記者コラム「清流」 臨機応変

 清水町の南中の生徒と、同町と姉妹都市提携を結ぶカナダ・スコーミッシュ市のオンライン交流会を取材した。生徒は複数の班に分かれて端末を使用。コロナ禍でオンラインの体制はかなり整備されたと思っていたが、日本人同士のパソコンがつながってしまうなどのトラブルが発生し、大人数で同時に接続することの難しさを感じた。
 現地にうまく音声が伝わらない中、生徒はチャット機能を使って言葉を伝えたり、スムーズに接続ができた班がほかの班と合流したりと、工夫して交流を続け、会話を楽しんでいた。
 同校の階段には「臨機応変」と書かれた大きな額縁が飾られていた。その日の生徒の行動を表していたように思う。記者の仕事も、臨機応変な対応は大切だ。生徒が見せてくれた柔軟な姿勢を見習いたい。
(東部総局・日比野都麦)

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