認知症理解へステッカー 沼津商高生と清水町が制作 地域で支援

 認知症への理解を促進しようと、清水町の沼津商高の生徒8人が町とともに制作した「認知症サポーター」のステッカーが完成した。18日、同校で披露された。認知症の人が町内を安心して歩けるよう、認知症サポーター養成講座の受講者がいる事業所の出入り口などに掲示を呼びかける。

完成したステッカーを紹介する生徒ら=清水町の沼津商高
完成したステッカーを紹介する生徒ら=清水町の沼津商高


 ステッカーは4種類で、同校情報ビジネス科マルチメディアコースの3年生がデザインを考案した。認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジを基調とした温かみのある図柄がそろった。8デザインあり、残りの四つはほかの啓発品などに活用する。
 地域全体で認知症当事者やその家族を支援する仕組み「チームオレンジ」の一環として昨年、町が同校に協力を依頼した。生徒が認知症について正しい知識を得るため、認知症の人と家族の会県支部の熊井亮子さんを招いた授業も行った。
 土方瑞稀さん(18)は「町の鳥カワセミを地球に見立て、地域で見守ることを意識した」と完成を喜んだ。平田心雪さん(17)は「ユニバーサルデザインを心がけ、はっきりとした配色にした。認知症の人のために自分なりにできることをしたい」と話した。
 (東部総局・日比野都麦)

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