徳川家奉納の太刀、御朱印に 浜松市中区・五社神社 大河に合わせ授与開始

 2023年大河ドラマ「どうする家康」に合わせて浜松市中区の五社神社がこのほど、徳川家奉納の太刀をデザインした御朱印(初穂料500円)の授与を始めた。

徳川家から奉納された太刀をあしらった御朱印=浜松市中区の五社神社
徳川家から奉納された太刀をあしらった御朱印=浜松市中区の五社神社

 御朱印は葵(あおい)の御紋を背景に、江戸幕府9代将軍の徳川家重が愛用したとされる備前国光忠作の太刀の写真をあしらった。太刀は長さ91・4センチで、そりが3・6センチある。さやには葵の御紋が入り、金がちりばめられている。
 同神社は1580年、家康の命で浜松城から現在の場所へ移されたと伝わる。合祀(ごうし)されている諏訪神社は、三方ケ原の戦いの戦勝祈願などで家康が訪れたとされる。
 1945年の浜松大空襲で両神社が焼け落ちたことから、神社再興の目的で60年に徳川家17代当主の家正氏が太刀を奉納した。
 権禰宜(ごんねぎ)の吉田暁史さん(39)は「御朱印を通して、徳川家から奉納された名刀を知ってもらえれば」と期待する。

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