静岡文化芸大生 特別展を取材、発信へ 浜松市楽器博物館 SNSでPR

 静岡文化芸術大(浜松市中区)と浜松市楽器博物館(同区)は連携して、同大学生がSNSを活用して同館の魅力を発信する初の取り組み「おんせんプロジェクト」を進めている。このほど、同館で7月に始まる特別展「どうする江戸の音楽」(15日~12月12日)の展示準備を学生が取材した。

特別展の準備作業を写真や動画に収める学生ら=浜松市中区の市楽器博物館
特別展の準備作業を写真や動画に収める学生ら=浜松市中区の市楽器博物館


 学芸員資格の取得を目指す3年生22人が参加している。学生が広報活動を通じて実践的に学びを深めるとともに、同館の事業周知や集客といった課題に取り組む。「音楽」を「千人」に「宣伝」するとの目標から「おんせん」と名付けた。
 この日は、江戸時代を代表する楽器の三味線を取り上げる特別展に向けて、職員が準備を進めた。学生14人が同館を訪れ、職員の指導で三味線のパーツを紹介する背景づくりに参加したほか、展示物の取り付け作業を写真や動画に収めた。
 今後、ツイッター、ユーチューブ、インスタグラム、フェイスブックの同館公式アカウントで、学生が展示準備の風景などを発信する。ツイッター投稿担当の永田みうさん(20)は「想像以上に学芸員の作業が多い。お客さんが見ることのできない博物館の様子を発信したい」と笑った。
 同館の鶴田雅之館長は「SNS活用について学生から学ぶことは多い。学生には現場から学び、今後のキャリアに生かしてほしい」と話した。
 (浜松総局・日比野都麦)

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