浜松総局 仲瀬駿介
なかせ・しゅんすけ 福井県おおい町出身。2016年入社。社会部、三島支局、袋井支局を経て2023年から浜松総局。趣味はスポーツ観戦。
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きれいな花 いっぱい咲いて 地元ボランティア手ほどき 舞阪小児童が種まき 浜松市
浜松市中央区の舞阪小で9日、生活科の授業の一環としてミニヒマワリとアサガオの種をまいた。地元ボランティアの手ほどきを受けながら、1年生約50人が「きれいな花を咲かせて」と願いを込めて行った。 沿道の花壇の植栽や管理などに取り組む「舞阪町花の会」が指導した。児童は鉢植えの土に1、2センチほどの穴を開け、種を横に向けて植えるなどのポイントを教わり、優しく土をかけて水をやった。プランターにはアサガオの種をまいた。 いずれも7月ごろには開花する見込み。花はつんで色素を絞り出し、絵を描くという。和久田暁仁君(7)は「種を植えるのが楽しかった。毎日面倒を見たい」と笑顔を見せた。 (浜松総局・仲瀬駿
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静岡人インタビュー「この人」 全日本年賀状大賞コンクールで文部科学大臣賞を受賞した 鈴木玲奈さん(浜松市中央区)
日本郵便が主催するコンクールで、版画部門の高校生の部に集まった935点の中から選ばれた。浜松大平台高(浜松市中央区)美術工芸部の2年生。普段はイラストを描くことが多く、コンクールでの入賞は初めてという。生徒会にも所属し、広報を務めている。16歳。 ―入賞の感想は。 「突然のことで驚きが大きかった。顧問の先生から伝えられた時は思わず声が出た。最初は現実感がなかったけれど、部室に張り出された入賞者一覧を見て実感がわいた。家族も同じような反応で『すごいじゃん』と褒めてもらえたことがうれしかった」 ―作品の特徴は。 「カラフルなだるまが入っているガチャガチャの木版画を制作した。受け取った人に
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町内会40年で10帖凧空へ堂々 芳川町、倉松町【浜松まつり’24】
浜松まつり2日目の4日は、前日に続いて晴天に恵まれ、郷土への市民の思いが詰まった大凧(だこ)が青空に舞った。町の垣根を越えて子どもたちが交流するイベントもあった。 凧揚げ会場では、複数の町内会が結成40周年を記念した10帖凧を揚げた。「50年、100年と続いてほしい」。地域と祭りへの特別な思いを乗せたひときわ大きな一枚が空を駆けた。 芳川町大橋は、頭文字の「芳」が太字で描かれた10帖凧を揚げた。組長の鈴木将義さん(49)は「最高。凧を若い衆につなぎ、地域を元気にしたい」と充実の表情を浮かべた。 同町は後進の育成に力を入れている。鈴木さんの息子ら若い世代が同級生に呼びかけ、祭り離れが課題
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能登復興願い凧高く 避難の家族「気持ち熱く」 石川出身者ら拳上げ決意【浜松まつり’24】
3日開幕した「浜松まつり」の凧(たこ)揚げ会場で、能登半島地震の被災地を応援する浜松市の凧が揚げられた。石川県輪島市から浜松市に避難してきた4人家族が参加し、ふるさとへの思いを胸に、凧糸を力いっぱい引っ張った。 松尾和広さん(50)と妻朋子さん(43)、長男暢大さん(12)、次男瑠大君(7)一家。和広さんは愛知県出身で、18年前に脱サラして単身能登へ移住。栗の生産と加工に従事してきたが、地震で住宅が半壊、加工などを行う作業場は全壊した。農園は無事だったが、和広さんは当時の心境を「終わったと思った」と振り返る。 浜松市への移住は仕事を通じて知り合った菓子メーカー春華堂(中央区)の社員の勧め
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思い出のリンクに別れ 県内唯一、浜松の屋内スケート場6日まで 58年の歴史に幕
「たくさんの思い出をありがとう」-。6日に閉館して58年の歴史に幕を下ろす浜松スポーツセンター(浜松市中央区)のスケートリンクに大勢の地元住民らが足を運んでいる。県内唯一の屋内スケートリンクで、温暖な静岡にあって気軽にウインタースポーツを楽しめる施設として長年親しまれてきた。地元のスポーツチームの練習拠点として、オリンピアンも輩出した。大型連休を迎えて、思い出の施設との最後の別れを惜しんでいる。 連休後半前の2日、スケートを楽しむ家族連れやカップルらの姿が目立った。親に手を引かれながら恐る恐る氷上に足を踏み入れる子ども、悠々と滑走する常連客。リンク上には笑顔が広がった。 施設の職員による
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12日の定演本番に向け音合わせ 浜松交響吹奏楽団
浜松市内の社会人や学生のアマチュア奏者らでつくる浜松交響吹奏楽団は12日、第49回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中央区のアクトシティ浜松で開く。このほど、仕上げ練習を同区の北部協働センターで行い、全メンバーで音合わせなどの調整に臨んだ。 本番は「歌劇『運命の力』序曲」などのクラシックの名曲から「スーパーマリオブラザーズ」まで、幅広いジャンルの9曲を演奏する。吹奏楽になじみの薄い人にも楽しめる内容にした。国内外で活躍するユーフォニアム奏者安東京平さんとの共演も披露する。 練習では全曲通しで演奏し、表現方法や音色などを確認した。袴田隆代表は「大人が本気で楽しみながら取り組んでい
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花木触れ環境配慮を 中高生向け講座 光合成の仕組み学ぶ【浜名湖花博2024】
浜名湖花博2024(実行委員会主催)の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)で27日、子ども向けの環境教育ワークショップが開かれた。浜松、湖西両市の中高生が実験などを通じ、自分たちにできる地球温暖化対策について考えた。 光合成を研究する早稲田大教育学部の園池公毅教授が講師を務め、最新の装置で花や木の枝を測定し、光合成の仕組みを解説した。環境に配慮した未来の暮らしをテーマに意見交換し、アイデアを絵にまとめた。静岡大付属浜松中3年の高橋悠真さん(14)は「光合成の様子を見られて勉強になった。環境のために日々の意識や心がけが大切だと感じた」と話した。 学校や各種イベントなどでキャリア、環境
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浜松まつり準備着々 2種の市凧を糸目付け 花博盛り上げ/能登復興願い込め
浜松市は27日、浜松まつり(5月3~5日)で揚げる市凧(しだこ)の糸目付けを同市中央区の浜松まつり会館で行った。開催中の「浜名湖花博2024」のPRと、能登半島地震の被災地復興を祈願する2種類を制作した。初日に揚げ、県内最大級の祭典を盛り上げる。 花博をPRする凧はロゴマークをあしらった。6帖(2・9メートル四方)と4帖(2・4メートル四方)を用意し、どちらを揚げるかは当日の風の状況で判断する。被災地復興を願う凧(4帖)は対口支援を行っている石川県珠洲市などに向けて「がんばろう能登・珠洲」のメッセージを添えた。中野祐介浜松市長や各部の部長らが揚げる。 市職員と浜松まつり組織委員会企画統
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静岡人インタビュー「この人」 バレーボール女子V2リーグの最優秀新人賞を受賞 早川京美さん(浜松市中央区)
岡崎学園高、筑波大を経て2023―24シーズンからバレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松に入団。ポジションはアウトサイドヒッターで、攻守の総合力の高さが武器。好物はギョーザで、よく食べに出かけるという。愛知県安城市出身。23歳。 ―最優秀新人賞の感想は。 「狙っていた賞なので率直にうれしい。中学、高校の恩師や友人からもお祝いの連絡が来た。チームメートやスタッフ、ファンら周囲の皆さんに感謝したい。攻守両方でチームに貢献することを意識しているので、それをコート上で表現できた結果だと思う」 ―Vリーグ1年目を終えての手応えは。 「試合に出る喜びを感じながらプレーしている。序盤になかなか勝
