⚽J3アスルクラロ沼津 最終節で逆転負け 鹿児島J 2復帰

 J3リーグは2日、各地で最終節が行われ、沼津は今治に2―3で敗れた。鹿児島が2019年以来5季ぶりのJ2復帰を決めた。鳥取と1-1で引き分けて勝ち点62で富山と並んだが、得失点差で上回り、自動昇格圏内の2位を守った。もう1チームの昇格は、既に優勝を決めていた愛媛。

沼津―今治 前半44分、ヘディングで先制ゴールを放つ沼津の附木(中央)=愛鷹広域公園
沼津―今治 前半44分、ヘディングで先制ゴールを放つ沼津の附木(中央)=愛鷹広域公園


 ②愛鷹(今治1勝1分け)▽観衆2017人
 今治 16勝11分け11敗(59) 3(0―1 3―1)2 沼津 15勝6分け17敗(51)
 ▽得点者【今】安藤(3)新井(3)下口(2)【沼】附木(3)ブラウン(PK)(13)

終盤に勢い落とす  前半の好調さから一転、終盤に勢いを落とした流れは、沼津の今季を象徴するようだった。後半の失点を機に、勢いづいた今治に逆転され最終節を飾れなかった。昨年に続く二桁順位、13位でシーズンを終えた。
 前半は沼津ペース。何度もゴール前にボールを運び、44分、MF徳永のクロスにDF附木が頭で合わせてネットを揺らした。「(徳永が)いいボールを出してくれて、狙いをもっていけた」と附木。後半29分には、FWブラウンノアがPKで追加点を奪取した。
 しかし、同31分の失点から一気に相手ペースに。約10分の間に立て続けに2点を許し、今治サポーターの歓声が響き渡った。
 一時は昇格争いに加わる好調ぶりだったが、秋ごろから敗戦を重ねた。DF安在は「後半戦は相手に研究される中で、自分たちのサッカーをするのが難しくなった。技術が足りなかった」と1年を振り返った。
 契約更新が発表された中山監督は「1失点目以降、踏ん張りきれなかった」と悔しさをにじませながらも、「選手は倒れるくらいに走ってくれた。確実に成長している」。来季からの「中山アスル」に期待したい。
 (東部総局・日比野都麦)

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