記者コラム「清流」 被害防ぐには

 森町の夏の味覚といえばトウモロコシ。人気品種「甘々娘」は生でも食べられ、抜群の甘みが特徴。シーズンが到来すると、県内外のファンが同町へ購入に訪れる。
 一方で収穫期は盗難のリスクが高まる。昨年、約3000本の甘々娘が盗まれる事件が発生し、今年6月にはトウモロコシを盗んだ男が逮捕された。袋井署などが警戒を強化するが、被害を防ぐには生産者や地域で防犯意識を高めることが重要という。
 同署によると、昨年は夏にかけて特殊詐欺が増加した。標的になりやすい高齢者の警戒心の醸成が課題だ。農作物の窃盗も詐欺も、被害を防ぐには自主防犯の大切さが共通する。ただ、自分事として捉えにくいのも事実。報道を担う一員として伝え続けたい。
 (袋井支局・仲瀬駿介)

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