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⚾磐田東 赤堀監督初陣飾る 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(浜松第1試合) 静岡学園00000―024022x―10磐田東 (5回コールド)▽三塁打 吉沢、堅持(磐)▽二塁打 白石(静)原、堀場(磐) ▽試合時間 1時間21分 【評】磐田東が静岡学園に五回コールド勝ちした。 磐田東は初回1死一、二塁で吉沢が適時三塁打を放ち2点を先制。二回は鈴木、寺田、堀場の3連打を含む5安打などで4点を追加した。主戦寺田は被安打3、6奪三振の好投で完封した。 静岡学園は投手陣が相手の勢いを止められなかった。 今春センバツVの健大高崎から就任 13安打10点 コールド 打っては13安打10得点、守りでは主戦寺田が無失点投球。磐田東が静岡学園を攻守
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ヒマラヤ未踏峰 念願の登頂挑戦 浜松の登山ガイド石川さん 成功ならずも感動鮮明
浜松市中央区の登山ガイド石川貴大さん(34)が、日本山岳会ヒマラヤキャンプ登山隊に参加し、ヒマラヤ山脈の登頂に挑んだ。目指したのは誰も頂上に到達したことのない未踏峰「シャルプー6」(標高6076メートル)。登頂成功には至らなかったが、4年間に及ぶ“世界の屋根”への挑戦を振り返った。 「ずっと目標としてきた。想像していた以上に大きな山だった」 眼前に広がる荒々しい山肌、一面の銀世界―。自ら現地で撮影した写真や映像を手に、石川さんはかみしめるように語った。 ネパール東部に位置するシャルプー6は、中国、インドとの国境近い辺境にあり、遠征する登山家はほとんどいない。日本
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【浜名湖花博】一番美しい庭園は? アマ26団体が完成度競う
「浜名湖花博2024」(実行委員会主催)の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)で、フラワーガーデンコンテストの審査が始まった。5月中旬までの数日間にわたり、プロやアマチュアの26団体が会場内に整備した庭園の美しさや完成度などを競う。15日はアマチュアを対象とした部門の審査を行い、グランプリは広岡千恵子さん(藤枝市)のチームの「浜辺のナチュラルガーデン」が輝いた。 テーマは「心安らぐ水辺の風景」。県内の愛好団体や園芸関係の高校、大学10団体が参加した。本県生まれの新品種のマーガレットを3割植栽することや、13・5平方メートル程度の庭園との条件で整備した。審査委員長の世界的庭園デザイナー石
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記者コラム「清流」 忍者の資質
「忍者って陽キャなのか?」。忍者研究の第一人者として知られる三重大の山田雄司教授の講演会を取材した。テーマは「現代に活かす忍術」。現代社会で忍術をどのように活用するのか、興味を引かれた。 山田教授によると、忍者の主な役割は情報収集。姿を変えたり、池を渡ったりするのは忍術の末端に過ぎないといい、抱いていたイメージを覆された。忍術書では真に大事な資質として、コミュニケーション術や状況に応じた対応能力、人との付き合い方などが挙げられているという。 「これ、新聞記者の仕事に似てますよね」。教授の言葉にはっとした。記者として働き始めて9年目。日々の仕事に追われ、素養を磨くことをおろそかにしていた。
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企業・団体 盛り上げ一役 ガーデンパーク会場に週替わり出展【浜名湖花博2024】
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)が開かれている浜松市中央区の浜名湖ガーデンパーク会場では期間中、静岡県内の企業・団体が週替わりでブースを出展するウイークリーイベントが開かれている。21日までは「浜名湖」をテーマに、関連する三つの企業・団体が体験イベントや商品の販売などを行っている。 「ドウマン」の名で知られる浜名湖特産のノコギリガザミの養殖事業化を目指すエフ・シー・シー(浜名区)は、ドウマンや養殖の仕組みなどを紹介するパネルを展示。養殖でのみ入手可能な脱皮直後の「ソフトシェルクラブ」の販売を見据え、同種の海外産のソフトシェルクラブを使い、地元ハンバーガーシ
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浜名湖花博、来場者20万人に 裾野の二本柳さん家族「思い出に」
浜松市中央区のはままつフラワーパークと浜名湖ガーデンパークで開催中の「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)の来場者が15日、20万人に到達した。ガーデンパークで記念式典が開かれ、節目の来場者となった裾野市の会社員二本柳亘児さん(49)一家に記念品を贈った。 妻恭子さん(44)と長男の瑛汰君(8)、長女の汐音ちゃん(3)、袋井市に住む祖母の伊藤いく子さん(74)の3世代家族。前日から浜名湖周辺エリアを訪れているという。5人は実行委員を務めるフラワーパークの塚本こなみ園長から静岡県産花きを使用したフラワーアレンジメントを受け取り、記念撮影に臨んだ。 亘児さんは14
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記者コラム「清流」 花の祭典の“ドラマ”
しずおか国際園芸博覧会(浜名湖花博)の20周年記念事業「浜名湖花博2024」を担当記者として取材している。本番に向けて準備が進む会場を訪ね、大会関係者から思いを聞く中で、開幕を待ち遠しく感じるようになっていった。 開幕日はあいにくの雨。スタッフからは嘆きの声も聞かれた。それでも多くの人々が開門前から行列をつくった。県外のツアー客、外国人客も訪れ、雨中の花壇で写真を撮り、室内アトラクションを楽しんだ。 20年前の花博の関係者に話を聞き、実現に至るまでの苦労を知った。今回の花博も当時と同様、たくさんの人たちの努力によって開催されている。浜名湖を舞台に繰り広げられる86日間の花の祭典。地域の盛
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「おばあちゃん 助けよう!」 芳川北小(浜松)の4人 力合わせ行動 「小さな親切」実行章を受章
浜松市内で倒れ、動けなくなっていた高齢女性を助けようと力を合わせて行動したとして、「小さな親切」運動県本部は10日、芳川北小(同市中央区)の6年生4人に「小さな親切」実行章を贈った。 受章したのは荒岡大夢君(11)、粟野尊陽君(11)、百々将太朗君(11)、松永海和君(11)。2月2日午後5時ごろ、4人は歩行中の女性が転倒したのを目撃。女性はつまずいて頭を電柱に打ち付けて出血していたという。自宅が最も近かった粟野君が毛布を取りに戻り、全員で救急隊の現場誘導も担った。その後、女性は病院に搬送され、命に別条はなかった。 同校で贈呈式が行われ、同本部名塚地区の堀池理絵支部長が実行章を手渡した。
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浜名湖花博、ガーデンパーク会場もオープン 100万株の花々彩る
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)が6日、オープンした。先に始まったはままつフラワーパーク(同区)との2会場で、浜名湖周辺エリアを舞台とした「花と緑の祭典」が本格的に幕を開けた。 2004年のしずおか国際園芸博覧会(浜名湖花博)の20周年記念イベント。初日は春の陽気に誘われて、全国から訪れた人々が開園1時間以上前から行列をつくった。開会式典で関係者がテープカットを行うと、家族連れ、カップルなどが一斉に入場して庭園の散策や写真撮影を楽しんだ。 ガーデンパークは11の花壇、庭園を一新。国際ガーデニングショーで高い評価を
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浜名湖花博PR大使、當間ローズさん ガーデンパークに作品出展「花の美しさ、優しさ感じて」
