若者の投票率向上させるためには？【参院選×NEXT特捜隊アンケート】
読者参加型の報道に取り組む静岡新聞社の「ＮＥＸＴ特捜隊」が今回の参院選に関し実施したＬＩＮＥアンケート。各種選挙で低い傾向にある若者の投票率を向上させるための方策を自由記述で尋ねたところ、インターネット投票を求める声が特に目立った。
若者の投票率 向上させるためには？
袋井市の主婦（６０）は「マイナンバーなどを利用した上で、ネット投票を可能にすべき」と訴え、静岡市葵区の地方公務員の男性（４７）は「マイナンバーと結びつければできると思う」と記した。同市葵区の女性会社員（５３）は「せっかく１８歳から投票ができるようになったのだから、若者目線で投票しやすいようにすべき」と指摘した。
投票環境に関しては「ネットが一番と思うが、現状なら大型スーパーの投票所をもっと増やすべき」（浜松市浜北区、３２歳パート男性）や「学校を期日前投票所にする」（伊豆の国市、４６歳男性会社員）などの意見も寄せられた。
当事者の若者からは「政治家に若者向けの政策、施策を提案してほしい。高齢者向けばかりでうんざり」（富士市、２０歳建設業男性）との本音も。若い世代からの立候補者の増加が、政治への関心や投票率の向上につながるとの意見も複数寄せられ、静岡市駿河区のナレーターの女性（５８）は「選挙に出馬するためのお金を安くできないか」と望んだ。
子どもの頃から政治や選挙制度について学ぶ必要性を訴える声も多くあった。「小中学生でも模擬投票やディベートを行う」（県外、６２歳男性会社員）と学校での主権者教育の充実を望む声や、「親が投票に行く姿を見せる」（函南町、公務員女性５０歳）など家庭でできる工夫を記した回答もあった。
あなたは参院選の投票に行きますか？
【行く】
・選挙に行かなければ、自らの意見は政治に反映されないと考えているから（浜松市浜北区、２２歳男子学生）
・行かなければ「シルバー民主党」の圧勝になるから（浜松市中区、４４歳女性会社員）
・自分の１票なので、それで意思表示する（磐田市、６７歳主婦）
・日本を選挙のある国にしてくれた先人に感謝と敬意を込める行動として（静岡市駿河区、６７歳会社役員）
・女性にもしっかり権利があるから（静岡市清水区、５３歳主婦）
・選挙権を得てから、欠かしたことがない。権利であり、義務と考えている（静岡市駿河区、４９歳男性会社員）
・頼まれた候補がいるから（静岡市駿河区、７４歳男性）
・投票しなければ、政治に対して意見を言う権利がないと思うから（静岡市清水区、６０歳自営女性）
・選挙は楽しみなので（長泉町、６３歳男性会社員）
・与えられた１票を無駄にしたくない（焼津市、４４歳男性会社員）
【行かない】
・政治に期待できない（吉田町、６６歳無職男性）
・誰がなっても同じだと思ってしまう（下田市、５９歳主婦）
「良識の府」と称される参議院。参議院議員にこそ期待したいと思うことはありますか？参議院の在り方についての考えを聞かせてください。
・解散がないため、地に足を着けてじっくり政策を練ることができるので、課題について党派を超えて議論し、前に進めてほしい（静岡市駿河区、４９歳男性会社員）
・目先にとらわれない、未来に向けた長期的な国策議論をしてほしい（県外、４８歳福祉関係男性）
・安全保障や防衛、憲法のような課題に腰を据えて臨んでほしい（静岡市葵区、４７歳地方公務員男性）
・国民の生活を少しでも理解してほしい。消費税や奨学金制度について、スピード感を持って対処してほしい（静岡市清水区、５７歳パート女性）
・議員報酬や公務員給与の見直しをしてほしい（静岡市駿河区、６６歳自由業女性）
・残念ながら「良識の府」ではなくなっている。全て政党政治になっており、衆議院と変わらない（浜松市中区、７４歳男性）
・「良識の府」になっていないので、定数を大幅削減してよいと思う（県外、６２歳男性会社員）
・参議院は必要だと思う。参議院と衆議院で与野党のねじれが起こった時は機能していたと思う（御殿場市、５１歳会社役員）
・衆議院、参議院議員を問わず、国民のことを考える想像力のある議員を望む（静岡市駿河区、３７歳公務員女性）
■アンケート概要
１４日から１６日にＬＩＮＥを通じて実施し、１０６件が寄せられた。
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