19世紀のフォルテピアノで聴衆魅了 浜松・中区でコンサート

 浜松市と市文化振興財団はこのほど、レクチャーコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市楽器博物館で開いた。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで2位となったピアニスト川口成彦さんが出演し、同館所蔵の19世紀のフォルテピアノを奏でた。

19世紀のフォルテピアノの音色を響かせる川口さん=浜松市中区の市楽器博物館
19世紀のフォルテピアノの音色を響かせる川口さん=浜松市中区の市楽器博物館

 使用したのは、ショパンが愛したとされるフランスのピアノ製作会社「プレイエル」が1830年ごろに製造したピアノ。低音部と中高音部の弦が交差して張られている現代のピアノに対して、弦が平行に張られていて、一つ一つの音が独立して聞こえるなどの特徴があるという。
 プログラムは「バラード」4曲を中心に、全てショパンの楽曲で組み、川口さんが情感豊かな音色を会場に響かせた。曲間に、ショパンの半生や楽器の特徴について解説した。

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