自転車ツーリズム、可能性は 仏チーム蠣崎選手(沼津出身)ら議論

 沼津信用金庫は27日夜、フランスの自転車ロードレースクラブチーム「ヴェロスポールヴァレテ」に所属する沼津市出身の蠣崎(かきざき)優仁選手(23)らのトークイベント「これからの時代のサイクルツーリズム」を、同市のぬましんCOMPASSで開いた。

欧州の自転車文化や県東部のサイクルツーリズムの可能性などについて議論した(右から)小野さん、蠣崎さん、森川さん=沼津市のぬましんCOMPASS
欧州の自転車文化や県東部のサイクルツーリズムの可能性などについて議論した(右から)小野さん、蠣崎さん、森川さん=沼津市のぬましんCOMPASS

 地域創生・活性化に関わる人に話を聞く「COMPASSカフェ」の一環。サイクリストの拠点「チェレステカフェ」(同市口野)店主の小野剣人さんと、企画したマスマススクエア代表の森川正信さんが聞き手として登壇。欧州の自転車文化や県東部のサイクルツーリズムの可能性を議論した。
 蠣崎さんは今月、ツールドフランスの難所であるピレネー山脈ツールマレー峠での強化合宿に参加。道中に点在した、標高や頂上までの距離、勾配が書かれた自転車用の案内板に感動したという。「県東部にも戸田峠や東京五輪コースの三国峠などがある。案内板や頂上のモニュメントを整備すれば海外からも訪れたくなる場所になる」と提案した。
 蠣崎さんは自転車道の整備や世界規模のレース誘致も提言。小野さんは「レースが開催できるほど文化を成熟させるために必要なのは間口を広げること。子どもの頃のような気軽さで自転車を始められる環境が大事」と話した。

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