族会員=浜松市中区住吉の陸軍墓地跡地「住吉墓苑平和記念広場」
「英霊顕彰之碑」の周辺を清掃する浜松市遺族会員=浜松市中区住吉の陸軍墓地跡地「住吉墓苑平和記念広場」

 会員約20人が参加し、戦争で亡くなった兵士や犠牲になった市民を悼む「英霊顕彰之碑」周辺のごみや落ち葉を拾ったり、草木の枝を整えたりした。
 大石会長によると、平和記念広場には1942年に戦没者を追悼する忠霊殿が建てられ、1万857柱の位牌(いはい)をまつっていた。老朽化のために2005年に解体されたが、現在でも800品を超える遺品などが埋められているという。
 大石会長は「活動を続けることで広場の存在を周知したい。戦争の悲惨な歴史を後世に伝えることで、先人が望んだ平和な世の中になれば」と話した。

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