ごみゼロ、脱プラ 浜松からSDGs推進 SNSで賛同拡大目指す

 浜松国際交流協会(HICE、ハイス)などの有志でつくるグループ「浜松サステナブルコミュニティ」(愛称・はまさす)が今秋から、浜松市中区の公共施設「クリエート浜松」を拠点に、SDGs(持続可能な開発目標)推進の「サステナブルアクション」に取り組み始めた。ごみ削減や脱プラスチックの活動を交流サイト(SNS)に投稿するなどして、賛同の輪の拡大を目指す。

「ヘチマたわし」の使い心地について意見交換するメンバー=11月上旬、浜松市中区のクリエート浜松
「ヘチマたわし」の使い心地について意見交換するメンバー=11月上旬、浜松市中区のクリエート浜松
メンバーによるインスタグラムへの活動投稿(画像の一部を加工しています)
メンバーによるインスタグラムへの活動投稿(画像の一部を加工しています)
「ヘチマたわし」の使い心地について意見交換するメンバー=11月上旬、浜松市中区のクリエート浜松
メンバーによるインスタグラムへの活動投稿(画像の一部を加工しています)

 ハイスや同施設職員、静岡文化芸術大の大学院生、高校教諭ら約10人が所属する。11月上旬と下旬、同施設にメンバーが集まり、活動の方向性などについて意見を交わした。
 飢餓、教育、気候変動など全17項目が列挙されているSDGs。「はまさすの共通テーマに『ごみゼロ』を掲げてはどうか」。項目の多くはごみ問題につながると考え、当面は各自で行動を進めて12月の会合で総括した。
 活動のきっかけは、ハイスが2月に開いた映画「プラスチックの海」の上映会だった。同施設職員の小原幸香さん(41)らがSDGsやごみ問題に関心を持ち「自分たちに何かできないか」と考え始めた。小原さんは「海鳥のおなかからプラごみが大量に出てきたシーンを見て、衝撃を受けた。多くの人に活動を呼びかけたい」と思いを語る。
 手始めの活動としてメンバー各自が「水筒を持ち歩く」「乾燥ヘチマのたわしで食器を洗う」など、脱プラの取り組みを日常生活で実践。LINE(ライン)で内容を共有し、ハッシュタグ(検索目印)「#はまさす」を付けてインスタグラムで発信するメンバーも見られた。
 主導的に動くハイスの松本真吏さん(25)=東区=と松岡真理恵さん(52)=西区=は「どうやって人々を巻き込み、輪を広げられるかが鍵」と声をそろえる。松本さんは「浜松から社会を変えるため、いろいろな人が集う活動に育てたい」と願う。松岡さんは「国や立場の異なる人を結びつける点でハイスの強みを生かせれば」と意気込む。

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