⚽中山監督「昇格と優勝へ」 J3沼津が報告会 来季へ意気込み

 J3沼津は6日夜、シーズン報告会を沼津市内で開いた。パートナー企業の関係者ら約150人の前で、中山雅史監督は13位で終了した今季を「力がないゆえの順位。まだまだ未熟だった」と振り返った。来季に向けては「J2昇格と優勝に近づく努力を続け、トレーニングはより厳しく取り組みたい」と言葉に力を込めた。

来季への意気込みを語る中山監督=沼津市のリバーサイドホテル
来季への意気込みを語る中山監督=沼津市のリバーサイドホテル

 秋以降に失速したが、夏には3位まで上がり、J2ライセンスも交付されたことで昇格機運が高まった今季。チームを代表して菅井拓也選手が「ホームタウン沼津の(市制)101年目が素晴らしいスタートを切れるよう、地域のシンボルとなるクラブを目指す」と意気込みを語った。
 今季は日本サッカー界の「レジェンド」である中山監督が就任。クラブを運営するアスルクラロスルガ(同市)の社長にJ1鹿島で育成部長を務めた高島雄大氏、会長には三ツ星不動産サービス(東京)代表の谷強氏が就き、経営陣も新体制で臨んだ。中山監督は来季続投が決まっている。

勝利数伸び手応え アスルクラロスルガ・高島雄大社長に聞く photo03 アスルクラロスルガの高島雄大社長
 J1鹿島で育成部長として手腕を振るった高島社長に、今季の総括と今後の展望を聞いた。
 ―今季を振り返って。
 「自治体やパートナー企業の協力もあってJ2ライセンスが交付され、財政面を強化できた。中山監督が就任し、スタッフも充実させた。試合映像を何度も見て全体で話し合い、時間をかけて高い強度の練習を行った。勝利数は昨年の8から15に伸び、手応えを感じた」
 ―育成部長を務めた経験から、沼津の選手の伸びしろをどう見るか。
 「前へのボールのつなぎ方やパスのスピードなどはまだまだだが、成長している。失点の3割が残り15分という時間帯に集中したなどの反省はあるものの、チームの能力は伸びた」
 ―地域貢献などを通して目指す"アスル像"は。
 「今年はパートナー企業と連携した地域盛り上げプロジェクトに取り組んだ。地域の企業などをつなぐリンクマンになりたい」
 ―今後の目標は。
 「J2昇格が目標。マスコットキャラクター『アスルくん』が人気で、選手もグッズ製作などに協力してくれる。新スタジアムは試合以外でも活用できるものをつくりたい」

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