東部総局 日比野都麦
ひびの・つむぎ 1997年生まれ、名古屋市出身。静岡文化芸術大卒。2020年入社。社会部、浜松総局を経て、現在は東部総局に勤務。地域の隠れた話題を発掘していきたいです。猫と紅茶が好きです。
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沼津の民家にトカゲの“落とし物” 体長30センチ、オレンジの斑点 飼い主見つかる
沼津署は11日、沼津市下香貫の民家の敷地で、オレンジ色の斑点模様をした体長約30センチのトカゲ1匹が見つかったと発表した。同日夜、飼い主から申し出があり、確認が取れたため引き渡した。 同日午後3時半ごろ、住人の男性が発見して捕獲し同署に届けた。河津町の動物園「iZoo(イズー)」の白輪剛史園長によると、トカゲは「シュナイダースキンク」とみられ、毒はない。西アジアから北アフリカにかけて広く分布し、国内ではペットとしても流通、飼育されているという。
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花苗販売やツリークライミング 植物との触れ合い楽しむ 清水町、パン祭りも同時開催
植物に親しむイベント「柿田川みどりまつり」(実行委主催)が11日、清水町総合運動公園で開かれた。町内外のパン屋が出店するパンまつりを同時開催。花苗や飲食の販売ブースが軒を連ね、多くの家族連れらでにぎわった。 マーガレットやマリーゴールドなど色とりどりの花苗が並んだ。母の日に合わせて、カーネーションを使った寄せ植えも人気を集めた。木に垂らしたロープを登る「ツリークライミング」のワークショップに挑戦した同町の市野和玖君(7)は「楽しかったけど怖かった。景色がよかった」と笑顔を見せた。 同日に11歳の誕生日を迎えた町のイメージキャラクター「ゆうすいくん」が訪れ、来場者と触れ合った。
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清水町、若者が政策に「意見」 よりよい町政の契機に【記者コラム 湧水】
「子育てのしやすい町にしたい」と清水町出身の若者が昨年、「清水町の教育費を考える会」を結成した。メンバーの3人は、経済的な理由から子どもたちが学習を諦めることがないようにと、教育費の無償化や私費負担軽減を訴えている。昨年4月には町長選と町議選の候補者に教育費に関するアンケートを行うなどした。政治や行政に関心が薄い若者が増えている中、若者が町政に参画する契機となってほしい。 考える会は、町が物価高騰対策生活支援としてマイナンバーカード所有者と新規申請者にクオカードを配布した事業に懐疑的な見方を示す。町は2023年度一般会計補正予算として、昨年の町議会11月定例会で事業費5600万円を計上。国
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清水町 人材確保に注力 採用HP刷新 新試験制度も導入
2025年度新規採用職員の募集に合わせて、清水町は採用活動に力を入れている。採用ホームページをリニューアルしたほか、従来の公務員試験に代えて新たな試験内容を導入した。「若手もアイデアや意見を言いやすい職場」と担当者。小規模自治体の売りを前面に、多様な人材の確保を目指す。 刷新したホームページには、入庁2~4年目の職員が、やりがいや目標を語るインタビューや1日のスケジュールを掲載。文章力や思考力を測る「職務能力試験」を取り入れ、公務員志望者だけでなく民間志望の学生らにも受験しやすい体制を整えた。保育士と幼稚園教諭の確保のため、担当職員が県内外の大学や専門学校を訪問してPRに取り組んでいる。 就
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全国コンクール一枚写真の部 清水町の広報誌、初入選 柿田川の自然と児童撮影
清水町が発行する「広報しみず」の昨年6月号の表紙写真がこのほど、全国の自治体や団体の広報作品を審査する2024年全国広報コンクール「広報写真一枚写真の部」で入選した。同町の入選は初という。 表紙写真は柿田川のほとりに設置されている自然観察園「清水小教材園」で、小学生が川に足を付けて楽しむ様子を写した初夏らしい一枚。同町職員の石渡千尋さんが昨年5月、子どもたちの笑顔と迫力ある水しぶきを捉えた。新型コロナウイルスの5類移行直後の広報誌で、「コロナ禍の先にある町の未来を意識した。自然に触れる子どもたちの元気さを伝え、見た人が楽しい気持ちになってほしいと思った」という。 同コンクール一枚写真の部
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⚽アスルクラロ沼津 ホーム初黒星 福島に0ー1 J3第12節
J3リーグは3日、各地で第12節の10試合が行われ、2位の沼津は0-1で福島に敗れた。相模原と0-0で引き分けた3位のFC大阪も勝ち点21となった。首位の大宮は鳥取に3-0で快勝し、3連勝で勝ち点30とした。今治は奈良に1-2で競り負けた。 ①愛鷹▽観衆3087人 福島 4勝2分け6敗(14) 1(0―0 1―0)0 沼津 6勝3分け3敗(21) ▽得点者【島】樋口(3) 接戦制せず無得点 後半猛攻に耐えられず 沼津は、前節リーグ最多記録の9得点を奪った福島の猛攻に苦しめられた。前半の好機を生かせず、守勢に回った後半に耐えきれず失点。無得点のまま、今季リーグ戦のホームで初黒星を喫した。
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⚽アスルクラロ沼津、3日にホーム戦 前節9得点の福島と対戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は3日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場で13位の福島ユナイテッドFCと対戦する。福島は前節、リーグ最多記録の9得点で岩手に勝利。中山雅史監督は「相手がバランスを崩したところで素早く攻め込めるかどうかが鍵」と気を引き締めた。 前節のFC大阪戦では序盤にこぼれ球から先制を許した。前半31分にFW和田育選手が自ら獲得したPKで同点としたが、後半に勝ち越される。終了間際にDF宮脇茂夫選手が直接FKを左足で決めて引き分けに持ち込んだ。2度追いつくなど粘りを見せ、勝ち点1を分け合った。 宮脇選手は「攻撃に参加しチャンスにつなげたい」と勝利へ意を強くした。3日は午後2時キ
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卓球女子・平野美宇さん母 母校沼津西高で講演 夢実現へ「感謝の気持ちを」
パリ五輪シングルス日本代表入りを決めた卓球女子の平野美宇選手(沼津市出身)の母の真理子さん(55)=山梨県=が26日、母校の沼津西高(同市)で講演した。全校生徒約550人を前に夢を実現するために大切なことを披露した。 真理子さんは同市出身で、中学・高校時代に卓球に打ち込んだ。現在は山梨県で、障害の有無や年齢、性別に関係なく通うことができる卓球教室の監督をしている。小学校の担任に憧れ、教員を目指したという。 筑波大へ進むと、スター選手のような学生が多く自信をなくしたが、高校時代の顧問から「信頼している」と言われたことをきっかけに奮起したと振り返った。大学卒業後、特別支援学校で働いた経験が
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記者コラム「清流」 魅力の多い東部地域
先日、県外から遊びに来てくれた友人が、帰り際に「1日じゃ足りないなあ」とつぶやいた。手元のスマートフォンには、三島駅前で撮影した観光案内の看板の写真。西伊豆町の堂ケ島などを挙げ、「想像以上に回りたい場所が多かった」と話していた。 沼津に着任して以来、話題の飲食店や温泉を巡ったり、冬にはスノーボードに初挑戦したり、近隣で楽しめるアクティビティが多いと実感する。友人の「静岡に住んでみたい」という言葉に、なぜか誇らしい気持ちになった。 取材先の行政関係者からは「もっと東部地域のことを売り出したい」という声を聞く。地域には知れば知るほど面白い魅力がもっとたくさんあるはず。記者としてまだまだ発信不
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⚽アスルクラロ沼津 2年目の中山体制快進撃 後半に強さ、19得点中15点
今季、沼津は就任2年目の中山監督の下で、快進撃を続けている。ハードな練習で培った体力で試合後半に強さを見せ、リーグ戦10試合を終え、6勝2分2敗の勝ち点20で現在2位。リーグ戦の19得点中、15点を後半に決めている。17日のルヴァン杯J1札幌戦後、中山監督は「フィジカルなど時間がかかる部分もあるが、自分たちと向き合って、よりクオリティーを上げていければ」と昇格に向けて決意を新たにした。 「横パスだけじゃなくて縦に入れるなど、スイッチが入る瞬間が、今年は増えている」と語るのはMF持井だ。13位に終わった昨季はパス回しや試合終盤の失点の多さが課題となったが、今季の沼津は先制されても「絶対に取り
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浜松出身の俳優田中道子さん ⚽アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手と結婚
浜松市出身の俳優田中道子さん(34)と、サッカー元日本代表でJ3アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手(34)が22日、結婚したと所属事務所やクラブを通して発表した。 2人もそれぞれのSNSで結婚を報告した。「未熟な2人ではありますが、互いに支え合い、仲むつまじい家庭を築いていきたいと思います」とメッセージを寄せた。関係者によると、田中さんがアスルクラロ沼津の試合に応援に来ていたこともあったという。 田中さんは静岡文化芸術大(同市)を卒業。芸能活動の傍ら2022年に1級建築士試験に合格した。同年10~12月には静岡新聞のコラム「窓辺」を執筆した。浜松市の魅力をPRする親善大使「市やらまいか大
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資産活用テーマにセミナー 沼津でスルガ銀とクレディセゾン
スルガ銀行とクレディセゾンは20日、資産活用をテーマにした金融セミナー「セゾンマネースクール」を沼津市のららぽーと沼津で開いた。昨年5月に結んだ資本業務提携の一環で、共催は初。 ファイナンシャルプランナーなどの資格を持つ同銀行の陸奥田高明さんが講師を務め、参加者17人に生活に役立つ資産活用のポイントなどを解説した。 陸奥田さんは、インフレが進むと同じ金額で買える物が減るため、実質的にお金の価値が下がると説明。夫婦2人が趣味や旅行を楽しみつつ、ゆとりある老後を過ごすためには9000万円以上が必要とされていることを紹介し、資産運用の重要性を強調した。新NISA制度の特徴なども解説した。
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新茶を手摘み 親子で丁寧に 沼津で体験会
沼津市と市茶業振興協議会は20日、新茶の手摘み体験を同市根古屋の茶園で開いた。 親子連れら約100人がもえぎ色の茶園に入り、日本茶インストラクターの指導で品種「めいりょく」を摘んだ。茶葉の天ぷらや粉末茶を混ぜたパンケーキの試食もあり、口いっぱいに広がる茶の風味を楽しんだ。同市の松本栞奈さん(10)は「茶葉が意外と柔らかかった」と話した。 (東部総局・日比野都麦)
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記者コラム「清流」 ピッチ内外の躍進期待
スポーツの試合会場などで販売される飲食物「スタジアムグルメ(通称スタグル)」。アスルクラロ沼津の試合取材前、いつも「今日こそは」と食べたいものをあれこれ考えているが、時間に追われて結局食べられないことが多い。 おでんや大学芋、サバの竜田揚げにご当地菓子パン-。アスルのスタグルには地域の食の魅力が集まっている。マスコットキャラクター「アスルくん」の出店店舗巡りがSNSでもよく話題に上がり、クラブ側の意識も感じる。 今季は開幕以来、ホームでの好調を維持しているアスル。一方で、来場者は2000人に届かない日も多い。「ピッチ内外」での盛り上げを演出し、さらにファン層を拡大できるか。スタグルと勝利
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認知症理解へステッカー 沼津商高生と清水町が制作 地域で支援
認知症への理解を促進しようと、清水町の沼津商高の生徒8人が町とともに制作した「認知症サポーター」のステッカーが完成した。18日、同校で披露された。認知症の人が町内を安心して歩けるよう、認知症サポーター養成講座の受講者がいる事業所の出入り口などに掲示を呼びかける。 ステッカーは4種類で、同校情報ビジネス科マルチメディアコースの3年生がデザインを考案した。認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジを基調とした温かみのある図柄がそろった。8デザインあり、残りの四つはほかの啓発品などに活用する。 地域全体で認知症当事者やその家族を支援する仕組み「チームオレンジ」の一環として昨年、町が同校に協力を
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⚽アスルクラロ沼津にJ1の壁 札幌に1―3 ルヴァン杯1次ラウンド2回戦
JリーグのYBCルヴァン・カップは17日、各地で1次ラウンド2回戦11試合が行われた。J3沼津はホームでJ1札幌と対戦し、1―3で敗れた。 ▽1次ラウンド2回戦(愛鷹)▽観衆3455人 札幌(J1)3(1―0 2―1)1 沼津(J3) ▽得点者【札】田中宏(1)小林2(2)【沼】赤塚(1) 赤塚が一時同点弾も逆転ならず J1の壁は厚かった。沼津は粘り強く攻撃し続け、札幌に一時追いついたものの逆転はかなわなかった。中山監督は「一つ一つのプレーのクオリティーやフィジカルの強さ、判断の速さなどの差が結果となって現れた」と悔しさをにじませた。 先発はリーグ戦の前節大宮戦から7人を代えて臨んだ。
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溶岩や噴火、実験とゲームで学習 長泉で子ども向けイベント
ながいずみ観光交流協会は13日、溶岩や噴火について学ぶイベント「長泉ジオの日」を長泉町のコミュニティながいずみで開いた。訪れた子どもたちが、実験やゲームを通して地形の成り立ちに理解を深めた。 来場者は、富士山や愛鷹山の溶岩を使い、磁石でくっつける「溶岩釣り」や積み上げて遊ぶ「タワーづくり」を楽しんだ。「富士山の溶岩はごつごつしていて丸っこい」「愛鷹山の溶岩は平たい」などと特徴を話す姿が見られた。斜面をつくった立体模型に、溶岩に見立てたチョコレートを流し、溶岩の流れ方や固まり方を観察した。 伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定1周年から実施し、今回が6回目。
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海守る「浜の観音さん」 大曼陀羅ご開帳 沼津・長谷寺で春の祭典
海の安全などを守る「浜の観音さん」で知られる沼津市千本緑町の長谷寺(遠山元浩住職)で13日、恒例の春の祭典が始まった。今年で393年目となる「観音大曼陀羅(まんだら)」の開帳が行われた。14日まで。 大曼陀羅は縦30メートル、横13メートルの帆布に、本尊の十一面福聚自在天観世音菩薩(ぼさつ)を写した。晴天の下、参拝者は境内の見物台から観音菩薩の表情を眺めて手を合わせた。 祭典は航海の安全祈願や海難供養のため、1631(寛永8)年に松平康重が曼陀羅を寄進したことが始まりとされる。現在の大曼陀羅は1987(昭和62)年、地元出身の日本画家志賀旦山が手がけたという。
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⚽J3アスルクラロ沼津 DF浜、攻守で躍動 強豪との連戦に闘志
J3沼津のDF浜託巳(27)=焼津市出身=が、攻守にわたって躍動している。14日にアウェーで首位大宮と、17日にはルヴァン杯でJ1札幌との対戦を控える。強豪との連戦を制し、勢いを付けたいところ。「ゴールに近い所でプレーしよう、チャンスをつくろうと意識している」と闘志を燃やす。 今季開幕から先発出場。前節の相模原戦では、1点を追う後半42分、浜が上げたクロスがFW和田の同点弾につながった。3月のルヴァン杯J2仙台戦では、浜が終了間際にこぼれ球から放った決勝点で、劇的な逆転勝利を収めた。 藤枝明誠高、新潟経営大を経て、2019年から沼津でプレー。昨季は全試合に出場、チームの要に成長した。
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静岡人インタビュー「この人」 全商1級9冠を達成した 土屋乃琉さん(三島市)
沼津商高(清水町)情報ビジネス科3年生で、同校会計実務部に所属。入学から2年生までに、全国商業高校協会主催の全9種目の検定試験で1級に合格した。3年間でも「9冠」達成は困難で、同校で2年生のうちに達成したのは初めてという。17歳。 -特に難しかった科目は。 「英語、商業経済、財務諸表分析、珠算、電卓、ビジネス文書実務、簿記、情報処理のビジネス情報部門とプログラミング部門の九つがある。珠算は特に難しい上に、高校に入るまでそろばんに触れたことがなかった。家で過去の問題を解き、部活で出場した大会の合間も縫って毎日勉強した。英語はひたすら単語を覚えた」 -9冠を目指したきっかけは。 「入学し
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⚽アスルクラロ沼津 盛岡に4ー1、ホーム5連勝 J3第8節
明治安田J3リーグは6日、各地で第8節の8試合が行われ、沼津は盛岡に4―1で快勝し、勝ち点16とした。 ①愛鷹▽観衆1547人 沼津 5勝1分け2敗(16) 4(2―0 2―1)1 盛岡 1勝2分け4敗(5) ▽得点者【沼】和田2(5)津久井2(3)【岩】加々美(1) 和田、津久井そろって2得点 沼津がホーム戦5連勝。左右に展開しながら流れを呼び込み、盛岡から大量4点を奪って3位に浮上した。中山監督は「選手が状況を考えて動いてくれた」と喜んだ。 前半14分、DF安在が折り返したボールをFW和田が押し込んで先制。同31分にはセットプレーから和田が頭で合わせ2点目、後半10分にも中央に進
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⚽アスルクラロ沼津 本拠地連勝へ課題確認 6日 盛岡、10日 相模原戦 和田選手「得点を増やす」
サッカーJ3アスルクラロ沼津は6日にいわてグルージャ盛岡、10日にはSC相模原をホームの愛鷹広域公園多目的競技場にそれぞれ迎え撃つ。ともに下位チームが相手で、本拠地で勝ち点を確実に伸ばしたい。 前節は敵地で長野に敗戦。序盤、相手に先制を許し、後半3分にFW和田育選手が同点弾を決めたが、続けざまに追加点を許し、決めどころなど細部に課題を残した。中山雅史監督は「一瞬の隙を突かれて失点につながった。対処が必要」と指摘した。和田選手は「得点やシュート数をもっと増やしたい」と意気込む。 3日の裾野市内での練習では、ミニゲームなどを行った。6日は午後2時、10日は午後7時キックオフ。 (東部総局・
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清水町マンション内、高齢者の居場所 食事会や花見開催 生活にそよ風を
清水町のマンションの住民らが、高齢化が進むマンション内でつながりをつくろうと居場所づくりに取り組んでいる。7、8人を中心に企画し、昨夏ごろから月に1度、共有スペースで食事会を開催。住民同士の交流を図っている。 マンションは1987(昭和62)年に完成した「ヴァンヴェール」。以前からマンションで親交のあった女性たちが考案した。 かつては子供らと暮らしていた親世代が高齢になり、子供らも独立したため現在の住民は70代が多い。6階建てで、高齢者は部屋に閉じこもりがちになってしまうという。 会を重ねるごとに共感者は増加。回覧板で呼びかけたり、敷地内の植物をボランティアで剪定(せんてい)している男
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記者コラム「清流」 当事者の声
「自治会や自主防災会の役員って、男性ばかりでしょう」。地域防災の講演会の取材中、講師にそう言われて「確かに」とうなずいてしまった。災害時は女性、障害者、外国人など多様な人々が被災する。避難所運営に、そうした当事者の声を反映できているのか、という内容だった。 避難所といえば、学校の体育館などに大勢の地域住民が集まる形が多い。女性の性被害や障害者の避難については、大きな災害が起きるたびに問題になっている。日ごろから女性や障害者も意見を出し合って備えることで、対策を図ることはできないだろうか。 能登半島地震の被災地に、県内から多くの行政職員らが派遣された。その経験を地域に還元し、生かす必要があ
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⚽アスルクラロ沼津、首位タイ浮上 琉球に逆転勝利 J3第6節
明治安田J3リーグは24日、8試合が行われ、沼津は2-1で琉球に競り勝って勝ち点を13に伸ばし、1試合消化の少ない大宮と並んで首位に立った。岐阜は3-1で岩手を下し、勝ち点13で得失点差の3位。今治は0-1で北九州に敗れ、2連敗で勝ち点12の5位。 ①愛鷹▽観衆1472人 沼 津 4勝1分け1敗(13) 2(1―1 1―0)1 琉 球 2勝2分け1敗(8) ▽得点者【沼】鈴木(1)菅井(1)【琉】岩本(1) 終了間際に決勝点、開幕からホーム全勝 沼津がホームでの強さを発揮した。先制されてもすぐに追いつき、終盤まで粘り強く攻め続けて決勝点をもぎ取った。開幕から負けなしだった琉球を破り、大
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⚽J3アスルクラロ沼津 ホーム無失点3連勝中 好調維持、24日琉球戦
J3沼津が開幕から好調を維持している。体を張った守備により、特にホームでは無失点で3連勝中だ。2年目を迎えた中山監督の下、ハードワークなサッカーが浸透し、格上相手にも豊富な運動量で勝ち点をもぎ取っている。24日は、7位の琉球を本拠地で迎え撃つ。 前節は敵地で宮崎と1-1で引き分けたが、開幕から5試合を終え、勝ち点10でリーグ3位につける。 開幕以降、ボールを持つ時間は長いが、シュート数で相手に上回られる試合が多い。GK渡辺を中心にした堅守で失点を防ぐ。攻撃は決定機の演出に課題を残すが、MF森の個人技などで得点を重ねる。 終了間際に決勝点を奪った16日のホーム戦勝利後、FWの津久井は「こ
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ラブライブ!ラッピングバス運行開始 清水町とコラボ、車内にもイラスト 東海バス
人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」と清水町のコラボ企画による書き下ろしイラストを使ったラッピングバスの運行が18日、始まった。初日は同町のサントムーン柿田川やJR三島駅などを回り、アニメの登場人物と合わせて施した町内の名所入りイラストでPRした。 イラストでは、柿田川公園入り口の写真を背景に主人公のグループ「Aqours(アクア)」のメンバーが笑顔で集合。バス外観のほか、車内の降車ボタンや手すり周辺にもあしらった。 東海バスが運行する。3月中は路線を固定せず、4月からは同公園周辺のエリアを走る路線で運行を予定している。 関義弘町長らが沼津市の大平車庫でラッピングバスを見学。関町
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⚽アスルクラロ沼津、ホーム3連勝 北九州に1ー0 J3第4節
J3リーグは16日、6試合が行われ、沼津は北九州に1―0で競り勝ち、勝ち点9として3位に浮上した。今治はYS横浜に2-0で快勝し、開幕からの連勝を4に伸ばした。FC大阪は岐阜と0-0で引き分けて勝ち点10。1試合消化が少ない大宮は2-0で奈良を下して3連勝を飾った。 ①愛鷹▽観衆1702人 沼津 3勝1敗(9) 1(0―0 1―0)0 北九州 1分け2敗(1) ▽得点者【沼】津久井(1) 今季 本拠地無失点続く 沼津が接戦を制し、ホーム3連勝を飾った。北九州のプレスに苦しめられる場面もあったが耐え抜き、今季本拠地での無失点を守った。 前半、守備を固める相手に、沼津は攻め込めない展
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清水中生考案 特産「緑米」の大福 町内和菓子店が試作、商品化へ
清水町の清水中3年生が考案した町の特産品緑米の大福「ゆうスイーツ」の試食会が12日、同校で開かれた。生徒らは同町の和菓子店「和菓子のまめすけ」が試作した大福を味わい、地元の新たな売りになればと願った。 生徒は昨秋、地域活性化などを目指して町職員に新たな取り組みとして「ゆうスイーツ」を提言。「まめすけ」が趣旨に賛同し、試作品を手がけた。 約210人の生徒らが口にし、細川漣さん(15)は「皮が厚めで、あんこの甘さは控えめ。甘いのが苦手な人でも食べられる」とほおばった。レシピを考案した渡部結衣さん(15)は緑米のしょっぱい風味を特徴に挙げ、「自分で作った試作品に比べて、生地の粗さがなく、すご
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⚽アスルクラロ沼津 格上仙台に3発逆転勝ち ルヴァン杯1次ラウンド1回戦
トーナメント方式に刷新されたJリーグ・YBCルヴァン・カップが6日開幕し、1次ラウンド1回戦9試合が行われた。J3沼津はJ2仙台に3―2で競り勝った。4月の2回戦でJ1勢と対戦する。 ▽1次ラウンド1回戦(愛鷹)▽観衆1600人 沼津(J3) 3(0―0 3―2)2 仙台(J2) ▽得点者【沼】徳永(1)沼田(1)浜(1)【仙】菅原(1)郷家(1) 終了間際、DF浜が劇的決勝弾 沼津が粘り、仙台に逆転勝ちした。格上相手への劇的な勝利に、サポーターは歓喜に沸いた。 スコアレスで迎えた後半9分、ハイプレスで攻め込む相手に先制を許す。同34分に交代で入ったMF徳永が右足でシュートを放ち追い
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岩崎さん(沼津東高)スキー選抜大会へ 悔しさばねに「上位目指す」
沼津東高1年の岩崎辰海さん(16)=清水町=が、5日から長野県で開かれる全国高校選抜スキー大会に出場する。「タイムをしっかり出したい」。上位入賞がかなわなかった2月の全国高校大会と国民スポーツ大会冬季大会の悔しさをばねに挑む。 父親の影響でスキーを始め、小学4年生のころから競技として本格的に取り組んでいる。裾野市のスノーパーク「イエティ」のほか、冬休みには長野県で練習することもあるという。 「緊張のため攻めきれなかった。大きなミスはなく完走できた」と2月の大会を振り返り、「上位に入りたい」と選抜大会に意欲を示す。高速で斜面を滑り降りながらカーブを曲がる種目「スーパー大回転」に出る。 (
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⚽アスルクラロ沼津、4ゴールで鳥取下す 開幕2連勝 J3第2節
J3リーグは2日、各地で第2節の7試合が行われ、沼津が鳥取に4-0で快勝して開幕2連勝とした。 ①愛鷹▽観衆1315人 沼 津 2勝(6) 4(1―0 3―0)0 鳥 取 2敗(0) ▽得点者【沼】和田2(2)森(2)持井(1) FW和田2得点 森は2試合連発 ホーム連戦の沼津が開幕から好調を維持している。鳥取から4点を奪い、無失点で2連勝を果たした。 前半16分、MF持井が左サイドから切り込んでクロスをあげ、FW和田がダイレクトシュートを突き刺した。 後半7分、DF浜のクロスからファーサイドのFW森が追加点。同16分、持井がこぼれ球を押し込むと、同29分に和田がDF安在からの縦
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静岡人インタビュー「この人」 アスルクラロ沼津に新加入した 向井ひな太さん(沼津市)
札幌大から1月にサッカーJ3のアスルクラロ沼津に加わった。ポジションはMF。東日本大震災を受け、御殿場市に拠点を移した「JFAアカデミー福島」に中学、高校と所属していた。162センチ、65キロ。浜松市出身。22歳。 -競技を始めたきっかけは。 「サッカーをしていた父親に勧められて、小学1年から地元の少年団に入った。小さい頃からプロ選手になることは夢だったが、本気で目指そうと思ったのは大学生になってから。かつてコンサドーレ札幌などでプレーしていた大学時代の河端和哉監督の影響が大きい」 -チームの雰囲気は。 「モチベーションが高く、雰囲気はいい。加入前はボールを大事にするイメージだった。
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⚽アスルクラロ沼津 開幕白星の勢いでホーム連戦「全力で戦う」 2日鳥取戦、6日はルヴァン杯仙台戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は3月2日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場で16位の鳥取と対戦する。6日には、ルヴァン杯でJ2仙台と戦う。本拠地での連戦に、中山雅史監督は「一試合一試合、全力で戦うのみ」と意気込む。 金沢との開幕戦では、スコアレスで迎えた後半10分にFW森夢真選手が中央を突破して先制すると、DF安在達弥選手が同29分と追加時間に得点。相手のプレスに負けることなく、3―0で勝利した。 3得点目をアシストしたDF宮脇茂夫選手は「クロスなどでゴールに絡むのは自分の特徴。結果につながりよかった」と喜んだ。無失点だったGK渡辺健太選手も「大事な局面で体を張れていた」とチームの成長を語
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⚽アスルクラロ沼津が3ー0快勝スタート 昨季J2の金沢から金星
サッカーJリーグ3部(J3)のアスルクラロ沼津は25日、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で開幕戦を行い、ツエーゲン金沢に3―0で勝利した。 沼津ー金沢 後半、先制点を奪い喜ぶ沼津の選手=愛鷹広域公園多目的競技場(東部総局・田中秀樹) ①愛鷹▽観衆2206人 沼津 1勝(3) 3(0―0 3―0)0 金沢 1敗(0) ▽得点者【沼】森(1)安在2(2) 降りしきる雨の中で迎えた開幕戦、沼津が勝利の光を呼び込んだ。後半に3得点を決め、昨季J2の金沢を相手に無失点で快勝。中山監督は「前半途中から自分たちのスタイルを出せた」と喜び、就任2年目のスタートを飾った。 序盤
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地域で避難所運営考える 沼津市大岡地区で講演会
沼津市の大岡連合自治会(上田素行会長)は25日、防災講演会を同市の大岡地区センターで開いた。地域防災活動への女性参画などを呼びかける「女性も担う静岡の地域防災」共同代表の落合美恵子さんを迎え、地域住民ら約50人が災害時に向けた連携について理解を深めた。 落合さんは、避難所で女性が性的被害に遭ったり、生理用品の配布を求めたところ「わがまま」と言われたりした東日本大震災などの事例を説明。大勢が1カ所に雑魚寝する現在の避難所運営では、被災者がニーズに応じた支援を受けられないと強調した。 被災後の心身の負担が原因で亡くなる災害関連死を防ぐために、性別や立場に関係なく地域住民が参画し、避難所運営に
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将来見据えた事業重点 清水町予算案 一般会計最大112億円
清水町は22日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は町長選の前で骨格予算とした前年度より13・3%多い112億2200万円で、過去最大となった。「将来を見据えた未来志向型予算」として、教育などに重点を置いた。 改築に向けて準備を進めてきた南小北校舎の解体、建設工事に着手する。新規事業として、強い降雨で排水が追いつかない場合などに起きる内水対策を計画的に進めるため、浸水想定区域図を策定する。企業の誘致や流出防止に向けて土地を有効利用する目的で、市街化調整区域の土地利用方針策定に360万円を計上した。 50歳以上を対象に帯状疱疹(ほうしん)の予防接種費用の一部補助、市制60周年
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⚽J3沼津 FW斎藤の加入発表「もう一度はい上がる」
J3沼津は22日、元日本代表のFW斎藤学(33)がJ2仙台から完全移籍で加入すると発表した。背番号は「19」。14日から練習に合流していた。「若い選手の向上心も、コーチ陣が求めるレベルも高い。もう一度選手としてはい上がる姿を見せたい」と意気込みを語った。 ドリブル突破力が武器。沼津市内での21日の練習では選手と積極的に会話し、約2時間のメニューに取り組んだ。同じく元日本代表のベテラン、川又と伊東の名を上げ、「トレーニングがきついとは聞いていたが、2人がこなしているのを見ると刺激になる」と充実した様子を見せた。 斎藤は横浜Mをはじめ国内外のクラブで活躍。14年のワールドカップ(W杯)ブラジ
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企業誘致、流出防止 市街化調整区域 清水町が活用へ 方針策定の意向
清水町は2024年度、企業の誘致や流出防止に向けて土地の有効利用を図るため、基本方針を策定する意向を固めた。開発が制限されている市街化調整区域を有効活用して用地を確保し、地域活性化を図る。 町ではこれまで、卸団地を中心にした企業誘致を進めてきた。航空宇宙部品メーカー「エステック」の業務拡大にも対応し、町内での移転を実現した。ただ、利用できる土地が限られ、施設を広げたい企業や町外から進出を希望する企業への土地確保が課題になっている。 地権者の意向調査などを今後行い、25年度末までに基本方針の策定を目指す。既存企業が町外に転出して産業が空洞化するのを防ぐとともに、働く場を増やして町民の住みやすさ
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⚽J3アスルクラロ沼津 昇格へ「粘り強く」 25日開幕 ホームで金沢戦
J3沼津は25日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場で金沢との開幕戦を迎える。昨年J2ライセンスが交付され、今季は上位進出でさらに昇格への機運を高めたい。中山監督はハードワークなサッカーを求め、「フィジカルなど、去年からやってきたことをどれだけやり尽くせるか。粘り強く戦う」と闘志を燃やす。 中山監督「続・超攻守一体」で勝利を 昨季、終盤に失速して13位で終えた。ボール保持率の高さを発揮し、一時は上位に付けたが、下位相手の取りこぼしも目立った。 チーム内得点王のFWブラウンノアが移籍し、今季は得点力の穴埋めが課題。昨季7得点を挙げたMF持井や、ウイングで力を発揮したFW津久井ら残留した主力
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富士登山2230回「ミスター富士山」 80歳の実川さん囲み沼津でパーティー
富士山頂に長年登り続け、「ミスター富士山」の愛称で知られる実川欣伸さん(80)=沼津市=が、「ふじさん」の語呂にちなんだ2230回目の登頂を達成したことを祝う記念パーティーが18日、同市内のホテルで開かれた。全国各地から関係者が集まり、偉業をたたえた。 実川さんは42歳から富士登山を始め、2023年9月10日に目標としていた2230回目の登頂を成し遂げた。1年間に248回登ったこともあるという。 パーティーには約100人が集まり、実川さんの登山記録を紹介。実川さんは感謝の言葉を述べ、「富士山のおかげでいろいろな出会いがあった。これからも歩けるうちは登りたい」と意欲を見せた。会場には能登半
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⚽アスルクラロ沼津 昇格へ「結束」誓う 三嶋大社で必勝祈願
サッカーJ3アスルクラロ沼津は14日、リーグ開幕を前に三島市の三嶋大社で必勝祈願を行った。クラブが同日までに発表したスローガンは「結束 魂で闘え」。高島雄大社長、中山雅史監督やスタッフ、選手計約40人がチーム一丸となって戦うことを誓い、今季の飛躍を祈った。 中山監督は「心身ともに健康第一」と絵馬に記して奉納。「目標に向かうために、心も体も健康でなければ立ち向かっていけない。より強固に結束し、戦いに臨みたい」と語った。 選手を代表し、菅井拓也選手は一戦必勝としたためた絵馬を示しながら「目の前の試合と練習にベストを尽くすことが、J3優勝、J2昇格につながる」と力を込めた。
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⚽アスルクラロ沼津 開幕戦へ連携確認 滋賀と練習試合、得点力確保が課題
