⚽アスルクラロ沼津 2年目の中山体制快進撃 後半に強さ、19得点中15点

 今季、沼津は就任2年目の中山監督の下で、快進撃を続けている。ハードな練習で培った体力で試合後半に強さを見せ、リーグ戦10試合を終え、6勝2分2敗の勝ち点20で現在2位。リーグ戦の19得点中、15点を後半に決めている。17日のルヴァン杯J1札幌戦後、中山監督は「フィジカルなど時間がかかる部分もあるが、自分たちと向き合って、よりクオリティーを上げていければ」と昇格に向けて決意を新たにした。

昇格を目指し、練習に臨む選手ら=沼津市のセレステグラウンド
昇格を目指し、練習に臨む選手ら=沼津市のセレステグラウンド

 「横パスだけじゃなくて縦に入れるなど、スイッチが入る瞬間が、今年は増えている」と語るのはMF持井だ。13位に終わった昨季はパス回しや試合終盤の失点の多さが課題となったが、今季の沼津は先制されても「絶対に取り返せる」と焦らない。流れを取り戻し、逆転勝利に持ち込む展開が多い。
 首位を争う14日の大宮戦でも、1点を追う後半、自陣からパスをつないで右サイドに展開。FW津久井のクロスが相手のオウンゴールを誘発した。追加点は挙げられずそのまま引き分けたが、白熱した試合を見せた。
 昨季に続き、豊富な運動量とボール保持型のスタイルでゴールに迫っていく。試合終盤にともに元日本代表のFW川又やFW斎藤を投入することで、攻勢を強めて得点を狙う。持井は「交代選手の勢いが頼りになる、戦術の一つになっていると感じる」と力を込めた。
 指揮官は「攻撃へのパワーやスピードを持ち、ボールを奪われてもそのままの強度でディフェンスにいく」と選手にげきを飛ばす。28日は敵地でのFC大阪戦。長丁場のリーグ戦だが、「超攻守一体」で昇格へ突き進む。
 (東部総局・日比野都麦)

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