被災時の対応見直し 台風15号踏まえ 浜松市中区で講座 平時の備え重要

 浜松市中区の市防災学習センターは25日、昨年9月に発生した台風15号の被害を考え、被災時の対応を見つめ直す講座「静岡は大丈夫か?」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同センターで開いた。

台風15号の被害や災害時の対応について説明する小村准教授=浜松市中区の市防災学習センター
台風15号の被害や災害時の対応について説明する小村准教授=浜松市中区の市防災学習センター

 常葉大社会環境学部の小村隆史准教授が講師を務めた。小村教授は台風15号によって、県内の5カ所で1時間降水量が観測史上1位を更新したと説明。被害が出るのは当然だったとの見方を示す一方、「南海トラフ地震が発生した場合に想定される被害から考えると、小規模なはず。各団体や個人が、もっといい対応を取れたのではないか」と訴えた。
 その上で、市民の生活復旧を支える弁護士や建築士ら専門職の集団や、市民同士で被災者支援の仕組みについて確認することなど、平常時からの備えの必要性を強調した。
 (浜松総局・日比野都麦)

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