ブラジル政府 鍵山さんと増子さんに国家勲章伝達 浜松の総領事館

 ブラジル政府が外交分野などの功労者に贈る「リオ・ブランコ国家勲章」の叙勲伝達式が24日、浜松市中区の在浜松ブラジル総領事館で開かれた。総領事秘書の鍵山三加子さん(60)と同区のブラジル食品店「セルビツー」の経営者増子利栄さん(72)が、ガルシア・アウデーモ総領事から勲章を受けた。

勲章を受けた鍵山さん(右)と増子さん(左)=浜松市中区の在浜松ブラジル総領事館
勲章を受けた鍵山さん(右)と増子さん(左)=浜松市中区の在浜松ブラジル総領事館

 同勲章は1963年に創設されたブラジル最高位の勲章。優れた功績のあるブラジル人や外国人に対し、同国大統領が授与する。
 鍵山さんは「在日ブラジル人と日本人の友好の一助になればと働いてきた。今後も両国のつながりを深めるために精進したい」と受章の喜びを語った。増子さんは「今までの努力が認められた。国籍を問わず、多くの人たちが今まで協力してくれた」と感謝の気持ちを伝えた。
 鍵山さんは学生時代にポルトガル語を学んだ。在サンパウロ日本総領事館などで勤務した経験を生かし、2009年の在浜松ブラジル総領事館設立以来、総領事秘書として日本人とブラジル人の関係強化に尽力した。
 増子さんは日系2世で、1988年に来日し、92年に同店を開いた。リーマン・ショックで苦しむ日系ブラジル人への食料配給を行うなど、ブラジル人コミュニティーを支援してきた。

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