卓球女子・平野美宇さん母 母校沼津西高で講演 夢実現へ「感謝の気持ちを」 

 パリ五輪シングルス日本代表入りを決めた卓球女子の平野美宇選手(沼津市出身)の母の真理子さん(55)=山梨県=が26日、母校の沼津西高(同市)で講演した。全校生徒約550人を前に夢を実現するために大切なことを披露した。

夢をテーマに講演する平野さん=沼津市の沼津西高
夢をテーマに講演する平野さん=沼津市の沼津西高


 真理子さんは同市出身で、中学・高校時代に卓球に打ち込んだ。現在は山梨県で、障害の有無や年齢、性別に関係なく通うことができる卓球教室の監督をしている。小学校の担任に憧れ、教員を目指したという。
 筑波大へ進むと、スター選手のような学生が多く自信をなくしたが、高校時代の顧問から「信頼している」と言われたことをきっかけに奮起したと振り返った。大学卒業後、特別支援学校で働いた経験が「障害のある人と社会の間にある見えない壁を取り払いたい」という新たな夢につながったと話した。
 真理子さんは「いろんな人からもらった言葉が自分の心を突き動かしてくれた」と強調。「皆さんも励ましてくれる家族や友人、先生がいると思う。周りに感謝をして、今度はありがとうと言われる人になってほしい」と呼びかけた。
 (東部総局・日比野都麦)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