J3沼津は11日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場でJFLのレイラック滋賀との練習試合に取り組んだ。45分を3本行い、3―0で勝利。昨季の主力組に加えて新加入選手も出場し、2週間後の開幕戦に向け、連携を確認した。 1本目は競り合いが続き、スコアレスで終えた。2本目13分、FW川又がFW和田からのスルーパスを受けて先制点を奪うと、攻撃のギアが上がった。MF鈴木が3本目12分、同24分と立て続けに得点し勝負を決めた。 昨季のチーム内得点王ブラウンノアが移籍し、得点力の確保が課題。鈴木は「1点目はいい形から得意のヘディングで入っていけた」と振り返り、「シュートはたくさん打とうと意識している。守
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記者コラム「清流」 臨機応変
清水町の南中の生徒と、同町と姉妹都市提携を結ぶカナダ・スコーミッシュ市のオンライン交流会を取材した。生徒は複数の班に分かれて端末を使用。コロナ禍でオンラインの体制はかなり整備されたと思っていたが、日本人同士のパソコンがつながってしまうなどのトラブルが発生し、大人数で同時に接続することの難しさを感じた。 現地にうまく音声が伝わらない中、生徒はチャット機能を使って言葉を伝えたり、スムーズに接続ができた班がほかの班と合流したりと、工夫して交流を続け、会話を楽しんでいた。 同校の階段には「臨機応変」と書かれた大きな額縁が飾られていた。その日の生徒の行動を表していたように思う。記者の仕事も、臨機応
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笑顔で頬張り「再開うれしい」 長泉、学校給食センター復旧工事完了
長泉町学校給食センター内の電柱が物損事故で倒され停電していた問題で復旧工事が完了し、同町教育委員会は19日、町立小中学校全5校で給食の提供を再開した。児童・生徒は年明け以降初の給食を味わった。 南小6年の真野帆加さん(12)は久しぶりに給食を味わい、「再開してうれしい」と笑顔を見せた。担任の浜村征雄教諭(33)は「中止を残念がる子もいた。給食は食育につながるので、復旧してよかった」と安心した様子だった。 クレーン付きトラックによる物損事故は5日に発生した。停電で調理や洗浄ができず、約4300食分の給食が用意できない状態が続いていた。町教委は18日まで、おかずを持参するよう保護者に依頼して
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記者コラム「清流」 訓練「参加してみた」
年末、名古屋市の実家に帰省した。のんびり過ごすつもりだったが、同市の認定NPO法人「レスキューストックヤード」が訓練を兼ねて、里親の会のイベントに届けるカレーの炊き出しを行うと聞き、参加した。 防災訓練の取材に赴く機会は多いが、実際に参加することは少ない。やってみると、分量を間違えてカレーが必要な量の倍近く出来上がったり、道具の保管場所が分からなかったり、想像以上にばたついた。 災害時には、訓練以上に慌ただしくなり、初めて顔を合わせる人たちとの連携も必要になる。能登半島地震が元日に発生し、南海トラフ地震への不安が募ったのは記者だけではないはず。今年も防災に関する取材の機会はあるだろう。い
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⚽アスルクラロ沼津 ゴン中山体制2年目始動 「続・超攻守一体目指す」
J3沼津は15日、沼津市の愛鷹広域公園スポーツ広場で今季のチーム練習を開始した。2年目を迎える中山監督の指導の下、新加入4人も含め、選手は筋トレやランニング、パス回しなど約1時間半のトレーニングに臨んだ。チーム一丸となってJ2昇格を目指す。 昨季は13位。一時は上位争いに加わり、J2ライセンスが交付されたものの、終盤に失速した。中山監督は、就任時から掲げる目標を継続するとして「続・超攻守一体を目指す」と話した。開幕戦は2月下旬にホームで迎える。指揮官は「ボールキープはできていたかもしれないが、そこからゴールへ向かう姿勢や失点を防ぐための動きなど、細部にこだわる」と気を引き締めた。 ベテラ
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⚾阪神の青柳投手ら、プロ野球の”技”伝授 児童対象に沼津で教室
プロ野球阪神の青柳晃洋投手ら現役選手7人が小学生に直接指導する「野球教室」が14日、沼津市の愛鷹広域公園で開かれた。市内で自主トレーニング中の選手たちが、沼津野球連盟学童部の児童ら約200人に、プロの技術を伝授した。 青柳投手のほか、阪神の村上頌樹、岡留英貴の両投手、ロッテの西村天裕、広畑敦也の両投手、日本ハムの生田目翼投手、DeNAの深沢鳳介投手が講師を務めた。児童は選手と交流を深めながら、バッティングやキャッチボールに取り組んだ。 青柳投手とキャッチボールをした同市の浮島小5年の栗田健一郎君(11)は「青柳投手の球は取りやすかった。思い出になる」と笑顔を見せた。村上投手は「野球を続け
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大田楽×よさこい=大迫力 沼津で共演、相乗効果の舞
平安から室町にかけて栄えた芸能「田楽」を現代風によみがえらせた「大田楽」と、県東部のよさこいグループが共演する「ぬまづ大田楽×よさこい東海道」(日本芸能実演家団体協議会、SBSプロモーション主催)が14日、沼津市民文化センターで開かれた。 力強い太鼓や笛の音色、アップテンポな音楽に合わせて、色とりどりの衣装を身にまとった出演者が舞を披露。大田楽の演目の一つ「番楽」でよさこいのメンバーが共演したほか、終盤には出演者全員が踊り、会場は熱気に包まれた。 大田楽グループ「伊東わざおぎ」の小松美麗さん(16)は「よさこいとのコラボは初めてで、迫力があった。共演することで大田楽も広まれば
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特殊詐欺被害 沼津署管内、静岡県内で最多 戸別訪問で防止に力
沼津署管内(沼津市と清水町)で確認された2023年の特殊詐欺の被害件数は22年より19件増の43件で、静岡県内警察署で最多だったことが12日までに、沼津署への取材で分かった。同署管内で過去最多だった17年の41件を上回り、被害額は約8200万円。同署は1人暮らしの高齢者を中心に戸別訪問に力を入れ、留守番電話設定や録音機能付き電話などの「電話機対策」を呼びかけて被害防止を図っている。 県警によると、23年の県内の特殊詐欺被害件数は353件(速報値)で、22年から約60件減少。一方で、同署管内では被害が増加。23年11月の1カ月には11件の被害があった。 被害43件のうち、21件が親族などを
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こども食堂継続 清水中生が協力 有志20人 配膳、片付け 丁寧に
清水町立清水中の生徒がこのほど、同町の柿田区公民館で月に一度開かれているこども食堂で、受付や配膳を担うボランティアに初めて取り組んだ。運営する主催者らの高齢化で、継続が難しいと知った生徒が協力した。毎月参加して来場者との親睦を深め、住民の居場所づくりに貢献する。 柿田区のこども食堂は、60代を中心に有志5人が5年前に立ち上げ、高齢者やひとり親世帯の親子ら50~60人を受け入れている。コロナ禍もテイクアウトの弁当を作るなど、休むことはなかったが、最近では会場の準備や片付けに苦労していたという。現状を聞いた清水中関係者が校内でボランティアを募った。 生徒約20人が6日、会場に集まった。メニューは
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沼津移住へ官民連携強化 増加受け定住も支援
移住者が増加している沼津市が、事業者や団体と協力して移住・定住促進に取り組んでいる。2020年度に官民連携で移住希望者の支援を行う「ぬまづ暮らしオススメ隊」が発足して以降、移住者は漸増。オススメ隊登録数も18件から24件に増加するなど支援体制が整いつつあり、一層の拡充を図る。市の担当者は「今後は定住も意識したい。隊員のつながりを強め、情報発信に努める」と力を込める。 23年11月中旬、市職員や同隊メンバーの企業や団体の代表者ら15人が市役所に集まり、互いの活動内容や悩みを共有する初の研究会を開いた。メンバーは空き家対策や宿泊業、薬局などを手がける企業や団体で、参加者からは「隊員同士の横のつな
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新春"スタートダッシュ" 190人駆ける 裾野で元旦マラソン・駅伝大会
裾野市深良地区で1日、元旦マラソン・駅伝大会(同地区区長会主催)が開かれた。晴天の下、4歳から63歳の市民ら約190人が新年のスタートを切った。 参加者は1・5キロ、3キロ、6キロ、ファミリー(1・5キロ)、4人一組の駅伝(10・1キロ)の5部門に出場。深良小を発着点に、富士山を仰ぎ、地区内を巡るコースを駆けた。 ファミリー部門で1位となった同市の黄地勇介さん(43)と息子の朝陽君(9)は、「目標の6分には届かなかった」と話しながらも「一緒に走れてよかった」と笑顔を見せた。 大会は地区住民の親睦と健康増進を目的に毎年開催し、49回目。
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静岡人インタビュー「この人」 県内で初めて公共図書館司書として絵本専門士の資格を取得した 秋田桂輔さん(三島市)
2019年から清水町立図書館で司書として務め、今年5月、絵本に関する高度な知識を持つ絵本専門士の資格を取得した。地域の子どもたちが読書に親しむきっかけをつくろうと、絵本の知識や人脈を生かしながら、イベント企画などに力を入れている。函南町出身。38歳。 -絵本専門士の資格を取得した理由は。 「調べることや読書が好きで、ずっと図書館で働きたいと思っていた。絵本作家の宮西達也さんが清水町出身で、イベントに招くこともある。この町ならではの図書館として、絵本に詳しくありたいと考えて、資格取得を決めた」 -図書館ではどのような企画を考えてきたか。 「絵本専門士の資格を取得する中でできた人脈を生か
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清水町が訪日客誘致を加速 脱「伊豆半島への通過点」目指す 名所の看板や聖地PRに工夫
清水町がインバウンド(訪日客)の誘致を加速させている。同町の一般社団法人「ゆうすい未来機構」が観光庁の事業に採択されたことを受け、本年度一般会計補正予算に、地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツの造成支援として補助金600万円を追加。伊豆半島への通過点で来訪者の滞在時間が短いといった観光課題に対し、同法人などと連携し活性化を図る。 町内の観光名所「柿田川公園」には2019年度に約45万人が来場していた。しかし、コロナ禍の21年度は約5万人に激減。昨年度は約20万人にまで回復したが、団体の来園者が戻らないという。立ち寄る人が町内に1時間程度しか滞在しないことや、町の認知度の低さが課題とな
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沼津特別支援学校、ハンドベル団体と共演 15日演奏会、地域と親睦
沼津市の沼津特別支援学校で15日、地域との連携を深めようと、長泉町を拠点に活動するハンドベルサークル「ベルママン」(芹沢和代代表)を招いた演奏会が初開催される。地域住民らとの交流を通じて児童生徒の社会性を高めるとともに、共生社会をつくる一歩につなげる。 同校の校歌やクリスマスにちなんだ7曲を演奏し、小中学生約130人が聴講する予定。児童生徒が手拍子などのボディーパーカッションでベルママンと共演する曲もあり、それぞれで練習に励んでいる。 芹沢代表が同校の学校運営協議会に委員として参加していることがきっかけ。コロナ禍で地域とのつながりが持ちにくくなっていたため、演奏会を通じた交流を提案したと
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“ご近所同士”気軽に交流を 清水町の原さん、月1回茶話会企画 12月17日はバザー
清水町で民生委員などを歴任した原とくさん(74)が、地域福祉活動に尽力している。高齢者が集う「茶話会(さわかい)」を毎月1回、同町上徳倉公民館で開き、17日には日用品や衣類などを地域住民から募りバザーを行う。原さんは「地域のみんなが“ご近所同士”のような関係になってほしい」と願う。 11月中旬に開かれた茶話会には、高齢者ら約30人が集まった。県東部で活動する健康運動指導士の杉山静香さんを講師に招き、椅子に座ったままできる体操やマッサージに取り組んだ。参加した渡辺恒子さん(81)は「久しぶりに会った人と、家族の話ができた」と喜んだ。 茶話会は原さんを中心に地区民生委
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⚽アスルクラロ沼津ファン感謝デー 選手が歌や一発芸「試合と違う顔見れた」
サッカーJ3アスルクラロ沼津は9日、ファン感謝デーを沼津市のプラサヴェルデで開いた。出し物やゲームを通し、サポーターと選手らが交流を深めた。 中山雅史監督や選手らが入場すると、集まった約200人から歓声が起こった。選手に「今会いたい芸能人は?」といった質問を投げかけ、その答えをサポーターらが予想するゲームや、サイン入りボールをかけたじゃんけん大会を楽しんだ。選手による歌や一発芸の披露もあり、会場は笑いに包まれた。 中山監督は「選手それぞれがチームのためにという思いで戦い、それを皆さんが支えてくれた」と今季の声援に感謝した。退団する藤崎智貴選手は「大きな愛情をもらって7年間プレーできた。ま
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記者コラム「清流」 観光担う若者ガイド
清水町の沼津商高に今年新設された「観光コミュニケーションコース」の2年生が、同町の姉妹都市カナダ・スコーミッシュ市の市長らの観光ガイドを務めた。初めての実践の舞台で、町一番の観光名所・柿田川公園を英語で案内した。 この日も、園内には散策する人が続々と訪れていた。しかし、誰かがうっかり気がつかなかったのだろうか。パンフレットが1冊落ちていた。「拾っておこうかな」と思った瞬間、前方を歩いていた生徒がすっと拾い上げた。 生徒のしぐさは自然で素早かった。後ろにいた市長は、落ちていることに気づかなかったかもしれない。ただ名所を紹介するだけでなく、その場の魅力を最大限に「引き出す」。そんな若者ガイド
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⚽中山監督「昇格と優勝へ」 J3沼津が報告会 来季へ意気込み
J3沼津は6日夜、シーズン報告会を沼津市内で開いた。パートナー企業の関係者ら約150人の前で、中山雅史監督は13位で終了した今季を「力がないゆえの順位。まだまだ未熟だった」と振り返った。来季に向けては「J2昇格と優勝に近づく努力を続け、トレーニングはより厳しく取り組みたい」と言葉に力を込めた。 秋以降に失速したが、夏には3位まで上がり、J2ライセンスも交付されたことで昇格機運が高まった今季。チームを代表して菅井拓也選手が「ホームタウン沼津の(市制)101年目が素晴らしいスタートを切れるよう、地域のシンボルとなるクラブを目指す」と意気込みを語った。 今季は日本サッカー界の「レジェンド」であ
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⚽J3アスルクラロ沼津 最終節で逆転負け 鹿児島J 2復帰
J3リーグは2日、各地で最終節が行われ、沼津は今治に2―3で敗れた。鹿児島が2019年以来5季ぶりのJ2復帰を決めた。鳥取と1-1で引き分けて勝ち点62で富山と並んだが、得失点差で上回り、自動昇格圏内の2位を守った。もう1チームの昇格は、既に優勝を決めていた愛媛。 ②愛鷹(今治1勝1分け)▽観衆2017人 今治 16勝11分け11敗(59) 3(0―1 3―1)2 沼津 15勝6分け17敗(51) ▽得点者【今】安藤(3)新井(3)下口(2)【沼】附木(3)ブラウン(PK)(13) 終盤に勢い落とす 前半の好調さから一転、終盤に勢いを落とした流れは、沼津の今季を象徴するようだ
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中学生が傾聴のこつ学ぶ 沼津第五中でピア・サポート研修会
沼津市の第五中でこのほど、仲間同士で助け合い円滑な人間関係を築く手法「ピア・サポート」の研修会が開かれた。1、2年生約270人が、人間関係を築く基本となる傾聴のこつなどを学んだ。 公認心理師でピア・サポートコーディネーターの山口権治さん(67)が講師を務め、「話を聞くときは、笑顔や相づちで聞いてることが伝わるように」と助言した。4~5人のグループに分かれ、一人ずつ丸や星などのマークを描いて完成した絵のタイトルを考えるワークショップを行い、「同じ絵が完成したグループはなく、違いは個性。自分と違うという理由で人をからかったり、いじめたりしないで」と呼びかけた。 1年の高橋こころさん(13)は「話
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静岡県東部と神奈川の児童バンド 思い込めセッション 裾野で交流
静岡県東部の小学生らでつくる伊豆ジュニアブラスは26日、神奈川県で活動するジャズバンド開成ジュニアアンサンブルとの交流会を裾野市民文化センターで開いた。両バンドの児童が合同演奏などを通して、音楽に親しむ気持ちを深め合った。 両団体はSNSを通じてつながったという。伊豆ジュニアブラスは、トランペットなどの金管楽器を主体に構成する金管バンド。互いに異なるスタイルの演奏を披露したほか、両バンド計約70人の合同で吹奏楽の名曲「宝島」や「銀河鉄道999」を奏で、息の合った音色を響かせた。 伊豆ジュニアブラスのパーカッション山本彩生さん(12)は「(開成は)一人一人が自分の音をしっかり出していてすご
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沼津商高生、カナダ姉妹都市の市長おもてなし 柿田川公園案内
清水町の沼津商高観光コミュニケーションコース2年生14人がこのほど、観光ガイドとして、同町と姉妹都市提携を結んでいるカナダ・スコーミッシュ市のアーマンド・ハーフォード市長らに柿田川公園を案内した。学びを生かし、英語で懸命にもてなした。 同コースは本年度新設され、生徒のガイドの実践は今回が初めて。ロゴマークを付けたそろいのベストを着用し、緊張した様子を見せながらも、川の水が富士山からの雪解け水であることなどについて、アーマンド市長らに伝えた。 水が湧く「わき間」を見られる展望台や、実際に足や手で水に触れられる広場を巡り、広場では一緒に水に入って湧水の冷たさを体感した。町特産のこうじを使った
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清水中生「政策提言」 観光や防災 町職員に発表
清水町の清水中の3年生がこのほど、町に新たな取り組みを提案する「政策提言」を行った。生徒約210人のうち代表の6グループが、来校した町職員4人の前で、多文化共生や防災、観光の観点から中学生の視点で考えを発表した。 町の魅力を知ってもらおうと、特産品の緑米を使った大福「ゆうスイーツ」を提案した班は生徒がレシピを紹介。緑米の香ばしさに加え、中にミカンを入れてさっぱりとした風味に仕上げたという。 大福を試食した町職員は「町内の和菓子店にレシピを伝え、実現できれば」と話した。渡辺結衣さん(15)は「自分の力で作り上げられてうれしい。スイーツを買うために多くの人が町を訪れてくれたら」と声を弾ませた。
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円滑な人間関係づくりへ 「傾聴のこつ」学ぶ 沼津の第五中
沼津市の第五中で20日、仲間同士で助け合い円滑な人間関係を築く手法「ピア・サポート」の研修会が開かれた。1、2年生約270人が、人間関係を築く基本となる傾聴のこつなどを学んだ。 公認心理師でピア・サポートコーディネーターの山口権治さん(67)が講師を務め、「話を聞くときは、笑顔や相づちで聞いてることが伝わるように」と助言した。4~5人のグループに分かれ、一人ずつ丸や星などのマークを描いて完成した絵のタイトルを考えるワークショップを行い、「同じ絵が完成したグループはなく、違いは個性。自分と違うという理由で人をからかったり、いじめたりしないで」と呼びかけた。 1年の高橋こころさん(13)は「
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⚽アスルクラロ沼津、J2昇格ならず J3第36節
明治安田J3リーグは19日、各地で第36節の7試合が行われ、沼津は讃岐に1-2で敗れた。 2位の鹿児島は今治に1-2で敗れ、勝ち点58のままとなった。3位の富山も0-1で八戸に敗れて同56。福島が既に優勝を決めている愛媛に4-1で快勝した。 ②愛鷹(讃岐2勝)▽観衆2422人 讃岐 11勝10分け15敗(43) 2(2―0 0―1)1 沼津 15勝6分け15敗(51) ▽得点者【讃】下川(1)吉田(PK)(4)【沼】附木(2) リズムつかめず2失点響く J2昇格に向けて、絶対に負けられない勝負のホーム戦。沼津は前半の2失点が響き、讃岐に惜敗した。2試合を残して、昇格圏内の2位に上が
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目指せ完売「沼商屋」開店 高校生、学習の成果地域に 18日まで清水町
沼津商高(清水町)の総合ビジネス科経営コースの3年生による販売実習イベント「沼商屋(ヌマショップ)」が17日、同町のサントムーン柿田川で始まった。生徒24人が地元企業から仕入れた特産品や、事業者と共同開発したオリジナル商品を販売。学習の成果を生かしながら地域の魅力を発信する。18日まで。 同町や沼津市の14店舗の弁当や干物、茶、スイーツを扱っている。生徒は事前に効果的な宣伝方法を学んでPOPを手作りしたほか、各店を訪問インタビューした際の映像でイベントのPR動画を作成し、会場で放映している。 ところてん製造の栗原商店(同町)とコラボした「柿田川ブルー」は、寒天と砂糖を使ったソーダ味の琥
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沼津中央高創立100周年 生徒ら歌やダンスで祝う 市内で記念式典
沼津中央高(沼津市)は10日、創立100周年の記念式典を同市民文化センターで開いた。生徒や学校関係者ら約850人が節目を祝った。 同校は1924年に沼津精華女学校として開校。94年に校名を沼津中央高と改称し、男女共学となった。 鈴木照彦校長は「今後も建学の精神を守りつつ、時代とともに進化してさらなる飛躍を目指す」とあいさつした。秋鹿研一理事長は「グリーンアンモニアとSDGsの未来」と題し、二酸化炭素(CО2)を排出しない燃料として世界で注目されているグリーンアンモニアを紹介した。 卒業生でシンガー・ソングライターのフルヤトモヒロさんが登場。吹奏楽部や手芸部、軽音楽部とともに演奏やファッ
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⚽アスルクラロ沼津 好機生かせず、宮崎に惜敗 J3第34節
J3リーグは5日、各地で第34節の7試合が行われ、沼津は0-1で宮崎に敗れた。 ②愛鷹(宮崎2勝)▽観衆2281人 宮崎 9勝10分け15敗(37) 1(0―0 1―0)0 沼津 14勝6分け14敗(48) ▽得点者【崎】南野(9) 自動昇格圏2位以内に暗雲 好機を生かせず、痛い黒星となった。J2ライセンス取得後初のホーム戦を飾れず、2位鹿児島との勝ち点は10に。自動昇格圏の2位以内は厳しくなりつつある。 前半、沼津はテンポよく敵陣にボールを運んで、優位に進めた。前半1分、左サイドのクロスからMF森がヘディングシュートを放ったが、ネットを揺らすことができなかった。3試合ぶりのスタメ
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⚽J3沼津 グルメリーグ屈指、5日ホーム戦で縁日「アスルキッチン」
サッカーJリーグ3部アスルクラロ沼津のスタジアムグルメ「アスルキッチン」が“J3トップクラス”として注目されている。ホーム戦では、沼津市内や県東部地域を中心に約15店舗が出店し、ホルモン丼や三島産の紅はるかを使った大学芋など、多様な屋台が会場の愛鷹広域公園(沼津市)に並ぶ。クラブの担当者によると「店数やレパートリーなど、リーグ屈指のレベル」という。 10月22日の松本山雅FCとの対戦前には、各店舗に長打の列ができた。X(旧ツイッター)でサッカー関連のイラストなどを投稿し人気を集める漫画家の千田純生さん(42)は10月上旬の試合観戦時、静岡おでんなどを味わった。「J1
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「選手応援弁当」完成 J沼津×桃中軒×聖隷福祉事業団 5日、ホーム戦で販売
弁当製造・販売の桃中軒(沼津市)がサッカーJ3アスルクラロ沼津や聖隷福祉事業団(浜松市中区)の管理栄養士と連携し、アスリートやスポーツをする子ども向けの弁当を開発した。11月5日から今季のクラブホーム戦に合わせて、沼津市の愛鷹広域公園で販売する。来春ごろには冷凍でのインターネット販売を予定する。 エネルギー源の糖質や脂質が豊富で筋力増量をサポートする「パワー弁当」、脂質を抑えた「健やか弁当」、試合前日などに十分な栄養が取れるように量を調整した「チカラメシ」の3種類。9月に行った試食会で、サバのハンバーグなど選手に人気だったメニューを取り入れた。それぞれの弁当の名前も、選手から募集して反映さ
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⚽来季J2ライセンス交付 アスルクラロ社長「新スタジアム活用課題」中山監督「全力で戦うのみ」
サッカーJリーグが同3部(J3)アスルクラロ沼津に来季のJ2ライセンスを交付したことを受け、クラブを運営するアスルクラロスルガの高島雄大社長は25日、沼津市内で取材に応じ、「選手がモチベーション高く次の試合に向かえる」と喜ぶとともに、5年以内の新スタジアム建設というJリーグの条件に対し「試合以外での活用方法や建設場所などが課題」と多角的に見極めて方向性を詰めていくとした。 プロ野球北海道日本ハムファイターズ本拠地「エスコンフィールド」など商業施設やリハビリのできる病院が併設されているスタジアムを例に挙げ、「建設後の生かし方がよく考えられている」と先進事例として参考になると指摘。現在の本拠地
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四ツ溝柿出荷へ 糖度など良好 長泉で目ぞろえ会
JAふじ伊豆長泉四ツ溝柿部会は25日、長泉町の特産品「長泉四ツ溝柿」の目ぞろえ会を同町のながいずみ営農経済センターで開いた。収穫のピークは11月以降で、出荷は12月中旬まで続く。 愛鷹山麓を原産とする渋柿で、脱渋することで出る独特の甘みやみずみずしい果肉が特徴。生産者ら約10人がJA職員とともに色合いや大きさ、糖度などを確認した。 JAによると、夏の猛暑や雨不足の影響が心配されたが、10月中旬から気温が下がり着色や糖度が出て、品質は良好という。伏見政義部会長は「寒暖差でこれからさらに糖度が増す。コクのある甘さをぜひ味わってほしい」とPRした。 (東部総局・日比野都麦)
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⚽アスルクラロ沼津にJ2ライセンス 2024年シーズン、昇格へ結束
サッカーJリーグは24日、3部(J3)アスルクラロ沼津に来季のJ2ライセンスを新たに交付すると発表した。 施設基準で例外規定を適用し、上位2位以上で昇格実現後、基準を満たすスタジアムを5年以内に新設し、供用を開始するとの条件をつけた。沼津のほか、今治や奈良など6クラブに、同様の例外規定でライセンスが交付された。 J2ライセンスには、8千席以上の観客席と、全客席を覆う屋根が必要。ホームの県営愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市足高)の観客席は現在5千席で、屋根の取り付けは技術的なハードルが高いという。 アスルクラロスルガの高島雄大社長は「昨年のJリーグライセンス喪失危機を経てクラブ史に残る念
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⚽「絶対昇格」歓喜のアスルクラロ沼津 J2ライセンス交付
「大きな一歩」「絶対昇格」。サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津に24日、J2ライセンスが交付され、サポーターやファンは歓喜した。一方で、スタジアム整備や地域の盛り上がりなど、今後の課題は残る。 スタジアム整備課題 「JFLの時代から見ていた。本当にうれしい」と声を弾ませたのは、裾野市のシンガー・ソングライターフルヤトモヒロ(本名・古谷智浩)さん(41)。9月には、サポーターから歌詞を募集して制作したチームの応援ソングを披露した。「ホームでの応援が選手の勢いになると思う。相手選手を圧倒してほしい」と期待を寄せた。X(旧ツイッター)でクラブ公式アカウントがライセンス取得を報告すると
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干物パッケージ 沼商生が制作へ 地元「ヤマショウ」とコラボ 生徒が代表に発表「親しみやすさ意識」
沼津商業高(清水町)の2年生8人が、干物製造の「ヤマショウ」(沼津市)の新商品パッケージデザインに取り組んでいる。このほど、同校を訪れた同社の前田康智代表らに、生徒がデザイン案を発表した。 デザインに取り組んでいるのは情報ビジネス科マルチメディアコースの生徒。焼くことでにおいや煙が出ることから敬遠されがちな干物を、レンジで簡単に調理できるようにした新商品のパッケージを制作する。発表には、前田代表やヤマショウの商品パッケージなどを手がけるNAC(同町)の野村尊正さんら6人が同席した。 生徒は、前田代表が好きなバラをあしらったほか、若い層が手に取りやすいように明るい色合いにした工夫を紹介。漫画調
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⚽アスルクラロ沼津 松本に快勝、攻め合い制す J3第32節
J3リーグは22日、各地で第32節の8試合が行われ、沼津は3-1で松本を下した。 ②愛鷹(沼津2勝)▽観衆3657人 沼津 14勝6分け12敗(48) 3(1―1 2―0)1 松本 13勝7分け12敗(46) ▽得点者【沼】津久井(2)ブラウン(11)附木(1)【松】小松(18) 粘り強くチーム一丸 互いに攻め合う中、粘り強く戦った沼津が制した。ホームでの連敗を4で止め、勝ち点を48に伸ばした。 序盤、沼津はテンポよくパスをつないで好機をつくった。前半17分、FW津久井がゴール前で相手を揺さぶり、右サイドからシュートを放って先制。「キーパーがクロスを警戒しているのが見えて、
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日本オープンゴルフV 役場に懸垂幕 岩崎選手応援 清水町が一丸
清水町は19日、同町出身の岩崎亜久竜選手の日本オープンゴルフ選手権優勝を祝う懸垂幕を町役場東側壁面に飾った。選手権翌日の16日に出入り口に掲げた横断幕や立て看板とともに、地元の応援ムードを高めている。 懸垂幕は岩崎選手の優勝が決まったと同時に作成を決め、発注したという。町職員や関義弘町長らが壁面に掲げた。関町長は「町民みんなで応援していきたい。次の活躍を期待している」と述べた。
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⚽J3アスルクラロ沼津 22日にホームで松本戦 昇格戦線へ連勝狙う
サッカーJ3アスルクラロ沼津は22日、6位の松本山雅FCとホームの愛鷹広域公園多目的競技場で対戦する。富山との前節では、同点に追いつかれるも終了間際に勝ち越しゴールを決め、2―1で4試合ぶりの勝利を収めた。このまま勢いに乗り、再び昇格戦線に食らいつきたい。 前節、前半20分にクロスのこぼれ球を拾ったMF持井響太選手が右足でシュートを放って先制。同26分には富山のフリーキックから同点ゴールを許したが、追加時間に相手GKがはじいた球を途中出場のMF鈴木拳士郎選手が蹴り込んで、決勝点を決めた。 鈴木選手は「意識的にゴール前に行くようにしていたら目の前にボールがきた」と振り返り、「連敗が続いてい
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地域課題解決へ 沼商高生、行政担当者らと探求 若者流出対策や観光戦略
沼津商高(清水町)は、1年生約200人が同町や沼津市、三島市が抱える地域課題の解決策を探る「沼商プロジェクト」を進めている。各市町の担当者らと意見交換も行い、問題意識を共有。連携して活性化案を模索する。 総合的な探求の時間の一環で3年ほど前に始まった。これまでに、同町内のラーメン店を取り上げたマップを作成するなど生徒のアイデアが具現化した。 このほど開いた講座には、各市町や観光協会の担当者らが参加。清水町産業観光課は「若年層が東京圏に流出している」という課題を示した上で、進学先の豊富さや収入の高さから東京に憧れる若者が多く、地元企業が採用で苦慮している現状を説明した。町が企業を紹介する
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「歌い続けるため体鍛える」 沼津の合唱団 月1回 陸上運動に汗
沼津市を拠点に活動する合唱団「ツグ音楽レジーア」が11日、沼津市の愛鷹広域公園で陸上運動に臨んだ。「歌い続けるために鍛える」。全員70歳以上の団員が健康を維持して趣味を続けるため、月1回のトレーニングを始めた。 合唱団を主宰する高田紹代さんが企画した。現在、女性13人が所属。コロナ前には35人ほどの混声で活動していたが、団員の入院などが重なり数年で一気に減少したという。残っている団員も高齢から立って歌い続けることが困難になっている。 三島市陸上競技協会の西尾誠理事長が講師を引き受けた。初回の11日は、歩き方の訓練やボールを使った運動に取り組んだ。団員と高田さんは、西尾理事長から「背筋を伸ばし
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女子プロレスの力「地域を元気に」 神取忍さんら清水町で米作り
人気女子プロレスラーとして一時代を築いた神取忍さん(59)が10年以上前から静岡県内の地域活性化に尽力している。農業や障害者支援を柱に「地域が元気になれば。地域を発信して知ってもらいたい」。いちずな思いが住民の間に浸透し、活動は広がりを見せている。 貢献活動続ける「いずれは子ども食堂に」 清水町では、8月上旬、町民らが年3回行っている用水路の清掃活動に参加した。「米作りについては練習生」と神取さん。「将来は自分の田んぼを清水町に持ち、出来上がった米を子ども食堂に寄贈したい」と意気込む。女子プロレスラーの井上貴子さん(53)と、住民と交流しながら汗を流した。 水路の清掃作業に参加した神取
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静岡県商業科実務競技会 簿記の部団体 沼津商高3連覇
沼津商高(清水町)の会計実務部簿記班が、9月上旬に島田市で開かれた県商業科実務競技会簿記の部団体で優勝し、3連覇を果たした。3年生を主力とした学校が多い中、2年生のみの5人で出場。そのうち3人は個人で上位入賞した。11月4日に愛知県で開催される東海大会に向けて、「先輩たちの優勝を守ることができた。練習を重ね、5人で頑張りたい」と意気込んでいる。 出場したのは、部長の土屋乃琉さん(17)、石黒瑛さん(16)、佐藤茉夏さん(17)、山口茉璃さん(17)、植野智尋さん(17)。大会では5人のうち上位3人の合計点が団体の成績となり、商業分野の知識や技術を競い合う。同校は2位の城南静岡高と4点差で1
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清水町の高齢者対象事業 地域とつながり健康に【東部 記者コラム 湧水】
清水町に住む65歳以上の高齢者を対象に、町内の体育施設の使用料が無料となる静岡県内初の「笑街健幸(しょうがいけんこう)パスポート事業」が10月からスタートした。認知症の人やその家族の支援に取り組む「チームオレンジ」も9月に設置された。一連の取り組みが町民の健康増進や地域の連携強化につながる契機となってほしい。 町福祉介護課によると、町内の要介護認定者のうち、認知症と診断されている人は2022年度時点で34・8%。国や県よりも10ポイントほど高い水準にある。また、物忘れの症状が目立たない「隠れ認知症」で、医療機関を受診していない人がいる可能性もある。 政府が19年に決定した「認知症施策推進
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⚽アスルクラロ沼津 ホーム4連敗 岩手に勝ち越し許す J3第29節
J3リーグは10月1日、各地で第29節の残り7試合が行われ、沼津は岩手に1―2で敗れた。 ②愛鷹(岩手1勝1分け)▽観衆2113人 岩手 11勝6分け12敗(39) 2(1―1 1―0)1 沼津 12勝6分け11敗(42) ▽得点者【岩】オタボー(4)加々美(4)【沼】森(5) 裏取られ勝ち越し許す 試合終了とホーム4連敗を告げる長い笛に、沼津の選手はうなだれた。一度は追い付きながら勝ちを許したのは、前節と同じ展開。出場停止明けのMF持井は「苦しい時期。球際でしっかり戦い、ラストパスなど最後の質を突き詰めたい」と悔しさをにじませた。 沼津は序盤、右サイドのクロスからヘディング
