長野・飯田の人形浄瑠璃紹介 浜松・中区で公演

 浜松市のNPO法人みらいネット浜松はこのほど、三遠南信伝統民俗芸能公演「今田人形浄瑠璃」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のクリエート浜松で開いた。長野県飯田市で継承される伝統芸能を、同市で活動する今田人形座のメンバーが披露した。

人形を自在に操り、観客を魅了する出演者=浜松市中区のクリエート浜松
人形を自在に操り、観客を魅了する出演者=浜松市中区のクリエート浜松

 今田人形浄瑠璃は、3人で1体の人形を操る国・県選択無形民俗文化財。太夫の語りや三味線の音色、太鼓のリズムに合わせて人形を自在に動かし、観客を魅了した。
 演目「戎舞(えびすまい)」では、福の神である戎がお神酒を何杯も飲んで酔い、千鳥足になっている動きを繊細に表現した。物語終盤で戎がタイを釣り上げると、会場から拍手が起きた。
 同NPOの河原みち代理事長は「ストーリーや代々伝わってきた人形の衣装が魅力。伝統芸能の次世代への継承を呼びかけたい」と話した。

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