記者コラム「清流」 訓練「参加してみた」

 年末、名古屋市の実家に帰省した。のんびり過ごすつもりだったが、同市の認定NPO法人「レスキューストックヤード」が訓練を兼ねて、里親の会のイベントに届けるカレーの炊き出しを行うと聞き、参加した。
 防災訓練の取材に赴く機会は多いが、実際に参加することは少ない。やってみると、分量を間違えてカレーが必要な量の倍近く出来上がったり、道具の保管場所が分からなかったり、想像以上にばたついた。
 災害時には、訓練以上に慌ただしくなり、初めて顔を合わせる人たちとの連携も必要になる。能登半島地震が元日に発生し、南海トラフ地震への不安が募ったのは記者だけではないはず。今年も防災に関する取材の機会はあるだろう。いざという時のための知識を学び、届けていきたいと改めて感じた。
(東部総局・日比野都麦)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