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スポーツ×音楽 裾野に熱気、10月1日まで野外フェス
スポーツと音楽を楽しむ「マウントフジ・スソノ・アウトドア・スポーツフェスティバル」が30日、裾野市須山のスノーパークイエティで始まった。10月1日まで。世界最大級の障害物レース「スパルタン」の子どもレースとトレイルランニングレース、音楽フェス「スソノホエロック」を同時に開催し、親子連れらでにぎわった。 子どもレースには4~14歳の約90人が出場。コースに設置されたネットなどの障害物を乗り越えてゴールを目指した。小学2年の山田花穂さん=千葉県=はスタート前、「楽しい雰囲気。1位になりたい」と意気込んでいた。 音楽フェスでは裾野市観光・スポーツ大使のフルヤトモヒロさんら、全国各地の「大使」が
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⚽アスルクラロ沼津 ホームで痛い黒星 J3第28節
明治安田J3リーグは24日、各地で第28節の残り5試合が行われ、沼津は1-2で鳥取に敗れた。 ②愛鷹(鳥取1勝1分け)▽観衆1755人 鳥 取 10勝10分け8敗(40) 2(0―0 2―1)1 沼 津 12勝6分け10敗(42) ▽得点者【取】重松(6)田村(6)【沼】森(4) 試合終了間際 勝ち越し許す 沼津は鳥取に先制された後半途中に攻撃陣3人を交代して同点に追い付いたが、試合終了間際に勝ち越しを許し、9月のラストマッチを飾れなかった。今季残り10試合で痛い黒星となった。 前半は互いに好機をつくり、拮抗(きっこう)した展開が続いた。両者無得点で折り返した後半17分、相手の左サイ
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沼津の桃中軒 選手の体づくり、弁当でサポート アスルクラロ、聖隷と開発
弁当製造・販売を手がける桃中軒(沼津市)が、サッカーJ3アスルクラロ沼津と連携し、アスリート向け弁当の商品化を目指している。試食会がこのほど、同市の愛鷹広域公園で開かれた。聖隷福祉事業団(浜松市)の管理栄養士がメニューを考案。練習を終えた9人の選手らが、栄養面や体づくりなど目的別の弁当3種の特徴を見極めた。 弁当は、カロリーの高い「筋力アップ」と、脂肪が少なく野菜が中心の「体脂肪を減らす」、消化に良くエネルギーを取る「試合前日」。サバのハンバーグや駿河湾のシラスのツナスパゲティなど豊富な地元素材で仕上げた。DF附木雄也選手は「ヘルシーで、どれだけきつい練習の後でも食べられる」と喜んだ。
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⚽J3アスルクラロ沼津 24日ホームで鳥取戦 第28節見どころ
サッカーJ3アスルクラロ沼津は24日、11位の鳥取とホームの愛鷹広域公園多目的競技場で対戦する。前節は北九州に1―0で競り勝ち、連敗3でストップ。決勝ゴールで今季10得点となったFWブラウンノア賢信選手は「J2に向けてゴールを量産したい」と闘志を燃やす。 前節の序盤は押し込まれる展開が続いた。スコアレスで迎えた後半23分、FW川又堅碁選手の投入から攻撃が活性化。同26分、ブラウンノア選手が左足で繰り出したミドルシュートで均衡を破った。終盤は自陣に選手を集めて相手の猛攻を耐え、1点を守り切った。 中山雅史監督は「後手に回るところもあったが、対応できていた。シュートは3本だったので、積極的に
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記者コラム「清流」 幼魚の世界に触れて
清水町の幼魚水族館で開かれた一日館長体験。参加した小中学生10人は、魚の知識が豊富な「博士」だった。取材中、子どもたちの会話には、全く知らない魚が何匹も登場した。 イベントは、担当として割り振られた幼魚の展示方法を2人一組で考えるという企画。児童生徒は担当幼魚と一緒にどんな魚を水槽に入れるといいか、図鑑とにらめっこして真剣に考えた。サンゴと色鮮やかな魚を展示して花に見立てる案など、豊かな発想にこちらの心も躍った。 私は8月に県東部に着任し、幼魚水族館にはこの取材で初めて訪れた。館内には目を凝らさなければ見えないほど小さな魚もいた。子どもたちのおかげで、未知だった幼魚の世界に触れることがで
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静岡人インタビュー「この人」 清水町のふるさと大使を務める海洋生物写真家 峯水亮さん(清水町)
沼津市の大瀬崎など国内外で海洋生物の写真を撮影する。7~8月に清水町で、町制60周年記念の一環として個展が開かれた。撮影対象は主に稚魚や幼生などのプランクトン。撮影した写真のパネルは、同町のふるさと納税の返礼品にもなっている。大阪府出身。52歳。 -なぜ清水町に。 「大瀬崎でダイビングガイドとして働いていたが、1997年にフリーの写真家として独立した。柿田川の美しさに引かれて、清水町に住み始めた。水がきれいで環境がよく、過ごしやすい土地だと感じる。仕事で東京に行くこともあり、アクセスがいいことも魅力」 -写真の道に進んだ理由は。 「ダイビングの仕事をしていたときに、もっとたくさんの人
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⚽J3アスルクラロ沼津、今季初の連敗 リーグ第25節
明治安田J3リーグは3日、愛鷹多目的競技場などで第25節の2試合が行われ、3位の沼津は0-1で奈良に敗れ、勝ち点39から伸ばせなかった。FC大阪は3-1で松本を下した。勝ち点を39とし、得失点差で4位。(共同) ②愛鷹(1勝1敗)▽観衆1966人 奈良 10勝8分け7敗(38) 1(1―0 0―0)0 沼津 11勝6分け8敗(39) ▽得点者【奈】浅川(12) 早々失点、堅守崩せず ホームで今季初の連敗を喫した沼津。前節FC大阪戦と同様に堅守を武器とする奈良にあと一歩及ばず、好機をものにできなかった。 前半5分、右サイドから中央に押し込まれて早々に失点した。懸命に追う後半37分、1カ
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高原引退受け 中山雅史監督「理想のFW像、後輩というよりライバル」
サッカー元日本代表FWで自ら創設したJFL沖縄SVで選手兼監督を続けていた高原直泰が8月31日、今季限りの現役引退を発表したことを受け、磐田時代にチームメートだったJ3沼津の中山雅史監督が1日、練習後に取材に応じ「お疲れさまの一言。今後も社長や監督として情熱を燃やし、サッカー界に刺激を与えてほしい」と明かした。 中山監督は、1998年に磐田入りした高原と2トップを組み、黄金時代を築いた。「後輩というよりライバル」と振り返り、シュートやボール扱いの技術など全てを兼ね備えた「理想のFW像」と話した。 性格については「シャイで寡黙な印象だったが、社交的になった」と驚いた様子。高原の誕生日を祝っ
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⚽J3アスルクラロ沼津 ホーム6連勝ならず FC大阪に0-2
明治安田J3第24節最終日(27日・愛鷹多目的競技場ほか=2試合)3位の沼津はFC大阪に0―2で敗れ、勝ち点39のまま。FC大阪は同36で5位に浮上した。 ②愛鷹(1勝1敗)▽観衆1828人 FC大阪 10勝6分け8敗(36) 2(1―0 1―0)0 沼津 11勝6分け6敗(39) ▽得点者【大】齊藤(1)田中(2) セットプレーから失点 相手の堅い守り崩せず 沼津は前半15分、相手のセットプレーから先制されて失速。0-2でFC大阪に敗れ、ホーム6連勝はかなわなかった。 得意とするパスがつながらず、相手ペースで試合が進んだ。粘り強く攻め続けたが、リーグ最少失点を誇るFC大阪の堅い守
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⚽J3沼津と児童「キャンプイン」 選手が企画、交流 刺激に
サッカーJ3アスルクラロ沼津が24日まで、静岡県内外の小学生5人を迎えたサマーキャンプを開いている。選手数人が「サッカーの楽しさやプロ選手を身近に感じてほしい」と企画。練習を通して児童との交流の場にもなっている。 キャンプは3日間。児童は選手から直接指導を受けながら、練習に取り組んでいる。MF持井響太選手は「5月ごろから企画して、どう楽しんでもらおうか考えた。子どもたちは素直に質問し、吸収力がある」と話した。 23日の練習後には、児童とDF前川智敬選手が一緒に昼食を食べた。持井選手らからシュートやフェイントのこつを聞いたという東京都の橋本新君(9)は「試合を想像して練習するといいとアド
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幼魚の水槽展示、思い描く 小中生が水族館一日館長 清水町
清水町の幼魚水族館は20日、館長の仕事を体験できるこども向けイベントを同館で開いた。県内外の小中学生10人が、一日館長として幼魚の展示方法を考える水槽プロデュースに取り組み、魚や水族館の仕事に理解を深めた。 同館の鈴木香里武館長が講師を務めた。参加者は2人一組になり、担当としてアンコウの仲間のハナオコゼや、鮮やかな色をしたトゲチョウチョウウオなどの幼魚を1匹ずつ割り振られた。館内を観察して幼魚を入れる水槽を選び、同じ水槽で紹介したい魚を考え、専用の用紙にイメージ図を描いた。 「擬態(ぎたい)する魚」をテーマにしたグループは「流木などを入れて擬態が分かりやすいようにした」「色のきれいな魚も
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⚽J3アスルクラロ沼津 相模原に快勝 後半巻き返し3-0 3位に浮上
J3リーグ第22節最終日は13日、各地で4試合が行われ、沼津は3-0で相模原に快勝し、同36で3位に浮上した。愛媛は3-2で鳥取を振り切り、勝ち点43として首位をキープした。鹿児島は長野に1-2で競り負けた。 ②愛鷹(沼津1勝1分け)▽観衆1855人 沼 津 10勝6分け6敗(36) 3(0―0 3―0)0 相模原 3勝8分け11敗(17) ▽得点者【沼】安在(2)ブラウン(6)持井(6) 後半に3得点 ブラウンノア 攻守の核 沼津は序盤に先制しながら逆転負けを喫した前節から一転、後半に3得点を挙げて相模原に快勝した。3試合連続で得点を決めたMF持井は「練習でやってきたことが実った。もっと
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園児の笑顔見られたら 沼津商高生、幼稚園の芝刈り 清水町
清水町の沼津商高ボランティア部の生徒が夏休みを活用して、同町の清水南幼稚園で園庭の芝刈りに取り組んでいる。10日、部員4人が園の職員らとともに作業に汗を流した。園庭の芝生は、園児が思い切り走り、転んでもけがをしないようにと、2017年に整備された。日ごろは職員で手入れをしているが、夏は特に草の成長が早く管理が難しいことから、同部の生徒が夏休みの間だけ手伝うことになった。 この日は、部員4人と職員が芝刈り機を使い、1時間ほどかけて約420平方メートルの芝を丁寧に刈った。3年の加藤凪々沙さん(17)は「雨で草がぬれていて草刈り機が進まず、ムラができないようにするのが大変だった」と話し、高橋凛さ
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⚽元日本代表の川又「結果で返す」 J3アスルクラロ沼津に新加入
J3沼津に新加入した元日本代表FW川又堅碁が9日、沼津市のセレステグラウンドで行った練習後、「チームに感謝の気持ちでいっぱい。結果で返したい」と胸中を明かした。1月の右足首手術を乗り越えての加入。術後の回復は順調で、チームの上位進出に貢献すると誓った。 川又は2015年に日本代表に初選出された。17年から3年間、磐田でプレー。20年に移籍した千葉を1月に退団し、3日に沼津入りした。 リハビリを続けてきた足の調子は「かなりよくなっている」と川又。中山雅史監督は「積極的に声を出してくれて、チームのカンフル剤的存在。自分を高めてほしい」と期待する。 背番号は磐田時代と同じ20。「同じくらい活
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⚽J3アスルクラロ沼津 持井選手「3試合連続得点へ」 13日ホームで相模原戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は13日、20位のSC相模原とホームの愛鷹広域公園多目的競技場で対戦する。順位は5位と上位を維持するが、前節では、序盤押し気味に進めながらも勝利に結び付けることができなかった。前々節から2試合連続で先制点を決めたMF持井響太選手は「守備からどうやって攻撃につなげるかが課題。3試合連続得点を目指す」と意気込む。 前節の福島ユナイテッドFC戦は、前半5分に持井選手が先制するも、チャンスを生かし切れずに2点を奪われ、逆転負けを喫した。中山雅史監督は「立ち上がりは良いが中盤からボールを保持できなかった。チャンスをものにしていければ」と振り返る。 9日に行われた練習では
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しゃぎりや迫力の太鼓披露 清水町で湧水まつり
41回清水町湧水まつり(実行委主催、町、町商工会共催)がこのほど、町総合運動公園などで開かれた。多様な催しがステージで繰り広げられ、多くの家族連れらでにぎわった。 町民らが迫力のある太鼓演奏やしゃぎり、ダンスを披露した。しゃぎりでは、笛の音や息の合ったかけ声が響いた。来場した子どもたちが太鼓演奏に参加する姿も。終盤には、同町玉川のサントムーン柿田川の駐車場で手筒花火がフィナーレを彩った。 コロナ禍の影響で4年ぶりの本格開催となった。
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姉妹都市提携60年祝う 沼津市と米国・カラマズー市 中学生が互いの町PR
沼津市は5日、米国・カラマズー市との姉妹都市提携60周年を祝う記念式典・交流会を同市のプラサヴェルデで開いた。オンライン形式で実施し、両市の中学生が互いの町の文化や魅力を紹介し合った。 計24人がグループごとにプレゼンした。沼津の観光地を題材にしたグループは、新鮮な魚を食べたり釣りを楽しんだりすることができる沼津港や、市内を一望できる大型展望水門「びゅうお」、特産品の寿太郎ミカンを取り上げた。カラマズー市の中学生は、図書館や公園をPRした。 両市は1963年7月に姉妹都市提携を締結。以来、市民訪問団や交換留学生の派遣など、活発な交流を続けてきた。沼津市の頼重秀一市長は「言葉や文化の違いを
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「うなぎダンス」 踊って 蒲焼き アグレミーナ浜松 得点時に披露 浜松湖南高生ら企画 SNS投稿で毎月1人に
地元特産のウナギをPRするため、浜名湖養魚漁業協同組合(浜松市西区)と浜松湖南高(同区)の生徒で立ち上げた「浜名湖立うな重高校うなぎ部」と、同市を拠点に活動するプロフットサルチーム「アグレミーナ浜松」は、同チームのゴールパフォーマンス「うなぎダンス」を踊った動画投稿を募集する企画を始める。期間は9月からの1年間を予定し、投稿者から毎月1人に抽選でウナギの蒲(かば)焼きを贈る。 浜名湖の養殖ウナギの魅力発信や、同チームの地域貢献が目的。企画で、同ダンスを「踊ってみた」動画を募集する。「うな重高校」のSNSに投稿される生徒のダンスを参考に、動画をインスタグラムなどのSNSに投稿し、応募フォームに
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フェアトレード菓子に新味 静岡文化芸術大サークル、今秋発売へ
発展途上国などの生産品を適正価格で取引する「フェアトレード」に取り組む静岡文化芸術大(浜松市中区)のサークル「りとるあーす」が、フィリピン産のフェアトレードの黒糖などを使った菓子「メリエンダ」の新しい味の開発に取り組んでいる。10年ほど前に卒業生が開発に携わった菓子で、節目の年に「新商品でさらに学内外に浸透させたい」と一新を図る。 メリエンダは、タガログ語で「おやつ」という意味のクッキー。当時の学生と、静岡市のフェアトレードショップ「Teebom(テーボム)」、就労継続支援B型事業所「ひまわり工房」が共同開発した。2013年に発売され、現在、アーモンド、雑穀など6種類の味がある。同店で購入
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静岡人インタビュー「この人」 新興国の音楽教育普及に取り組む 日比野ともみさん(浜松市中区)
ヤマハに勤務し、エジプトやベトナムなどの新興国で音楽教育の普及活動を進めている。2012年から2年間、勤務しながら国際協力機構(JICA)の海外協力隊としてヨルダンで音楽教育活動に取り組み、その経験を仕事に生かしていることから、4月にJICAの「帰国隊員社会還元表彰」を受賞した。東京都出身。37歳。 -現在の仕事は。 「音楽の授業がない国で、リコーダーや鍵盤ハーモニカを使った教育を普及させるヤマハの『スクールプロジェクト』を進めている。現地の教員らに音楽教育の意義や授業の進め方、楽器の演奏手法を伝える研修が中心。自分が伝えたことが現地の子どもたちの学びにつながるので、とても重要な仕事だと
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「新聞記者をやってみた」 浜松の静岡文化芸術大学生が成果報告
静岡文化芸術大と静岡新聞社、中日新聞東海本社が共同で取り組む「新聞記者をやってみたプロジェクト」の成果報告会が18日、浜松市中区の同大で開かれた。記事の取材、執筆に取り組んだ学生11人の活動内容を発表した。 学生は昨秋から、取材と執筆を担当する班と、その様子を記録する班に分かれて活動。「浜松まつり」や「スーパー銭湯」などさまざまなテーマを取り上げた。両社の記者が指導にあたり、学生の記事を4月から両紙面に随時掲載した。 報告会には約30人の学生が集まった。JR浜松駅前で若者100人に浜松まつりの好感度を調査した平松千佳さん(文化政策学科3年)は、テーマの選定過程や調査手法を説明。「浜松まつ
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楽しいアメリカ音楽の旅 浜松交響楽団23日演奏会へ練習に熱
浜松いわた信用金庫と浜松交響楽団、浜松市文化振興財団でつくる実行委は23日午後2時から、「第17回 夢に追いかぜコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。テーマは「20世紀アメリカ音楽の旅」。同楽団のメンバーは本番に向けて、練習に熱を入れている。 当日はガーシュインなど米国の作曲家が手がけたポップスやジャズ8曲を演奏する。子ども連れや家族が楽しめる明るい楽曲を中心にプログラムを構成したという。ピアニストで作曲家の林正樹さんと共演する。 17日に同区のあいホールで行われた練習では、団員がグローフェの「ミシシッピ組曲」などを合奏した。指揮者の松井慶太さん
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スケボー、華麗に舞う 浜松市南区で大会 小中高生ら全国目指す
スケートボードの「AJSA中部アマチュア・サーキット第2戦」が9日、浜松市南区卸本町のヌートリアスケートパークで開かれた。県内外から小中高生を中心に約80人が出場し、華麗な技を競い合った。 出場者は1人1分間で技を披露し、高得点を目指した。傾斜を利用して高く舞ったり、手すりのような細いレールに飛び乗ったりすると、会場から大きな拍手が起きた。 出場選手の母親は「練習を重ねていた技を決めていて、感無量。子どもたちが気軽に利用できるスケートボード場が増えたらうれしい」と話した。 日本スケートボード協会(AJSA)公認の地区大会。東北や九州など9地区で実施していて、各地区の上位者が全国大会に出
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新人戦全国での活躍誓う 浜松学院大男子バスケ部 東海準V
浜松市中区の浜松学院大男子バスケットボール部が、1、2年生を対象に初めて開催された「第1回東海学生バスケットボール新人戦」で準優勝し、10日から始まる全国大会に出場する。選手は全国での活躍に向けて意気込んでいる。 東海大会は5月13~20日に開かれた。同大のほか名古屋学院、中部学院、静岡産業、至学館、名古屋経済、常葉、中京の7大学が、トーナメント形式で戦った。 全国大会は、7月10~16日に東京都で開かれ、全国から24チームが出場する。同大は13日が初戦。ディフェンスに重点を置き、3、4年生と1、2年生のチームに分かれた試合形式の練習に取り組んでいる。 得点力があるフォワード西尾碧斗選手(2
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静岡文化芸大生 特別展を取材、発信へ 浜松市楽器博物館 SNSでPR
静岡文化芸術大(浜松市中区)と浜松市楽器博物館(同区)は連携して、同大学生がSNSを活用して同館の魅力を発信する初の取り組み「おんせんプロジェクト」を進めている。このほど、同館で7月に始まる特別展「どうする江戸の音楽」(15日~12月12日)の展示準備を学生が取材した。 学芸員資格の取得を目指す3年生22人が参加している。学生が広報活動を通じて実践的に学びを深めるとともに、同館の事業周知や集客といった課題に取り組む。「音楽」を「千人」に「宣伝」するとの目標から「おんせん」と名付けた。 この日は、江戸時代を代表する楽器の三味線を取り上げる特別展に向けて、職員が準備を進めた。学生14人が同館を訪
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19世紀のフォルテピアノで聴衆魅了 浜松・中区でコンサート
浜松市と市文化振興財団はこのほど、レクチャーコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市楽器博物館で開いた。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで2位となったピアニスト川口成彦さんが出演し、同館所蔵の19世紀のフォルテピアノを奏でた。 使用したのは、ショパンが愛したとされるフランスのピアノ製作会社「プレイエル」が1830年ごろに製造したピアノ。低音部と中高音部の弦が交差して張られている現代のピアノに対して、弦が平行に張られていて、一つ一つの音が独立して聞こえるなどの特徴があるという。 プログラムは「バラード」4曲を中心に、全てショパンの楽曲で組み、川口さんが情感豊かな音色を会場に
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スプレー菊の品質確認 JAとぴあ浜松 目ぞろい会
JAとぴあ浜松は28日、7月の盆需要に向けたスプレー菊の目ぞろい会を浜松市中区の同JA花き営農センターで開いた。生産者やJA職員が花の品質や出荷基準を確認した。 生産者は花を見比べて、葉の状態やつぼみの開き具合、サイズを確かめた。高温による葉焼けや害虫被害の対策を共有した。 スプレー菊は、1茎に枝分かれした複数の花を咲かせる。赤、白、黄の3色があり、仏花として知られるが、生け花やフラワーアレンジメントなど幅広く楽しむことができるいう。 同JAによると、7月の需要期には約15万本の出荷を見込んでいる。
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フェアトレードと環境問題の関係解説 静岡文化芸術大でシンポジウム
浜松市中区の静岡文化芸術大と日本環境学会はこのほど、シンポジウム「コーヒー2050年問題とフェアトレードの現在」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同大で開いた。同大国際文化学科の武田淳准教授ら4人が登壇し、コーヒーにまつわる環境問題や、発展途上国の生産品を適正価格で取引する「フェアトレード」を解説した。 武田准教授は気候変動の影響で、2050年に収穫量が半減するとされているコーヒーの品種があることを解説した。コスタリカなどの生産現場では収入が減ることを見越し、コーヒーの果肉や皮を使った新商品開発が行われていることを紹介した。 その上で、現地のコーヒー生産組合がフェアトレードで得た収益を使い、
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プラ通じ環境問題学ぶ さなる幼稚園児 浜松・東区で体験学習
浜松市西区のさなる幼稚園は24日、体験学習を東区のプラスチック製造・販売会社「中部日本プラスチック」で行った。園児や保護者ら16組がリサイクルや環境問題を楽しく学んだ。 同社の担当者が工場を案内した。不良品などとして企業から廃棄されるプラスチックを原料に、リサイクルを行う仕組みを説明した。プラスチックが海に流れ出ると生物が誤食してしまうことや、国内では多くのプラスチックが燃やされて処分されていることを紹介した。「ごみを分別することでリサイクルの比率を高められる。水筒やマイバッグを使うことも大切」と呼びかけた。 園児は、海岸沿いのプラスチックごみを再利用して作られたうちわをもらい、青い海や
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紙飛行機、大空へ 児童の夢乗せ 浜松・飯田小 旅客機開発の功績受け継ぐ
浜松市南区の飯田小は20日、全校児童約600人が参加する「夢を飛ばそう集会」を同校運動場で開いた。児童はそれぞれの夢を記した紙飛行機を大空に向かって力いっぱい飛ばした。21、22日にも実施する。 同校は、日本初の旅客機「天竜10号」を開発した福長浅雄(1893~1980年)の母校。何度失敗しても諦めず、「空を飛びたい」という夢を持ち続けた福長の功績を語り継ぎ、児童に夢に向かって努力してほしいと、毎年、同集会を開催している。 この日は1年生と4年生、6年生が手作りの紙飛行機を飛ばし、6年生が1年生に飛ばし方を手ほどきする様子もみられた。代表児童が「絵本作家になりたい」「サッカー選手になるた
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インドネシア学生と交流 浜松・芳川北小児童 気候や料理学ぶ
浜松インドネシア友好協会の招待で来日しているインドネシア・バンドン市の大学生ナフィラ・ラーマニーさん(20)が19日、浜松市南区の芳川北小を訪問した。3年生と5年生の児童に同国の気候や食べ物を紹介し、交流を深めた。 3年のクラスでは、同国には日本のような四季はなく、雨期と乾期で気候が変わると説明した。焼き飯料理「ナシゴレン」などを紹介したほか、ナフィラさんが住んでいるバンドンについては「オランダ風の建物が多く、涼しくて私はとても好き」と話した。 3年の鈴木莉央さん(8)は「季節が日本と違っていて、面白い。インドネシアに行ってみたくなった」と笑顔を見せた。 学校訪問は、同協会などが主催す
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命の尊さより一層 浜松大空襲78年 市戦災死者慰霊祭
太平洋戦争末期の1945年6月の浜松大空襲から78年を経た18日、浜松市戦災遺族会(飯田末夫会長)は市戦災死者慰霊祭を中区のホテルで行った。参列した遺族らが献花で犠牲者を追悼するとともに、昨年から続くロシアのウクライナ侵攻も踏まえ、平和の尊さへの思いを一段と強めた。 飯田会長は「未来を担う子どもたちのために、平和な世の中をつくっていきたい」と述べた。浜松修学舎高2年の鈴木祐香里さんと内山日鶴さんは「空襲によって14人の先輩が命を落とした」「平和への思いがこもったたすきを、つないでいく」と誓った。 ウクライナから市内に避難しているヴィーラさんも参列し、「戦争で日常を失った。浜松のまちが昔
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地域の魅力、歩いて発見 浜松・中郡小2年生 住民と寺社や駅巡る
浜松市東区の中郡小の2年生約110人が8日、地域のボランティアや保護者とともに校区内を歩いて巡り、地域の歴史や特色を学ぶ校外学習に取り組んだ。 地域の魅力を見つけ、親しみを深めるのが狙い。児童は4班に分かれて学校周辺の神社や寺院、駅などを巡った。同校から南に向かって邑勢神社を目指した班は、道中の水路に天竜川から水が引かれていることや、同神社が地域内で最も古い神社との説明を受けた。住民の話や目にした植物について熱心にメモを取る姿も見られた。 清水蓮太君(8)は「地域の魅力を知ることができた。少し疲れたけど、いろいろなものを見ることができて楽しかった」と充実した様子だった。 今後は班ごとに
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共助型交通 庄内(浜松市西区)に広がれ 社協など導入へ説明会
浜松市と西区の庄内地区社会福祉協議会は、住民がドライバーとなって自家用車で同じ地域の高齢者らを有料で送迎する共助型交通「やらまいカー(仮称)」の導入を目指している。路線バスの減便など公共交通の縮小を受けた地域の対応で、市内では初の試みとなる。このほど、同区の庄和町公民館で住民説明会が開かれた。 同地区社協の担当者が集まった住民約30人に共助型交通の仕組みや計画を説明した。説明によると、利用するには、スマートフォンのアプリや電話での事前予約が必要で、乗車から降車までの距離によって料金が決まる。利用地域は、浜名湖東岸の庄内地区内のほかに、近隣のバス停2カ所とJR舞阪駅、弁天島駅に行くことがで
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看護への道誓い新た 浜松・県厚生連看護専門学校が立志式
浜松市東区の静岡県厚生連看護専門学校は26日、看護立志式を中区の市福祉交流センターで開いた。2年生37人が6月から始まる実習を前に、誓いを新たにした。 学生は決意を記したカードを手に、「患者に寄り添う」「患者や家族に信頼される看護師になる」などと、それぞれが目標とする看護師像を発表した。ナイチンゲール像にともされた火をろうそくに移し、看護の道への志を確認した。 学生を代表し、渡辺珠里亜さん(20)が「患者の声を傾聴し、その奥にある思いに気づくことができる看護師を目指す」と述べた。
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太鼓通じ地域と交流 日本語学校生徒が浜松・南区で演奏体験
浜松市西区の湘南日本語学園の生徒が23日、和太鼓愛好家らでつくる南区の「可美和太鼓同好会」の活動を初めて見学した。ベトナムやネパール、インドネシアなどの留学生ら18人が太鼓の生演奏の鑑賞や演奏体験を通して、地域住民と交流した。 生徒が活動拠点の可美協働センター(同区)を訪れ、同好会のメンバー11人の演奏を楽しんだ。講師を務める大島直樹さんらの手ほどきを受け、桶胴(おけどう)太鼓や締め太鼓などを体験。息を合わせてフレーズを打ち終えると、メンバーと拍手をして喜んだ。 タイの留学生、ユンチャンテット・ラタナポンさん(27)は「初めて太鼓に触れた。簡単そうに見えたけど、難しかった。自分の音をよく
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学生目線で製品提案 浜松学院大生 販売目指し企業とプロジェクト
浜松学院大地域共創学科の坪井秀次講師ゼミの3年生と有志の4年生11人が、市内の企業などと連携した製品開発プロジェクトに取り組んでいる。社会で生かすことができる「ものづくり」のスキルを実践的に学ぶのが狙い。このほど、学生が考えた製品アイデアを浜松市中区の同大で発表した。 浜松いわた信用金庫が運営する起業家支援拠点「FUSE」(同区)と板金部品試作などの「エム・エス・ケー」(浜北区)が協力し、学生が考案した製品の販売を目指す。 発表では、学生9人がFUSEとエム・エス・ケーの担当者を前に、「チェーンが絡まることなくネックレスを保管できる入れ物」などの案を紹介した。この中から、実際に製品化に取
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ジュビロ磐田ホーム戦 浜松市内の子どもを招待 サーラがチケット寄贈
サーラコーポレーション(愛知県豊橋市)は10日、サッカーJ2ジュビロ磐田の観戦チケット100人分を浜松市社会福祉協議会に寄贈した。市内の学習支援教室などを利用する子どもと家族を招待する。 13日から8月26日までに行われるホームゲーム5試合の指定席券を20枚ずつ用意した。同社の仲野哲央執行役員が同市中区の福祉交流センターを訪れ、市社協の山下文彦常務理事にパネル型の目録を手渡した。仲野執行役員は「スポーツ観戦を通じて、子どもたちが地域に愛着を持つきっかけになれば」と話した。 同社はジュビロ磐田のオフィシャルスポンサーで、チケットの寄贈は地域貢献活動の一環として2019年から続けている。
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町内の人と絆大切 日本人とブラジル人の架け橋 増子さんに哀悼、感謝 日系3世中島さん 浜松まつり
「天国から浜松まつりを見ていると思う。人が集まるのが好きだったからね」。浜松市中区の広沢町で長年まつりに参加してきた日系ブラジル人3世の中島イルマ雅恵さん(52)は5日、家族と同市南区の凧(たこ)揚げ会場を訪れた。市内で日本人とブラジル人の架け橋として尽力し、2月に病気で他界した2世の増子利栄[ますことしえい]さん=享年(72)=を思い起こし、「たくさんの人のために時間を費やした人。ひと休みできてるかな」と感謝の気持ちを口にした。 中島さんはサンパウロ出身で、1991年に来日した。増子さんが中区砂山町で営んでいたブラジル食料品店「セルヴィツー」に通うなど20年以上の交流があった。リーマン・
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リコーダーの音色で魅了 若手奏者4人が公演 浜松
若手リコーダー奏者4人でつくる「アンサンブル リコピウ」は29日夜、浜松市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールでコンサート「セカンド アクト」を開いた。「身近な楽器のリコーダーの魅力を広めたい」と昨年結成し、浜松での公演は今回が初めて。 ドイツの作曲家シュテープスの「ベルリン・ソナタ」などを披露した。楽曲ごとに大小さまざまなリコーダーを使い分け、豊かな音色を響かせた。南アフリカを横断する「ブルートレイン」を題材にした楽曲では、汽笛の音をたくみに表現して聴衆を楽しませた。 昨秋のデビューツアーコンサートに続く第2弾として、メンバー桐畑奈央さんの出身地の浜松と、東京での公演を企画した。桐畑さ
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世界的バイオリニスト 美しい音色で聴衆魅了 アクトシティ浜松
世界で活躍する名演奏家を招くコンサート「アクト・プレミアム・シリーズ2023」(浜松市文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が25日夜、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。 ハノーファー国際など五つのコンクールで1位を受賞したセルビア出身のバイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチさん率いる弦楽アンサンブル「ドゥーブル・サンス」が出演した。ビバルディの「四季」やセドラーの「日本の春」を披露し、流れるような音色や勢いのある旋律を会場に響かせて聴衆を魅了した。
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豪で修行、野焼きの技法で制作した陶器 浜松市東区で個展
浜松市中区の陶芸家神谷美保子さんの作品展が23日、同市東区上新屋町の「ひでさんぎょうの美術室」で始まった。25日まで。 土におがくずを敷いて作品を置き、枝を乗せて800度の熱で焼き上げるオーストラリアの野焼きの技法で制作した陶器の花器や皿など約50点が並ぶ。低温で焼くため、釉薬(ゆうやく)の発色がやわらかくなる点が特徴だという。 神谷さんは1989年に同国で野焼きの技法を知り、15年間現地で修業した。神谷さんは「焼き上がるまでどんな色が出るか分からないのが魅力。自由に楽しんでほしい」と語った。
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浜松まつり参加40周年、10帖の記念凧 中区曳馬町本郷凧揚会
浜松まつり参加40周年を記念し、浜松市中区の曳馬町本郷凧(たこ)揚会に23日、歴代組長から10帖の記念凧が贈られた。19代目の現組長中村哲史さん(52)は「大切な節目。記念に残るように、立派に揚げたい」と意気込んだ。 凧は紺地に白抜きで「曳」、赤色で「本」と描かれているほか、「祝40周年」と記されている。この日は歴代組長や凧揚会のメンバー約25人が曳馬本郷公会堂に集まり、糸目付けを行って団結を強めた。 1984年、町内の運動会の廃止をきっかけに、まつりに初参加した。2代目組長を務めた原田昌彦さん(86)は「他の町へ凧の張り方や糸の付け方などを習いに行った」と当時を振り返る。 まつり2
