自分の「夢」育てて 植松電機社長、ロケット開発体験語る 静岡

 本年度から小中一貫教育の完全実施が始まった静岡市駿河区の大里中グループ(大里中、大里西小、中田小)は30日、同市葵区で、はごろも「夢」講演会を開いた。ロケット開発に取り組む植松電機(北海道赤平市)の植松努社長が「夢を育てる」と題して講演した。3校の小学5年以上の児童生徒約1200人が参加した。

「夢を育てる」をテーマに講演する植松社長=静岡市葵区
「夢を育てる」をテーマに講演する植松社長=静岡市葵区

 植松社長は北海道大と連携し、自社のものづくり技術と大学の知見でロケット開発を実現させたことを紹介し、「自分の足りない部分を肯定したから、人との出会いにつながった」と振り返った。
 ロケットの打ち上げが成功し、歓喜する社員をとらえた映像のほか、失敗した映像も見せ「失敗は『こうしたらどうか』と考える力につながる」と語った。小中学校や高校の時に教員に夢を否定されたことにも触れ「どうせ無理、と言う大人はただやったことがないだけ。諦めない人、工夫する人、やりたがる人になって」と呼び掛けた。

 

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