浜名湖花博PR大使で歌手、モデルの當間ローズさん(30)=湖西市出身=が6日オープンした「浜名湖花博2024」の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)を訪れ、「花の美しさや優しさを感じて」と呼びかけた。 華道家としても活動する當間さん。交流サイト(SNS)などで花博のPRに取り組むほか、ガーデンパーク会場で本県産花きを紹介する「しずおかの花展示」に作品を出展し、フラワーガーデンコンテストで審査員も務める。 當間さんは「すてきな花々が一堂に集まるイベントで、思わずため息の出るような空間が広がっている。県内外から大勢の人に来てもらいたい」とアピールした。 (浜松総局・仲瀬駿介)
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静岡文化芸術大で入学式「学び合い、目標への一歩を」
静岡文化芸術大(浜松市中央区)は5日、入学式を同大で行った。文化政策、デザイン両学部生342人と大学院生16人が学生生活の第一歩を踏み出した。 新入生を代表して文化政策学部芸術文化学科の鈴木仁子さん(18)=三島市出身=が「志す分野はそれぞれ異なるが、多彩な文化や背景を持つ仲間と学び合い、理解を深めることでかけがえのない価値のあるものを築くことができると思う。ここでの学びや経験が目標への一歩となることを願う」と述べた。 横山俊夫学長は「学内、図書館、浜松をはじめとする遠州地域の三つを〝勉強部屋〟にして学びを深めてほしい」と呼びかけた。 来賓の川勝平太知事は祝辞で「学生生活がすばらしく充
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浜名湖花博ガーデンパーク会場、6日オープン 印象派庭園やデジタルアート見どころ
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)が6日にオープンする。報道陣向けの内覧会が4日、同会場で開かれ、著名デザイナーが新たに監修した庭園や最新のデジタル技術を駆使したアトラクションを公開した。 広さ56万平方メートルの園内は、花博に合わせて11の庭園を一新。春はネモフィラやチューリップ、初夏はヒマワリ、バラなど、季節の移ろいとともに多彩な花を観賞でき、1600種の花々に囲まれた印象派庭園「花美の庭」では、絵画の中にいるような美しく調和した植物の魅力を堪能できる。 先端技術を活用したアトラクションも見どころで、没入体験型
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186人が学生生活スタート 浜松学院大と短期大学部の入学式
浜松学院大と同大短期大学部の入学式が3日、浜松市中央区の同大布橋キャンパスで行われた。現代コミュニケーション学部と短期大学部幼児教育科の新入生計186人が学生生活のスタートを切った。 代表して同大子どもコミュニケーション学科の後藤姫奈さん(18)が「専門的知識を身につけ、多くの経験と出会いを大切にして充実した学生生活を送りたい」と抱負を述べ、短期大学部の江間心羽さん(18)は「夢や目標に向かって精進し、互いに高め合っていく」と宣誓した。 今井昌彦学長は式辞で「学生生活での出会いを大切にしてほしい。持続可能な地域社会を構築する優れた人材になって卒業されることを願っている」と呼びかけた。
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【浜松まつり】統監部事務所開設 運営準備、本格的に
5月3~5日に浜松市内で開かれる浜松まつりの運営を担う「浜松まつり組織委員会企画統制監理部(統監部)」の事務所開きが31日、中央区北寺島町で行われた。まつりの成功に向け、部員62人が運営準備を本格的に開始した。 裏方としてまつりを支える統監部は、各自治会からの推薦を受けた凧(たこ)揚げ会の組長、副組長経験者で構成し、凧揚げ合戦や屋台引き回しの企画運営などを担当する。当日はグレーの制服姿で会場を巡回し、参加者にルール順守の徹底を指導する。部長を務める伊藤安男さん(71)は部員らを前に「事故やけががなく、歴史に残るまつりになるように協力をお願いしたい」と呼びかけた。 今年は新型コロナウイルス
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ガーデンパークに記念庭園 世界的デザイナー監修「静岡」の景色表現 浜名湖花博
浜名湖花博2024(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)が開かれる浜松市中央区の浜名湖ガーデンパーク会場で、世界的庭園デザイナーの石原和幸さん(66)が監修した記念庭園「汽水園」が完成した。26日、石原さんが現地で最終確認した。同会場は4月6日にオープンする。 「静岡」をコンセプトとし、富士山の湧水と浜名湖の眺望という本県を象徴する景色を広さ約117平方メートルの庭園に表現した。庭園中央の道は豊かな自然と文化的な面をつなぐ、人々が行き交う道を表した。クロマツやサルスベリなどの樹木は浜松産を使用し、他の庭園で使われなくなった石材を再利用した。 汽水園は花博の舞台・浜名湖から着想を得て
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浜名湖花博2024が開幕 花と緑の祭典86日間 テーマは「人・自然・テクノロジー」
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)が23日、浜松市中央区のはままつフラワーパーク会場で開幕した。04年開催の「しずおか国際園芸博覧会」(浜名湖花博)の20周年を記念したイベント。近隣の浜名湖ガーデンパーク会場(同区)は4月6日に開幕する。6月上中旬まで、環浜名湖エリアを舞台に〝花と緑の祭典〟を繰り広げ、期間中は両会場で95万人の来場を見込む。 ▶【浜名湖花博】写真特集・開幕初日から笑顔"満開" ▶【浜名湖花博】写真特集・開幕初日から笑顔"満開" テーマは「人・自然・テクノロジーの架け橋~レイクハマナデジタル
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【浜名湖花博】開幕初日にぎわう 「春景色」求め、静岡県内外から来場者
浜松市中央区のはままつフラワーパークで23日開幕した「浜名湖花博2024」。あいにくの雨のスタートとなったが、県内にとどまらず首都圏や中京圏などから団体客が20組以上訪れ、初日から注目の高さがうかがわれた。実行委員会浜松市部会の担当者は「まずは無事に開幕できた。ここからさらに盛り上げる」と意気込む。 ▶【浜名湖花博】写真特集・開幕初日から笑顔"満開" 午前9時の開場前からゲート前には入場を待つ行列ができた。アルバイトの安藤一二三さん(71)=同市中央区=は「オープニングを楽しみにして来た。(花博を)地域の活性化につなげてほしい」と話し、開門と同時に足早に入場した。 横
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「浜名湖花博2024」きょう開幕 特別庭園や大噴水ショー楽しんで はままつフラワーパーク
2004年に開かれた「しずおか国際園芸博覧会(浜名湖花博)」の20周年記念イベント「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)が23日、浜松市中央区のはままつフラワーパークで開幕する。実行委は22日、関係者向けの内覧会を同会場で開き、新たに整備した庭園やアトラクションなどを一足早く公開した。 見どころは人気ガーデンデザイナーが手がけた特別庭園。同園で多数の庭園整備に関わった吉谷桂子さん監修の「フラワーフォレスト」は、しだれ桜を基調に、頭上から足元まで自然に包まれた没入感が特徴。見頃の時期が異なる宿根草や球根類を多用したサステナブルガーデン「はなのはら」は、浜松市出身
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ヘアアレンジやゲームキャラ制作… 小中学生が仕事体験 浜松の専門学校でイベント
