浜松東署の佐野さん優勝 静岡県警鑑識競技会 証拠品から指紋採取
静岡県警が静岡市清水区で10月に行った第67回現場鑑識競技会の指紋の部で、浜松東署和田交番の佐野有美佳巡査(20)が1位になった。佐野さんは「緊張したけど、結果が出て自信になった」と喜びを語った。
指紋の部には静岡県内28署から1人ずつが出場した。「女性がナイフで切られた殺人未遂事件」を想定し、現場に残されたナイフやサングラスなどの証拠品から専用の粉末を使って指紋を採取した。
指紋がいくつ残されているかは事前に知らされず、2時間半の制限時間内に、証拠品から全ての指紋をより鮮明に採取する技術を競い合った。ナイフには血痕も残っていたため、法科学の部に出場した署員とも相談しながら、指紋を探し出したという。
佐野さんは富士宮市出身。1月に同署に配属された。「今後、指紋採取の機会があれば積極的に挑戦したい。鑑識で得た知識を現場で生かせたら」と目を輝かせた。