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ブラジルで文学賞受賞 作家のイタマールさん「読書 他人理解の力に」 浜松で講演会
在浜松ブラジル総領事館(浜松市中区)はこのほど、ブラジル出身の作家イタマール・ヴィエイラ・ジュニオールさん(43)の著書「曲がった鋤(すき)」が昨年12月に邦訳出版されたことを記念して、イタマールさんを招いた講演会を同区で開いた。「作家への道 私が小説『曲がった鋤』を書いた理由」と題し、読書の意義や同書を執筆したきっかけを語った。 同書はブラジルで問題になっている劣悪な労働環境を題材にし、同国で有名な文学賞「ジャブチ賞」などを受賞した。イタマールさんは講演で、本を読むことで知らない世界や歴史の知識が広がり、他人について想像し理解する力が身につくと強調した。 イタマールさんは同国の農村を訪
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大規模改修の屋台お披露目 子どもたちの思い乗せ「次世代へ」 浜松・中沢町
浜松市中区の中沢町自治会は16日夜、浜松まつりに向けて大規模改修した御殿屋台のお披露目式を同町の公民館で行った。建造から64年がたち、老朽化が進んでいた。関係住民は「屋台に乗る子どもたちの安全を守り、次世代に引き継ぐ」との思いを新たにした。 屋台は1959年に造られ、屋根に2体の竜の彫刻があしらわれている。同町には勾配が急な坂道があり、激しい揺れで傷みが目立つようになったという。 改修は文化財の修復を得意とする静岡市の「祥雲」(山梨由博社長)に依頼した。屋台の土台部分となる「台輪」を厚い木材で新たに造り直し、屋台内部には板を打ち込んでバランスが崩れないように強化した。彫刻を洗浄し、外側の
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舞阪えんばい朝市 アサリやウナギずらり 家族連れなどにぎわう
遠州灘や浜名湖周辺の地場産品を集めた「舞阪えんばい朝市」(実行委主催)が16日、浜松市西区の弁天島海浜公園で開かれた。水産加工会社や飲食店など24団体が出店し、多くの家族連れなどでにぎわった。 浜名湖産のアサリやウナギ、舞阪のしらす干しなどを求め、午前7時の販売開始前後から会場内に長い列ができた。飲食ブースでは、生ノリを使った吸い物やシラスの天ぷらを堪能する来場者も見られた。 朝市は5月21日にも開催し、人気の生シラスの販売を予定している。事務局の担当者は「舞阪はおいしい海産物がたくさん取れる。浜名湖の景色を楽しみながら、味わってもらいたい」と話した。
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花や動物 個性的な写真198点並ぶ 浜松で16日まで
静岡県西部や愛知県の写真愛好家でつくる「サークルBEE花&動物写真クラブ」の第14回写真展が16日まで、浜松市中区のクリエート浜松で開かれている。 会員77人が198点を出品した。花々を幻想的に表現した作品や、トラや鳥などの生き生きとした姿を捉えた作品が並ぶ。 写真展は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった。蜂須賀秀紀代表(80)=西区=は「個性的な作品ぞろい。花や動物が好きな人に楽しんでほしい」と話した。
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記者コラム「清流」 音楽好きの拠点夢見て
静岡県外でオーケストラの楽団員をしている姉が最近、引っ越した。これまで住んでいた部屋を気に入っていた様子だったので理由を聞いてみると、「楽器がうるさいって言われちゃって」とため息混じり。大家さんを通じて、アパートの住人から苦情が入ったそうだ。 人にもよるだろうが、姉は1日練習しないだけでも感覚が鈍るという。できるだけ楽団のホールなどを使っていたようだが、限界がある。特に難解な曲であれば、自宅でもしっかりと復習したいのだろう。 浜松市内に先日、防音室付きのシェアハウスが誕生した。音を気にせずに楽器の練習ができる空間はクラシックや吹奏楽、軽音楽などのジャンルを問わず、演奏家からの需要が見込ま
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Jam9ライブ、ガーベラで彩り 浜松窓枠で昨年から公演、生産者ら最終回応援
浜松市を拠点に活動する3人組音楽ユニット「Jam9」のライブ「Reunite(リユナイト)」が7日夜、中区のライブハウス浜松窓枠で開かれ、同市が生産量日本一を誇るガーベラが会場を彩った。 ガーベラ記念日(18日)に合わせ、市内の生産者らでつくる「浜松PCガーベラ」と同区の花屋「花徳」が、Jam9を応援しようと浜松産のガーベラで会場を装飾。会場の出入り口付近に品種を紹介するパネルを設置し、ステージ上のモニターを赤や黄色の花で飾った。公演後には、来場者にガーベラが2本ずつ贈られた。市民協働センターも両者とJam9をつなぐ役割で協力した。 ライブはコロナ禍における公演のあり方を模索しようと昨年
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417人が新たな一歩 聖隷クリストファー大が合同入学式
浜松市北区の聖隷クリストファー大、同大大学院、介護福祉専門学校の合同入学式が6日、中区のアクトシティ浜松で開かれた。新入生計417人が新たな学生生活をスタートさせた。 同大国際教育学部の清水悠那さん(18)と専門学校の松林亜美さん(18)が代表して抱負を述べた。清水さんは「大学で心理学を学び、公認心理師となって教育、保育の分野で社会に貢献するとともに、多くの人と交流したい」と語った。同大の大城昌平学長は「保健、医療、福祉や教育の専門職業人に成長することを期待している」と述べた。
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浜松まつり 凧や法被展示し盛り上げ 浜松いわた信金上新屋支店
浜松市中区茄子町と東区上新屋町の凧(たこ)揚げ会が4日夜、浜松まつりの凧や法被を浜松市東区の浜松いわた信用金庫上新屋支店に展示した。来店客に祭りの雰囲気を感じてもらおうとの趣旨の恒例企画で、5月上旬まで飾る予定。 窓口付近の展示スペースに、「茄」「上」と書かれた半帖(80センチ×80センチ)の大きさの飾り凧や手ぬぐい、ちょうちんが並ぶ。以前は茄子町の「茄組」が旧磐田信金浜松北支店で凧を展示していたが、信金の合併などを経て昨年から、上新屋町「上組」とともに上新屋支店で実施している。
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「折り紙かぶと」で僕も武将に 浜松こども館、大河に合わせ催し
浜松市中区の浜松こども館はこのほど、子ども向けの春休みイベント「君も戦国武将だ!無敵のおりがみカブトを作ろう!」を同館で開いた。親子連れなどが、子どもがかぶることができるサイズの折り紙かぶと作りに取り組んだ。 折り紙作品の制作やワークショップなどを行う折り紙デザイナーとして市内を中心に活動するコーキさんを講師に招いた。4歳~小学生の子どもと保護者9組が、55センチ四方の黄色と紺色の紙を丁寧に折り、協力してかぶとを完成させた。出来上がると、実際に身につけた。母親と参加した鈴木七凰さん(9)は「折り紙は久しぶりで、難しかったけど楽しかった」と笑った。 大河ドラマ「どうする家康」に合わせて、子
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県内7高校 キレあるダンスで観衆魅了 浜松市中区でフェス
浜松市中区の市勤労会館Uホールはこのほど、県内高校ダンス部が練習の成果を発表する「第9回Uホールフェスタ」(静岡新聞社・静岡放送後援)を施設で開いた。 浜松修学舎、浜松江之島、浜松大平台、浜松学院、浜松学芸、磐田東、御殿場西の7校が出演した。各校はヒップホップやジャズなどの多彩なジャンルでキレのある動きを披露し、来場者約400人を魅了した。
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防音室付きシェアハウスオープン 浜松の松野建材、ライブハウスと企画
浜松市東区の松野建材はこのほど、同市中区栄町に「シェアハウス栄町」をオープンした。防音室を整備し、近隣の迷惑にならないように楽器や歌を楽しむことができる空間に仕上げた。ライブハウス浜松窓枠(同区)などが協力した。シェアハウス事業は松野建材としては初の試み。 JR浜松駅から西へ約700メートル。築50年以上の2階建ての建物をリノベーションし、居室5部屋と、広い台所や風呂、入居者同士が交流できるリビングなどの共有スペースを設けた。防音室は広さ2畳ほどの2部屋を用意した。 防音室の施工を得意とする松野建材の松永東代表(46)と浜松窓枠の上嶋潤代表(45)が「音楽好きが集まる場所をつくりたい」と
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静岡県立大学長 季語を解説 俳句結社「みづうみ」俳誌創刊1000号記念 浜松
静岡県西部の愛好家らでつくる俳句結社「みづうみ」(笹瀬節子主宰)はこのほど、5月発行の俳誌が創刊1000号を迎えることを記念し、県立大学長の地球科学者尾池和夫さんを招いた講演会を浜松市中区のクリエート浜松で開いた。 尾池学長は「静岡の大地を詠む 見る、食べる、学ぶをもとに」と題し、季語のもとになる四季をつくり出した日本列島の成り立ちや地形について解説した。季語に、ワカメ、ひじきなどの海藻が多いことも紹介。「海藻の季語はとても重要」と強調し、「どの季節の季語になっているのか理由を調べて、上手に詠んでほしい」と呼びかけた。 みづうみは、俳人の原田濱人によって1939年に創刊された。
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手作りパン できたよ 未就学児 浜松調理菓子専門学校で食育イベント
浜松調理菓子専門学校(浜松市中区)で25日、3歳以上の未就学児を対象にした食育イベント「食の幼稚園」が開かれた。 16人の子どもが保護者と一緒に参加し、「ちぎりパン」作りに取り組んだ。同校の藤田利幸教授と学生から指導を受け、パン生地を6等分して丁寧にこねて丸めた。円形に並べた生地の上にチョコペンで絵を描いたり、クッキー生地を乗せたりして、ウサギやコアラなどの動物の顔を表現した。 将来はパン屋さんになりたいという浅沼文乃ちゃん(5)=中区=は「チョコペンが楽しかった。ハートを書いた」と笑った。 (浜松総局・日比野都麦)
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長野・飯田の人形浄瑠璃紹介 浜松・中区で公演
浜松市のNPO法人みらいネット浜松はこのほど、三遠南信伝統民俗芸能公演「今田人形浄瑠璃」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のクリエート浜松で開いた。長野県飯田市で継承される伝統芸能を、同市で活動する今田人形座のメンバーが披露した。 今田人形浄瑠璃は、3人で1体の人形を操る国・県選択無形民俗文化財。太夫の語りや三味線の音色、太鼓のリズムに合わせて人形を自在に動かし、観客を魅了した。 演目「戎舞(えびすまい)」では、福の神である戎がお神酒を何杯も飲んで酔い、千鳥足になっている動きを繊細に表現した。物語終盤で戎がタイを釣り上げると、会場から拍手が起きた。 同NPOの河原みち代理事長は「
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記者コラム「清流」 増子さん、オブリガーダ
浜松市のブラジル食料品店「セルヴィツー」のオーナーで日系2世の増子利栄さんが2月末、72歳で亡くなった。市内のブラジル人と日本人の懸け橋として長年尽力。親交のあった人によると、住居が確保できない日系ブラジル人の保証人になるなど、「困っている人を助けることに、全く抵抗がない人」だった。 7年ほど前、浜松で過ごした学生時代にポルトガル語の授業を履修し、その一環で担当教員が連れて行ってくれたのが同店。ブラジルのパン「ポンデケージョ」など初めて食べる料理ばかりだったが、どれもおいしく、温かく迎えてくれたことを覚えている。 本当は苦しい時もあったのかもしれない。それでも生涯をかけて多文化共生に貢献
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流木アート、置物や照明に再生 遠州灘漂着「全て1点もの」 浜松市南区の稲野さん、専門店オープン
遠州灘に流れ着いた流木を使った作品を販売する店「遠州灘流木アートスタジオ ザブ~ン」が17日、浜松市南区御給町に本格オープンした。主宰する稲野吉弘さん(70)は「全てが1点もの。自宅に飾り、南国のようなリゾート気分を味わえる」と魅力を語る。 イルカや蛇など動物のような形をした置物や電球を効果的にあしらった照明など、多彩な流木作品が並ぶ。とがった部分を削るなど一部加工は施すが、ほとんど流れ着いたままの形を生かしている。 稲野さんは、自宅のガレージに同店を開設した。近くの海岸で、海水や風にさらされた流木の形が面白いと感じ、昨年夏ごろに流木を扱う店を開こうと決意。ガレージを改装し、昨年11月に
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万葉集の世界味わって 「死者の書」題材に朗読劇 21日、浜松市中区・市勤労会館Uホール
万葉集をテーマに朗読劇や音楽を披露する「万葉びとの春と『死者の書』」(静岡新聞社・静岡放送後援)が21日午後2時から、浜松市中区の市勤労会館Uホールで開かれる。折口信夫の著書「死者の書」を題材にした朗読劇を中心に、万葉の世界を紹介する。 2月中旬、同ホールで朗読劇の練習が行われた。語りに合わせてソプラノやテノールの豊かな歌声、フルートやピアノの繊細な音色が響き、物語を盛り上げる。浜松市に住む作曲家魚路恭子さんが作曲を担当した。 「死者の書」は奈良県の当麻寺(たいまでら)に伝わる伝説や史実をモチーフにしている。劇中では、登場人物にまつわる万葉集の歌を使用する。 浜北区にある「万葉の森公園
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「国際協力」テーマに交流 静岡文化芸術大生と東海大生 浜松
東海大国際学部(神奈川県)の学生13人が9日、浜松市中区の静岡文化芸術大を訪れ、国際問題や世界の文化について学ぶ両大の学生が、発展途上国などの生産品を適正な価格で取引するフェアトレードや国際協力活動をテーマに交流した。 東海大の学生はアフリカ内陸部のブルンジの農家から、コーヒー豆を直接輸入するプロジェクトを紹介した。同大に同国留学生が在籍していることから、「授業で学ぶフェアトレードやSDGsが国際的な社会問題を解決するための身近な取り組みだと感じた」と設立の経緯を話した。 バングラデシュの内紛で被害に遭った家族の支援のために同国を訪れた文化芸大の学生は、少数民族「ジュマ」同士で内紛が起き
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コロナ禍の青春取り戻せ 高校生企画運営のロックフェス 浜松の軽音楽を盛り上げ
浜松市中区のライブハウス浜松窓枠でこのほど、高校生バンドが演奏を披露する「アオハルロックフェスティバル2023」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。実行委を務める第一学院高(同区)2年生3人が「音楽の都浜松に、軽音楽を広めたい」と企画した。 市内外から13バンドが出演した。出演者は、米津玄師の「ピースサイン」など人気アーティストの楽曲をエネルギッシュに披露。聴衆は手拍子をしながら演奏を楽しんだ。 イベント運営を担ったのは同校の大石遥士さん、田中秀汰さん、内藤大翔さん。元々はそれぞれでギターなどの楽器を楽しんでいたが、浜松には高校生による軽音楽発表の場が少ないと感じ、昨年9
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被災時の対応見直し 台風15号踏まえ 浜松市中区で講座 平時の備え重要
浜松市中区の市防災学習センターは25日、昨年9月に発生した台風15号の被害を考え、被災時の対応を見つめ直す講座「静岡は大丈夫か?」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同センターで開いた。 常葉大社会環境学部の小村隆史准教授が講師を務めた。小村教授は台風15号によって、県内の5カ所で1時間降水量が観測史上1位を更新したと説明。被害が出るのは当然だったとの見方を示す一方、「南海トラフ地震が発生した場合に想定される被害から考えると、小規模なはず。各団体や個人が、もっといい対応を取れたのではないか」と訴えた。 その上で、市民の生活復旧を支える弁護士や建築士ら専門職の集団や、市民同士で被災者支援の仕組み
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ブラジル政府 鍵山さんと増子さんに国家勲章伝達 浜松の総領事館
ブラジル政府が外交分野などの功労者に贈る「リオ・ブランコ国家勲章」の叙勲伝達式が24日、浜松市中区の在浜松ブラジル総領事館で開かれた。総領事秘書の鍵山三加子さん(60)と同区のブラジル食品店「セルビツー」の経営者増子利栄さん(72)が、ガルシア・アウデーモ総領事から勲章を受けた。 同勲章は1963年に創設されたブラジル最高位の勲章。優れた功績のあるブラジル人や外国人に対し、同国大統領が授与する。 鍵山さんは「在日ブラジル人と日本人の友好の一助になればと働いてきた。今後も両国のつながりを深めるために精進したい」と受章の喜びを語った。増子さんは「今までの努力が認められた。国籍を問わず、多くの
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生徒同士でトラブル解決「ピア・サポート」 浜松の学校が導入 傾聴、仲介能力習得に一役
生徒同士が学校生活の悩みや課題解決に向けて助け合い、円滑な人間関係の構築を目指す「ピア・サポート」の授業が、浜松市内の小中学校などで進められている。身近なトラブルや問題とどのように向き合い、どう取り組んだらいいのか。何が可能なのか。市立蜆塚中の試みを追った。 1月中旬、同市中区の蜆塚中でピア・サポート講座が開かれた。1~3年12人が3人ずつの班に分かれ、「けんかをしてしまった生徒の仲介」を題材に、ロールプレーイング型の訓練に臨んだ。「友人グループで遊ぶ予定が雨で中止となったが、1人だけ中止連絡が回らなかった」という設定。生徒は連絡担当者のAさん、連絡が来なかったために憤るBさん、仲介役のメ
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食でインドネシア理解 浜松市中区 料理通じ国際交流
浜松市中区の浜松調理菓子専門学校は19日、日本とインドネシアの食を通じた国際交流イベントを同校で開いた。日本人やインドネシア人など約70人が同国の料理2品を作った。浜松インドネシア友好協会が共催した。 浜松在住2年のサノ・エフィさん(42)が講師を務めた。参加者は班に分かれ、野菜をふんだんに使用した焼きビーフンと香り豊かな調味料とともに魚を煮込んだスープ作りに挑戦した。同国出身者は自国の料理とあって、率先して調理に取り組んだ。 湖西市から夫と参加した本間恵さん(52)は「インドネシアの人々の明るさを感じて楽しい。外国の人たちと交流できるイベントに今後も参加したい」と話した。同国出身で同校
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留学生 観光コース提案 浜松の専門学校 北海道や京都旅行紹介
浜松市中区の浜松未来総合専門学校はこのほど、留学生による国内観光コースの提案発表会を同校で開いた。ベトナムやネパールなどの留学生32人が10グループに分かれて、京都や北海道の旅行計画を紹介した。 浜松・浜名湖ツーリズムビューローの指導を受け、同校教職員らを客と想定し、家族連れやカップル向けのプランを立てた。北海道の家族旅行がテーマのグループは「ジンギスカンを食べたい」という希望に合わせてレストランを選んだほか、スキー場での観光を提案。「初心者用のコースやそりもあり、家族と一緒に楽しむことができる」と説明した。 京都での一人旅を考えたグループは、名所をゆったりと巡る計画に仕上げた。寂光院(
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湖西でバナナ特産化挑戦 耕作放棄地を活用 建設会社が栽培、町おこしのエネルギーに
浜名湖に面した湖西市北部の利木地区。自然豊かなこの地で、バナナが新たな特産品に育つかもしれない。浜松市西区の篠原建設(榊原夏雄社長)が耕作放棄地を活用し、バナナ農園の整備を進めている。異分野の試みながら、バナナのタルトやシュークリームを扱うカフェの計画もあり、同社は「地区が盛り上がる原動力の一つになれば」と意欲を見せる。 田畑に囲まれた一角に、ビニールハウスが立つ。中に入ると、暖かな空気とともに土の香りが伝わった。広さ約1200平方メートルのハウス内には、234株のバナナが育つ。昨年9月半ばに植えた。今後3メートル程度にまで成長し5、6月ごろの収穫を見込む。「グロスミッシェル」という品種で
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迫力の生音 児童体感 楽団演奏や歌声響く 浜松市中区で鑑賞教室
第22回こども音楽鑑賞教室「こんにちはオーケストラ」(浜松市など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が15日、中区のアクトシティ浜松で始まった。16日までの2日間で市内の小学5年生約7000人が富士山静岡交響楽団の演奏を聴き、音楽に親しむ。 初日は、なじみのある楽曲を中心に演奏を披露した。ヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」では、軽快なリズムに合わせて児童が手拍子をした。「浜松市歌」を浜松ゆかりの声楽家ら4人が歌い、美しい旋律を響かせた。 楽器紹介を交えた演奏のコーナーもあり、児童は音色の違いをじっくりと聴き比べて理解を深めた。
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学生10団体、社会貢献語る 浜松市中区で交流イベント 外国籍児童支援など紹介
浜松市などで社会貢献活動に取り組む学生の交流イベント「浜松学生ボランティアネットワークフォーラム」が12日、同市中区の市市民協働センターで開かれた。オンラインも含めて県内外の10団体が参加し、活動内容や意義を発表した。 市内で外国籍児童の支援を行う学生団体「WISH(ウィッシュ)」のメンバーは、就学前の子と親に日本の学校生活を体験してもらうプレスクールの活動を紹介。「オンライン形式が続いていたが、子どもたちと実際に会えるようになってきた。今後も積極的に活動したい」と意気込んだ。貧困家庭の子どもにクリスマスプレゼントを贈る「チャリティーサンタ浜松支部」の関係者は「親子に特別な体験を届けたい」
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介護、子育て、ごみ…難題どう解決 浜松市高生が「政策提言」
浜松市立高(同市中区)は7日、生徒が地域課題の対策を検討する「浜市(はまいち)主権者教育 政策提言」の発表会を校内で開いた。2年生の代表27人が9班に分かれ、農業や経済について調べた内容を報告した。 介護問題をテーマにしたチームは、75歳以上の高齢者千人当たりの介護職員数が、同市中区は全国に比べて14人少ないと説明した。その上で、作業を補助する介護ロボットの導入を提案し「職員一人一人の負担を減らすことができ、介護を受ける側も気持ちが楽になる」と訴えた。 ほかに、人口減少対策として3人以上の子を持つ家庭を支援する「3人っ子政策」や、ごみの分別意識を高めるために可燃と不燃でごみ袋のデザインを
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母子に配慮した避難所を はままつ女性カレッジ 調査結果を報告
男女共同参画の視点から、社会課題の解決策を提案する人材の育成を目指す「第9期はままつ女性カレッジ」(浜松市主催)の発表会がこのほど、中区のあいホールで開かれた。20~40代の女性8人がグループごとに、女性の防災や育児分担などの調査結果を報告した。 未就学児の子を持つ女性の避難生活をテーマに掲げたグループは、2016年4月に発生した熊本地震の事例を調査した。育児中の女性対象のアンケートから、「避難所に着替えや授乳のスペースがない」「子どもを連れていると、支援物資を受け取るために長時間並べない」など切実な声を紹介した。 その上で、子どもと母親が過ごしやすい避難所にするため、「未就学児がいる家
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気軽にバスケを TOMORUNがゴール設置 遠州灘海浜公園
浜松市中区のスポーツマネジメント会社「TOMORUN(トモラン)」は4日、南区の遠州灘海浜公園にバスケットゴール1台を設置した。同公園で関係者と序幕セレモニーを開いた。 県バスケットボール協会の「バスケリング贈呈プロジェクト」に申請し、贈られたゴール。誰でも自由に使用でき、高さ約2~3メートルまで調節可能という。中川智博社長は「バスケをやってみたいと思った人が第一歩を踏み出せるような場になってほしい」と話した。式典の後、市内の小学生がゴールを使ったミニ競技に挑戦した。 同社は、市民に運動を指導する「スポーツ寺子屋」を同公園で開いている。バスケットゴールがある公園が市内に少ないため、気軽に
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「おいしい舞阪」パクリ 浜松・西区でフェア カキやしらす堪能
浜松市西区の浜名湖ガーデンパークで4日、舞阪地区や浜名湖周辺の地場産品などを紹介するイベント「おいしい舞阪まるごと体験フェア」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。 地元の飲食店など27団体がブースを構えた。しらすや蒸しカキ、スッポンスープのうどんなどを販売したほか、地魚のアジやサバを使ったあら汁を無料配布した。 黒ノリと青ノリがブレンドされた舞阪特産の「混ぜノリ」のあぶり体験ができるブースも設けられ、会場は多くの家族連れなどでにぎわった。
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未来の自分と世界考える 浜松・可美小 シェフら講師に授業
浜松市南区の可美小は2日、自分や世界の将来について考える「未来授業」を校内で開き、6年生約130人が参加した。 司会やサッカースクール運営、建具製造などを手がける沢田達哉さん(45)と市内の洋食店シェフ斎藤清治さん(45)が講師を務めた。2人は環境や社会問題のクイズを出題。2050年の海は魚よりごみが増える可能性について説明した。 アンケート「未来について考えてみよう」では、「人工の食べ物が作られる」「先生がAIになる」など児童から自由な発想の回答が寄せられた。沢田さんは「ロボットやAIが普及する中、自分が何をするかが大切」と強調した。斎藤さんは「未来の予測はできないが、人と協力すること
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お笑い芸人「EXIT」りんたろー。さん 浜松凱旋 書籍出版でサイン会
浜松市浜北区出身で、お笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。さんが17日、2022年11月に書籍を初出版したことを記念した凱旋(がいせん)サイン会を中区の谷島屋浜松本店で開いた。地元浜松での単独イベントは今回が初めて。 著書「自分を大切にする練習 コンプレックスだらけだった僕が変われたすべてのこと」(講談社)は、りんたろー。さんが芸人になってからの半生のほか、美容やセルフケアの手法について書き下ろした自伝エッセー。発売約1カ月で3刷り重版となった。 りんたろー。さんは、EXITとしての活動が増えたことで自分を客観的に見るようになり、美容への関心が高まったという。「スキンケアを、自分自身を大
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フルートの音色「好きな曲聴けた」 浜松・中区でファミリーコンサート
浜松市出身のフルート奏者4人でつくる「フルートアンサンブル リベルテ」は15日、小さな子どもがいる家族向けにファミリーコンサート「音楽のおくりもの」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の鴨江アートセンターで開いた。 「山の音楽家」や「となりのトトロメドレー」など、子どもたちにもなじみ深い楽曲8曲を披露した。訪れた親子連れは、体を揺らしたり、手拍子をしたりしながら自由に音楽を楽しんだ。 ファミリーコンサートは昨年に続き2回目の開催。祖母らと来場した長谷のどかちゃん(6)は「好きな曲を聴くことができて楽しかった」と笑った。
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フルートの音色 打楽器とともに 浜松・中区で演奏会
浜松市出身のフルート奏者4人でつくる「フルートアンサンブル リベルテ」のコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)が14日夜、同市中区のクリエート浜松で開かれた。 「ラ・ラ・ランド」や「ミス・サイゴン」などミュージカル6作品の楽曲のメドレーなどを演奏した。「リバーダンス」では、フィルハーモニックウインズ浜松団員の打楽器奏者斉藤珠希さんをゲストに招き、力強い打楽器の響きと繊細で美しいフルートの音色が聴衆を魅了した。 演奏の合間には、フルートより1オクターブほど音域が高い「ピッコロ」や、管が太く低音の「バスフルート」を、実演を交えて紹介した。 リベルテは、浜松で育ったメンバーが地元に演奏を届け
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木管五重奏の調べ 浜松ゆかり演奏家ら、中区で新春コンサート
浜松市中区のあいホールで15日、浜松にゆかりのある演奏家らが出演するコンサート「木管五重奏 新春の調べ」が開かれた。 浜松市出身のファゴット奏者鈴木明博さんや市内で活動する音楽家ら6人が出演した。ファゴット、クラリネット、オーボエ、ホルン、フルートの木管五重奏による「ロンドンデリーの歌」や、プーランクの「ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲」など7曲を演奏し、やわらかい木管の音色が会場に響き渡った。 新春のコンサートは2019年から開催し、今回で3回目。市民が楽器練習の場として使用することが多いホールで気軽に演奏を楽しんでもらおうと、同ホールが企画した。
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アルゼンチン・タンゴに欠かせぬ音色 バンドネオン、どんな楽器? 浜松市楽器博物館で企画展
浜松市中区の市楽器博物館で14日、アルゼンチン・タンゴで使われる楽器「バンドネオン」を紹介する企画展「おくり魅かれる風・音色 バンドネオンの謎と真実」(静岡新聞社・静岡放送後援)が始まった。5月9日まで。 バンドネオンは、アコーディオンと同じように蛇腹を押したり引いたりして演奏する蛇腹楽器。会場には、バンドネオンがドイツで開発された歴史や、アルゼンチンに渡った経緯を紹介するパネルのほか、バンドネオンなど実物の楽器約20点が並ぶ。楽器を実演する動画を通じて音色を聴くこともできる。 初日は、同展を監修した世界的なバンドネオン奏者小松亮太さん(49)が鶴田雅之館長と対談した。小松さんは、バンド
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ブレス浜松地元戦 招待チケット贈呈 第一生命、児童らに
第一生命保険浜松支社は14日、同支社がオフィシャルパートナーとして支援するバレーボールVリーグ女子2部「ブレス浜松」のホームゲームチケットを、県西部小学生バレーボール連盟に寄贈した。 浜松市浜北区のサーラグリーンアリーナで開かれる21日の「ヴィアティン三重」戦と、22日の「リガーレ仙台」戦で、県西部の児童ら計188人を招待する。 中区の同支社で開かれた贈呈式で、北藤拓也浜松支社長(52)は「スポーツは人間形成に重要。コロナで制約も多いが、児童や選手が一日でも早くバレーに打ち込めるように願う」と話し、連盟の橋本泰幸会長(68)にチケットを模したパネルを手渡した。橋本会長は「選手が諦めずに、
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プロ野球西武の栗山選手 闘病の子どもたち激励 浜医大病院を訪問
浜松市東区の浜松医科大付属病院(松山幸弘病院長)に12日、プロ野球「埼玉西武ライオンズ」の栗山巧選手が訪れ、入院中の子どもたちにおもちゃを寄贈したほか、キャッチボールなどをして交流を楽しんだ。 栗山選手は2014年から、公益財団法人「がんの子どもを守る会」の協力の下、小児がん患者や家族の支援に携わっている。コロナ禍前までは各地の病院を訪問するなどして闘病中の子どもたちにエールを送ってきた。今回、3年ぶりに病院訪問を実施。浜医大病院には、人生ゲームや人形など19点を寄贈した。同病院は栗山選手に感謝状を贈呈した。 同病院では、小児病棟に入院している10歳前後の子どもたちと記念撮影やキャッチボ
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ウクライナ留学生3人 着物姿で茶道を堪能 静大浜松キャンパス
静岡大卒業生らのボランティア団体「ノーベルポート」などは12日、ウクライナからの留学生と日本人学生の交流茶会を浜松市中区の同大浜松キャンパスで開いた。 留学生が日本文化を体験するとともに、日本人学生や市民と交流してほしいと、支援団体や地元の着付け同好会などが協力して企画した。交換留学などで日本に滞在しているウクライナの男女3人が華やかな雰囲気の着物に袖を通し、同大茶道部がたてた茶や和菓子を味わった。日本人学生から作法などについて説明を受け、日本文化の一端に触れた。 情報科学科のオレフ・スタトケビチさん(19)は「お菓子も、お茶もとてもおいしかったし、勇気づけられた。ウクライナの祖父母に、
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記者コラム「清流」 「うさぎ山」を思う
小さなてんぐがちょこんとウサギにまたがる姿に、ほっこり。浜松市中区の鴨江アートセンターで、張り子作家坂田吉章さんの個展が開かれた。てんぐの子どものキャラクターと干支(えと)の動物をモチーフに毎年、作品を紹介している。今年は、昔会場近くの中山町にあった「うさぎ山」を題材に選んだという。 地名の由来には「山頂の小さな丘が雪ウサギのように見えた」との説と、「山でぴょんぴょんと遊ぶ子どもたちをウサギに見立てた」説があるそうだ。現在は崩されて住宅街になっている。中山町の浜松まつり凧(たこ)印に、ウサギの絵柄が描かれていた時期があったとも聞いた。 地域のシンボルとして愛されていた山なのだろう。張り子
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バイオリン熱演 聴衆魅了 浜松で若手奏者招きコンサート
浜松市文化振興財団はこのほど、国内外で注目されている若手演奏家を招いた演奏会「幸和ハウジングクラシックスペシャル アクト・ニューアーティスト・シリーズ」(静岡新聞社・静岡放送後援)を、中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開いた。 2018年に米国の第10回インディアナポリス国際バイオリンコンクールで第2位となったバイオリン奏者外村理紗さんが、約110人の聴衆を前に熱演を披露した。サンサーンスの「序曲とロンド・カプリチオーソ」では、ピアノ伴奏と息を合わせ、情熱的で美しい音色を響かせた。 終盤には、外村さんが来場者の質問に答えるトークショーもあった。プログラムの選曲方法についての質問に「プ
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障害乗り越え 20歳おめでとう 浜松市のNPOが「生人四季」
浜松市の認定NPO法人魅惑的倶楽部(鈴木恵子理事長)は9日、障害があり地域で開催されるはたちの集いへの参加が難しい若者たちの新たな門出を祝う「魅惑的生人四季」(静岡新聞社・静岡放送後援)を、中区の呉竹荘で開いた。 オンラインを含め、20歳を迎える若者6人を保護者やボランティアら約35人が温かく祝福した。女子プロレスラーで同NPO理事の神取忍実行委員長(58)は「失敗しても大丈夫。挑戦することを忘れないで」と激励した。マジックや歌が披露されたほか、参加者が保護者に感謝の花束を贈った。 保護者を代表して田中昌子さん(57)は「寛容さや思いやりについて教えられ、豊かな20年を過ごさせてもらった
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円滑な人間関係構築方法を学ぶ 浜松で「ピア・サポート」講座