浜松市中央区のルネサンスデザイン・美容専門学校は17日、小中学生向けの仕事体験イベントを開いた。静岡県西部の児童生徒と保護者約120人が楽しみながら、美容やデザイン分野の仕事を学んだ。 参加者は五つの講座から希望のテーマを受講し、教員と学生の手ほどきで業務を体験した。美容師の講座ではヘアアレンジに挑戦。慣れない手つきで髪を巻いたり、まとめたりした。アクセサリー作りや、デジタルイラスト体験なども行った。 ゲームのキャラクター制作で使用するソフトの講座に参加した光明小5年の島颯佑君(11)は「どうやってゲームがつくられているのか分かった。キャラクターをつくることができて面白かった」と話した。
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先輩への感謝、コサージュに 地元産ガーベラで手作り 浜松・庄内学園 18、19日卒業式
浜松市中央区の小中一貫校「庄内学園」で15日、卒業式で卒業生が身につけるコサージュ作りが行われた。在校生が先輩への感謝の思いを込め、地元産ガーベラの生花を使って一つ一つ手作りした。 5年生と8年生約40人が作業に取り組んだ。保護者有志が事前に作っておいた土台にピンク、黄、白など色とりどりの花とシダを挿し、リボンを巻いて仕上げた。1時間ほどをかけて約130個のコサージュを完成させた。 生徒会長の佐藤斗郁さん(14)は「(先輩への)8年間の思いを込めて作った。これを着けて気持ちよく卒業してもらえたらうれしい」と話した。 ガーベラは地元生産者から提供を受けた。同学園では小学校が18日、中学校
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3帖大凧 児童、力合わせ空へ 150周年記念で 浜松・入野小
浜松市中央区の入野小で13日、4年生の児童らが凧(たこ)揚げを体験した。「入野小がこれからも元気で、楽しい学校であり続けますように」と願いを込め、3帖の大凧を空に浮かべた。 大凧は同校が本年度創立150周年を迎えた記念に、地元の入野地区凧揚げ会が特別に製作した。デザインは児童が考案し、校章と「150周年」の文字が記されている。ラッパの音に合わせて会員が大凧を揚げると、歓声が上がり、他学年の児童も参加して順番に糸を引っ張った。 4年生が昨年度、入野地区の凧について学んだ縁から、体験会が実現した。田中海吏君(10)は「みんなで頑張って揚げた。ちゃんと飛んでうれしかった」と話した。 (浜松総
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浜名湖花博ガイドブックで魅力紹介 実行委が作製
浜名湖花博20周年記念事業実行委員会はこのほど、「浜名湖花博2024」の魅力を紹介する公式ガイドブックを作製した。会場となる浜松市や、近隣地域で無料配布している。 A4判6ページの冊子。はままつフラワーパーク(23日開幕)でガーデンデザイナー吉谷桂子氏が監修した没入体験型庭園「フラワーフォレスト」、花博の開催を記念して浜名湖ガーデンパーク(4月6日開幕)に新たに整備される庭園「汽水園」といった両会場の見どころを紹介する。このほかに会期中に実施予定のイベントやグルメ情報、花の見頃のカレンダー、会場までのアクセス手段も掲載している。発行部数は7万部で、同市や湖西市の公共施設、県西部のスーパーマ
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家康ゆかりの公園が開園 浜松市が整備 住民ら招きお披露目
浜松市による施設整備工事が完了した中央区の万斛(まんごく)庄屋公園で9日、開園式が開かれた。近隣住民や関係者を招き、新たに生まれ変わった徳川家康ゆかりの公園をお披露目した。 家康が側室の阿茶局を預けたとの言い伝えが残る庄屋鈴木権右衛門家の屋敷跡地で、広さは約1万4千平方メートル。2010年に地権者から市に寄付され、「多世代みんなが集まり交流が生まれる公園」のコンセプトで活用法を検討してきた。老朽化の進む母屋や弓道場などの建物はパークPFI(公募設置管理制度)を利用して改修し、レストランや交流スペースとして昨年4月に開業。並行して市が芝生広場や駐車場、遊具などの整備を進めてきた。 式典では
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世界の表情写す86枚 浜松で池田大作写真展
昨年11月に95歳で死去した創価学会の池田大作名誉会長が国内外で撮影した作品を紹介する「自然との対話―池田大作写真展」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が8日、浜松市中央区のアクトシティ浜松展示イベントホールで始まった。12日まで。 池田名誉会長が世界各国を訪れた際に撮りためた写真の中から、厳選した86枚を「春の風」「夏の光」といったテーマごとに展示。アンデス山脈やナイアガラの滝をはじめ、壮大な自然の一瞬の〝表情〟を捉えている。浜名湖や茶畑など県内で撮った写真もあり、「富士」のコーナーでは、咲き誇るサクラやフジの後ろにそびえる富士山、夕焼けに染まる富士山の姿などを切り取った作品が
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記者コラム「清流」 少しの勇気
休日のこと。外出先で高齢男性が倒れる場面に遭遇した。幸い大事に至らなかったが、周囲の人が男性に声をかけたり、介抱したりしている中、自分は頭が真っ白になり動けなかった。 話は変わり、新聞記者は警察署で特殊詐欺未然防止の感謝状贈呈式を取材する機会がある。最近取材した中で一番印象に残っているのは、スーパーで詐欺を防いだ2人の女性。たまたまその場に居合わせ、早く振り込まなければと焦る被害者の高齢女性を根気よく説得し続けて被害を食い止めたという。 「勘違いかもとも思ったけど、声をかけて良かった」。当時を振り返る2人の表情は誇らしげに見えた。とっさの場面で動くには思い切りが必要だ。そういう場面に居合
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ユネスコ科学教室最終回 記念に木の実植えよう 浜松の児童60人に修了証書
浜松市中央区の浜松科学館で24日、2023年度のユネスコ科学教室の最終回が開かれた。全9回を受講した市内の小学5、6年生約60人が、これまでの学びの集大成として木の実を鉢に植える〝記念植樹〟に取り組んだ。 トチノキやオニグルミなど、同市を中心に県内で採取した10種類以上の実を用意。子どもたちはお気に入りを選んで1粒ずつ鉢に植え、各家庭に持ち帰った。閉講式では浜松ユネスコ協会の加藤泰弘副会長が修了証書を手渡した。全講座に参加した18人には皆勤賞も贈った。 皆勤賞の佐藤小6年の中塚美友さん(12)は「どんどん科学が好きになり、講座の日が待ち遠しくなっていた。終わってしまうのはさみしいけど、学
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陸上・鈴木選手が走り方伝授 浜松で小学生向け教室 アスリートのスピード体感
浜松市出身の陸上選手鈴木涼太さん(24)=スズキ=を招いた小学生向けの走り方教室(明治安田生命浜松支社主催)が23日、中央区の四ツ池公園陸上競技場で開かれた。世界陸上にも出場したトップアスリートが走りの技術を伝えた。 同市や近隣の1~6年生約80人が参加し、ドリル練習による走る動作の確認や階段ダッシュなどに取り組んだ。鈴木さんは腕を強く振り、目線を前に向けるといったアドバイスを送り、実演も披露。国内トップレベルのスピードを間近で見学し、子どもたちは目を輝かせていた。 浜松陸上の宮本沙奈さん(12)は「私たちと動きが全然違ってすごかった。後ろ足で押すように(走る)とアドバイスしてもらったの
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浜名湖花博 10年ぶり祭典へ“開花目前” おもてなし、最終調整に汗
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)の開幕(3月23日)まで約1カ月。主会場の一つ「はままつフラワーパーク」では10年ぶりの“花と緑の祭典”に向けて、着々と準備が進む。作業は大詰めで、草木の植え替えや除草などを職員、アルバイトスタッフらが総出で行い、来場者を出迎えるための最終調整に汗を流している。 同園は22年2月の開催公表から2年をかけて準備を進めてきた。園内には、花博に合わせて人気ガーデンデザイナーが手がけた二つの特別庭園を新たに整備した。しだれ桜を基調とし、頭上から足元まで自然に包まれた感覚を体験できる「フラワーフォレスト」と、
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浜松市と湖西市、花の産地アピール イオンモール志都呂でイベント
