静岡人インタビュー「この人」 全商1級9冠を達成した 土屋乃琉さん(三島市)

 沼津商高(清水町)情報ビジネス科3年生で、同校会計実務部に所属。入学から2年生までに、全国商業高校協会主催の全9種目の検定試験で1級に合格した。3年間でも「9冠」達成は困難で、同校で2年生のうちに達成したのは初めてという。17歳。

土屋乃琉さん
土屋乃琉さん

 -特に難しかった科目は。
 「英語、商業経済、財務諸表分析、珠算、電卓、ビジネス文書実務、簿記、情報処理のビジネス情報部門とプログラミング部門の九つがある。珠算は特に難しい上に、高校に入るまでそろばんに触れたことがなかった。家で過去の問題を解き、部活で出場した大会の合間も縫って毎日勉強した。英語はひたすら単語を覚えた」
 -9冠を目指したきっかけは。
 「入学したからには、取りたいと思っていた。1年生で5種目に合格したので、勢いがついた。漠然と勉強を続けるのは難しいが、テストや検定を目標にすると集中できる。期間を分けながらモチベーションを保って取り組めたので、9種目あってよかった」
 -趣味や息抜きの方法は。
 「音楽を聴くこととピアノの演奏が好きなので、勉強の息抜きに音楽を楽しんでいる。いろいろなジャンルを弾く。部活は授業後には2時間ほど、長期休みや土曜日にも活動していて、ほかの部員が真面目に勉強していると励みになった」
 -これからの目標は。
 「6月に、日商簿記1級の試験があるので合格を目指している。全国高校簿記競技大会の県大会にも出場する。情報処理を中心にした情報ビジネス科での学びを生かして、基本情報技術者の資格も取りたいと思っている。進路については、進学も就職も、両方視野に入れて考えている」
 (東部総局・日比野都麦)

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