学校や職場での円滑な人間関係の構築方法を学ぶ「ピア・サポートトレーナー養成講座」(日本ピア・サポート学会静岡支部主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が7日、浜松市中区の名古屋大原学園浜松校で始まった。静岡県内外から教育関係者や学生、会社員ら約50人が参加した。8日まで。 ピア・サポートは、仲間(ピア)同士で悩みを相談し支え合う手法。公認心理師やスクールカウンセラーらが講師を務め、学級内でのもめ事を「ピア係」の児童が仲介役となって解決している市内の小学校や、企業の新入社員を対象に行われたピア・サポートのトレーニングの事例などを紹介した。 児童、生徒が教員に悩みを相談しにくい原因を考えるワークシ
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二十歳の誓い、力強く 西遠女子学園高 卒業生集い式典
浜松市中区の西遠女子学園高で5日、「二十歳の集い」が行われた。晴れ着姿などの2020年度卒業生約85人が母校に集まり、新たな門出を祝った。 出席者を代表し、静岡大で幼児教育を学ぶ杉田響さん(2年)が「高校卒業や大学入学など人生の節目をコロナ禍で迎え、リアルに対面できる大切さを実感した。世界を見つめ、周囲と協力して新しい時代に力強く踏み出したい」と誓った。 大庭知世校長は「平和な未来を築くためにできることは何か。自分事として考えてほしい」と激励した。会場では旧友や恩師と写真撮影をして再会を喜び合う様子が見られた。 同校では15年以上、卒業生が母校に集まる成人式を開いてきた。昨年4月に成人
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てんぐとウサギ 張り子作品並ぶ 浜松市中区で9日まで
浜松市中区の鴨江アートセンターで9日まで、西区の張り子作家坂田吉章さん(33)の個展「新春てんぐちゃん展 卯(う)」が開かれている。会場で坂田さんによる作品の制作実演も見られる。 県西部に伝承が残る「てんぐ」を題材にしたキャラクター「てんぐちゃん」と干支(えと)にちなんだウサギの張り子作品や、かつて同センター付近にあったという「うさぎ山」をテーマにした注染染めの手ぬぐい、手びねり人形など約300点を紹介。頭に小さなウサギを乗せたてんぐちゃんの起き上がり小法師(こぼし)などが来場者に好評だ。 坂田さんは同センターの制作場所提供事業「アーティスト・イン・レジデンス」に参加している。「遠州なら
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学んだ音楽、地元で 音大生が演奏会 クリエート浜松
浜松市出身の音楽大生による「浜松フレッシュコンサート」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、中区のクリエート浜松で開かれた。学生5人が出演し、地元で成長した姿と美しい演奏を披露した。 「ジュニアオーケストラ浜松」の元メンバーを中心に、東京や英国の音楽大でバイオリンやオーボエ、ピアノを学んでいる学生らがステージに立った。エルガーの「愛の挨拶」などクラシックの名曲をバイオリンの繊細な音色で響かせたほか、バッハの「オーボエとバイオリンのための協奏曲」では、息の合ったアンサンブルで聴衆を魅了した。 コンサートは、コロナ禍で人前での演奏機会が少なかった学生が、地元で演奏する機会を設け
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徳川家奉納の太刀、御朱印に 浜松市中区・五社神社 大河に合わせ授与開始
2023年大河ドラマ「どうする家康」に合わせて浜松市中区の五社神社がこのほど、徳川家奉納の太刀をデザインした御朱印(初穂料500円)の授与を始めた。 御朱印は葵(あおい)の御紋を背景に、江戸幕府9代将軍の徳川家重が愛用したとされる備前国光忠作の太刀の写真をあしらった。太刀は長さ91・4センチで、そりが3・6センチある。さやには葵の御紋が入り、金がちりばめられている。 同神社は1580年、家康の命で浜松城から現在の場所へ移されたと伝わる。合祀(ごうし)されている諏訪神社は、三方ケ原の戦いの戦勝祈願などで家康が訪れたとされる。 1945年の浜松大空襲で両神社が焼け落ちたことから、神社再興の
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鍵盤ハーモニカをフィリピンの学校に 静岡文化芸術大「HANDs」 1万台目標に募る
フィリピンの学校に楽器を贈る活動を進める静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生団体「HANDs(ハンズ)」が、中古の鍵盤ハーモニカを集めている。2023年6月末までに、1万台を目標に善意を募る。 同国の子どもたちと音楽を通じた交流を図るのが目的。寄せられた楽器は学生が洗浄・消毒し、23年9月に同国の15~18歳が通う公立学校と、13~22歳が通う私立学校に届ける予定。中区の一般社団法人グローバル人財サポート浜松などが協力している。 ハンズは17年から呼びかけを始め、これまでに約400台を贈った。コロナ禍でここ3年は訪問ができなかったが、子どもたちとの交流はオンラインで続けた。伊藤綾梨代表(2
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非行防止呼びかけ 冬休みの一斉補導 JR浜松駅周辺など
冬休み時期を迎え、浜松市は23日、小中学生らに非行防止などを呼びかける「県内一斉冬季少年補導」をJR浜松駅周辺で行った。 市青少年育成センターと浜松中央署の13人が3班に分かれて繁華街や公園、コンビニ店などを巡回し、早めの帰宅と犯罪への注意を促した。同センターの足立敏久所長は「開放感から子どもたちが非行に走ったり、事故や事件に巻き込まれたりする可能性がある。地域ぐるみで見守ろう」と呼びかけた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回の一斉補導は規模を縮小して行った。
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Xマスに寺でジャズ 浜松のNPOが南区・祥光寺でコンサート
浜松市のNPO法人浜松ミュージック・アート少年団は25日、「こどものためのクリスマスコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市南区の祥光寺で開いた。なじみあるアニメ曲などをジャズ調で演奏し、訪れた家族連れらが体を揺らして聞き入った。 静岡市のジャズピアニスト栗田丈資さん率いるピアノトリオが、ディズニー映画の楽曲「星に願いを」や人気アニメ「ルパン三世」のテーマ曲などを披露した。同寺の向令孝住職がハーモニカや読経で演奏とコラボする場面もあった。 同団の生田真也理事長は「子どもたちに音楽に触れる機会を提供したい。今後もクリスマスにライブ演奏を楽しんでもらえたら」と話した。
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聖誕劇 踊りや歌で魅了 浜松聖星高生、世界平和願う
浜松聖星高(浜松市中区)は24日、吹奏楽演奏やダンス演舞、劇でクリスマスを祝う「ステラサンクタクリスマス」(静岡新聞社・静岡放送後援)を、同区のアクトシティ浜松で開いた。 同高吹奏楽部やダンス部、演劇部などに所属する生徒約130人が出演し、練習の成果を発表した。イエス・キリストの誕生を紹介する聖誕劇では、生徒がマリアやヨゼフなどの役柄を演じ、息の合った踊りや美しい歌声で観客を魅了した。「世界中が平和に満ちたクリスマスを迎えられますように」という語りで締めくくった。 吹奏楽部によるコンサートでは、華やかな音色を披露して会場を盛り上げた。
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聖なる歌声、ロビー響く ホテルコンサートに2団体 浜松
浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松で24日、「クリスマス ロビーコンサート」が3年ぶりに開かれた。「ジュニアオーケストラ浜松」と「ジュニアクワイア浜松」のメンバー約30人が出演した。 ロビーに飾られたクリスマスツリーの前で、「赤鼻のトナカイ」などのクリスマスソングや「アメイジング・グレイス」といったなじみ深い楽曲を中心に、合唱やバイオリンデュオを披露した。 最後は2団体が合同で「きよしこの夜」を演奏し、繊細な弦楽の音色と美しい歌声で聴衆を魅了した。
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記者コラム「清流」 苦手意識の克服は
子どもの頃から理数系の教科が苦手だった。数字を見て頭が拒絶反応を起こすほどではないにしても、問題文を読む段階で「どうせ解けない」と半ば諦めていた気がする。 小学生が算数ゲームを通じて思考力や計算力を競う「MATH(マス)やらまいか」の決勝大会が12月上旬、浜松市内で行われた。参加者は驚異の集中力で、黙々と解き進めた。児童の姿が頭から離れず、主催者に手渡された問題を自宅に帰って挑戦してみた。恥ずかしながら12問中1問も解けなかったが、問題に向き合って試行錯誤を重ねることは面白かった。 苦手意識が強すぎると、本当の楽しさが感じられなくなってしまうのかもしれない。小学生時代の自分に、「解けなく
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世界的チェロ奏者 重厚音色で魅了 アクトシティ浜松でコンサート
世界で活躍する演奏家を招いたコンサート「アクト・プレミアム・シリーズ2022」(静岡新聞社・静岡放送後援)が20日夜、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。 チェロ奏者ジャン=ギアン・ケラスさんがガスパール・カサドの「無伴奏チェロ組曲」などの楽曲を奏でた。重厚な音色を会場に響かせて、聴衆を魅了した。ケラスさんに師事した同市在住のチェロ奏者横坂源さんもゲストとして出演し、ケラスさんと息の合った演奏を披露した。
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目が見えない人も楽しいおもちゃを 浜工高生が研究発表
文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定を受けている浜松工業高(浜松市北区)は21日、生徒による研究発表会を中区のアクトシティ浜松で開いた。3年生の代表者が、ユニバーサルデザインのおもちゃ制作や運動時のけがを予防するシステムなど、学科ごとに成果を発表した。 デザイン科は「五感で遊ぶおもちゃの研究」と題し、目が見えにくい人でも楽しめるように作った積み木を紹介した。中にビーズや鈴を入れて音が鳴るようにしたほか、子どもの英語学習に生かせるアルファベット型にしたと説明した。 天然成分の塗料で塗装し、子どもや環境にも配慮したという。代表生徒は「多くの人から意見を聞き、目が見えない人
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ごみゼロ、脱プラ 浜松からSDGs推進 SNSで賛同拡大目指す
浜松国際交流協会(HICE、ハイス)などの有志でつくるグループ「浜松サステナブルコミュニティ」(愛称・はまさす)が今秋から、浜松市中区の公共施設「クリエート浜松」を拠点に、SDGs(持続可能な開発目標)推進の「サステナブルアクション」に取り組み始めた。ごみ削減や脱プラスチックの活動を交流サイト(SNS)に投稿するなどして、賛同の輪の拡大を目指す。 ハイスや同施設職員、静岡文化芸術大の大学院生、高校教諭ら約10人が所属する。11月上旬と下旬、同施設にメンバーが集まり、活動の方向性などについて意見を交わした。 飢餓、教育、気候変動など全17項目が列挙されているSDGs。「はまさすの共通テーマ
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悪質商法 相談は「188」へ 西部県民生活センターが街頭啓発
静岡県西部県民生活センターはこのほど、消費者被害防止月間の街頭啓発活動を浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモなどで行った。 同センターの職員らがチラシや啓発品を配り、悪質商法への注意を促した。消費者庁消費者ホットラインのキャラクター「イヤヤン」も加わり、相談窓口を案内するホットラインの電話番号「188」をアピールした。 最近は脱毛の契約やもうけ話などに関する相談が増えているという。同センターの担当者は「おかしいと思ったら、契約せずに内容をきちんと確認してほしい」と話した。
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優良運転者ら表彰 浜松西署など
浜松西署と県交通安全協会浜松西地区支部はこのほど、長年にわたり安全運転に努める優良運転者と交通安全活動に尽力した功労者の表彰式を同署で行った。 優良運転銅賞30人、交通安全功労青銅賞1人、優良運転青銅賞68人が表彰を受けた。表彰式では銅賞の岡田育子さん、交通功労青銅賞の渥美健さん、優良運転青銅賞の中村守良さんが代表して、田中尉公署長と金森啓二支部長から表彰状と記念品を受け取った。
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入賞の生徒・児童表彰 社明運動作文コンテスト 浜松
浜松市南区保護司会はこのほど、犯罪のない地域社会を目指す「第72回社会を明るくする運動」の小中学生作文コンテスト表彰式を同区役所で行った。 区内の小学生から56点、中学生から139点の応募があった。県就労支援事業者機構会長賞の桜井壮真さん(新津中2)と、県推進委員会佳作の深津瑠月さん(新津小4)が作品を発表した。 そのほかの入賞者は以下の通り。 県推進委員会佳作 松本夏歩(飯田小6)深津瑚子(新津小2)伊藤実祈(新津中2)島陽輝(南陽中3)▽南区長賞 河原怜奈(砂丘小6)鈴木柚南(江南中3)▽南区保護司会長賞 藤谷ほのか(白脇小3)加藤祐樹(南の星小6)鈴木大志(南陽中3)▽南区更生保
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演技の極意 高校生学ぶ 浜松でSPAC特別講習
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の演劇アカデミーの特別講習が17日、浜松市中区の鴨江アートセンターで行われた。市内での同アカデミー開催は初めて。 市内の高校生4人が、俳優の片岡佐知子さんとAsh(アッシュ)さんから実技と英語の指導を受けた。英語の発音について助言を受けながら、ミュージカル映画「RENT(レント)」の楽曲を歌った。 実技は座ってかかとを上げたままいろいろなポーズを取る訓練や、語尾を伸ばさないようにせりふを読む練習に取り組んだ。片岡さんは「俳優は自分のことを客観的に見ることが大切。舞台上で無自覚に行動することはない」と強調した。 浜松開誠館高(同区)の演劇部に所属する伊藤
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地域の魅力 互いに紹介 浜松と下田の児童がオンライン交流
浜松市西区の入野小の3年生がこのほど、下田市の大賀茂小の3、4年生と初のオンライン交流授業を行った。地元の住民らから話を聞くなどして調べた浜松と下田の魅力を、それぞれ発表した。 授業は互いに自分の住む地域を発信することで相手を思いやる気持ちを育むとともに、地元に誇りを持ってもらうのが狙い。教員同士のつながりがきっかけとなり、オンライン交流を企画した。 入野小児童約80人は「入野の自慢」をテーマに、班ごとに佐鳴湖や入野古墳についてまとめた。寺について調べた班は、ダウン症の書家金沢翔子さんが手がけた巨大な般若心経がある龍雲寺を取り上げ、枯山水庭園に関するクイズも出題した。橋本恭汰さん(9)は
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災害前の備え学ぶ 「事前復興」紹介 静大・岩田教授が講座 浜松
浜松市中区の市防災学習センターはこのほど、災害前にできる備えを学ぶ講座「被災後の生活復旧につながる準備とは」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同センターで開いた。 静岡大防災総合センター特任教授の岩田孝仁さんが講師を務めた。岩田さんは、災害が起こる前に被災時の対応を考え、問題点を解決する「事前復興」の考え方を説明。そのモデルとして、和歌山県の串本町では病院や学校、町庁舎などの公共施設を高台に移転することで、住民の住宅移動を誘導した事例を紹介した。 家庭の備えでは、食料と水は最低1週間分を準備することや、車いすがあると担架代わりに使えることを伝えた。地域では、日ごろから住民がよく集まる場所を避
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生け花個性豊かに 「草月流」支部展 浜松・遠鉄百貨店
生け花「草月流」の県支部作品展「一歩前へ」が16日、浜松市中区の遠鉄百貨店6階ギャラリー・ロゼで始まった。18日まで。 県西部の会員約30人が個性豊かな22点を出品した。赤いバラやフォックスフェイス、白く着色した木などが会場を彩っている。ピンクや白の可憐(かれん)なランの花、銀色に着色したソテツなどを使いクリスマスをイメージした作品も見られた。 中山緑香副支部長(西部地区長)は「多彩な素材を使った表現を楽しんでもらえたら」と魅力を語った。
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浜松市内児童生徒読書感想文 村井さん、松山さんに市長賞
浜松市内児童・生徒読書感想文コンクール(浜松ライオンズクラブ、浜松読書文化協力会、市立中央図書館主催)の表彰式がこのほど、中区の同図書館で開かれた。最高賞の市長賞には西都台小6年の村井彩桜さんと江南中3年の松山ひかりさんが選ばれた。 市内の小学校85校から6290点、中学校54校から1万6503点が寄せられ、そのうち46点が入賞した。表彰式で、受賞者に表彰状が贈られた。 市長賞以外の主な入賞者は次の通り。 浜松ライオンズクラブ会長賞 岩本柚季(浜松西高中等部2)▽浜松読書文化協力会長賞 宮野向日葵(伊佐見小4)▽最優秀賞 川合陽紀(富塚西小1)橋本栞奈(新原小2)小山航大(三ケ日西小3
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五日市君(伎倍小5)V 算数で競う「MATHやらまいか」 浜松
小学生が算数ゲームを通して計算力や思考力を競う大会「MATH(マス)やらまいか」(トップガン教育システム協議会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の決勝大会が10日、浜松市中区の浜松科学館で開かれた。市立伎倍小5年の五日市蓮斗君が優勝した。 県内外から511人が参加した予選で、好成績だった30人が決勝に進出した。魔方陣の要領で、左斜め、右斜め、横の列の和がいずれも同じになるよう六角形の空欄を埋める「マジックヘキサゴン」の問題に取り組んだ。児童はタブレットに表示された12問の問題を黙々と解いた。 優勝した五日市君は「去年は4位で、3位と得点が近かった。問題は難しかったけど、今年は1位を取れてう
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双葉小児童、笑顔で接客 浜松市中区で販売体験 自らデザインした製品紹介
浜松市中区の双葉小の6年生約40人が8日、商品の販売体験を同区の遠鉄百貨店で行った。「こんにちは」と元気よく接客しながら、自分たちでデザインした注染染めの手ぬぐいなどを紹介した。 注染染めのほか、遠州綿紬を縫製したランチョンマット、コースターを売り込んだ。来店客に積極的に声をかけ、丁寧に包装した商品を感謝の言葉とともに手渡した。ランチョンマットを3枚購入した70代女性は「柄が裏表あっていい。場面に合わせて使い分けたい」と笑顔で話した。 児童は工房や染め物工場の関係者から染め織りの歴史や特徴を学び、百貨店から接客の講習を受けるなど、事前学習に取り組んできた。販売コーナーには遠州綿紬や注染染
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SDGs通じ学生が交流 浜松市内4大学「フェスタ」
浜松市内4大学でつくる「市内大学地域貢献ネットワーク」はこのほど、「大学生交流フェスタ」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市ギャラリーモール・ソラモで開いた。浜松学院大、常葉大、静岡文化芸術大、浜松医科大、静岡大の学生や市内の高校生が、SDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組み発表などを行った。 学生サークルやゼミなど計21団体が出展ブースなどで参加した。同市天竜区に伝わる伝統芸能「勝坂神楽」を仮想現実(VR)で紹介したり、高校生が企業と共同開発したスイーツを販売したりする団体もあった。ステージではダンスや一輪車のパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。 フェスタは、SDGsを通
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佐鳴湖ごみ拾い競う 種類や重さにポイント「スポGOMI」 浜松
浜松市中区の富塚協働センターなどはこのほど、制限時間内にチームでごみを拾い、種類や重さでポイントを競い合う新スポーツ「スポGOMI」を佐鳴湖周辺で開いた。 地域の親子連れら64人が数人ずつの20チームに分かれ、「ごみ拾いはスポーツだ!」とのかけ声で一斉に出発。100グラムごとに可燃ごみは100ポイント、瓶・缶は50ポイントなど得点が振り分けられ、参加者は分別しながらごみを拾った。約1時間半にわたって湖岸を歩き、ペットボトルなど計約85キロを集めた。 父親と参加した大平台小4年の松本篤志さんは「佐鳴湖の清掃活動に参加するのは初めて。ごみがない湖になってほしい」と話した。同センターなどによる
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SBS学苑浜松 受講生の個性豊かな力作展示 11日まで中区
SBS学苑浜松校で水彩画やデッサン、版画の教室を受講する生徒の作品展が7日、浜松市中区のしずぎんギャラリー四季で始まった。3年ぶりの開催で11日まで。 講師の伊東槃特(はんどく)さんから指導を受ける9人が力作30点を出品した。人形を題材に緻密に表現した銅版画や、ショパンなどの楽曲を聞いてイメージした世界観を描いたアクリル画など、個性豊かな作品が見られる。
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在浜松ブラジル総領事館 「ジュジュバ」お披露目 青い鳥モチーフの新キャラ
在浜松ブラジル総領事館(浜松市中区)が制作したキャラクター「ジュジュバ」の着ぐるみのお披露目会がこのほど、同区のブラジル料理店「セルビツー」で開かれた。在日ブラジル人コミュニティーのマスコットとして、今後イベントなどで使用する予定。 地元での紹介は初めて。ガルシア・アウデーモ総領事は「マスコットは日本の根強い文化で、スポーツチームや市町村も独自のキャラクターをもつ。いろいろなイベントに参加してほしい」とあいさつした。同市のキャラクター「家康くん」も駆けつけ、ともに着ぐるみの完成を祝った。 ジュジュバはブラジルに生息する絶滅危惧種の青い鳥「アララアズール(コスミレコンゴウインコ)」がモチー
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縄文太鼓 児童、練習に熱 浜松市西区の雄踏小 150周年で9日披露
浜松市西区の雄踏小児童4人が9日、同小創立150年の記念行事で和太鼓演奏を披露する。4人は市内の小中学生らが所属する「あそびごころのサークル活動和太鼓部」の仲間。本番を前に4日、同区の雄踏文化センターで練習に汗を流した。 出演するのは北島雫さん(5年)、中川結貴さん(4年)、宮崎由麻さん(2年)、古橋咲季さん(1年)。国指定史跡「蜆塚遺跡」(中区)をPRする曲「蜆塚縄文太鼓」を演奏する。 この日の練習で、4人は縄文時代をイメージした本番用の衣装と自分たちで制作した「勾玉(まがたま)」を身につけ、練習に臨んだ。指導する種村弘子さんから「もっと大きな音を出して」などと助言を受け、息を合わせて
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雑がみ 分別促進へ新デザイン袋配布 浜松・遠鉄百貨店など
菓子箱やティッシュ箱などの「雑がみ」の分別とリサイクルを促進するため、浜松市が制作した新デザインの「雑がみ分別袋」の無料配布が1日、同市中区の遠鉄百貨店などで始まった。2023年1月31日まで、購入商品の持ち帰り用袋として、計4万5千枚を配る(なくなり次第終了)。 同区の静岡文化芸術大の学生がデザインを考案した。遠鉄百貨店本館の2、6、7階と無印良品、イオン浜松市野店と同浜松志都呂店、同浜松西ショッピングセンター、同大生協で配布する。 同百貨店7階では社員や市職員が買い物客に分別袋を紹介しながら手渡した。東区の女性(85)は「普段から分別している。分別袋はさわやかなデザインでいい」と笑っ
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静岡文化芸術大 教授ら研究成果を報告 浜松
浜松市中区の静岡文化芸術大は1日、本年度の研究成果発表会を同大で開いた。教授ら6人が、国際協力やデザイン、染色型紙の調査・修復手法などについて成果を報告した。 国際文化学科の武田淳准教授とデザイン学部の日比谷憲彦教授は、生産過程で捨てられてしまうコーヒーの果皮と果肉の部分「カスカラ」を使って開発した茶を紹介した。 カスカラの輸入やパッケージデザインなど学生が学科の壁を越えて商品開発に取り組んだことから、武田准教授は「普段は異なる学びをしている学生が、一つの商品を通じてつながった」と意義を強調した。 同大では積極的な研究活動を支援する目的で「教員特別研究費」の制度を設けている。この日は2
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SBS学苑講師らの絵画5教室、合同作品展 浜松市中区
静岡県西部の絵画5教室による「水彩教室合同作品展」が4日まで、浜松市中区のクリエート浜松で開かれている。 SBS学苑浜松校の美術講座で講師を務める天羽凛さんら5人と、それぞれが主宰する教室の生徒約200人が力作を出品した。 花や花瓶を温かみのあるタッチで描いた静物画や、写実的な女性の人物画、踊っている5人の女性を彩り豊かに表現した独創的な作品が、来場者を楽しませている。 開催を呼びかけた同市西区の水彩画家上野博さんは「水彩は水と紙を使い、アジアの人々にはなじみがある手法。奥深い世界を楽しんでほしい」と話した。
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女性会員12人、中区でグループ展 浜松写真連絡協議会
浜松写真連絡協議会の女性メンバー12人によるグループ展が12月4日まで、浜松市中区のクリエート浜松で開かれている。 国内外の風景や身近な場面を切り取った個性豊かな88点が並ぶ。出品者の瀧本としえさんは、ネパールやペルー、エチオピアなど海外の風景で「コカ・コーラ」が写っている作品を集め、各国の情景を独創的に表現した。メンバーが「音」を共通のテーマに出品したコーナーでは、花火や滝を迫力満点に捉えた作品が並ぶ。 瀧本さんは「写真は元気の源。来場者とのつながりが生まれるおもしろさもある」と魅力を語った。
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親子で日本初の旅客機作り 「天竜10号」紙飛行機で 浜松・飯田小でイベント
浜松市の東部中学校区青少年健全育成会は27日、日本初の旅客機「天竜10号」を紙飛行機で作るイベントを、同市南区の飯田小で開いた。同小と相生小(中区)、東部中(南区)の児童生徒計43人と保護者が参加した。 飯田小は1922年に天竜10号を作った福長浅雄(1893~1980年)の母校。イベントは同育成会文化部が、福長の功績について楽しみながら学ぶとともに、地域交流を促進しようと企画した。 天竜10号をモデルにした図面を、子どもたちがはさみやのりを使い保護者と協力して完成させた。ペンで自由に色をつけた紙飛行機を飛ばし、飛距離を競い合った。福長や天竜10号に関するクイズにも取り組み、地域の偉人に
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ラテンとクラシックがコラボ アクトシティで音楽会
ラテン音楽とクラシックがコラボした音楽会「交響楽とラテンの夕べ 虹の架け橋」(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。 NPO法人アンサンブル・ムジーク浜松と、ピアニストで作編曲家の森村献さん率いる「森村献ラテン・アンサンブル」の計35人が共演した。楽曲は全て森村さんが編曲を手がけた。管弦楽の繊細で美しい音色とラテンの軽快なリズムが、来場者を魅了した。
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新体操 動きの美しさ競う 浜松アリーナ
浜松市民スポーツ祭の新体操競技と浜松CUPを兼ねた大会(市、市体操協会主催)がこのほど、東区の浜松アリーナで開かれた。県内外の幼児から大学生まで約600人が、日頃の練習の成果を披露した。 新体操の愛好者から競技選手まで幅広く出場した。選手は三つのレベルに分かれ、レベルごとのルールに従って動きの美しさや個性を競い合った。選手がフープなどを使い、音楽に合わせてさまざまな技を決めると、会場から拍手が起こった。
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誰もが集える「公民館」開所 初イベントにぎわう 浜松市中区の認定NPO
浜松市中区の認定NPO法人クリエイティブサポートレッツは10月、同区紺屋町にフリースペース「ちまた公民館」をオープンした。同NPOの久保田瑛さんは「障害がある人など、誰もが立ち寄れる居場所にしたい」と多くの人の利用を呼びかけている。 同館は市役所から南に約300メートル。以前は飲食店などが入っていた木造2階建ての建物を活用した。10年ほど空き家になっていたが、同NPOが借り受けて掃除を行い、机や椅子などの設備を用意した。開所以降、立ち寄った人々が雑貨を作ったり、会話を楽しんだりと自由に過ごしているという。 同館ではこのほど、初のイベント「ちまた公民館縁日」が行われた。市内の地図を見ながら
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浜松大平台高生が考案 スイーツ販売 たこ満と共同、バナナ使ったタルトなど
浜松大平台高(浜松市西区)で商業を学ぶ3年生15人が23日、企業と共同で考案したスイーツを遠鉄新浜松駅高架下の「はままちプラス」(中区)で販売した。商品開発や店舗運営を、実践を通して学ぶ実習の一環。 生徒は菓子メーカー「たこ満」(菊川市)と篠原建設(西区)と共同で、バナナを使ったタルトとシュークリームの商品化を目指した。バナナのもっちりとした食感を生かすため、できるだけ果肉をそのまま使うようにシェフと試行錯誤を重ねた。会場にはほかに、同校がこれまでに商品開発したどら焼きなども並び、買い物客でにぎわった。 5回目を迎えた本年度の同実習は「地域のさらなる可能性を知ること」をテーマに掲げた。篠
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ダビンチ「理想都市」紹介 静岡文化芸術大 3層構造、模型で表現
浜松市中区の静岡文化芸術大で12月11日まで、レオナルド・ダビンチによる複数のスケッチを基に制作された「理想都市模型」を紹介する展示会(同大主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれている。入場無料。 3メートル×1・7メートルの木製模型。15世紀に流行したペストから人々を守るため、ダビンチが公衆衛生の観点で考えた都市のスケッチを踏まえ、イタリア・ミラノのレオナルド・ダビンチ記念国立科学技術博物館が制作した。1980年代に日本に持ち込まれ、武蔵野美術大の長尾重武元学長が保管していたが、昨年静岡文化芸術大に寄贈された。 最大の特徴は、街が生活用、労働者用の通路と、廃棄物などを運ぶ
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学資支援金50万円 外国人学校に贈呈 浜松西ロータリークラブ
浜松西ロータリークラブは18日、浜松市西区の外国人学校「ムンド・デ・アレグリア」に学資支援金50万円を贈呈した。 同クラブの山地峰春会長らが同校を訪れ、松本雅美校長に目録を手渡した。山地会長は「学んだ知識と経験が皆さんを夢に導く」と生徒を激励し、松本校長は「ご恩を無駄にすることないよう、教育に精進したい」と感謝した。 中学1年のキムラ・ヤゴさんは「学校に兄弟もいるので家族がとても助かる」と喜びを伝えた。小学4年のイナガキ・アンジェリカさんは「ポルトガル語や日本語を学べてうれしい」と話した。
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養護施設の児童ら球根植え付け体験 はままつフラワーパーク
浜松市南区の児童養護施設「清明寮」の小学生12人がこのほど、同市西区のはままつフラワーパークで、チューリップとスイセンの球根の植え付けを体験した。 児童はパークの職員から「球根3個分くらいの深さに埋めて」と助言を受け、スコップで一生懸命に土を掘り、球根を植えた。3月下旬~4月上旬に見頃を迎え、花壇周辺の桜とともに楽しむことができるという。 清明寮の児童は5月にも同パークで園芸作業を体験し、今回で2回目。同市東区の松川電気が寄付金を寄せて支援し、同社社員らも参加した。
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松川電気 市社協に米寄贈 子ども食堂を支援 浜松
浜松市東区の松川電気は17日、市社会福祉協議会に米約600キロを寄贈した。市内10カ所の子ども食堂に配布する予定。 中区の市福祉交流センターで行った贈呈式で、同社の星野広幸施工部主任が市社協の中谷高久事務局次長に目録を手渡した。星野主任は「地域への恩返しになれば」と話した。米は同社の社会貢献活動に賛同した川合ライスセンター(東区)が無償提供した。
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SNSや薬物の危険学ぶ ブラジル人学校生徒対象に教室 浜松
浜松中央署は16日、浜松市中区のブラジル人学校エスコーラ・アウカンセの生徒を対象にした非行防止教室を同区の富塚西会館で行った。11~16歳の生徒約30人が同署少年サポートリーダー(外国人少年補導員)2人と署員3人から、交流サイト(SNS)や薬物使用の危険性を学んだ。 SNSで自分の裸や下着姿を撮影して他人へ送ってしまう「自画撮りトラブル」の被害を防ぐため、画像を求められても断ることや連絡を絶つことを呼びかけた。薬物に関しては、友人から誘われて大麻を所持し、逮捕された市内の子どもの事例を紹介した。 参加したナガイ・キヨミさん(14)は「SNSでの投稿に気をつけたい」と話した。
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浜松東署の佐野さん優勝 静岡県警鑑識競技会 証拠品から指紋採取
静岡県警が静岡市清水区で10月に行った第67回現場鑑識競技会の指紋の部で、浜松東署和田交番の佐野有美佳巡査(20)が1位になった。佐野さんは「緊張したけど、結果が出て自信になった」と喜びを語った。 指紋の部には静岡県内28署から1人ずつが出場した。「女性がナイフで切られた殺人未遂事件」を想定し、現場に残されたナイフやサングラスなどの証拠品から専用の粉末を使って指紋を採取した。 指紋がいくつ残されているかは事前に知らされず、2時間半の制限時間内に、証拠品から全ての指紋をより鮮明に採取する技術を競い合った。ナイフには血痕も残っていたため、法科学の部に出場した署員とも相談しながら、指紋を探し出
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防犯カメラ設置で協議書 浜松駅南自治会連と浜松中央署
浜松中央署は16日、可搬式街頭防犯カメラ設置の協議書を浜松市中区の浜松駅南地区自治会連合会(大場敬丘会長)と締結した。地区の公園や砂山町公会堂など5カ所に来年4月まで設置し、防犯意識の向上を図る。 署内で行った締結式で財津康署長と大場会長が署名した。財津署長は「カメラの効果を地域の人々に知ってもらい、さらに防犯活動に取り組んでほしい」と話した。大場会長は「自転車盗などの犯罪を抑止できれば」と期待した。
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世界のアート事情 評論家が公開講座 静岡文化芸術大