JAとぴあ浜松花き営農センターによる「第24回フラワーカーニバル」が17日、浜松市中央区のイオンモール浜松志都呂で始まった。作品展示やフラワーアレンジメントのワークショップなど花にまつわる催しを開いている。18日まで。 浜松、湖西両市の生産者が出品したキク、ガーベラ、枝物類など約300点を通路に展示。ワークショップでは、家庭で使えるフラワーアレンジメントのテクニックを教えている。 丹精込めて育てられた美しい花々を来店客は足を止めて眺めている。人気投票も行っていて、品目ごとに投票すると先着でガーベラの花束をプレゼントする。 花束を受け取った白脇小4年の牧野安美さん(10)は「きれいな花で
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書の師範 表現多彩に 「景雲社」作品展 浜松市中央区
磐田市に本部を置く書道研究団体「景雲社」の書道展(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日まで、浜松市中央区のクリエート浜松で開かれている。 県西部を中心に書道教育活動を展開する東海書道会所属の師範級以上の45人が出品。漢詩や格言、歌詞などの多彩なジャンルの言葉を思い思いに表現した。畳1.5畳以上の大きさの画仙紙にしたためた大作や、干支(えと)の辰(たつ)にちなんだ作品も並ぶ。 景雲社は会員の1年間の研究成果を発表する場として同展を開催している。会員が技法を凝らした作品の数々に、来場者が足を止めて見入っていた。 (浜松総局・仲瀬駿介)
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震度7想定の応急処置や搬送訓練 浜松市と医師会 救護活動を確認
南海トラフ地震をはじめとする大規模災害に備えようと、浜松市と市医師会は11日、医療救護訓練を中央区の浜松医療センターなどで行った。医療関係者や市職員、地元住民ら約200人が参加し、傷病者の判別から応急処置、搬送までの流れを確認した。 訓練は前日朝に同市内で震度7の地震が発生し、負傷者が多数発生したとの想定。患者の殺到に伴う病院の機能や対応力の低下を見込み、市と連携して病院前救護所を設置した。医師が運び込まれる負傷者役の学生ボランティア、地域住民らの症状を確認し、重症度によって治療の優先順位を決めた。担当ごとに業務の引き継ぎや、終了後の振り返りも行い、参加者が課題を共有した。 医療関係機関
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記者コラム「清流」 平和の尊さ 後世に
幼い頃、友達と遊んだ神社の境内に石碑が立っていた。それが何か当時は分からなかったが、祖母からは「大事な場所やから近くで遊んだらあかんで」と注意を受けた覚えがある。その石碑が「忠魂碑」と知るのはずいぶん後のことだ。 郷土の戦死者を祭る忠魂碑を巡り、維持管理の担い手不足などを理由に取り壊す動きがみられる。本県でも近年撤去の事例があり、こうした状況に歯止めをかけようと市民有志や学識経験者らが保存会を立ち上げた。歴史的価値の発信、自治体などへ保存に向けた働き掛けを行うという。 終戦から78年以上がたち、戦争の記憶をどのように継承していくかが課題となっている。忠魂碑は戦争を知る上で貴重な史料とされ
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「忠魂碑」次代へ継ぐ 郷土の戦死者慰霊 静岡県内有志奔走 保存会立ち上げ、歴史的価値発信
郷土の戦死者を慰霊する「忠魂碑」。歴史を伝える貴重な史料とされる一方、維持管理の担い手不足などを理由に取り壊す動きがある。終戦から78年が経過し、戦争遺産の管理が課題となる中、静岡県内では市民や学識経験者らが保存会を立ち上げ、戦争の記憶を継承しようと奔走している。 「忠魂碑は地域に残る数少ない戦争遺産。平和の尊さを伝えるためにも守り続けなければいけない」。保存会の発起人で代表を務める郷土史家兼子春治さん(78)=袋井市=は設立の意義を強調する。自身は戦後の過酷な生活を経験し、叔父を沖縄戦で亡くした。遺族の一人として、戦争の風化を感じているという。 保存会は遺族会役員や元自治体職員らで構成
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バスケB1・三遠13連勝 島根に103ー71 中地区首位を快走
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)は3日、第21節12試合を浜松アリーナなどで行った。中地区首位を走る三遠は西地区の島根を103ー71で退け、連勝記録を13に伸ばした。通算成績は31勝4敗とした。 強豪島根を圧倒 新戦力も存在感 勢いはどこまで続くのか。12連勝中と絶好調の三遠が、2季連続でチャンピオンシップに進出し、今季も西地区で上位につける島根を32点差で圧倒した。強豪相手にも盤石の強さを見せ、中地区首位を快走する。 リーグ屈指の得点力を誇るタレント集団に一歩も引かなかった。激しい守備でプレッシャーをかけ続け、内外織り交ぜた攻撃で翻弄(ほんろう)した。スピードは最後まで落ちず
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「和」をテーマに キルトの作品展 4日まで クリエート浜松
SBS学苑などで指導するパッチワーク講師村松典子さん(64)=浜松市中央区=と教室生による作品展が1日、同区のクリエート浜松で始まった。4日まで。 同学苑浜松校のハワイアンキルト講座と、自宅で開いているパッチワーク教室に通う計36人が、同展に合わせて手がけた作品など300点超を展示した。「和して和んで和らいで」をテーマに、パッチワークの技法を駆使した手まりや刺し子、掛け軸などの和風作品が並ぶ。ひな人形をデザインしたタペストリーなど華やかな作品の数々を、来場者は足を止めて楽しんだ。 会期中は能登半島地震の被災地支援として、村松さんや生徒が作った小物雑貨を販売するチャリティーバザーも実施して
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「メタバースで浜名湖花博」開幕前から巡ろう ガーデンパーク会場の情報公開開始
浜松市中央区で今春開催される浜名湖花博2024の開幕を前に、実行委員会静岡県部会は30日、インターネット上の仮想空間メタバースで浜名湖ガーデンパーク会場(4月6日開幕)に関するさまざまな情報を発信する「バーチャル浜名湖花博」の公開を開始した。約2カ月後に迫った本番を見据え、さらなる機運醸成につなげる。 花博をイメージした空間で、利用者はアバター(分身)を操作して巡る。空間内はパネルが展示され、会期中に見頃を迎えるバラ、ネモフィラ、チューリップなどの花や庭園情報のほか、会場で提供する料理、実施予定のデジタルアトラクションも紹介する。限定の壁紙や、会場で交換できる花の種の引換券が当たる抽選も実
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ラジオの仕組み 作って学ぼう 浜松科学館 音が鳴り児童歓声
浜松市中央区の浜松科学館で27日、小学生向けのユネスコ科学教室「ラジオを作ろう」が開かれた。市内の5、6年生50人が、ラジオの製作を通じて仕組みや構造などを学んだ。 子どもたちは講師の浜松ユネスコ協会に所属する教諭、元教諭から、各部品の役割やはんだ付けの方法などについて説明を受けて組み立てていった。不慣れな作業に苦労しながら3時間ほどかけて完成させた。電源を入れて音が鳴ると、喜びの声が上がった。 浅間小6年の伊藤羽美奈さん(12)は「細かな作業が難しかったけど、ラジオから音がした時はうれしかった。机の上に置いて聞きながら勉強したい」と笑顔を見せた。 ユネスコ科学教室は毎年4月に市内に住む5、
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⚾くふうハヤテユニホーム製造は浜松・レワード 創業半世紀「初のプロ用」 技術結集し挑戦を後押し
