将来見据えた事業重点 清水町予算案 一般会計最大112億円

 清水町は22日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は町長選の前で骨格予算とした前年度より13・3%多い112億2200万円で、過去最大となった。「将来を見据えた未来志向型予算」として、教育などに重点を置いた。

photo03
 改築に向けて準備を進めてきた南小北校舎の解体、建設工事に着手する。新規事業として、強い降雨で排水が追いつかない場合などに起きる内水対策を計画的に進めるため、浸水想定区域図を策定する。企業の誘致や流出防止に向けて土地を有効利用する目的で、市街化調整区域の土地利用方針策定に360万円を計上した。
 50歳以上を対象に帯状疱疹(ほうしん)の予防接種費用の一部補助、市制60周年を迎える姉妹都市のカナダ・スコーミッシュ市への表敬訪問や中高生のホームステイ助成事業も盛り込んだ。
 継続事業としては、「多様な教育支援推進」として不登校の小中学生を対象にした適応指導を行い、清水小と清水中に特別支援学級を増設する予定。
 歳入のうち、町税は2・4%増の57億1600万円で、企業の収益増加などを見込んだ。借入金の町債は7億3500万円で、前年度の約9・5倍。自主財源比率は4・3ポイント増えて60・2%となった。
 特別会計と事業会計を合わせた予算総額は7・4%増の193億200万円。
 (東部総局・日比野都麦)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