浜松市中区の静岡文化芸術大文化・芸術研究センターはこのほど、連続公開講座「視覚芸術と空間 美術と美術館」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同大で始めた。初回は美術評論家の南條史生さんが世界のアート事情を解説した。 自宅の庭に専用の美術館を作ったインドネシアの富裕層や、シンガポールのナショナルギャラリーの事例を紹介した。同ギャラリーでは、評価が低かった東南アジアの近代絵画の展示に注力していることを説明した。その上で、「日本の美術館はパフォーマンスが足りない。見せ方で芸術作品の価値が創出される」と強調した。 第2回は25日午後6時半から開き、美術照明家の藤原工さんが講師を務める。12月16日の第
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地域安全意識向上へ講演会 浜松・新津地区防犯まちづくり推進協
新津地区防犯まちづくり推進協議会はこのほど、地域の安全意識向上を目指す防犯講演会を、浜松市南区の新津協働センターで開いた。講演後、特殊詐欺の被害防止を啓発する看板を各自治会へ贈った。 浜松東署員が還付金詐欺をテーマにした寸劇を披露。市内の主婦が区役所職員を名乗る人物から電話で「還付金で3万円返ってくる」と言われ、ATMで約50万円を振り込んでしまうという設定で、詐欺犯の手口を分かりやすく紹介した。 42年間交通指導員として活動した山本れい子さんは、交通安全に関する講演を行った。「事故は見落としと思い込みから起こる。道路を歩くときは間に合わないかも、はねられるかもと注意して」と呼びかけた。
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布の3Dアート 中区で力作展示 ホテルコンコルド浜松
ハンカチや布地を立体的に貼り合わせた3Dアートの展示会(静岡新聞社・静岡放送後援)が20日まで、浜松市中区のホテルコンコルド浜松で開かれている。 3Dアートはハンカチや着物に描かれた柄を切り抜いて重ね、立体的に表現している。市内や磐田市で布アートの教室を開く高木君代さんと生徒が23点を出品した。 美しい花々を題材にした作品や、青森県のねぶた祭を迫力満点に表現した作品が並ぶ。高木さんは「美しい絵柄を探すところから大変で、根気が必要。個性ある作品を近くで見てほしい」と話した。
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創立40周年の節目祝う 浜松湖南高、生徒会の取り組み紹介も
浜松市西区の湖南高は11日、創立40周年の記念式典を校内で行った。教室でのオンライン視聴も含め、全校生徒約970人と地域の来賓が節目を祝った。 渡辺賢一校長は「多文化共生の推進や異文化理解に向けて、さまざまな活動を行っている。生徒の皆さんは、学校を見守ってくれている地域の人々がいることを忘れないでほしい」とあいさつした。 生徒会長の高栁莉那さん(2年)は文化祭や国際交流活動、生徒会での取り組みを紹介し、「生徒一人一人が夢をかなえるために、学校生活を送っている」と話した。生徒がドローンで撮影した校舎の空撮映像を流したほか、奈良県で行ったSDGsの研修などを生徒4人が発表した。 同高は19
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絵画や彫刻など多彩な作品並ぶ 20日まで浜松市東区のギャラリー
絵画や彫刻など多彩な芸術作品が並ぶ「HAMAビエンナーレ展」が20日まで、浜松市東区子安町のオリオリギャラリーで開かれている(15、16の両日は休み)。 市内各所で絵画教室を開く「はままつ美術研究所」の講師西条俊生さん(74)と教え子の作家ら計18人が力作約40点を出品した。壁画のように淡い色の日本画や写実的な鉛筆画、鉄の板を溶接して作り上げた彫刻作品などが見られる。板に石こうを流し、上から紫や黄色で着色した抽象画は、幻想的な雰囲気を醸し出している。 西条さんは「既成概念をなくし、自分の感覚や感性に従って見てほしい」と話した。
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赤や黄色、黒の実 老鴉柿50点展示 はままつフラワーパーク
中国原産の観賞用の渋柿「老鴉(ろうや)柿」の展示会が11日、浜松市西区のはままつフラワーパークの花みどり館で始まった。13日まで。 浜松老鴉柿愛好会の会員が丹精込めて育てた約50点が並ぶ。赤や黄色、黒の小さな実をつけた盆栽が、会場を彩っている。苗木の即売会も行っている。
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日系ブラジル人の総合格闘家、ホベルトさん 半生語る 浜松・中区で13日
浜松市中区の静岡文化芸術大で13日午後1時半から、磐田市の日系ブラジル人の総合格闘家ホベルト・サトシ・ソウザさんを招いた講演会「ふたつのアイデンティティを生きぬくちからとは」(同大多文化・多言語教育研究センター主催)が開かれる。 ホベルトさんはブラジル・サンパウロ州出身。亡くなった父親からブラジリアン柔術を学んだ。昨年には格闘技イベント「RIZIN」のライト級で王座を獲得し、勝利後のスピーチで父親への思いを語った。講演会ではスピーチの映像とともに、日本とブラジルのルーツを生かして活躍するホベルトさんの半生を紹介する。同センターが4月に開設されたことを記念して開催する。参加無料。同大ホームペ
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家庭、地域連携の子育て考える 支援6団体が講演会 浜松・中区
浜松市内の子どもや若者支援を行う6団体でつくる「浜松子ども支援NET」はこのほど、市内の保護者や子育て支援者らを対象にした講演会「家庭と学校と地域・支援者と病院で考える子育て」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中区の市地域情報センターで開いた。 児童精神医学などを専門とする埼玉医科大病院の桑原斉教授が講師を務めた。桑原教授は小学生ごろの学童期の子どもが勉強や片付けをしないと悩む保護者が多いことについて「やれば褒められるという認識を子どもが獲得することが必要」と指摘。達成感が得られるよう家庭や学校など周りの人間が評価することが重要と説明した。地域や子育て支援者には「学校側と親との仲介役ができ
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市民文化フェス 民謡と舞踊披露 アクトシティ浜松
浜松市民文化フェスティバル(静岡新聞社・静岡放送後援)の「民謡と舞踊の集い」がこのほど、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。 市内を中心に活動する3団体から約120人が出演し、全国各地の民謡などに合わせて華やかな踊りを披露した。出演者の一人で、ダウン症がありながらも、小学1年の時から剣舞を続ける鈴木将貴さん(21)は「緊張はしなかった。富士山の優雅さを表現した歌に合わせて優しく踊るよう心がけた」と話した。
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ジャンル多彩に「クロスオーバー音楽祭」 浜松ソラモ
浜松クロスオーバー音楽祭(はままつミュージックバンク運営協議会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6日、浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。吹奏楽やハンドベルなど多彩なジャンルの音楽が街中に響いた。 市内を中心に中学校や幼稚園、ギターデュオなど9団体が出演した。フィナーレでは浜松ゆかりの演奏家約50人が今回限りのオーケストラを結成し、クラシックの演奏で聴衆を魅了した。 イベントは多彩な音楽が集まる場を作りたいと企画した。はままつミュージックバンク運営協議会の石井義勝会長は「子どもから大人まで、市民が身近に楽しめる音楽祭になれば」と思いを語った。
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地域安全へ防犯カメラ設置 浜松市西区の桜台自治会
浜松西署はこのほど、可搬式街頭防犯カメラの設置に関する協議書を浜松市西区の桜台自治会(長田英樹会長)と締結した。子どもの安全確保や侵入盗防止などを目的に、桜台地区に防犯カメラ5台を取り付けて治安の向上につなげる。 同自治会館や公園、和地小周辺などに設置した。運用期間は来年4月まで。同会館で行われた締結式で、長田会長と田中尉公署長が協議書に署名した。会館入り口付近には「防犯カメラ設置推進地区」と書かれた看板を掲出した。長田会長は「子どもたちの安全を守り、防犯効果に期待したい」と話した。
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多様な音楽楽しんで 6日、浜松・サーラホール マルシェや展示も
浜松市文化振興財団は6日午前11時から、同市北区新都田のサーラ音楽ホールで「ミュージックフェスティバル」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。クラシックや吹奏楽、ジャズなど多様な音楽を楽しめるほか、地元産品を取り扱うマルシェも予定する。入場無料。 メインコンサートは12時開演で、浜松聖星高吹奏楽部や都田中音楽部、NPO法人アンサンブル・ムジーク浜松など6団体が出演する。マルシェは地元のバラ園や農園など17団体が出店。地域住民が制作した絵画や書、写真などを紹介する展示の場も設ける。 10月29日夜は同区の「和太鼓 奏音」がホールでリハーサルに汗を流した。立ち位置や音の反響を確認し、大太鼓や小
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ウクライナ選手、浜松日本語学院に入学「頑張って勉強」 女子ラグビー「アザレア・セブン」に所属
ロシアによる侵攻を受けたウクライナから8月に来日し、袋井市を拠点とする女子ラグビーチーム「アザレア・セブン」に選手として所属しているナタリヤ・コザチュクさん(25)が、浜松市中区の浜松日本語学院に入学した。2日、同校で入学式が行われた。 コザチュクさんは10月から同校で、日常生活やラグビーチームでの活動のために日本語を学んでいる。同校によると、運営母体の静岡理工科大グループ13校の教職員177人が寄せた募金を特別奨学金として贈呈し、コザチュクさんの授業料などに充てることになった。 この日は、入学式に先立ち、コザチュクさんに奨学金の目録が手渡された。新たな一歩を踏み出したコザチュクさんは「
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日系ブラジル人 大統領選「残念」 静岡県内、惜敗現職への支持高く
ブラジル大統領選の決選投票で左派のルラ元大統領(77)が勝利したことを受け、静岡県内在住の日系ブラジル人からは31日、「予想はしていたが残念」などと票を集めた現職右派のボルソナロ大統領(67)の惜敗を悔やむ声も聞かれた。 在浜松ブラジル総領事館によると、30日に浜松市中区のクリエート浜松に設置された在外投票所では5757人が投票した。このうち4916人がボルソナロ氏、841人がルラ氏に投じ、県内ではボルソナロ氏の支持が高い結果となった。磐田市の日系ブラジル人3世の小池リリアンさん(35)は「ルラ氏は汚職事件があったので、ボルソナロ氏がいいと思っていた。ボルソナロ氏は中絶反対派でもあり、生命
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キッズダンサー 湖上舞う 浜松「グランドスケープ浜名湖」催し
浜松市西区舘山寺町で開催中の舞台「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」(ハマナコ・ディスティネーションなど主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の関連イベント「キッズ・ダンス・ショーケース」が30日、湖上の特設ステージで開かれた。 オーディションで選ばれた小4から中3の児童生徒10人でつくる選抜グループと、県内のダンススタジオ5団体が参加した。子どもたちがキレのある動きを披露し、会場を盛り上げた。 フィナーレではグランドスケープ浜名湖公演に出演しているダンサーが子どもたちとともに踊り、花を添えた。 イベントは舞台芸術の将来を担う子どもたちが活躍できる場を地域につくり、育成を図る目的で開かれた。
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飼い主とおそろいも ドッグウエアブランドが展示販売 遠鉄百貨店
東京都のデザイナー石川智恵さんが手がけるドッグウエアブランド「KINO meets dog」の展示販売が26日、浜松市中区の遠鉄百貨店本館2階で始まった。11月1日午後5時まで。 石川さんはレディース服を中心に取り扱うブランド「KINO」の社長を務め、同ブランドで服を作る中で出た素材の端切れをドッグウエアに活用している。会場には、小型から中型犬向けのPコートやオーガニックコットンのロンパースなどが並ぶ。ドッグウエアと同じデザインの人用の服もあり、飼い主がそろいで着ることもできる。 同百貨店によると、浜松市は政令市の中で愛犬家が多い地域とされる。石川さんは「飼い主がうれしいと犬にも伝わるは
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9月の死亡事故 現場で対策検討 浜松東署
浜松東署は26日、浜松市東区植松町の市道で9月に発生した死亡事故の現場診断を行った。同署や市関係者、地元自治会、同署協議会の委員ら約30人が安全対策を検討した。 事故は9月25日午前3時45分ごろ、信号機のない交差点で乗用車が歩行者の男性(73)と衝突し、男性が死亡した。診断の参加者は現場を確認し、「街灯がないので設置した方がいい」「歩行者に反射材を配り、啓発に努める」などの対策案を出し合った。 同署の山本章博地域交通官は「高齢者は服装などから目立ちにくい。歩行者は反射材を活用し、ドライバーは路地を通る際にはゆっくりと走ってほしい」と呼び掛けた。
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夢の大切さ 元選手に学ぶ 静岡ブルーレヴズ、浜松・中ノ町小でスポーツ教室
浜松市東区の中ノ町小で25日、ラグビーリーグワン「静岡ブルーレヴズ」のスポーツ教室が開かれた。6年生約60人が元選手の講演を通じて夢の大切さを学んだ。 ヤマハ発動機ジュビロの元選手で、現在は静岡ブルーレヴズで育成・普及活動を担当する小池善行さんら3人が来校した。小池さんは中学1年時の部活がきっかけでラグビー選手になる夢を持ったと語り、「夢は無理やりつくるものではない。勉強や遊び、何にでも一生懸命に取り組んでほしい」と激励した。 将来は保育士になるのが夢という同校の池谷麻紘さんは「自分の夢を大切にしたい。目標を突きつめていけば夢に届くと実感した」と話した。 教室は、市の「トップアスリート
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浜松市内8LC 浜名湖の干潟清掃
浜松市内8ライオンズクラブ(LC)がこのほど、同市西区の浜名湖の干潟「いかり瀬」で清掃活動を行った。浜名湖の環境保全のため、川や海から漂着したごみを拾い集めた。 各LCのメンバーのほか、県浜松土木事務所の職員や地元の自然保護団体など計約60人が弁天島海浜公園に集まり、船でいかり瀬に向かった。ごみ袋を片手に、プラスチックごみやペットボトル、空き缶などを拾い集めた。釣りのルアーなども見つかった。 8LC合同のいかり瀬清掃は今回が初めて。企画、運営を担当した浜松リバティLCの古田隆康会長(50)は「思っていたよりごみの量が多かった。プラスチックごみは人にも影響を与える。地域の人々と活動を継続し
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国籍、文化を超え熱戦 サッカーで多文化共生推進へ 浜松市南区で30日
国際協力機構(JICA)浜松デスクなどは30日午前10時から、サッカーを通じて多文化共生を推進する「多文化SHIZUカップ」を、浜松市南区の大塚グラウンドで開く。5カ国以上のサッカーチームが国籍や文化の壁を越えて熱戦を繰り広げる。飲食や体験ブースも設ける。 試合は8人制で、インドネシアやブラジルなどにルーツを持つ市民によるアマチュアチーム計10団体が出場予定。日本からは常葉大サッカー部OBらが参加する。手や足を切断した障害者がつえを使ってプレーする「アンプティサッカー」の体験会や、子ども向けのサッカー教室も行う。 ペルーのミートパイやクッキー、ブラジルのジュースなどを提供する飲食ブースで
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原信夫さんしのび「シャープス&フラッツ」復活 若手、ベテラン華やかに ハママツ・ジャズ・ウィーク閉幕
第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は23日、最終日のメインイベント「ヤマハジャズフェスティバル」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。若手実力派やベテランのジャズ奏者が多彩なステージを繰り広げ、華やかな雰囲気の中で閉幕した。 昨年6月に94歳で亡くなったサックス奏者原信夫さんをしのび、約60年にわたりジャズ界を先導してきたビッグバンド「原信夫とシャープス&フラッツ」が復活。「ザッツ・ア・プレンティ」「シング・シング・シング」などの曲目を迫力あるサウンドで響かせた。原さん作曲の「真赤な太陽」も演奏し、大勢の聴衆が手拍子をしな
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静岡大生♪迫力の演奏 半年間プロから指導、成果披露 ハママツ・ジャズ・ウィーク
浜松市で開催中の第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は22日、静岡大生らによる「ネクストジェネレーション ジャズステージ」を同市中区のかじまちヤマハホールで開いた。プロ奏者から指導を受けた学生が、迫力満点の演奏を披露した。 ジャズトランペット奏者の篠原正樹さんが講師を務めるワークショップに半年間参加した同大のビッグバンド「静岡大ジャズフェノメナ」が出演した。ジャズのスタンダード曲を中心に、「モーニン」など6曲を演奏。ソロ演奏後には、会場から拍手が起こった。 トランペットの福島悠太部長(3年)は「3年生は初心者が多く、コロナ禍のため
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画家中村さんの絵画や書、一堂に 浜松市南区で個展
浜松市南区の画家中村田鶴さん(93)の個展「回顧展」が30日まで、同区のギャラリー紫苑で開かれている。絵画や書など約110点を紹介する。 竜ケ岩洞に響く水の落ちる音などから着想を得て、洞窟の情景を色鮮やかに表現した抽象画や、四国を巡礼した際に歩いた自然豊かな道中を題材にした油彩など、見応えある作品が並ぶ。子どものころから詩や俳句が好きだったという中村さんが石川啄木や種田山頭火の詩を記した書作品のほか、生けた花なども会場を彩る。 中村さんは「長い人生の中で、芸術活動を続けられて本当に幸せ」と話した。
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ジャズ♪「出前」、高齢者笑顔 浜松の施設、サックス奏者森山さんら演奏
浜松市内で開催中の第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は19日、関連イベント「出前ジャズコンサート」を北区の有料老人ホーム「浜名湖エデンの園」で行った。 静岡市出身のサクソフォン奏者森山瑞樹さん率いるジャズカルテットが同施設を訪れ、名曲「A列車で行こう」や「上を向いて歩こう」などを披露した。「Take Five(テイク・ファイブ)」ではサクソフォンの美しい音色が聴衆を魅了した。 入居者の女性(74)は「テンポが良く、気分が盛り上がるジャズが大好き。奏者が来てくれてうれしい」とほほ笑んだ。 高齢者施設の出前コンサートは今年が初めて
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社明運動作文 榊原さん、山田さんに区長賞 浜松市西区保護司会
浜松市西区保護司会はこのほど、第72回「社会を明るくする運動」作文コンテストの表彰式を同区役所で行った。区内小中学生から369点の応募があり、最高賞の区長賞は榊原真歩さん(篠原小6)と山田梨乃さん(神久呂中2)が選ばれた。 受賞者が水谷供子区長と田沢健司会長から賞状を受け取った。榊原さんと山田さんは作文を朗読した。榊原さんは「犯罪や非行を起こす人にも相談できる相手がいれば、事件は防げるかもしれない。自分も困っている人に手を差し伸べたい」と話した。山田さんは「人が罪を犯すのは孤独を感じているからではないか。人を孤独にさせない、切り捨てない社会づくりが受刑者の再出発につながる」と主張した。
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浜松・湖東高生と園児 歌や体操楽しむ 保育交流体験
浜松市西区の湖東高の1年生約250人が14日、同区の志都呂幼稚園の年長園児約90人を校内に迎え、世代を超えて触れ合う「保育交流体験」を行った。 園児はアニメ映画曲「さんぽ」などの合唱を元気いっぱいに発表し、高校生側は吹奏楽の演奏を披露した。生徒と園児は十数人ずつのグループに分かれ、自己紹介をしたり、体操や「なぞなぞ」に挑戦したりした。 斉藤悠弐さん(16)は「年の離れた弟がいるので、接し方を思い出しながら今回の準備を進めた」と話した。 3年前までは県による事業の一環で、生徒が市内の幼稚園や子ども園を訪問していたが、コロナ禍で中止になった。交流を続けたいと昨年から、志都呂幼稚園側が同高を
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ハママツ・ジャズ・ウィーク開幕 23日まで多彩なステージ
今年で30回目を迎えるハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が15日、開幕した。23日まで、市内各所で多彩なステージを繰り広げる。初日は「スチューデントジャズフェスティバル」が同市中区のアクトシティ浜松で開かれ、全国の中学や高校など9団体が、生き生きとした演奏で会場を盛り上げた。 地元からは、浜松北星中と浜松北高が出演。ジャズ調にアレンジした「浜松市歌」などを披露し、聴衆を魅了した。ラストは各団体の代表者が集結したスペシャルバンドがステージに上がり、イベントに花を添えた。 浜松北星中吹奏楽部の大村梨菜部長(3年)は「すごく緊張したが、や
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若手リーダー発掘 大賞に中谷さん 天竜でまちづくり 浜松青年会議所
浜松青年会議所は15日、社会に影響を与える若者を発掘するプロジェクト「ネクストローカルリーダーズ浜松」の最終選考会を、浜松市中区の松菱跡地で開いた。グランプリには、同市天竜区で飲食店や宿泊施設を運営し、まちづくりに取り組む中谷明史さんが選ばれた。 市内に住む20~40代の青年経済人約30人の中から、1次、2次審査を通過した4人が活動内容をプレゼンした。中谷さんは7年ほど前に東京からUターンし、同区でカフェ「山の舎」などを始めた。限界集落に住み、草取り活動を通じて地域住民と交流を深めた経験を話した。「田舎にこそ日本の未来がある。今後も地域に根を張る活動を行っていきたい」と話した。 プロジェ
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聖隷浜松病院 緑の光ともす 臓器移植理解求め
静岡県腎臓バンクは14日、10月の「臓器移植普及推進月間」に合わせて、浜松市中区の聖隷浜松病院を緑色にライトアップするイベント(静岡新聞社・静岡放送後援)を始めた。31日まで、病院の柱や看板を彩る。 緑色は移植医療のシンボルカラー。臓器移植に対する理解を深めたいと企画した。これまで県内では駿府城(静岡市葵区)などでライトアップを行ってきたが、病院での点灯は今年が初めて。 ライトアップは午後5時から9時まで。
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水彩画やスケッチ 教室生の力作並ぶ 浜松市中区で作品展
浜松市中区の社会保険センター浜松を拠点に活動する水彩・スケッチ画教室「友画石の会」の第10回作品展が30日まで、同区松城町の「ビストロ クロネコ」で開かれている。月曜定休。 講師の石原紀子さん(75)=東区=と生徒17人の作品28点が並ぶ。影の表現が写実的な風景画や、バナナやオレンジなどの食材を色彩豊かに描いた静物画を紹介する。スペインやイタリアなど海外の風景を題材にした作品も見られる。 サインペンでドレス姿の女性を描き、模様まで繊細に表現した石原さんは「楽しみながら描いた作品を見て、やさしい気持ちになってほしい」と話した。
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デザイングランプリ 中高生ら入賞作品並ぶ 浜松、17日まで
浜松市中区のルネサンスデザイン・美容専門学校の「RADデザイングランプリ」(静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞作品45点を紹介する作品展が14日、JR浜松駅ビル「メイワン」7階で始まった。17日まで。 イラストレーションやキャラクターデザイン、マンガなど5部門に、全国の中高生らから計1441作品の応募があった。同校で16日に表彰式を行う。 各部門の最優秀賞受賞者は次の通り。 イラストレーション一般・高校生 畑中美咲(浜松江之島高)▽同中学生 小勝愛莉那(伊東南中)▽キャラクターデザイン 影山心美(浜松中郡中)▽マンガ 登内杏美(静岡大付属浜松中)▽ハガキ 根本七海(ルネサンスデザイン・美
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森林のまち童話大賞「森のポスト」 ミュージカルで子どもら紹介 浜松
浜松市はこのほど、「第7回市森林のまち童話大賞」の表彰式と記念公演「森林は未来への贈り物!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を、中区のアクトシティ浜松で開いた。大賞に選ばれた「森のポスト」を執筆した和歌山県の山中真理子さんらに賞状が贈られた。 森のポストは木々と話すことができる少女が主人公の物語。山中さんは「評価していただいたことに感謝し、これからも書き続けたい」と喜びを語った。 表彰式の後の記念公演で、森のポストを原作にしたミュージカルが披露された。同市天竜区の子どもら69人が自然の素晴らしさを歌い、森を守る必要性を訴えた。 コンクールは子どもたちに森の大切さを伝え、同区の自然をPRする
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次世代新聞プロジェクト第2弾 若者向け記事テーマ、学生が執筆へ 静岡文化芸術大
静岡文化芸術大と静岡新聞社、中日新聞社が共同で取り組む「次世代発想型新聞開発プロジェクト」の第2弾が12日、浜松市中区の同大でスタートした。若者が読みたい記事をテーマに掲げ、13人の学生が取材や執筆に挑戦する。 初日は学生と加藤裕治教授(文化社会学)、両社の担当者4人が集まり、今後のスケジュールなどを確認した。11月以降、両社の記者から取材の流れやポイント、記事の書き方について指導を受ける。 プロジェクトは昨年度、学生が「今の新聞には圧がある」と話したことをきっかけに、同年代の若者が関心を持てる新聞を作ろうと始まった。学生自身が意見交換を通じて考えたレイアウトの紙面を今年9月2日付の両社
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全校児童320人でダンス 3年ぶり、合同運動会に向け練習 浜松・庄内学園
浜松市西区の小中一貫校、市立庄内学園で19日、小中合同の運動会が3年ぶりに開かれる。12日はプロダンサー2人を校内に招き、全校児童で踊るプログラム「学園歌ダンス」の練習を行った。 学園歌(校歌)をポップス調にアレンジした曲に合わせて全校児童約320人がダンスに挑戦する。同市や磐田市を中心に子どもたちへのダンスレッスンを行う「ペアトレリズムラボ」のDaiKi(ダイキ)さんとVANY(バニー)さんが講師を務めた。 2人はステップの踏み方や腕の動かし方を助言したほか、「踊りを通じて、見ている人に感情が伝わる。元気に、全力で踊ってほしい」と激励した。6年の今田柚羽さん(11)は「学校のみんなと一
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浜松市南区「江南教室」 外国籍中学生ら学び支える拠点 高まるニーズ、増設課題
浜松市教委は今春、外国にルーツを持ち、日本の学校に初めて通う中学生を対象に初期の日本語指導を行う拠点校「江南教室」を、遠州灘海岸に近い同市南区の江南中に開設した。拠点校設置は市内で初めて。就学後に週4日のペースで10週間にわたり、基礎的な日本語指導と数学や社会科の授業を行う。日本の学校生活に円滑に適応できるように、集中的に支援する。 9月下旬、江南教室では数学の授業が進められていた。テーマは「正負の数」。生徒は「マイナス3+プラス2」などの計算問題に真剣に取り組んだ。授業は日本語で進めるが、日本語が十分ではない生徒には通訳が補足説明する。休み時間には、生徒同士が日本語や英語で会話を楽しむ
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注染染め、思い思いに 浜松地場産業 中区で親子ら体験
浜松の地場産業を生かした商品開発に取り組む風しずく合同会社(浜松市中区)は9日、伝統技法「浜松注染染め」を体験できるワークショップを、同区の鴨江アートセンターで開いた。親子連れらが地域産業に触れて楽しんだ。 来場者約10人が同社のメンバーから手ほどきを受け、Tシャツやかばんの染色に取り組んだ。青やピンク、黄色の染料を垂らし、苦戦しながらも思い思いに模様を表現した。 Tシャツに太陽のような柄を描いた浜北区の会社員宮形泰美さん(48)は「初めて注染染めを体験した。円形の模様を作ろうと染めているうちに、アイデアが湧いてきて楽しかった」と笑った。 同社は16日まで、注染染めの歴史や工程を紹介す
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ウィーン国立歌劇場管弦楽団5人来日 トップ奏者、高校生が共演へ 13日、アクトシティ浜松で公演
静岡県と県文化財団は13日、オーストリアのウィーンを拠点に活躍するトップ奏者を招いた出前公演「ウィーンの風-ウィーン木管五重奏団」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。当日は同市の高校生も共演する予定。トップ奏者と高校生は公演を前に7日、同区の浜松学芸高で合同の事前練習を行った。 同高と浜松江之島高(南区)の24人が特別編成のアンサンブルで、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のフルート奏者マティアス・シュルツさんら5人と共演する。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など2曲を演奏する。 7日の練習では、生徒らはトップ奏者を前に息の合った演奏を披露。音の強弱などの助言を受け、真剣に練
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賀茂真淵書簡など37点 女性門人ら宛て 浜松市中区の記念館
浜松市中区の賀茂真淵記念館でこのほど、真淵が指導した女性歌人らを紹介する特別展「賀茂真淵が育てた女流門人たち」が始まった。11月27日まで。 浜松出身で江戸時代に活躍した国学者賀茂真淵の門人約340人のうち、3分の1が女性だったという。展示では、真淵が浜松の女性門人森繁子らに宛てた書簡など37点を紹介している。真淵が歌の添削をしている書簡からは、指導の丁寧さがうかがえる。 同館学芸職員の池谷昭広さん(64)は「女性門人と真淵の書簡などから、当時の交流に思いをはせてもらえたら」と話した。
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地域安全活動で団体表彰 浜松・曳馬交番連絡会が報告
浜松市中区の浜松中央署曳馬交番管内地域安全連絡会の川合償吉班長(84)が4日、同署を訪れ、功労ボランティア団体表彰を受けたことを財津康署長に報告した。 同表彰は、全国防犯協会連合会が地域安全活動に尽力した団体に贈る。川合班長は「励みになる。地道に、時代に合わせて活動を続けたい」と話した。財津署長は「特に自転車盗難防止に注力していただいている。子どもの見守り活動も、大変心強い」と感謝した。 連絡会は1995年に活動を始めた。現在のメンバーは地域安全推進員33人。管内には遠州鉄道上島、曳馬駅があり、駐輪場の自転車盗難が多いという。連絡会は駅などで盗難防止や施錠を呼び掛けるほか、地域のパトロー
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記者コラム「清流」 「備え」の見直し
浜松市中区の富塚協働センター主催の防災合宿を取材した。災害時、大人1人あたりに必要とされる水3リットルや、アルファ米などの非常食を持ち寄って公園で調理し、協働センターに宿泊するという避難訓練。家族連れがキャンプのように楽しみながら、備蓄や防災について学んだ。 参加者から「防災グッズを棚の奥にしまっていて、取り出しにくかった」と聞いた。協働センターの担当者に合宿の手応えを尋ねると「水は3リットルでは足りない」と振り返った。食事以外にも、手洗いなどの生活用水の確保が必要だという。 台風15号で避難や復旧の難しさが改めて浮かび上がった。ネットで調べるだけでは見えないことも多い。訓練を踏まえた備
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独立200年記念音楽イベント 日伯の市民交流を促進 在浜松ブラジル総領事/ガルシア・アウデーモ氏【本音インタビュー】
全国都市で最も多い約1万人の在日ブラジル人が暮らす浜松市。在浜松ブラジル総領事館は9月3、4の両日、ブラジル独立200年を記念した音楽イベント「ブラジルデー浜松」を浜松駅前で開いた。イベントの手応えや、日本人との交流促進に向けた意気込みを聞いた。 -ブラジルデーを企画した経緯は。 「音楽の街でもある浜松で、ブラジルの文化に親しんでほしいと思い、1年前から準備した。ブラジルはサッカーが有名だが、サンバやボサノバ、ロック、ポップスも人気。16時間にわたって約40組アーティストが出演し、約2万5千人が来場した。大成功だった。エコ・ステーションというごみ回収場を設置したところ、終了後にごみはほと
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清水東が男女優勝 浜松で静岡県高総文祭囲碁団体戦
静岡県高校総合文化祭囲碁部門(県高校文化連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の県大会が1日、浜松市中区の浜松北高で始まった。初日は団体戦が行われ、男子は清水東A、女子は清水東が優勝した。 県内各地から、男子は地区予選を突破した9校12チーム、女子は3校4チームが出場し、盤上で熱戦を繰り広げた。男女ともに上位2チームが11月に三重県で開かれる東海大会に出場する。県大会個人戦は8日に開催する予定。 そのほかの主な結果は次の通り 男子 ②沼津東 ③浜松北▽女子②加藤学園A ③浜松北
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遠州織物魅力PR 多彩な商品並ぶ 浜松ソラモ、2日まで
遠州地方の繊維産業の魅力を紹介し、普及を図るイベント「綿の産地フェア はままつ染め織りマーケット」(遠州産地振興協議会、県繊維協会主催)が1日、浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモなどで開かれた。2日も開催する。 市内外の繊維製品の製造や販売を手がける約30社・団体が出展した。遠州織物の生地や遠州綿紬(つむぎ)を使ったアクセサリー、注染染めの手ぬぐいなど多彩な商品が並び、地域住民らでにぎわった。組みひもを作る製紐機(せいちゅうき)や手織り機の体験もあり、来場者が地域産業に触れて楽しんだ。 会場内のブース配置や装飾、ポスター制作は、同区の静岡文化芸術大のデザイン学部生が担当した。遠州織物
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パラスポーツに挑戦 浜松学芸中 声かけの大切さ実感
浜松市中区の浜松学芸中はこのほど、2年生を対象にした特別授業「学芸タイムスペシャル」を開いた。生徒約40人が視覚障害者が取り組むスポーツ「ブラインドサッカー」と「サウンドテーブルテニス」を体験した。 視覚障害者の就労継続支援を行う同市のNPO法人「六星・ウイズ」の職員ら4人から指導を受けてスポーツを楽しんだ。サウンドテーブルテニスは、目隠しをしてプレーする卓球。鉄の玉が入ったボールをラケットで打ち、卓球台の上を転がす。生徒はボールの鳴る音で位置を把握し、うまく打ち返すと仲間と喜び合った。 水吉勇磨さんは「見えなくて不安だったけど、ボールから音がなるなどの工夫でやりやすいと感じた。声かけの
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SBS学苑浜松 受講生らが写真展 遠鉄百貨店ギャラリー