プロ野球での66年ぶりの球団増設に伴い誕生した「くふうハヤテベンチャーズ静岡」。チームの顔となるユニホームは、浜松市中央区の老舗スポーツメーカー「レワード」が製造を担った。同社がプロのユニホームを手がけるのは初。アマチュア野球のウエア市場で高い評価を受けている地元発の技術が、本県初のプロ球団の船出を後押しする。 「(プロ野球ユニホームの)ノウハウがない手探りの状況で、今できることは悔いなくできた」。こう振り返るのは同社企画部の多田敦志マネージャー。正式にオファーがあったのは昨年11月。発表までの時間的余裕がない中、デザインの打ち合わせやウエアの選定、採寸などを急ピッチで進め、選手一人一人の
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徳川家康 浜松での足跡たどる 静大・小和田名誉教授が講演
静岡大の小和田哲男名誉教授を講師に迎え、浜松の歴史を学ぶトークショー「おしえて!家康 おしえて!浜松」(静岡新聞社・静岡放送主催)が24日、浜松市中央区のアクトシティ浜松で開かれた。徳川家康が足かけ17年間を過ごした浜松での足跡をたどった。 「家康は浜松に何を遺(のこ)したか―伝承と史跡」と題し、三方ケ原の戦いの逸話をはじめ、家康にまつわる言い伝えとその信頼性をテーマに講演した。正室の築山殿が武田勝頼との内通を疑われて命を落とした築山殿事件については「家康を神君とする中で、周りに責任を押しつけるために作られた説ではないか」との見解を示し、築山殿が悪女との説を否定した。 近年、浜松城の石垣
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「海坂」俳句大会 最高賞に徳井さん(浜松市中央区)
浜松市など静岡県西部を中心に活動する俳句結社の海坂は22日、新年俳句大会を同市中央区の市福祉交流センターで開いた。特選最高賞の「天」には徳井節子さん(78)=中央区=の「追羽子や 天はきはきと緊まりをり」が選ばれた。 県内外から集まった会員90人が2句ずつ計180句を寄せ、久留米脩二主宰ら主要同人11人が選句した。徳井さんの句は正月に行う羽根つきの情景の独創的な表現方法が評価された。 同団体が発行する月刊俳誌「海坂」は創刊79年目を迎え、2024年1月号で通巻934号を数える。同誌に投句するなどの貢献をした会員に対し、23年度の年間賞の授与も行った。受賞者は次の通り。 功労賞 徳井伸行
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伝統の「雄踏歌舞伎」地元小中生が熱演 浜松・中央区で定期公演 観客500人魅了
浜松市中央区雄踏町や近隣の住民有志でつくる雄踏歌舞伎保存会「万人講」の定期公演(静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、同区の市雄踏文化センターで開かれた。100年以上の歴史を誇る郷土芸能。会員や地元小中学生が熱演を繰り広げ、会場に詰めかけた観客約500人を魅了した。 定番の「寿式三番叟(さんばそう)」や、明智光秀がモデルの武智光秀とその一族の悲劇を描いた「絵本太功記十段目 尼ケ崎閑居の場」など3演目を上演した。絵本太功記には小中学生8人が出演し、子どもたちの迫真の演技に、おひねりが盛んに飛び交った。 主役の武智光秀役を演じた雄踏中2年の立石崇真さん(14)は「無事終えられてほっとしている
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もうすぐ浜名湖花博! ボランティアが来場者対応学ぶ 浜松で研修
浜松市で今春開幕する「浜名湖花博2024」浜名湖ガーデンパーク会場(中央区)で活動するボランティアを対象とした第1回研修会が18日、同区の県浜松総合庁舎で開かれた。約50人が当日の活動内容などを確認した。 全国から350人が集まった。閉幕までの58日間、案内所運営やイベント補助、植物の維持管理を担う。研修会では、日程や活動時の留意点などの説明を受け、本番を想定したロールプレーイングに挑戦。体調不良を訴えたり、道案内を求めたりする来場者への対応練習に取り組んだ。着用するユニホームのデザイン発表もあった。 同様の研修は28日までに全8回開催し、開幕直前に第2回研修会を現地で実施する。 20
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「発想転換し能動的に」 浜松・中郡中1、2年生に生き方講座 ブルーレヴズ山谷社長
ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの山谷拓志社長を招いた「生き方講座」が15日、浜松市立中郡中(中央区)で開かれた。キャリア教育の一環で、1、2年生約300人を前に山谷社長が自身の経験を踏まえてモチベーションの高め方などを伝えた。 アメリカンフットボールの選手として大学、社会人で活躍し、ブルーレヴズをはじめさまざまなプロスポーツチームの経営に携わった山谷社長は、先行きが不透明で不確定な状況の中で必要なこととして「自ら考えて行動する」「環境の変化に柔軟に対応する」ことを挙げた。その上で「他人や環境はコントロールできないが、自分の思考、行動は変えられる。発想を転換して能動的に動くことが大
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ヤマハ選手から野球学ぶ 浜松市中央区で教室 中学生48人が汗
浜松市中央区の浜松球場で7日、ヤマハ野球部による中学生向けの野球教室が開かれた。市トップアスリート連携事業の一環。同市内の中学校の野球部やクラブチームの48人が、社会人野球の第一線で活躍する選手たちから基本動作や技術を学んだ。 バッテリーの練習に特化し、各チームの投手と捕手が参加。グループごとに送球や投球、守備練習などに取り組んだ。送球練習では、ヤマハ野球部の選手が手本を示した上で、投げる方向に足を真っすぐ踏み出す、低い姿勢を意識するなどのアドバイスを送った。投球練習では、フォームを撮影しながら修正点を助言した。 細江中の主将坂田憲信さん(14)は「レベルの高い選手から指導を受けられて勉
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石川県の地震受け部隊派遣 静岡県警、救助活動などに従事
1日に石川県で震度7を観測した地震を受け、静岡県警は同日夜、広域緊急援助隊警備部隊を被災地へと派遣した。石川県公安委員会からの要請に基づく対応で、要救助者の救出・救助、行方不明者の捜索活動などに従事する。 同部隊は小池伸明大隊長以下、指定された警察官65人で編成。午後10時ごろ、浜松市浜名区の新東名高速道浜松サービスエリア(SA)で出発式を行い、高橋誠警備部長が「被災地では住民の方々が不安の中で過ごしている。静岡県警の代表として活動してほしい」と訓示した。 隊員らは十数台の車両に乗り込み、現地へ向かった。同部隊は2日未明に到着し、被災状況を確認しながら任務に当たる予定。
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一足早く「ちびっこカウントダウン」 浜名湖パルパルで新年お祝い
浜松市西区の浜名湖パルパルで31日、家族向けイベント「12時間はやい!ちびっこカウントダウン2024」が開かれた。正午を迎えると来園者がジェット風船を飛ばし、一足早く新年の到来を祝った。 会場には親子連れなど約千人が集まった。小学生以下の子どもに風船を配り、同園のキャラクター「パレオ」「パーラ」らのカウントダウンに合わせて約700個を一斉に空へと飛ばした。 家族旅行で訪れたという東京都の黒川美優紀さん(8)は「風船が思ったより高く飛んで驚いた。来年も楽しい年になると思う。逆上がりができるようになりたい」と笑顔を見せた。 1年の感謝を込めて20年近く続けている恒例イベント。同園は2024
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バスケB1・三遠20勝 首位快走 信州に96―55
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)は24日、第14節12試合を浜松アリーナなどで行った。中地区の三遠は年内最後のホームゲームで同地区の信州を96―55の大差で破った。通算成績は20勝4敗とした。 ▽1部 三遠 20勝4敗 96(31―10 25―13 16―12 24―20)55 信州 4勝20敗 SR渋谷 11勝13敗 82―68 富山 3勝21敗 三河 16勝8敗 83―78 広島 11勝13敗 北海道 6勝18敗 77―64 京都 7勝17敗 佐賀 13勝11敗 102―63 横浜BC 10勝14敗 秋田 12勝12敗 88―72 茨城 1勝23敗 島根 14勝10敗
