企業誘致、流出防止 市街化調整区域 清水町が活用へ 方針策定の意向

 清水町は2024年度、企業の誘致や流出防止に向けて土地の有効利用を図るため、基本方針を策定する意向を固めた。開発が制限されている市街化調整区域を有効活用して用地を確保し、地域活性化を図る。
 町ではこれまで、卸団地を中心にした企業誘致を進めてきた。航空宇宙部品メーカー「エステック」の業務拡大にも対応し、町内での移転を実現した。ただ、利用できる土地が限られ、施設を広げたい企業や町外から進出を希望する企業への土地確保が課題になっている。
 地権者の意向調査などを今後行い、25年度末までに基本方針の策定を目指す。既存企業が町外に転出して産業が空洞化するのを防ぐとともに、働く場を増やして町民の住みやすさを向上させ、若者の定住にもつなげる。
 基本方針策定に関する費用を24年度一般会計当初予算案に計上する。また、都市計画道路玉川卸団地線の整備と周辺の土地利用についても検討を続け、新しい市街地の形成を図る。
 (東部総局・日比野都麦)

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