SBS学苑浜松校「デジタルカメラ講座」で講師を務める塚原勝二さん(75)と受講生10人の作品展「感じたまま。」が28日、浜松市中区の遠鉄百貨店6階ギャラリー・ロゼで始まった。10月3日まで。 作品展は毎年開催し、10回目を迎えた。スローシャッターやマクロレンズを使うなど撮影方法に工夫を凝らした約60点が並ぶ。満開の桜と富士山、田んぼが広がる中を走る天竜浜名湖鉄道の列車の写真など多彩な作品を紹介している。青森県のねぶた祭りを躍動感たっぷりに表現した塚原さんは、「撮影する人によって切り取る場面が違う。表現の違いを楽しんでほしい」と見どころを語った。
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浜松の学生らバングラデシュ調査 国際問題に関心を【風紋】
バングラデシュの少数民族支援を行う国際NGO「ジュマ・ネット」。稲川望事務局長(25)=浜松市中区=と静岡文化芸術大(同区)の学生7人が8月下旬から9月初旬にかけて行った現地調査の報告会では、同じ民族同士の内紛など同国の少数民族の現状を詳細に伝えた。「テレビなどで報道されるのは世界の問題の一部」と訴える学生の姿に胸を打たれた。 同NGOは国際協力などを専門とする同大の下沢嶽教授が共同代表を務め、同国南東部のチッタゴン丘陵地帯の少数民族「ジュマ」の教育支援に取り組んできた。ジュマは焼き畑をする11~13の少数民族の総称で、自治を求めて政府と対立。1979年の多数派のベンガル人を入植させる政府
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SDGs浜松から一緒に 環境活動家招きセミナー 10月1日
浜松国際交流協会は、持続可能な開発目標(SDGs)や社会問題をテーマにしたコミュニティーづくりに取り組んでいる。活動の一環で10月1日、浜松市中区のクリエート浜松で、気候変動について考える市主催のセミナーの運営を担う。関係者がこのほど、同所で開催準備のための会合を開き、運営内容などを確認した。 セミナーには、慶応義塾大を休学して環境活動家として全国で講演などを行う露木しいなさんを招く。露木さんと市内の大学院生らとのトークセッションも予定している。 この日の会合では協会職員のほか、有志の大学院生ら7人が、当日の流れや露木さんに聞きたい項目をすり合わせた。「活動のきっかけが知りたい」「環境問
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学生運営の薪能 20回の節目、最終公演「卒都婆小町」 静岡文化芸術大、10月3日と6日に
浜松市中区の静岡文化芸術大は10月3、6の両日、学生が主体となって運営する特別公開講座「薪能『卒都婆小町(そとばこまち)』」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。2001年から開催してきたが、今年、節目の20回を最終公演とする。 「卒都婆小町」は、年老いた平安時代の歌人小野小町に、かつて小町を慕っていた深草少将の怨念が取りつく物語。能楽師でもある梅若猶彦同大教授の指導で企画や広報、舞台設営などを行う「薪能プロジェクト」のメンバー15人が準備を進めている。 3日は能講座と題し、同大の演劇サークルが朗読劇を披露する。6日はプロの能楽師を招き、舞台周辺にかがり火を設置した幻想的な空間で能や狂言を
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迫力オペラ♪聴衆を魅了 浜松の鳥山さん作曲 アクトシティで公演
浜松市在住の作曲家鳥山妙子さんの作品を集めた公演「オペラ『真昼の夜想曲』&自選『歌』」(創作舞台音楽芸術の会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、中区のアクトシティ浜松で開かれた。 同市ゆかりの劇作家荒井間佐登さんが脚本を手掛けた「真昼の夜想曲」は、少女時代の経験から虚無的に生きる女性が、不思議な世界に迷い込んで命の意味を見いだす物語。市内を中心に県内在住、出身、ゆかりの音楽家や舞踏家が出演し、美しい歌声や優雅な踊りで聴衆を魅了した。大迫力のフィナーレの後には、会場から大きな拍手が起きた。 自選「歌」では、鳥山さんが作曲した市内の中学、高校の校歌などを披露した。
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SDGs推進の団体や企業を紹介 イオンモール浜松志都呂
浜松市は30日まで、西区の商業施設「イオンモール浜松志都呂」で、市内でSDGs(持続可能な開発目標)の推進に取り組んでいる団体や企業の活動紹介展示を行っている。19日には同施設でワークショップを行い、来店者らが楽しみながらSDGsについて理解を深めた。 市内20の高校や団体、企業が行ってる海岸清掃や講座、廃棄農産品の再利用などの取り組みを紹介するポスターやチラシを展示。ワークショップでは市内の企業や団体でつくる「市SDGs推進プラットフォーム」の会員らが四つのブースを設けた。 来店者らはSDGsのカードゲームや手乗りサイズの「トイドローン」の操縦体験などを行った。天竜区の間伐材を活用した
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木造建設の魅力を語る 建築士が設計事例紹介 浜松で研修会
持続可能な森林管理の国際基準「FSC認証」を受けた天竜材の地産地消を進める官民連携組織「浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会」はこのほど、浜松市中区のグランドホテル浜松で研修会を開いた。 神戸市を拠点とする1級建築士事務所「ofa」の深川礼子さんが「信用金庫等の施設を木造建築にすることで得られる共感とは」と題して講演した。 深川さんは、木材を貼り合わせた直交集成材「CLT」を活用した信用金庫支店などの設計事例を紹介。建設中に地域住民から「何を作るの」と声を掛けられたエピソードに触れ、「鉄骨だったら、気に留めてもらえなかったかもしれない。地域の人に自分ごととして捉えてもらう力が木にはある
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バングラデシュ支援を 静岡文化芸術大生ら現状報告 浜松
バングラデシュの少数民族支援を行う東京都のNGO(非政府組織)「ジュマ・ネット」は19日、同国で行った調査の報告会を、浜松市中区のクリエート浜松で行った。現地を訪れた同NGOの稲川望事務局長(25)=中区=と静岡文化芸術大=同=の学生7人が、同国の現状と支援の必要性を訴えた。 同国南東部のチッタゴン丘陵地帯では、多数派のベンガル人を入植させるといった軍の政策などによって、少数民族内の争いにまで発展している。同NGOは8月下旬~9月上旬、内紛で被害に遭った家族を支援するため、状況を把握しようと現地を調査した。 同NGOの誘いを受けて参加した学生らは、稲川事務局長と共に内紛や紛争で親を亡くし
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災害に備え「サバイバル防災合宿」 浜松、住民提案で初企画
富塚協働センター(浜松市中区)は17日、災害時の生活を体験する「サバイバル防災合宿」を、同市西区の佐鳴湖公園などで実施した。家族連れら24人が災害時に必要とされる水3リットルを持ち寄って参加し、公園内で食事後、同センターに宿泊した。 合宿は、地域住民の提案を受けて初めて企画した。参加者はアルファ米やカップラーメンなどの非常食を用意し、水を無駄にしないよう協力して食事を作った。ポリ袋で炊き込み飯を作る「ポリ袋調理」に挑戦する家族連れもいた。食べることができる「シイの実」などの野草も公園内で探し、楽しみながら備えを学んだ。 家族と参加した中区の40代女性は「防災グッズを棚の奥の方にしまってい
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詩吟愛好家が自慢ののど披露 浜松市中区で大会
浜松吟詠連合会大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、浜松市中区の市勤労会館Uホールで開かれた。審査対象の「競吟」で最高得点者に贈られる市長杯は、独吟の部で優勝した金原征子さん(関西吟詩文化協会 耀芳会)が獲得した。 7団体から約200人が参加した。競吟は1人で吟じる「独吟」と、5人以上の「合吟」を行った。 このほかの主な競吟入賞者は次の通り。 合吟 ①関西吟詩文化協会 耀芳会(静岡新聞社・静岡放送賞)②関西吟詩文化協会 浜松鷺長会③岳心流浜松岳心会▽独吟 ②坂下公枝③深沢久美子
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「子どもに経験を」 浜松・中区で子育て教室
浜松市中区の市子育て情報センターは17日、子育て教室「気になる子の子育て『うちの子らしさ』に気づくには」(静岡新聞社・静岡放送後援)を、同センターで開いた。 同市北区の児童発達支援センター「根洗学園」の松本知子園長が講師を務めた。幼児から小学生の子を持つ親18人に、子どもの発達や子育てで留意すべきポイントを解説した。 松本さんは「暴れる」「人見知りが激しい」といった子どもの行動には、理由があると説明。その上で「子どもを見守り、失敗してもいいからまずは経験をさせて」と呼び掛けた。
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祖父母の似顔絵 園児の力作ずらり 浜松・東区
敬老の日(19日)に向けて、浜松市東区の商業施設「イオンモール浜松市野」で20日まで、幼児が描いた祖父母の似顔絵を紹介する「おじいちゃん・おばあちゃんのための作品展」(同区主催)が開かれている。 東区内5カ所の幼稚園児の力作約90点が並ぶ。生き生きとした表情の似顔絵に、「いつもあそんでくれてありがとう」「ながいきしてね」などのメッセージを添えた。湖西市から孫の作品を見に訪れた石田恭子さん(74)は「最近は新型コロナの影響で会えていなかった。成長を感じられてうれしい」とほほ笑んだ。
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浜松学芸高芸術科 3年間の成果発表 中区で作品展
浜松市中区の浜松学芸高芸術科3年生の作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、同区のクリエート浜松で始まった。美術、書道両コースの生徒34人が3年間の成果を発表している。18日まで。 美術コースの27人は専攻ごとに油絵や日本画など約100点を出品した。2人の子どもが真顔で手をつなぐ立体作品を通じ、「親しい人間関係でも、伝えられないことがある」というジレンマを表現した金子竜己さん(18)は「作品を見て、こんな気持ちを抱える人もいると知ってもらえたら。気軽に見に来てほしい」と話した。 書道コース7人は篆書(てんしょ)や木材に文字を彫る刻字など約50点を飾った。中国・唐代の玄宗皇帝と楊貴妃の
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筆ペンで表現 思い思いに 浜松市西区で書き方講座
浜松市西区の伊佐見協働センターで9日、筆ペンで字の書き方を学ぶ「遊字講座」が開かれた。住民20人が名前や感謝の言葉などを思い思いに表現した。 東区に本店を構える雑貨店「四季彩堂」の宮本康典常務(37)が講師を務めた。名前や「ありがとう」といった言葉を題材に、あえてバランスをくずし、太い線や細い線を組み合わせて書く筆文字を紹介した。「書き順は無視し、主役とする線を決めて最初に太く、他の線は細く書いて」などと助言した。 友人と参加した西区の古橋晶子さん(73)は「筆に触れることもあまりない。年賀状などの名前を手書きで書きたい」と話した。
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水車の公園、響く音楽 浜松市西区・伊佐見地区【わたしの街から】
浜名湖の東側に位置する浜松市西区の伊佐見地区。伊左地、佐浜、大人見・古人見の地区名から一文字ずつを取って「伊佐見」。里山に囲まれた自然豊かなこの土地に、「森の水車公園」と親しまれる緑地がある。 コトコトコットン、コトコトコットン…♪ 東名高速道の浜松西インターチェンジから車で約10分。市が管理する伊左地緑地公園で趣のある木製水車が静かに回る。この水車小屋は1986年、地元出身の作詞家清水みのる(1903~79年)が手がけた童謡「森の水車」にちなんで造られた。清水は故郷の伊佐地川沿いの水車を題材にしたと伝わる。 水車小屋は清水の母校伊佐見小(同区)PTAを中心
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すごろくで防災楽しく 浜松日体中生、備えと心構え学ぶ
浜松市のNPO法人「みらいネット浜松」は5日、ゲームを通じて楽しみながら防災について学ぶ「防災すごろく」の体験会を同市東区の浜松日体中で開いた。 1年生約100人が参加した。さいころを振り、「身の回りの危険な場所を家族で確認しておこう」「高い場所へ避難しよう」など、防災や災害時対応の「一口メモ」などが書かれたマスにコマを進めた。 ゲーム後、井出惺大さんは「ポリ袋が調理やトイレに使えると分かった」と話し、金子千俊さんは「避難場所を知らなかった。災害時の家族との集合場所を決めておきたい」と心構えを語った。 すごろくは同NPOが6年前に作成した。河原みち代理事長は「いつ起きるか分からない災害
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タリバン政権実情は 浜松国際交流協会、アフガン退避の姉妹語る
浜松国際交流協会などは4日、昨年8月末のアフガニスタン駐留米軍撤退後、イスラム主義組織タリバンの暫定政権が実効支配している同国の実情を伝えるオンラインセミナーを開いた。同国から日本に退避し、浜松市で日本語を学ぶサラさん(25)=仮名=と、東京で働く姉のセリヤさん(45)=同=姉妹が経緯などを紹介した。 同国で教育支援などを進めるNGOの山本英里事務局長らによると、タリバン政権は日本や欧米への留学経験を持つ人や、外国とつながりのある人をスパイとして迫害しているという。日本の団体に所属するセリヤさんは昨年10月、身の危険を感じて首都カブールから日本へ退避した。サラさんはセリヤさんに呼ばれ、今年
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独立200年「ブラジルデー」 浜松でイベント、音楽や料理楽しむ
在浜松ブラジル総領事館主催の音楽文化イベント「ブラジルデー浜松2022」が3日、浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。来場したブラジル人、日本人の市民らが音楽やブラジル料理を楽しんだ。4日も開催する。【記事下に動画があります=SBS浜松総局報道部撮影】 7日に同国が独立200周年を迎えることを記念し、企画した。特設ステージでは、2日間で計30組以上が出演し、歌やダンスで盛り上げる。 会場には屋台が軒を連ね、同国の伝統的料理「シュラスコ」や「パステル」を提供した。開会式では、同市西区の外国人学校「ムンド・デ・アレグリア」の生徒が和太鼓演奏を披露し、サンバの衣装を着た女性が太鼓に
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七夕ゆかた祭りの短冊 実行委員会、五社神社に奉納 浜松
浜松市中心街で8月上旬に「第70回浜松七夕ゆかた祭り」を開催した実行委員会はこのほど、祭り期間中に市民が願いを記した短冊約1700枚を、中区の五社神社に奉納した。 祭りは戦後、商店街の復興を目指して始まったという。今年は5~7日に行い、モール街、有楽街、砂山銀座サザンクロス商店街の参加店舗に七夕飾りを設置した。来場者が好きな飾りを投票するコンテストも行い、サザンクロスほしの市実行委員会が優勝した。 山本武実行委員長らが同神社を訪れて短冊を奉納し、願いの成就を祈った。山本実行委員長は「70回という節目の年。古くからの行事なので、絶やさず続けたい」と話した。
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絵本朗読に合わせフルートなど演奏 浜松・青少年の家
浜松市中区の市立青少年の家で24日、親子を対象にした夏休みのイベント「絵本と音楽のコラボレーション」が開かれた。県西部の音楽家らでつくる「絵本と音楽を楽しむ会」が朗読に合わせてフルートなどを演奏し、物語の世界を臨場感豊かに表現した。 絵本は「ぐりとぐら」など4冊を紹介。「三びきのやぎのがらがらどん」では場面に合わせ、バイオリンとピアノで「新世界」「軍隊行進曲」などクラシック音楽を披露した。3匹のヤギが無事に山に到着すると、ボッケリーニの「メヌエット」で穏やかに締めくくった。
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手作り愛好家力作 洋服やかばん展示 浜松市西区
静岡県西部のハンドメード愛好家で作る「雅会」の初の作品展が26日、浜松市西区のツインギャラリー蔵で始まった。28日まで。 同会のメンバーが古布から手作りした洋服やかばん、アクセサリー約300点を展示販売する。黒留め袖をリメークしたワンピースや、2種類の着物の生地を縫い合わせた日傘など個性あふれる作品が並ぶ。こいのぼりの布から仕立てたスカートは、赤いうろこの柄が映える。 同会は元々親交のあった愛好家らが、共同で展示会を実施したいと半年ほど前に結成した。宮野志津子代表は「丁寧に作っている手作り品の良さを知ってもらえたら」と見どころを語った。
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浜松中心街、ユニバーサルデザインは 現地調査でマップ制作
浜松市の市民団体「こまたす推進プロジェクト」は、ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れた中心街周辺のマップ制作に取り組んでいる。同団体メンバーや地元高校生らがそれぞれの目線で街を見つめ直す。中区でこのほど、マップ制作に向けた現地調査や動画撮影を行った。 浜松駅や中心街、浜松城周辺の魅力あるスポットを、エレベーターの有無などとともに紹介する予定。QRコードを付け、スマートフォンで読み込むと各地点を解説する動画が流れるようにする。 同日は参加者約20人が2グループに分かれて、動画用の撮影場所を下見した。遠州鉄道の遠州病院駅では、スマートフォンを使って駅付近にある「徳川秀忠公誕生の井戸」を動画
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鹿の骨の笛や「カリンバ」紹介 浜松鴨江アートセンターで作品展
浜松市中区の鴨江アートセンターで28日まで、楽器製作などを行う埼玉県のアーティスト神貴尋さん(29)の作品展が開かれている。神さんは同館が進める芸術家への制作場所提供事業「アーティストインレジデンス」に5月から参加し、作品を仕上げた。 神さんは同区のジビエ料理店から譲り受けた鹿の足の骨を洗浄、加工し、笛を完成させた。ほかにも、ヤシの実の皮に金属の弦を付けたカリンバなども並ぶ。楽器の背後に用意した白い布には、鹿のような動物の影絵を映し出し、幻想的な展示空間を演出している。 25、27、28日の11時から、楽器演奏を実演する。神さんは「忙しい社会の中で、ひと息ついて作品を見てもらえたら」と話
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天竜の自然を音楽に 中区でコンサート 浜松
浜松市天竜区の自然をテーマに楽曲制作や演奏活動を行う天竜四季の森音楽団は21日、「天竜 四季の音コンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開いた。 同区龍山町の自然を題材にした「響-HIBIKI-」では、フルートの穏やかな音色にバイオリンやチェロなどの楽器が徐々に演奏に加わっていき、迫力のある演奏を披露した。 同音楽団主宰の鈴木のぞみさんが手掛けた6曲編成の「組曲 天竜四季の音」も演奏し、聴衆を魅了した。
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新キャラは「ジュジュバ」 浜松・ブラジル総領事館が披露
在浜松ブラジル総領事館のガルシア・アウデーモ総領事は21日、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた「ブラジル人女性会」名古屋支部のトークショーに出席し、同総領事館が新たに制作したマスコットキャラクター「ジュジュバ」をお披露目した。 ジュジュバは青い鳥のキャラクターで、同国に生息する絶滅危惧種の鳥「アララアズール」をモチーフにしている。菊川市のヒラモト・メリッサ・マキさん(17)がデザインを考案したという。 キャラクターは同総領事館が9月3、4の両日に中区で開く「ブラジルデー浜松」でも紹介する予定。ガルシア総領事は「浜松だけでなく、日本のさまざまな地域に浸透してほしい」と期待した。 トー
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外国籍の生徒に学習支援 浜松の学生団体、オンライン活用
外国にルーツがある子どもたちの支援活動を進める浜松市の学生団体「WISH(ウィッシュ)」は22日、北区の北星中に通う生徒を対象に、オンラインで学習支援を始めた。同校での学習支援は今回が2回目で、24日までの日程で行う。 ウィッシュに所属する静岡文化芸術大と日本大の学生6人が指導に当たる。3日間で中学生4人が参加予定。初日は、ブラジル人の両親を持つ中3の男子生徒が校内で学習に取り組み、大学生が画面越しに理科や数学を丁寧に指導した。 男子生徒は「1対1で教えてもらえた。夏休み明けも勉強を頑張れそうだ」と話した。 外国籍の児童・生徒への学習支援は市内中心部で行われることが多い。近郊に住む子ど
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木版画教室生と講師作品展 クリエート浜松
浜松市中区の東部協働センターで活動する木版画教室「浜松木版画会」の第15回作品展が22日、同区のクリエート浜松で始まった。28日まで。 教室に通う生徒と講師19人の木版画や銅版画作品約40点が並ぶ。ドイツの古い町並みを写実的に表した風景画や、猫が風鈴とじゃれている温かみのある作品などを紹介する。 糸やアルミホイルを台紙に貼り、インキを塗って制作する「コラグラフ版画」でカーネーションなどを表現した力作が来場者の目を楽しませている。 村上剛会長(76)は「時間をかけて仕上げた作品に感動してもらえたら」と話した。
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すいとん提供、平和に思いを 浜松市南区の「フリースクール空」
浜松市南区のNPO法人「フリースクール空」は21日、太平洋戦争中の代用食として知られる「すいとん」の炊き出しを、同市中区の市南部協働センターで行った。平和の尊さに思いを寄せてほしいと企画した。 すいとんは本来、国内各地に伝わる郷土料理だった。米などの食料が不足していた戦時中は、雑穀の粉を練った団子や野草を海水などで煮て食べていたという。今回は、ニンジンやカボチャなどの野菜を使い、だしの効いた優しい味付けのすいとんに仕上げた。 同スクールの生徒やスタッフが調理し、来場者に無料で振る舞った。このほか、戦時中に出兵した男性や激戦地だったフィリピンで子ども時代を過ごした女性が体験談を語る記録映像
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共演ソリスト選出へ 浜松交響楽団が公開審査 8月21日
浜松交響楽団は21日午前11時から、共演するソリストを決める「第5回ソリスト・オーディション」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。6年ぶりの開催で、一般公開を予定。若手演奏家の成長の一助になればと、オーケストラとの共演経験の機会を提供する。 オーディションは2002年から4~6年おきに開催している。今回は初のウェブ募集を実施し、ピアノ、弦楽器、声楽の3部門に過去最多の155人の応募が全国から寄せられた。 当日は、ビデオ録画による予備審査を通過した26歳以下(声楽は32歳以下)の29人が出場する。3部門から計5、6人を選び、浜響の定期演奏会や夏のコンサートで共演する。 岡部比呂男理事長
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絵画制作、間近で 画家林さんが公開 浜松・中区
浜松市中区の鴨江アートセンターは28日まで、同市の画家、林満里奈さん(24)によるライブペインティングイベントを実施している。同センターが毎年行っている芸術家への制作場所提供活動「アーティスト・イン・レジデンス」の一環。地元の若手芸術家が作品制作に取り組む様子を、自由に見ることができる。入場無料。 林さんは13日から作業を開始した。50センチ四方の白い段ボールを縦横4個ずつ、計64個積み上げた立方体の「キャンバス」に、アクリル絵の具やスプレーを使って色鮮やかな世界を表現する。28日に完成させる予定。 林さんの作品は線や点を使った抽象画が特徴的。油やアクリル、クレヨンなどさまざまな画材を使
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代表に三室さん フェアトレードネットワーク
浜松市内のフェアトレードショップなどでつくる「はままつフェアトレードタウン・ネットワーク」の新代表に、同市東区の雑貨店「晴天」の三室千菜美店長(45)が16日までに就任した。2017年の発足以来代表を務めてきた杉山世子さんは、中心メンバーとして今後も活動に参加する。 三室さんは19年に同店を開いた。同団体では中心メンバーとしてイベント出店などに携わり、発展途上国の産品を適正価格で取り扱う「フェアトレード」の啓発活動に取り組んできた。杉山さんから新代表就任の打診があり、7月の総会で承認を受けた。 三室さんは「フェアトレードを気軽に生活に取り入れてもらえるよう、映画上映会や講演会を企画したい
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平和の尊さ音楽で訴え 浜松でプラタナスコンサート3年ぶり
終戦の日の15日夜、音楽を通じて平和の尊さを訴える「2022プラタナスコンサート」(浜松市、静岡新聞社・静岡放送主催)が同市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。 市内の青少年合唱団「ジュニアクワイア浜松」や、市のやらまいか大使を務めるポップスシンガーのERIKOさんが、平和を祈る歌声を披露した。ERIKOさんは詩の朗読も行った。 コンサートは1945年6月の浜松大空襲など太平洋戦争の戦火を奇跡的にくぐり抜け、復興のシンボルとして市民に勇気を与えたプラタナスの木にちなんで92年に始まり、今年が31回目。ここ2年はコロナ禍でオンラインでの実施だったが、3年ぶりに市民が会場に集うリアル
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合同チーム全国へ闘志 浜松・高台中と佐鳴台中、18日から軟式野球大会
浜松市中区の高台中と佐鳴台中の野球部でつくる合同チームは18日、札幌市で開幕する第44回全国中学校軟式野球大会に出場する。結成から約1年。選手18人は大舞台でのベスト8以上を目標に、闘志を燃やす。 全国から25チームが出場し、熱戦を繰り広げる。初戦は同日、優勝候補の一角と目される富山県の氷見北部中と対戦する。 大会を前に合同チームは15日、同区の和地山公園で、重点を置いて取り組んできたバッティング練習に汗を流した。高台中3年の山上琉主将は「選手同士でプレーを評価し、高め合っている。北海道で自分たちの野球をしたい」と意気込んだ。 監督を務める同校の太田亮平教諭は「ピンチの時でも、選手一人
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女子野球「浜松リッターズ」 19日から全国大会
浜松市の女子野球チーム「浜松リッターズ」は、19日から京都府で開催される「第7回全日本中学女子軟式野球大会」に静岡県代表として出場する。目前に迫った大舞台に向け、チームの士気も高まっている。 大会には全国45チームが出場。浜松リッターズは初日に香川県代表の「香川オリーブガールズJHC」と対戦する。初心者も多いため、捕球などの基礎練習を重点に取り組み、市内の中学野球部と練習試合を重ねて経験を積んできた。少数精鋭13人の全員野球で優勝を目指す。 昨年は県西部の野球部所属者を加えた県選抜チームとして出場し、ベスト16の結果を残した。チーム単独での出場は初めて。 14日には南区の旧遠州浜小グラ
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多文化共生へ理解深める 浜松学院高1年生40人に講演
浜松市中区の浜松学院高でこのほど、「総合的な探求の時間」の一環として、SDGsの目標の一つ「住み続けられるまちづくりを」をテーマにした授業が開かれた。1年生約40人が多文化共生について理解を深めた。 浜松学院大の津村公博教授と、浜松国際交流協会の鈴木恵梨香さんが講演した。津村教授はICTを活用してフィリピンの児童・生徒と浜松の児童・生徒をつなげる同大学生らの活動を紹介し「浜松は海外とつながる人が多く、身近に多文化共生の活動がある」と強調した。 鈴木さんは市内で暮らす外国人の人数をデータで示したほか、留学や結婚など、外国人が日本に住む背景はそれぞれ異なることを説明した。 生徒は今後、市内
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雄踏小の150年紹介 8月28日まで企画展 浜松
浜松市西区の雄踏図書館は28日まで、地元の雄踏小が今年創立150年を迎えることを記念した企画展を開いている。 同校は1872年に宇布見郷学として創立し、付近の山崎小との合併や分離を繰り返しながら、現在の雄踏小になった。展示では同校の歴史を記す年表のほか、1970年代から2000年代までの航空写真などのパネル約30点が並ぶ。同校出身で、「フジヤマのトビウオ」と称された水泳選手の故古橋広之進さんを紹介するコーナーもある。 松永真美副館長は「多くの人々に、懐かしみながら見てもらえたら。雄踏小の子どもたちにもぜひ来てほしい」と話した。
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子どもとの関わり「信頼関係構築を」 浜松市中区で講座
浜松NPOネットワークセンター(浜松市中区)は7日、生きづらさを感じている子どもとの関わり方や支援策を紹介する講座(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区の市民協働センターで開いた。オンラインを含め、保護者や学校関係者ら約30人が参加した。 横浜市のNPO法人「パノラマ」の石井正宏代表理事が講師を務め、神奈川県の高校で取り組む校内居場所カフェを紹介した。学校内で教師や保護者以外の大人と関わることができる居場所をつくり、卒業後も継続して悩み相談などを行っていると説明した。 石井代表理事は学校の相談室について、子どもたちは家庭の問題などが周囲に知られることを心配して利用を避ける傾向が強いと指摘。「
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理系女子に研究所公開 ローランド「進路の参考に」 浜松
電子楽器大手のローランドは11日、市内の女子中高生を対象にした「ミュージアムツアー」を、浜松市北区の同社浜松研究所で開いた。理系の道を志望する生徒に、進路の参考にしてもらおうと企画した。 生徒18人は同社社員の案内で館内を巡った。音を吸収する素材が360度に張り巡らされた「吸音室」や、シンセサイザーやドラムといった同社の歴代楽器が並ぶミュージアムを見学した。社員との交流会もあり、やりがいについて「ライブなどで製品が使われているとうれしくなる」などと説明を受けた。 浜松学芸高(中区)で軽音楽部に所属する米本亜美さん(2年)は「昔の電子楽器を見る機会はあまりないので、新鮮で面白かった」と話し
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かき氷 浜松味?湖西味? 地元食材使用 浜松市西区でイベント
浜名湖のブランディング事業を手掛ける「ハマナコ・ディスティネーション」は今月、浜松・湖西産の素材を使ったかき氷のイベントを、浜松市西区舘山寺町の同社で開いている。16日までのお盆期間中と、土、日曜日に開催し、夏の味覚と地域の魅力を提供する。 浜松産の深蒸し茶や湖西産の甘夏など、地元の素材を生かした自慢のメニュー5種が並ぶ。深蒸し茶のかき氷は、粉末状にすりつぶした茶葉をかけ、あんこのアイスを添えた逸品。氷が溶けると、お茶のように飲むことができる。深蒸し茶を含めて3種は浜北区の農園レストラン「農+(ノーティス)」が監修した。 観光客だけではなく、地元住民にも訪れてもらい、地域のにぎわい創出に
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静岡文化芸術大と八幡中 干支や風景…看板アート制作中 浜松
総合建設の常盤工業(浜松市中区新津町)は地域交流プロジェクトの一環で、倉庫外側の壁に掲示する看板デザインの制作に取り組んでいる。同区の静岡文化芸術大の学生と八幡中の生徒を迎え、12日の完成に向けて制作が進む。 看板は横10メートル、縦2・5メートルほどの大きさ。同社が同大に看板のデザインを委託し、昨年春から大学院生らによって制作が進められた。現在は十二支の動物が野球を楽しんでいる図柄で、同年の干支(えと)にちなみ、牛がバッターボックスに立っている。 今年はさらに地域とのつながりを深めようと八幡中美術部の生徒にも参加を呼びかけ、学生の指導で制作することを決めた。同社周辺の風景などを描き、
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記者コラム「清流」 「黒板とキッチン」閉店
浜松市の中心街、ゆりの木通り商店街にあったコミュニティースペース「黒板とキッチン」が7月末で閉店した。8年前のオープン以来、複数の先輩記者が取材を続けてきた場所だ。幕引きを取材し、感慨深い気持ちになった。 スタッフの学生や何年も携わってきた人から話を聞き、必ず出てきたのが昨夏に亡くなった鈴木基生さんの名前。黒板とキッチンが入居していた万年橋パークビルの管理会社社長で、商店街の活性化を目指し、多くの人と結び付きながら活動したそうだ。 「うれしそうな表情で、人が集まる様子を眺めていた」と関係者の1人は振り返る。私は一度も会えなかったが、人々の記憶に残る基生さんと話してみたかった。改めて、これ
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賀茂真淵の著作を紹介 浜松の記念館で学習展
浜松市中区の賀茂真淵記念館で20日まで、「小・中学生のための夏休み学習展」が開かれている。江戸時代の国学者、賀茂真淵の著作などを紹介して功績を学ぶことができる。月曜休館。 真淵の生涯や、真淵の弟子の1人である本居宣長について紹介するパネルが並ぶ。読書コーナーには真淵が登場する小説などがそろい、その場で読むことができる。学習スペースも設け、同館の職員が自由研究の相談に応じる。 同館学芸職員の池谷昭広さんは「国学は難しいイメージがあるかもしれないが、身近に思える資料を用意した。学習スペースもあるので、足を運んでもらえたら」と話した。
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佐鳴湖ごみゼロへ キャラバン隊結成 「捨てない人」育てる
浜松市の佐鳴湖で清掃活動を行うボランティアグループ「佐鳴湖・段子川ゴミバスターズ」(福島正義代表)と、高台、富塚、佐鳴台、入野の4協働センターが「佐鳴湖ごみゼロ推進キャラバン隊」を結成した。同市中区の高台協働センターで8日、地元の小学生約30人を会場に招き、キックオフイベントを行った。 活動開始を祝い、福島代表と児童が「頑張ろう、よし!」と掛け声を合わせた。福島代表が児童に佐鳴湖の現状を説明する勉強会も行った。 周辺住民が捨てるごみが多いことを紹介。北岸には1平方メートルあたり30本以上のペットボトルが落ちていたこともあったと話し「ごみ拾いではなく、ごみを捨てない人をつくりたい」と強調し
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自然栽培の野菜使用 飲食店「Naturest」開業 障害者ら接客など活躍
総菜や洋菓子を楽しめる飲食店「Naturest(ナチュレスト)」が5日、浜松市東区大島町にオープンした。障害者の就労支援に取り組む浜北区のNPO法人「スマイルベリー」が「障害者が地域とつながりながら活躍できる場を提供したい」と開店準備を進めてきた。 広さ30平方メートルほどの店内で、知的障害や精神障害がある17人が働く。接客や食材の仕込みに加え、地元農家から梱包(こんぽう)などの作業を請け負うこともあるという。 自慢のメニューは、同NPOが管理する農園で農薬や肥料を使わない自然栽培で育てた野菜のキッシュやハーブティー。3年前から手掛けている養蜂を生かし、蜂蜜入りソフトクリームや手作り洋菓
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静岡人インタビュー「この人」 花井和徳さん 浜松市文化振興財団の代表理事に就任