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憧れのプロとサッカー「楽しい」 J磐田の選手ら講師 浜松で小学生向け教室
現役、元Jリーガーによるサッカー教室「未来のヒーローズサッカーフェスティバル」(実行委員会主催)が23日、浜松市北区のはままつフルーツパーク時之栖で開かれた。近隣の小学生100人がトレーニングやミニゲームを通じてトッププロの技術を体感した。 ジュビロ磐田の山田大記選手、鈴木雄斗選手、金子翔太選手、植村洋斗選手、清水エスパルスの元選手伊藤優津樹さん、藤枝MYFCなどでプレーした谷沢達也さんが講師を務めた。児童は6人から指導を受けてパスやドリブル、シュート練習などに取り組んだ。デモンストレーションでは、シュートを間近で見学。力強いキックでゴールを決めると、児童や見守った保護者から歓声が上がった
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現代的演出で幽玄世界 野村萬斎さん監修 浜松でアクトシティ能・狂言
「アクトシティ能・狂言」(浜松市、市文化振興財団、静岡新聞社・静岡放送主催)が17日、同市中区のアクトシティ浜松で開かれた。狂言師野村萬斎さんが監修する2演目を披露。洗練された身体表現に現代の演出技術を取り入れた新しい形の伝統芸能が、約1500人の観衆を幽玄の世界へといざなった。 狂言「首引」、能「紅葉狩(もみじがり)」を上演した。姫鬼に人間の“お食い初め”をさせようとする親鬼をコミカルに表現した首引では、シテ(主役)の親鬼を萬斎さん、姫鬼は長男裕基さんが演じた。2人のユーモラスな掛け合いが会場の笑いを誘った。 平安時代中期の武将平維茂と女性に扮(ふん)した鬼との
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アマチュア王者目指し熱戦 SBS杯静岡県ボウリング大会 山下さん、弦間さん初優勝
「SBS杯争奪県ボウリング選手権大会」(静岡新聞社・静岡放送主催)が10日、浜松市東区の浜松毎日ボウルで開かれた。幅広い年代の男女212人が出場し、男子は山下秀人さん(浜松毎日ボウル)、女子は弦間智奈津さん(暖香園ボウル)がそれぞれ初優勝を果たした。 県ボウリング場協会加盟の19センターで行われた予選会の通過者が顔をそろえた。予選6ゲーム、準決勝3ゲームを行い、男子は上位10人、女子は上位7人が決勝トーナメントに進出。1ゲームマッチで勝敗を決した。県内ナンバーワンアマチュアボウラーの座を懸け、熱戦を繰り広げた。決勝の様子は25日深夜にSBSテレビで放映する。 主な結果は次の通り。 【男
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家康と戦い討ち死に 大河で注目高まる お田鶴の方 観音像開帳 住民ら遺徳しのぶ 浜松市中区元浜町
浜松城の前身の引間城で討ち死にしたとされる「お田鶴の方(椿姫)」をまつる浜松市中区元浜町の椿姫観音堂で19日、例大祭が開かれた。年に一度のお堂の開帳が行われ、椿姫観音像がお目見えした。 今川家の重臣だった引間城主・飯尾(いのお)豊前守(ぶぜんのかみ)連龍の妻で、徳川家康との戦いで命を落としたお田鶴の遺徳をしのぼうと、元浜町自治会と椿姫観音堂保存会が毎年開催している。追善供養では連龍の菩提(ぼだい)寺である東漸寺(同市中区)の竹内正祥住職がお経を上げ、地元住民ら約70人が手を合わせた。 保存会によると、大河ドラマ「どうする家康」をきっかけに椿姫観音堂の注目度が高まっていて、全国各地から参
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記者コラム「清流」 記憶に残る日
初めてプロ野球の試合を観戦した日のことを今でも覚えている。当時5歳。家族に連れられて訪れたドーム球場の大きさ、間近で見たスター選手のオーラ、試合中に電光掲示板に映し出されたこと…全てが良い思い出で、スポーツ観戦にはまるきっかけになった。 先日、三遠ネオフェニックスの試合を観戦した。バスケにはほぼ触れたことがない。自分でも楽しめるのか。不安はすぐ吹き飛んだ。試合のスピード感や迫力にすっかり魅了された。加えてこの日はネオフェニックスが浜松で2季ぶりに勝利を挙げた日。終了のブザーが鳴った時の盛り上がりが鮮明に残っている。 会場では小さい子ども連れの姿も見かけた。躍動する選手の姿は
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子ども服回収の輪 広がれ 浜松視覚特支児童が瑞穂小で訴え
静岡県立浜松視覚特別支援学校(浜松市中区)小学部の児童らが9日、近隣の市立瑞穂小を訪れ、小学部を中心に全校で取り組む子ども向け衣類の募集運動をアピールした。両校の児童が持続可能な開発目標(SDGs)の活動を紹介し合う合同学習会で、6年生約130人に協力を求めた。 浜松視覚特別支援学校の児童らは今年5月から、着なくなった子ども服やベビー服を集め、ユニクロを通じて海外の難民キャンプへ送る活動に参加している。現在までに300着以上を回収し、さらに協力の輪を広げようと校外での広報を行う同校に、瑞穂小が応じて学習会が開かれた。 代表児童が難民の過酷な生活環境を紹介。体を守る最低限の服さえ持っていな
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全校児童練習重ね 音楽祭 子ども育み150年 節目お祝い 浜松市東区・蒲小
浜松市東区の市立蒲小でこのほど、開校150周年記念の音楽会が開かれた。全校児童1033人による心のこもった歌、演奏で節目を祝った。 学年ごと2~3クラスずつに分かれて合奏唱や合奏を披露し、1カ月ほど前から練習を重ねてきた成果を発表した。学年全員での合唱では息の合った歌声を響かせ、見学した他学年の児童が拍手を送った。保護者向けの発表も行われた。 同校は1873(明治6)年、前身の下堀学校として創立。蒲尋常高等小、蒲国民学校と名称を変え、1947(昭和22)年に現在の校名となった。主な卒業生は、北脇保之元浜松市長、元ソフトボール日本代表の渥美万奈さんら。 150周年の記念式典も同日あり、住
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11カ国若手、美声高らか 浜松で国際オペラコンクール 6年ぶり開催
「第9回静岡国際オペラコンクール」(静岡県、実行委など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、浜松市中区のアクトシティ浜松で開幕した。国内外でマウント・フジ・オペラの愛称で知られる若手オペラ歌手の登竜門。11月5日の本選を目指し、3日間にわたって日本や韓国、中国など11カ国の計51人が1次予選に挑む。 今大会は新型コロナウイルス禍を挟んで6年ぶりの開催で、出場資格を従来の33歳から36歳に拡大した。1次予選はピアノ伴奏でアリア2曲を歌う。初日は23人が審査に臨み、美声を響かせた。富士市出身の伊藤尚人さん(26)が13番目に登場し、ドニゼッティの「酷で不吉な苛立ちが」を情感豊かに歌い上げ、
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生徒開発商品をPR 浜松大平台高生が販売実習
浜松大平台高(浜松市西区)国際情報ビジネス系列の生徒が28日、中区の遠鉄百貨店で販売実習に取り組んだ。地元企業の協力で接客やビジネスマナーを実践的に学んだ。 菓子メーカーのたこ満と山田屋製菓舗が、生徒と湖西市産バナナを使って開発したケーキや、デニッシュなどを販売した。3年生7人が店頭で商品をPRした。 実習は高校生に地元企業を知ってもらおうと企画し、今回で6年目。内山愛月さん(18)は「学んだマナーを就職先で生かしたい」と話した。 販売実習は29日も行う。午後3時まで。商品が売り切れ次第終了する。 (浜松総局・仲瀬駿介)
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手作りカフェでおもてなし 地域住民らと交流深める 浜松市中区・八幡中
