高原引退受け 中山雅史監督「理想のFW像、後輩というよりライバル」

 サッカー元日本代表FWで自ら創設したJFL沖縄SVで選手兼監督を続けていた高原直泰が8月31日、今季限りの現役引退を発表したことを受け、磐田時代にチームメートだったJ3沼津の中山雅史監督が1日、練習後に取材に応じ「お疲れさまの一言。今後も社長や監督として情熱を燃やし、サッカー界に刺激を与えてほしい」と明かした。

高原の現役引退を受け、2トップ時代を振り返る中山監督=沼津市の富士通沼津グラウンド
高原の現役引退を受け、2トップ時代を振り返る中山監督=沼津市の富士通沼津グラウンド

 中山監督は、1998年に磐田入りした高原と2トップを組み、黄金時代を築いた。「後輩というよりライバル」と振り返り、シュートやボール扱いの技術など全てを兼ね備えた「理想のFW像」と話した。
 性格については「シャイで寡黙な印象だったが、社交的になった」と驚いた様子。高原の誕生日を祝って食事をしたエピソードを語り、「けがで遠征に行かず2人で磐田に残っていたら、高原が『今日はどうしようかなぁ』なんてつぶやいていた」と笑った。
 今後は監督同士として対決の可能性もある。「厳しい世界だが、お互いに続けていればあるかもしれない。自分は一日一日を精いっぱいやるのみ」と意気込んだ。
 (東部総局・日比野都麦)

「自分を成長させてくれた一人」 同級生・小野もねぎらう
 J1札幌の小野伸二(43)=清水商高出=が、同級生である高原の今季限りでの現役引退表明を受けて、取材に応じた。小6で出会った時の印象が鮮烈だったと言い「彼を追い越せという気持ちでやってきた。いいライバルでありいい友。自分を成長させてくれた一人」と振り返り、「素晴らしいサッカー選手がこの世界から離れる寂しさはあるが、お疲れ様でしたという気持ち」とねぎらった。
 自身の今後については「足の状態が良ければもっともっといいプレーを見せたい。Jリーグが開幕した当時のような盛り上がりが復活するよう、少しでも力になれたら」と意欲を示した。

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