こども食堂継続 清水中生が協力 有志20人 配膳、片付け 丁寧に

 清水町立清水中の生徒がこのほど、同町の柿田区公民館で月に一度開かれているこども食堂で、受付や配膳を担うボランティアに初めて取り組んだ。運営する主催者らの高齢化で、継続が難しいと知った生徒が協力した。毎月参加して来場者との親睦を深め、住民の居場所づくりに貢献する。

来場者に食事を配膳する生徒ら=清水町の柿田区公民館
来場者に食事を配膳する生徒ら=清水町の柿田区公民館

 柿田区のこども食堂は、60代を中心に有志5人が5年前に立ち上げ、高齢者やひとり親世帯の親子ら50~60人を受け入れている。コロナ禍もテイクアウトの弁当を作るなど、休むことはなかったが、最近では会場の準備や片付けに苦労していたという。現状を聞いた清水中関係者が校内でボランティアを募った。
 生徒約20人が6日、会場に集まった。メニューは、鶏そぼろや卵焼き、桜でんぶを乗せた三色丼や具だくさんの豚汁、赤カブの酢漬け。続々と訪れた親子連れに丁寧に食事を提供した。
 3年の遠藤豪士さん(15)は「人の役に立つことが自分の将来のためになると思い、友達も誘って参加した。いろんな世代の人と関わり、刺激になった」と充実した様子。食器洗いを担当した3年の市川百花さん(15)と加藤和奏さん(15)は「やりがいがあった。友達と一緒だから楽しい」と笑顔を見せた。
 こども食堂の久保田正代代表(69)は「生徒はみんな真面目な子たちで、とても助かる。手伝いに来てくれるからには、長く続けたい」と声に力を込めた。
 (東部総局・日比野都麦)

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