記者コラム「清流」 幼魚の世界に触れて

 清水町の幼魚水族館で開かれた一日館長体験。参加した小中学生10人は、魚の知識が豊富な「博士」だった。取材中、子どもたちの会話には、全く知らない魚が何匹も登場した。
 イベントは、担当として割り振られた幼魚の展示方法を2人一組で考えるという企画。児童生徒は担当幼魚と一緒にどんな魚を水槽に入れるといいか、図鑑とにらめっこして真剣に考えた。サンゴと色鮮やかな魚を展示して花に見立てる案など、豊かな発想にこちらの心も躍った。
 私は8月に県東部に着任し、幼魚水族館にはこの取材で初めて訪れた。館内には目を凝らさなければ見えないほど小さな魚もいた。子どもたちのおかげで、未知だった幼魚の世界に触れることができた。改めて、地域に目を向けて魅力を発見したいと感じた。
(東部総局・日比野都麦)

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