紙飛行機、大空へ 児童の夢乗せ 浜松・飯田小 旅客機開発の功績受け継ぐ

 浜松市南区の飯田小は20日、全校児童約600人が参加する「夢を飛ばそう集会」を同校運動場で開いた。児童はそれぞれの夢を記した紙飛行機を大空に向かって力いっぱい飛ばした。21、22日にも実施する。

夢を乗せた紙飛行機を飛ばす児童=浜松市南区の飯田小
夢を乗せた紙飛行機を飛ばす児童=浜松市南区の飯田小

 同校は、日本初の旅客機「天竜10号」を開発した福長浅雄(1893~1980年)の母校。何度失敗しても諦めず、「空を飛びたい」という夢を持ち続けた福長の功績を語り継ぎ、児童に夢に向かって努力してほしいと、毎年、同集会を開催している。
 この日は1年生と4年生、6年生が手作りの紙飛行機を飛ばし、6年生が1年生に飛ばし方を手ほどきする様子もみられた。代表児童が「絵本作家になりたい」「サッカー選手になるために、シュートの練習をしている」などと、夢を発表した。6年の渡瀬亮祐君は「高く飛ばせてよかった。飛行機を作り上げた福長さんはすごいと思う」と話した。
 福長は浜名郡飯田村(現・南区大塚町)に生まれた。1919年に磐田郡掛塚町(現・磐田市掛塚)の天竜川左岸河川敷に福長飛行機研究所を設立し、22年、6人乗りの旅客機「天竜10号」を完成させた。

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