浜松市役所に1979年に入り、市立双葉小校長や学校教育部長などを歴任した。2016年に県内で初めて行政職から市教育長となり、21年に退任。長年教育に携わった立場から、文化振興活動に取り組む。6月27日から現職。67歳。 -就任から1カ月余りが経過した。今の感想は。 「就任のあいさつでは、人に感動を与えるためには自分も感動できなければいけないと職員に話した。文化芸術は人が人らしく生きるために必要だ。10の施設を所管し、職員がとても熱心。新型コロナの感染対策もあって、イベント運営が大変な中よくやっている。特に若手の可能性に期待したい」 -浜松の文化的な魅力や課題をどう考えるか。 「市内三
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身近な環境問題展示 浜松・イオン市野で9月4日まで
浜松市東区の商業施設「イオンモール浜松市野」は9月4日まで、SDGsをテーマにした企画展を施設2階の一角で開いている。地元の環境保全団体の取り組みや環境問題について紹介する。 海洋プラスチックなどのごみがウミガメに与える影響や浜名湖の親ウナギ放流事業、世界のクワガタを説明するパネルを設置した。缶や瓶を入れた水槽と魚が入ったきれいな水槽を比較し、海のごみ問題を視覚的に実感できるようにもした。 展示は浜名湖体験学習施設「ウォット」や市内を拠点とするNPO法人「サンクチュアリエヌピーオー」、磐田市の「竜洋昆虫自然観察公園」が協力している。
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管楽器の最高峰 浜松に アカデミー3年ぶり開幕
「第28回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル」(浜松市、ヤマハなど主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が2日夜、アクトシティ浜松で開幕した。開催は3年ぶり。7日まで、国内トップアーティストらが若手演奏家への公開指導やコンサートを行う。 オープニングコンサートは、アカデミーで講師を務める同市出身のサクソフォン奏者須川展也さんや国際的なオーボエ奏者の吉井瑞穂さんのほか、国内トップレベルの演奏者らで編成した吹奏楽団が出演した。 コープランドの「市民のためのファンファーレ」では、金管楽器の重厚な音色を会場に響かせた。吹奏楽の名曲、リードの「アルメニアン・ダンス パート1」や、組曲「展覧会の絵
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平岡さん(浜名中)最高賞 夏の絵画コンクール 浜松市中文連
浜松市中学校文化連盟は7月31日、夏の絵画コンクールの表彰式を同市中区のクリエート浜松で行った。最高賞の市教育長賞を受賞した浜名中3年の平岡めいさんら25人を表彰した。 「校内の風景画」と「未来の浜松」の2部門に、市内約40校の生徒1174人が出品した。式では、宮崎正教育長らが受賞者に賞状と盾を贈った。平岡さんは「受賞を糧に、絵を描き続けたい」と喜びを語った。 毎年、浜松城公園で実施していた夏の写生大会が新型コロナの影響で中止となり、代替として3年前からコンクール形式で開催している。 そのほかの受賞者は次の通り。 【市美術館長賞】荒川美咲(湖東3)松野若奏(三方原3)神谷あかね(笠
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浜松書道研究会 218人の力作展示 クリエート浜松
浜松書道研究会の作品展「第34回書研展」が2日、同市中区のクリエート浜松で始まった。7日まで。 高校生以上の会員ら218人が1人1点ずつ出品した。書体やテーマは自由。「親」という漢字の「木の上に立って子を見守っている」という成り立ちを表現した作品など、作者が思い思いに書いた力作が並ぶ。作品に合わせた生け花も展示されている。 中沢皐揚会長(70)は「バラエティーに富んだ書を楽しんでもらいたい」と見どころを語った。
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英語能力向上へ 講師とサマーキャンプ 浜松日体高
浜松市東区の浜松日体高で1日から、同高生を対象にした「イングリッシュキャンプ」が始まった。1、2年生13人が3日までの日程で、外国人講師との交流を通じて英語能力の向上を目指す。 初日、生徒たちは米国、インド、スロバキア出身で日本に留学している講師3人に、自己紹介を試みた。浜松市周辺で遊びに行くと良い場所を尋ねられると、浜名湖パルパルや浜松城を提案する生徒も見られた。 例年は英国への短期留学を行っていたが、新型コロナウイルスの影響で昨年から校内での語学キャンプに切り替えた。2年の中島悠惺さんは「異文化について知ることができる貴重な機会。自分から積極的に話して、英語スキルを上げたい」と意気込
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ラジオ作り試行錯誤 「災害時に役立てたい」 浜松医大で工作教室
浜松市東区の浜松医科大で31日、「夏のわくわく理科工作教室」が開かれた。市内の小学生11人が、ラジオの製作に挑戦した。 電池を使わずに聞ける「ゲルマニウムラジオ」を作った。参加した児童は同大の伊藤悟特任助教から指導を受けてラジオを組み立て、はんだごてを使い慎重に回路をつなげた。完成するとアンテナにコードをつないで音を聞いた。 母親と兄と一緒に参加した谷友優奈さん(積志小4年)は「はんだづけは最初怖かったけど、楽しかった。災害の時に使えたら良いなと思った」と話した。教室は、夏休みの子どもたちに理科やものづくりに興味を持ってもらいたいと、社会貢献事業の一環として企画した。 (浜松総局・日比
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音楽で欧州巡る旅を 浜松市民オーケストラ、8月28日に演奏会
アマチュア楽団「浜松市民オーケストラ」は8月28日午後1時半から、同市北区のサーラ音楽ホールで「サマーコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。本番まで約1カ月と迫り、団員らの練習に熱が入る。 「ヨーロッパを巡る旅」をテーマに掲げ、シベリウスの「カトレア組曲」やハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」など欧州各国の作曲家作品を奏でる。コロナ禍で海外へ訪れるのが難しい中、音楽を通じて欧州の情緒を感じてもらいたいとの願いを込めた。 このほど、同市中区の市北部協働センターにメンバーが集まり、合奏練習した。指揮者の石川征太郎さんからは強弱のバランスを意識することや、「作りたい音楽をイメージしてほし
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目指せ「積み木の達人」 親子らドミノ倒しにも挑戦 浜松
浜松市中区の市子育て情報センターはこのほど、0歳から6歳ごろの子を持つ親を対象にした講座「パパ、3時間でつみきの達人になる!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同センターで実施した。 16組の親子連れが、県内で積み木遊びの出前活動をしている「このこのまごまで つみきのそのさん」の園田英史代表(58)=静岡市清水区=の指導を受けた。正方形と長方形の積み木を身長より高く積み上げたり、参加者で協力しながら積み木のドミノ倒しに挑戦したりした。 4歳と2歳の子どもと参加した中区の男性会社員(35)は「家ではなかなかドミノ倒しはできない。体験して楽しさが分かった」と話した。
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浜松中心街の交流の場 「黒板とキッチン」閉店へ 世代超え交流育む
浜松市中区田町、ゆりの木通り商店街の一角にあるコミュニティースペース「黒板とキッチン」が31日で閉店する。オープンから8年。広さ70平方メートルほどの空間に、学生や地域住民が自由に立ち寄って会話を楽しみ、展示会やバザー参加の企画を練るなど若い世代と中心街を結び付けていた。利用者からは惜しむ声が漏れる。 16日午後、スタッフの学生や常連の社会人が集まってきた。壁の黒板にはイベントの告知やイラストが所狭しと描かれている。スペースの中央に設置されたキッチンではタコスの調理が始まった。 「黒板とキッチン」は万年橋パークビルの1階に入居する。同ビル管理会社の社長を務める鈴木基生さん=2021年7月
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つま恋「ポプコン」思い出語る 司会務めた大石吾朗さんら出演
1970年代から80年代に掛川市のつま恋で開催された「ヤマハポピュラーソングコンテスト」を紹介するイベント「ポプコン・リマインド」が23日、浜松市中区の静岡文化芸術大で開かれた。 ポプコンで司会を務めた大石吾朗さんと、3度の入賞経験がある相曽晴日さんが出演。当時の熱気や出場ミュージシャンの裏話などを紹介した。 大石さんは全国各地域から応援団が会場に駆けつけたことを思い返し、「ポプコンを機に、自分も歌ってみようと思うアマチュアがどんどん増えた」と語った。相曽さんはピアノの弾き語りで代表曲「舞」などを披露し、聴衆を魅了した。 イベントはポップスの原点を見つめ直す機会をつくりたいと、同大で民
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森林公園の魅力PR イオンモール浜松市野でイベント
静岡県立森林公園(浜松市浜北区)は23日、同公園の魅力や林業について紹介するイベント「森遊び・森学び」を東区のイオンモール浜松市野で開いた。 目のような模様を持つ「アケビコノハ」の幼虫や湿地に咲く花「シラタマホシクサ」など公園内に生息する生物をはじめ、間伐や植え付けといった林業の工程を説明するパネルを展示した。浜松学芸高(中区)の生徒が公園PRのために撮影した動画も放映した。 クラフト体験コーナーでは、子どもたちが大小さまざまな木のパーツを使い工作に取り組んだ。ウサギと家を作った与進小(東区)3年の竹本千紘さんは「ちょうどいい大きさの木を見つけるのが大変だった。楽しかった」と目を輝かせた
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涼しげ浴衣 着付けに挑戦 西遠女子高生「気持ち引き締まる」
静岡県繊維協会は22日、浜松市中区の西遠女子学園高で「ゆかた着付け教室」を行った。生徒約30人が和装に親しむとともに、地場産業への理解を深めた。 生徒は着付け桐華流の本川房子さんらから手順を教わり、しわが寄らないように浴衣を着た。苦戦しながらも帯の「文庫結び」を覚え、丁寧に結んだ。市内で染工場を営む二橋教正さんらも来校し、注染染めの実演を披露した。 1年の野田悠菜さんは「普段は洋服しか着ない。浴衣を着てみて気持ちが引き締まる感じだった」と話した。
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地域を花で明るく ポットマム鉢植え 浜松・庄内中
浜松市西区の小中一貫校、庄内学園の中学生徒がこのほど、洋菊ポットマムの植え付け作業を同校で行った。10月頃に開花するとみられ、地域の商店や公共施設などに贈る。 生徒約250人が1人1株ずつ花の苗を鉢に植えた。はままつフラワーパーク(同区)の職員らの指導で根元に丁寧に土をかけ、水を与えた。 栽培は54年続く伝統行事。夏休み中は生徒が自宅に持ち帰って世話をする。2年の松下英璃さんは「伝統を引き継ぎ、誇らしい気持ち。地域の人々が花を見て少しでも明るい気持ちになれるように育てたい」と話した。
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若者ターゲット「次世代型新聞」 静岡文化芸術大生が発表
静岡文化芸術大(浜松市中区)と静岡新聞社、中日新聞社が連携して取り組む「次世代発想型新聞製作プロジェクト」成果発表会が19日、同大で開かれ、学生5人が製作した紙面をお披露目した。紙面は9月2日付の両社朝刊に掲載予定。 学生は昨年9月から、若者をターゲットにした新聞製作に取り組んできた。東京パラリンピックのボッチャ個人(脳性まひBC2)で杉村英孝選手(伊東市)の金メダル獲得を報じた同月2日付朝刊をリメーク。紙面製作を担当する両社の整理記者と意見交換を重ねた。 リーダーの文化政策学部3年西家由真さんらが学生約60人を前に、工夫した点などを発表した。読みやすいように紙面を4等分したレイアウトや
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弁天島で海開き 舞阪町観光協など 海水浴場安全祈願 浜松
浜松市西区の弁天島海浜公園で17日、海水浴シーズンの安全を祈願する「海開き修ばつ式」が行われた。 同区の舞阪町観光協会や地元商工会、自治会関係者ら約10人が出席。神事を行い、海水浴場のにぎわいと観光客の安全を祈った。同協会の渭原庸雄会長は「訪れた人が安全に、事故なく楽しめるようにしたい」と述べた。
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石垣島遠征へ士気高める 中学野球・浜松選抜チーム結団式
第32回浜松市中学野球強化事業(市中学野球国際親善育成会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)に参加する選抜チームの結団式が16日夜、中区のUホールで行われた。 市内の約170人から選ばれた42人が8月12日から16日に沖縄県石垣島を訪れ、2チームに分かれて現地の中学生と野球を通じて交流する。結団式で選手らは受け取ったユニホームに着替え、交流試合に向けて士気を高めた。各チームの主将が決意を表明し、チームの結束を誓った。 例年は台湾を訪問して国際交流を図ってきたが、新型コロナウイルスの影響で昨年から石垣島を訪れている。
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東海大海洋学部が水中ロボ体験会 浜名湖・ヘミングウェイカップ
日本とキューバのスポーツ文化交流事業「浜名湖キューバ ヘミングウェイカップ」で、湖西市のボートレース浜名湖のサンホールに16日、東海大海洋学部(静岡市清水区)のイベントコーナーが設置され、「水中ロボット」の操縦体験会を開いた。訪れた親子連れが最新の技術に親しんだ。 水中ロボットは海洋理工学科の坂上憲光教授ゼミで開発し、海底遺跡の調査などで使用されている。体験会では、子どもが扱えるデモンストレーション版を使い、坂上教授と学生2人が操縦方法を助言した。
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ポプコンに再び光 23日、静岡文化芸術大学生、当時の司会・出演者トーク
浜松市中区の静岡文化芸術大で23日午後3時から、1969年から86年まで掛川市のつま恋などで開催されたポピュラーソングコンテスト(通称ポプコン)を振り返るイベント「ポプコン・リマインド」が開かれる。日本のポップスの原点とされるコンテストに学生がスポットを当て、意義や現在とのつながりを考える。 民族音楽を研究する梅田英春教授と学生らが企画した。ポプコンの司会を務めた大石吾朗さんと3度の入賞経験を持つシンガー・ソングライター相曽晴日さんが対談し、当時の熱気やエピソード、裏話などを紹介する。 ポプコンは全国から集まったアマチュアアーティストが自ら作詞作曲した楽曲を披露し、中島みゆき、長渕剛、チ
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コーヒー販売し留学費に 静岡文芸大生「国際協力」の学び生かす
静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生4人が学びの成果を生かしながら留学費用を自分たちで稼ぎ出そうと、渡航予定先の発展途上国などで生産されたコーヒーを販売するプロジェクトに取り組んでいる。17、19の両日、学生が店頭に立ち、同大周辺で売り出す。 学生らは国際協力を研究テーマに掲げる武田淳准教授のゼミやデザイン学部所属で、留学や海外でのフィールドワークを目指す。新型コロナウイルスの影響で3年生は大学入学以降海外に行けず、現在は円安で渡航費が大幅に上昇。厳しい環境が続き、留学を断念する学生も見られる中、渡航費用を捻出する企画を打ち出した。 日本の国際協力の現場となる発展途上国にコーヒー生産地が多
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消滅集落の神事に光 浜松・佐久間地区「花の舞」面 静岡文化芸術大で企画展
浜松市中区の静岡文化芸術大で15日、天竜区佐久間町の佐久間ダム(1956年完成)の建設に伴ってダム湖底に沈んだ山室集落を紹介する企画展が始まる。開催を前に14日、関係者による内覧会が開かれた。消滅した山村の文化に、学生らがスポットを当てた。展示は20日までで、入場無料。 山室集落と佐久間ダムの位置関係、集落で伝承していた神事「花の舞」をパネルや映像で紹介する。山室集落はダム建設に伴って解散したが、花の舞で使用された神や鬼を象徴する面は佐久間地区で保管されてきた。展示では榊鬼、山見鬼など11点の面が並ぶ。 展示は同大の「地域連携演習」の一環で、受講する学生10人が佐久間地区の舞などについて
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飲食や物品販売 浜松・中区で「夏まつり」
浜松市中区尾張町の空き家を改修した複合店舗「みかわやコトバコ」は17、18の両日午前11時から午後6時まで、「ちいさな夏まつり2022」を店内で開く。 ベトナムのサンドイッチ「バインミー」、磐田市のクラフトビール、レモンスカッシュ、オリジナルバッグなどを販売する。子ども向けにヨーヨーすくいコーナーも設ける。まつりに合わせて近隣の古着屋や盆栽店もイベントを計画している。
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「創造都市」補助金制度 採択団体、事業を説明 浜松・中区
浜松市が創造的活動を行う市民や企業を支援する「創造都市推進事業補助金」のキックオフミーティングが7日、同市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。 補助の対象として事業が採択された16団体・個人が集まった。参加者は三つの班に分かれ、地域活性化や音楽イベントの運営など、それぞれが行う事業内容を紹介した。市内大学の教授らもアドバイザーとして出席し、「その地域だからこそできる創造活動を進めてほしい」と助言した。 (浜松総局・日比野都麦)
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緊急時の蘇生法 小中高生ら学ぶ 浜松・中区でレク楽の会
湖西市のレク楽の会は9日、緊急時の心肺蘇生法や防災について学ぶ「レク楽のひろば 救急法を覚えよう!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を、浜松市中区の市立青少年の家で開いた。 地元の小中高生とその保護者計約10人が参加した。准看護師の資格を持ち、災害ボランティアコーディネーターとして活動する中村泉さん(56)=浜北区=が講師を務めた。 参加者は心肺蘇生を紹介するビデオを見た後、心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)の使い方を確認した。中村さんは「肘を伸ばし、体重を使ってマッサージを」などと助言した。 参加した中郡中2年の大城心愛さんは「もしも倒れた人を見かけたら、学んだことを生かして助
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注染染めを職人実演 浜松・ソラモ、浴衣や手拭い販売も
浜松産の浴衣などを紹介する「注染・ゆかた・和装展」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が9日、浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで始まった。10日まで、色とりどりの浴衣や手拭い、甚平などを展示、販売している。 地元の織物協同組合やメーカーが出展した。会場では職人が注染染めの実演を行い、来場者は布に染料を垂らしてグラデーションやにじみを作り出す技に見入った。子どもたちも体験し、職人の指導で真剣な表情で取り組んだ。ステージでは、地元高校生が津軽三味線の演奏などを披露した。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催になった。10日は午前10時から午後5時まで。 (浜松総局・日比野都麦)
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プラネタリウムで宇宙旅行を「体験」 浜松科学館、9月末まで
浜松科学館(浜松市中区)は8日から、宇宙旅行をテーマにしたプラネタリウム番組「宇宙へGO!夢の宇宙旅行」を館内で公開する。同館スタッフの生解説付きで、9月30日まで。 地球を飛び出し、太陽系のさまざまな惑星を旅するイメージの映像を流す。実際の観測データを基に、同館オリジナルのシナリオで制作した。夏休みに、家族で楽しめる内容となっている。料金は常設展入場料とプラネタリウムの観覧料1回分を合わせて大人1100円、高校生550円、中学生以下は無料。 問い合わせは同館<電053(454)0178>へ。
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馬込川の津波対策、VRで学習 浜松市南区に水門紹介施設開所
静岡県浜松土木事務所は7日、浜松市内を流れる馬込川の津波対策として同市南区の河口付近で整備を進めている水門の「インフォメーションセンター」を開所した。最初の視察者として同市浜北区の新原小児童を招待した。 同センターは建設現場の西側に位置し、水門工事の様子を一望できる。工事内容などをパネルで紹介し、完成した水門のイメージ映像を仮想現実(VR)で見ることができる。 新原小6年生約70人は建設中の水門とセンターを見学した。同事務所職員は同市の遠州灘海岸は最大で約15メートルの津波の可能性があると説明し、「地震が来たらすぐに避難を」と呼び掛けた。 VRを体験した戸田倫太郎君は「水門の工事現場を
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記者コラム「清流」 子どもの挑戦 機会守りたい
廃部となった部活動が地域住民の願いで復活する-。ドラマのような話が、浜松市東区で実現しつつある。 豊西小金管バンド部は教職員の人手不足などから、3年前に廃部となったが、住民が「残してほしい」と声を上げた。学校と協力し、存続する方法を模索。放課後学習の音楽講座を開設した。 メンバーはほとんどが楽器未経験の児童16人。6月末に取材した際、児童は思うような音を出せずに苦戦しながらも、真剣に練習に取り組み、音楽に親しんでいた。 教職員の過重労働が深刻化する中、地域と協力して部活を運営することで、教員の負担軽減に加え、児童と大人たちがつながる機会の創出にもなる。子どもが何かに挑戦できる機会を守り
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浜松中心街 空き店舗を「スクール」に 卒業生らが考える【決める、未来 若者@まちづくり㊥】
2001年に経営破綻した百貨店「松菱」跡地が更地のまま残り、シャッターを閉じた商店が見られる浜松市中区の中心市街地。郊外に大型商業施設が増え、中心街の空洞化という全国共通の課題を抱える。市は空き店舗を改修して新たな事業を起こす「リノベーション」を支援する。再生に取り組む若い世代に、官民連携のまちづくりの成果を尋ねた。 中心街の活気低下はデータを見ても深刻だ。市が実施した調査によると、松菱跡地前の休日の歩行量は昨年までの20年間で約6割も減った。市は郊外の大型店とは違う魅力を中心街につくり出そうと、14年に「リノベーションスクール@浜松」を開講し、空き物件への新規出店者の支援に力を注ぐ。
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イオン市野に参院選期日前投票所 浜松、7月3日まで
浜松市東区選管は1日、同区のイオンモール浜松市野に参院選(10日投開票)の期日前投票所を開設した。3日まで設置(午前10時~午後8時)する。 施設1階のイーストコートに設けた。同区在住の有権者が投票できる。初日から、来店客が続々と投票に訪れた。 同施設への期日前投票所開設は2017年の知事選から始まった。21年10月の衆院選は小選挙区で3187人が投票した。女性の有権者が多いという。
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放課後音楽講座スタート 浜松・豊西小、金管バンド部廃部から3年
浜松市東区の豊西小が、地域との連携で児童が楽器に親しむ「とよにし放課後音楽講座」を本年度から開始した。3年前に教職員の人手不足から金管バンド部が廃部となったが、地域住民らと協力し児童が演奏する機会を残せないかと放課後学習の講座として開設にこぎ着け、児童バンド復活を目指している。 「もっと息をたくさん使って」。6月28日に同小音楽室で行われた講座で、慣れない楽器を手に、児童が一生懸命に音を出した。トランペットやトロンボーンなどの金管楽器と打楽器を4~6年計16人が演奏。NPO法人「浜松生涯学習音楽協議会」認定指導員で同小の田中順一教諭と、同指導員の山下万里子さんが、楽器の持ち方や音程を指導し
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絵画や彫刻に会員ら力作 クリエート浜松
「第18回浜松美術協会展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が7月10日まで、浜松市中区のクリエート浜松で開かれている。 会員による油彩や水彩、彫刻作品に加え、一般公募の小品など約360点を紹介する。花々の中でバイオリンを演奏する女性の人物画や海外の街並みを題材にした風景画、鮮やかな青色の急須などの工芸品が並ぶ。 一般公募は今回が初めて。同3日には作家が来場者の似顔絵を描くコーナーなどを設ける。同協会の根岸英会長(81)は「絵が好きな人なら誰でも出品できる。作品から作者の熱気が伝われば」と話した。
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腰負担軽減スーツ寄贈 浜松ヒートテック、市社協へ
工業炉の設計・販売を手掛ける浜松ヒートテック(浜松市東区)の社員でつくるヒートテッククラブはこのほど、腰の負担を軽減する「パワードスーツ」1台を市社会福祉協議会に寄贈した。10年以上続けている社会貢献活動の一環。 介護施設の職員が着用することで、障害者や高齢者の介護時の負担を和らげる。最大25・5キロの負担を軽減する。同クラブ代表片山憲弘さんが中区の市社協を訪れ、山下文彦常務理事に目録とスーツを手渡した。 同社協が運営する浜北区の障害者生活介護施設「光の園」で使用するという。
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障害者の就労 ジョブコーチ養成へ研修 オンラインで16講座
障害のある人の就労を支援するジョブコーチの養成研修(県主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、オンライン形式で始まった。全5日間の日程で16講座を開講する。ジョブコーチの活動希望者や、企業で障害者雇用に携わる人事担当者など約40人が参加した。初日は4講座を実施。ハローワーク浜松の鈴木里江子主任は障害者雇用の支援制度を紹介しながら管内の障害者就職件数や、障害者を雇い入れた際に事業主が受けることができる助成金について説明した。 ジョブコーチは、障害者が仕事を覚え、環境になじめるように一定期間職場へ通い、企業と障害者の支援に当たる。県から事業を受託した浜松NPOネットワークセンター(浜松市中区
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外国人材の平等求めたい ブラジル出身の訪問介護員 宮城ユカリさん【決める、未来 若者×若者ー1票の価値とは⑤完】
ブラジルで生まれ、8歳で日本に移住した島田市の訪問介護員宮城ユカリさん(25)。日本国籍と投票権を持ち、高齢化が進む在留外国人の医療福祉の向上を見据え「もっと政治に関心を持たなければ」と1票の重みを改めて感じている。多文化共生が進む日本における選挙の在り方を見つめ直そうと、浜松総局の日比野都麦記者(24)が取材した。 「ケア行ってきます!」。勤務する同市の訪問介護事業所から車で高齢者宅に出向き、食事や入浴を支援。夜は職場の勉強会に参加し、介護スキルの向上に日々励んでいる。 小学校から大学まで過ごした浜松市には、日本最多の約9400人のブラジル人が住んでいる。在留外国人は言葉の壁もあり、介
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車いす、アイマスク体験「UD」考える 浜松瑞穂小4年生
浜松市中区の瑞穂小は23日、総合学習の一環で、ユニバーサルデザイン(UD)について考える授業を行った。4年生約130人が車いすとアイマスクを使った歩行を体験した。 葵・高丘地区社会福祉協議会や自治会関係者に車いすの使い方などを教わった。児童は車いすで体育館に設けられたコースを巡り、段差を乗り越える大変さなどを体験した。アイマスクを装着した状態で道を歩く困難さや、声掛けと付き添いの大切さも学んだ。 福島惟斗君は「車いすはスピードが出なかった。アイマスクをしている時は段差が怖く、一緒に歩いてくれる人がいると安心できた」と話した。
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洪水被害と対策学ぶ 浜松・八幡中 「静岡どぼくらぶ」出前講座
浜松市中区の八幡中でこのほど、洪水や水害による被害と、その対策について学ぶ授業が行われた。県の出前講座「静岡どぼくらぶ」の一環で、2年生約120人が参加した。 県浜松土木事務所と市土木部河川課の職員が講師を務めた。風水害が起きる仕組みを動画で解説したほか、2014年に同校周辺が浸水被害にあった事例を写真で紹介した。 河川氾濫の対策として、県が馬込川下流で行う河道掘削について説明。市側は洪水時、学校の校庭に一時的に水をためる「校庭貯留」の導入を検討していると話した。その上で、「対策を施しても100%安全にはならない。普段から避難場所や経路の確認をしておいてほしい」と呼び掛けた。同校の足立美
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戦争体験AIで継承 浜松の企業開発、「語り部」映像収録
語り部が高齢化している戦争体験の継承に、人工知能(AI)を活用する静岡県内初の試みが浜松市で進んでいる。市遺族会と市戦災遺族会、同市中区のソフトウエア開発「シルバコンパス」が連携。同区の浜松学芸中でこのほど、広島への修学旅行を控えた3年生約50人に、完成したばかりの「AI語り部」が77年前の浜松大空襲の一端を伝えた。 市戦災遺族会の語り部、野田多満子さん(84)=同区=が空襲体験を思い起こしながら話す映像を事前に収録し、その様子を会場のモニターで放映した後、AIが生徒の質問を受けつけた。 空襲の当時、野田さんは7歳だった。浜松城に近い松城町の自宅は既に焼け、身を寄せていた知人宅で夜間の大
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ウクライナ平和へ額絵制作 布絵本作家の森下さん、協力呼び掛け
浜松市東区の布絵本作家で、市戦災遺族会副会長の森下結城子さんが、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻終結を願い、中区の服地専門店「バラエティハウス」でフェルトの額絵制作に取り組んでいる。来店者にも参加してもらい、平和への祈りを込める。 額絵は縦約1メートル、横約1・6メートル。青空とウクライナカラーをイメージしたという青い布をベースに、フェルトで作った人々の笑顔、両国ゆかりのヒマワリやカモミールの花が彩る。作業は誰でも参加でき、来店者も縫いつけに協力する。完成後は額装し、浜松復興記念館で展示する予定。 「戦争の悲惨さを自分たちが語り継がなければ」と森下さんは、過去には浜松大空襲などをテーマ
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佐鳴湖の利活用考える 地域住民ら事業案発表 浜松
静岡県や浜松市、地元自治会などでつくる佐鳴湖地域協議会は4日、同市の佐鳴湖の水質保全や利活用を市民と協働で考える「佐鳴湖プラットフォーム(愛称・さなるこ フラっとフォーム)」の創設に向けた本年度最初のワークショップを、中区の富塚協働センターで開いた。 地域住民や常葉大生、市内企業など約30人が参加し、6グループに分かれてプラットフォームの仕組み作りや実施したい事業案を話し合った。 参加者からは「情報共有や発信の場がない」、「もっと地域住民の参加を呼びかけるべき」といった意見が上がった。事業案では、佐鳴湖周辺で各団体の活動を一斉に開催するイベントや、来年の大河ドラマ「どうする家康」に関連し
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SDGsゲームで理解 地方創生への活用考える 浜松市中区
東京海上日動火災保険浜松支店(浜松市中区)と浜松いわた信用金庫(同区)はこのほど、SDGs(持続可能な開発目標)を地方創生に生かす方法を考える事業者向けのカードゲーム体験会を、同区の浜松アクトタワーで開いた。 10社から14人が参加し、人口減少や山間地域の過疎化といった問題を抱えるまちで暮らす「行政職員」や「まち工場経営者」などの役割に分かれてゲームを進めた。参加者には資金や人材のほか、貧困、ジェンダー、気候変動などの目標に沿った企画のカードが配られた。各カードに示された地域活性化のための目標達成に向け、他の参加者と資金や人材の交換を繰り返して企画を実行していった。 東京海上日動火災保険
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商店街が劇場に 静岡県内外から参加、寸劇やパレード 浜松市中区
浜松市中区の砂山銀座サザンクロス商店街で29日、「路上演劇祭Japan in 浜松2022」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。県内外から13団体・個人が出演し、思い思いにパフォーマンスを披露した。 即興詩を交えた芝居や中世の楽器「パイプ・アンド・テイバー」を使用したパレードなどが行われ、訪れた家族連れらを楽しませた。知的障害や発達障害がある子を持つ親でつくる「浜松キャラバン隊」は「後ろから話しかけられても自分のことだと気づかない」「順番に並ぶなどのルールが分からない」「小さな変化に敏感」といった障害がある人の特徴を寸劇で分かりやすく紹介した。 実行委の里見のぞみ代表は「
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ミュージカル♪練習に熱 浜松市立高合唱部定演、28日に
浜松市立高合唱部は28日午後6時から、第41回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のアクトシティ浜松で開く。聴衆を迎えての定演は3年ぶりで、部員27人が練習に熱を入れる。 映画「オズの魔法使い」の劇中歌「Over The Rainbow(オーバー・ザ・レインボー)」をミュージカル形式で発表する。生徒がライオンやロボットなど個性豊かなキャラクターになりきって歌い上げる。「群青」などポップスも組み込み、ステージを盛り上げる。 19日の練習では、パートリーダーらが前に立って音程やハーモニーを確認し、ミュージカルの振り付けも細部まで見直した。部長の大場美来さん(3年)は「3年生にとっては
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ポニーの背中でお散歩 浜松市南区のこども園
浜松市南区の平和こども園で19日、園児がポニーとの触れ合いを楽しむ乗馬体験会が行われた。 年長児約140人が御前崎市の「パロミノ・ポニークラブ」から来園したポニー4頭の背に乗り、ゆっくりと園庭を一周。カメラを構える保護者に向け、笑顔で手を振った。 高山泰地君(6)は「ガタガタ揺れた。毛がふさふさしていた」と感想を話した。 乗馬体験は1997年から続く恒例行事で、今回が25回目。
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記者コラム「清流」 新しい音楽の形
浜松市の音楽の祭典「ハママツ・ジャズ・ウィーク」が2年ぶりに開催された。約1週間にわたり市内各地でジャズに親しむイベントが行われ、来場者が久しぶりの生演奏に喜ぶ姿が見られた。 その中に、ヤマハが開発中のライブビューイングシステムを使い、録画した公演をステージ上で再現する企画があった。等身大映像や照明の動きは臨場感があり、音響ではドラムの振動やベースの響きまで体感できた。 担当者は「コロナ禍で激減したライブ会場の仕事を提供することも開発目的の一つ」と語った。コロナ以前の音楽の形を待ち望んでいるのは、きっと観客だけではないはず。新しいライブの形式が、以前のように音楽に親しむ機会をつくってくれ