甘く実った皇室献上柿を収穫、箱詰め 次郎柿の原産地・森町

 次郎柿の原産地とされる森町で7日、皇室献上柿の収穫、梱包(こんぽう)作業が行われた。町内20農家が計約680個を摘み取り、町職員らが上質な160個を厳選してきり箱に詰めた。

皇室献上柿を収穫する太田さん=森町森
皇室献上柿を収穫する太田さん=森町森

 次郎柿の献上は毎年恒例で、今年で110回目。5代にわたって献上している太田知宏さん(29)=同町森=は「おいしく召し上がっていただき、日々健康に過ごしていただけたら」と丁寧に柿を摘み取った。今期の柿は夏の暑さなどが原因で収穫量は少ないが生育は順調で、甘みある良質な柿に仕上がっているという。
 納品された柿は厳選の後、40個ごとに計4箱に詰められた。宅配便で発送し、天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻に献ずる。
 1908年に明治天皇が本県を訪れた際、当時の県知事が同町産の次郎柿を提供し、以来献上が続いている。
 (袋井支局・北井寛人)

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