幼魚の水槽展示、思い描く 小中生が水族館一日館長 清水町
清水町の幼魚水族館は20日、館長の仕事を体験できるこども向けイベントを同館で開いた。県内外の小中学生10人が、一日館長として幼魚の展示方法を考える水槽プロデュースに取り組み、魚や水族館の仕事に理解を深めた。
同館の鈴木香里武館長が講師を務めた。参加者は2人一組になり、担当としてアンコウの仲間のハナオコゼや、鮮やかな色をしたトゲチョウチョウウオなどの幼魚を1匹ずつ割り振られた。館内を観察して幼魚を入れる水槽を選び、同じ水槽で紹介したい魚を考え、専用の用紙にイメージ図を描いた。
「擬態(ぎたい)する魚」をテーマにしたグループは「流木などを入れて擬態が分かりやすいようにした」「色のきれいな魚も入れる」などと工夫点を発表した。幼魚を水槽の水に慣らす作業「水合わせ」や餌やりも体験した。
鈴木館長は「自分の発想を人に伝えるのは大変だが、それこそが館長の仕事。どんな場所でも役に立つ力なので、これからもいろいろな事柄の魅力を誰かに伝えてほしい」と呼びかけた。イベントは日本財団「海と日本プロジェクト」の取り組みの一環。
(東部総局・日比野都麦)