世界のアート事情 評論家が公開講座 静岡文化芸術大

 浜松市中区の静岡文化芸術大文化・芸術研究センターはこのほど、連続公開講座「視覚芸術と空間 美術と美術館」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同大で始めた。初回は美術評論家の南條史生さんが世界のアート事情を解説した。

世界の美術館などについて講演する南條さん=浜松市中区の静岡文化芸術大
世界の美術館などについて講演する南條さん=浜松市中区の静岡文化芸術大

 自宅の庭に専用の美術館を作ったインドネシアの富裕層や、シンガポールのナショナルギャラリーの事例を紹介した。同ギャラリーでは、評価が低かった東南アジアの近代絵画の展示に注力していることを説明した。その上で、「日本の美術館はパフォーマンスが足りない。見せ方で芸術作品の価値が創出される」と強調した。
 第2回は25日午後6時半から開き、美術照明家の藤原工さんが講師を務める。12月16日の第3回は建築家の榊田倫之さんが登壇する。聴講希望者は同大のウェブサイトから申し込む。

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