B3静岡 新共同オーナーに2社 社長「必ずB2昇格を」

 バスケットボール男子Bリーグ3部(B3)の静岡は1日、静岡市内で新体制発表会見を開き、アルミプロファイル大手のSUS(同市駿河区、石田保夫社長)と鋼材加工のアイ・テック(同市清水区、大畑大輔社長)が新たに共同オーナーとしてクラブ経営に加わることを発表した。

B3優勝とB2昇格を誓った静岡の松永社長(右から2人目)=静岡市内
B3優勝とB2昇格を誓った静岡の松永社長(右から2人目)=静岡市内

 2社はこれまでもスポンサーとして支援してきたが、今季からは株主としてB2昇格を目指す。株主は運営会社のベルテックススポーツエンタープライズを含め計5社になり、経営規模は約1・5倍になる見込み。同社の松永康太社長は「強いだけでなく、地域に愛されるクラブを目指しタッグを組めるのは光栄」と感謝した。
 静岡は昨季35勝10敗で過去最高の3位。今季は新外国人3人に加え、昨季B3得点ランク日本人トップのSG山田安斗夢(前山口)、リバウンドと守備に優れるSG新川敬大(前埼玉)を獲得した。ファクンド・ミュラー監督は続投する。スローガンは「ALL IN!(すべてを、出しきれ)」。松永社長は「これまでの全てを出して必ずB2に昇格する」と決意を述べた。

「新B1」参入へ経営基盤強化

 B3静岡が新たに2社を株主に迎えて経営基盤の強化を図った背景には、2026年開幕予定の「新Bリーグ」構想がある。現B1よりも入会基準が高い新B1を新設する構想で、今季が参入初回審査の対象シーズン1季目になる。
 新Bリーグは競技成績による昇降格を行わない一方、新B1参入には①平均入場者4千人②売上高12億円③5千人規模のアリーナ-などが求められる。
 昨季の静岡は平均入場者数500人、売上高3億2000万円。松永康太社長は「経営体制の変更は本気でB1参入を実現させるためのもの」として、今季はそれぞれ1400人、4億6300万円への大幅増を目指す。
 アリーナは静岡市がJR東静岡駅北口市有地に誘致を進める民間主導アリーナのプロジェクトへの参画を模索する意向。10月からは同駅北口の「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」の管理運営も担い、「アリーナ候補地にスポーツを通じたにぎわいの“フラグ”を立てたい」と述べた。


 

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