太鼓通じ地域と交流 日本語学校生徒が浜松・南区で演奏体験

 浜松市西区の湘南日本語学園の生徒が23日、和太鼓愛好家らでつくる南区の「可美和太鼓同好会」の活動を初めて見学した。ベトナムやネパール、インドネシアなどの留学生ら18人が太鼓の生演奏の鑑賞や演奏体験を通して、地域住民と交流した。

太鼓の演奏体験を楽しむ留学生ら=浜松市南区の可美協働センター
太鼓の演奏体験を楽しむ留学生ら=浜松市南区の可美協働センター

 生徒が活動拠点の可美協働センター(同区)を訪れ、同好会のメンバー11人の演奏を楽しんだ。講師を務める大島直樹さんらの手ほどきを受け、桶胴(おけどう)太鼓や締め太鼓などを体験。息を合わせてフレーズを打ち終えると、メンバーと拍手をして喜んだ。
 タイの留学生、ユンチャンテット・ラタナポンさん(27)は「初めて太鼓に触れた。簡単そうに見えたけど、難しかった。自分の音をよく聞いてと教えてもらい、みんな親切だった」と笑顔を見せた。
 交流は、生徒に日本文化を体験するとともに地域との関わりを深めてもらおうと、同学園が授業の一環で依頼した。同好会の新村洋子会長は「太鼓に触れてもらえる機会になった。楽しんでもらえたようでよかった」と話した。

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