共助型交通 庄内(浜松市西区)に広がれ 社協など導入へ説明会

 浜松市と西区の庄内地区社会福祉協議会は、住民がドライバーとなって自家用車で同じ地域の高齢者らを有料で送迎する共助型交通「やらまいカー(仮称)」の導入を目指している。路線バスの減便など公共交通の縮小を受けた地域の対応で、市内では初の試みとなる。このほど、同区の庄和町公民館で住民説明会が開かれた。

住民に共助型交通の説明をする担当者ら=浜松市西区の庄和町公民館
住民に共助型交通の説明をする担当者ら=浜松市西区の庄和町公民館


 同地区社協の担当者が集まった住民約30人に共助型交通の仕組みや計画を説明した。説明によると、利用するには、スマートフォンのアプリや電話での事前予約が必要で、乗車から降車までの距離によって料金が決まる。利用地域は、浜名湖東岸の庄内地区内のほかに、近隣のバス停2カ所とJR舞阪駅、弁天島駅に行くことができるという。
 ドライバーになるために半日程度の講習受講が必要なことや、事故発生時には個人で加入している任意自動車保険で対応することも説明した。住民からは「予約ができるのは何日前までか」などと質問が上がり、担当者は「前日まで可能だが、ドライバーの都合によって運行できないこともある」と回答した。
 庄内地区の9カ所で説明会を開いた後、9月から3カ月間、無料で利用できる試験期間を予定。試験状況を踏まえ、12月ごろの本運行を目指すという。

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