放課後音楽講座スタート 浜松・豊西小、金管バンド部廃部から3年

 浜松市東区の豊西小が、地域との連携で児童が楽器に親しむ「とよにし放課後音楽講座」を本年度から開始した。3年前に教職員の人手不足から金管バンド部が廃部となったが、地域住民らと協力し児童が演奏する機会を残せないかと放課後学習の講座として開設にこぎ着け、児童バンド復活を目指している。

楽器演奏に取り組む児童=浜松市東区の豊西小(写真の一部を加工しています)
楽器演奏に取り組む児童=浜松市東区の豊西小(写真の一部を加工しています)

 「もっと息をたくさん使って」。6月28日に同小音楽室で行われた講座で、慣れない楽器を手に、児童が一生懸命に音を出した。トランペットやトロンボーンなどの金管楽器と打楽器を4~6年計16人が演奏。NPO法人「浜松生涯学習音楽協議会」認定指導員で同小の田中順一教諭と、同指導員の山下万里子さんが、楽器の持ち方や音程を指導した。
 同小金管バンド部は地域のお祭りやイベントで演奏を披露してきた。廃部になると、地域から「残したい」と声が上がり、学校運営協議会で存続を目指し協議を重ねていた。
 一般に親しみのある「池の雨」を合奏することを目標に、12月まで計16回活動する。バンド名は、「とよにしミュージックワールド」と名付けた。アルトホルンを担当する杉本佐奈さん(5年)は「音の使い分けが難しいけれど、楽しい。『池の雨』を完璧に吹きたい」と目を輝かせた。

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