浜松市中区の八幡中でこのほど、発達支援学級の生徒が喫茶店の企画運営に取り組む「小鳩カフェ」が開かれた。1~3年生43人が接客などを通じ、保護者や地域住民らとの交流を深めた。 生徒は4グループに分かれて「レトロ」や「祭り」など思い思いのコンセプトのカフェを企画した。店名は生徒たちで決定し、店内の飾り付けなどの準備も担ったほか、1カ月かけて接客の練習も重ねてきた。この日は飲み物と菓子を提供して会計も行い、訪れた保護者らは生徒が一生懸命活動する姿に笑顔を見せた。 社会的自立に向けた取り組みの一つとして、学校公開日に合わせて毎年実施している。3年の東樹春花さん(14)は「大勢の地域の皆さんに来て
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三遠ネオフェニックス 2季ぶり浜松で勝利 群馬に93―68 Bリーグ
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)は21日、第3節12試合を浜松アリーナなどで行った。中地区の三遠は東地区の群馬に93―68で快勝し、ホーム・浜松での開幕戦を白星で飾った。通算成績は4勝1敗とした。 ワールドカップ(W杯)日本代表の河村を擁する横浜BCは今季のホーム初戦で昨季王者の琉球を89-66で破り、3勝2敗とした。15日の試合まで3戦連続30得点以上をマークしていた河村は、17得点、5アシストだった。琉球は今季初黒星で4勝1敗。西地区の名古屋Dは信州を72-64で、大阪は茨城を100-83で下し、ともに開幕5連勝。 攻撃的守備で主導権 最後まで攻守につけいる隙を与えなかった
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2部優勝へ決意 女子バレー・ブレス浜松 新シーズン向け壮行会
浜松市を拠点にするバレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松は20日夜、開幕が目前に迫った2023~24年シーズンに向けた壮行会を同市中区のホテルで開いた。選手や監督らがパートナー企業、関係団体などの出席者約170人を前に、目標とするリーグ初優勝へ決意を新たにした。 5月に新チームが始動し、新たに5選手を加えた13人でシーズンに臨む。「圧倒的勝利でV2優勝」を掲げ、来年新設される国内リーグ最高カテゴリー「SVリーグ」入りを目指す。浜田義弘監督はチームへの手応えを口にし「順調な準備ができているのでリーグ戦が楽しみ。声援を力に変えて優勝を目指したい」と力を込めた。 開幕戦は28日、兵庫県たつの
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「人一倍の努力で夢追って」 選手時代経験交え語る ブルーレヴズスタッフ藤井さん 浜名小で職業講話
浜松市浜北区の浜名小でこのほど、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズの育成・普及担当スタッフ藤井達也さん(32)を招いた職業講話が行われた。総合的な学習の時間で、藤井さんは6年生約40人に経験談を交えて夢のかなえ方などを語りかけた。 2013年から17年までヤマハ発動機ジュビロ(現静岡ブルーレヴズ)でプレーし、現在は県中学生選抜の監督も務める藤井さんは、大学時代に教師になるか競技を続けるか迷っていた際、高校時代の恩師の一言で競技を継続することを決意したと述懐した。「夢をかなえるには人と同じことをしても駄目。人一倍努力し、前向きに取り組めるよう考え方も改めた」と振り返り、児童に「考え方を
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静岡人インタビュー「この人」 佐久間駅伝舞台の小説を執筆した 奈女田功さん(浜松市中区)
浜松市天竜区で長年開催され、このほど廃止が決まった「佐久間駅伝」を舞台に、中年ランナーの苦悩や友情を描いた小説「RUNNER―おっさんたちの駅伝―」を執筆した。年度内に出版予定。37年間、教員として勤務し、竜禅寺小(同市中区)や佐久間小(同市天竜区)などで校長を歴任した。67歳。 ―作品への思いは。 「生まれ故郷の一大イベントを大勢の方に知ってほしいと思って執筆した。登場人物が挫折や不幸を乗り越え、たすきをつなぐ熱い物語。走っている場面は特に魂を込めて書いた。ランナーをはじめ、大会に携わる全ての人々の情熱に触れられる」 ―佐久間駅伝をテーマにした理由は。 「佐久間といえば駅伝。地域が
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小学生らがサツマイモ掘り 「大きく育ってうれしい」 浜松・南区
浜松市南区の芳川北小の2年生が2日、地域の畑でサツマイモ掘りに取り組んだ。児童約90人が地域住民らと大きく実った秋の味覚の収穫作業に励んだ。 荒廃農地の利活用に取り組む「恩地町環境みどり会」が6月に苗を植えた。子どもたちは名前が書かれた札の立つ畝の前に並び、軍手をはめた両手で丁寧に掘り起こした。持参した袋はいっぱいになり、満足そうな表情を浮かべた。収穫したイモは各家庭に持ち帰るという。 子どもたちの食農体験学習の一環として、同会がJAとぴあ浜松と協力して実施している。平野歩莉さん(8)は「持つのが大変なくらい大きく育ってうれしい。食べるのが楽しみ」と笑みを浮かべた。
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ペットとアウトドア楽しむ 浜松で屋外イベント 10月1日まで開催
ペットと一緒にアウトドアを楽しむ国内最大規模のイベント「アニマルピックフェスタin浜名湖」(日本アニマルピック委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が30日、浜松市西区の浜名湖ガーデンパークで開幕した。ペット向けの人気アクティビティー体験やアウトドア用品の販売など多彩な催しが行われ、静岡県内外のペット愛好者でにぎわっている。10月1日まで。 バランスボールを使って愛犬の筋力や柔軟性を高めるドッグフィットネスや、水上のボードに愛犬と一緒に乗るドッグサップの体験会が行われた。ペット用品メーカーも出店し、フードや洋服、健康器具などを販売した。プロカメラマンによる撮影会、マッサージのブースも設けて
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商店街は熱狂リング 観客と一体 夜市プロレス 浜松市中区
浜松市中区の砂山銀座・サザンクロス商店会(鈴木勝彦会長)は23日、「サザンクロス夜市&プロレスリングFLASH‼」を同区のサザンクロス商店街で開いた。商店街とプロレスという一風変わった催しを一目見ようと、多くの近隣住民らが訪れた。 同市内を拠点とする地域密着型プロレス団体「プロレスリングFLASH‼」が協力し、看板選手の柴山貴哉選手、同市出身のBBB(トリプルビー)選手らが出場。商店街のど真ん中に設けられたリング上で激しいぶつかり合いや、コミカルな動きを繰り広げて観衆を沸かせた。 小学生向けのプロレス体験会では子どもたちがレスラーと一緒にリングに上がったほか、市民有志による盆踊りやチアリ
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「おっさんたち」の駅伝 小説に 「佐久間の伝統 廃止後も残したい」 浜松の奈女田さん執筆
浜松市天竜区出身の元教諭奈女田[なめた]功さん(67)=同市中区=が、地元の佐久間駅伝を舞台に執筆した小説「RUNNER(ランナー)―おっさんたちの駅伝―」を出版する。50年以上の歴史を誇る恒例行事は来年以降の廃止が決定。「本を通じて郷土の伝統を将来に伝えられれば」と話す。 同作は病気や両親の離婚、同僚の死などを経験し、それぞれ苦悩を抱えた6人のランナーと、学生ランナーとして将来を嘱望されながら、けがで挫折した監督が佐久間駅伝に挑む物語。区間ごとに選手が過去と向き合う内容で、奈女田さん自身も大会に参加していて、ランナー目線の臨場感あふれる描写が見どころの一つ。 奈女田さんにとって佐久間駅伝は
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40キロ超ジャンボカボチャ収穫 「みんなに見てほしい」 浜松・花川小
浜松市中区の花川小の3、4年生13人が11日、同校の畑で栽培したジャンボカボチャの収穫を行った。40キロ超に育ったカボチャに満足げな表情を浮かべて作業に取り組んだ。 5月に種を植え、近所に住む園芸家天野和幸さん(83)の指導を受けながら児童が水やりを行うなど、大切に面倒を見てきた。7、8月の猛暑で生育が進みにくかったが、収穫した4株のうち1株は直径60センチ、重さ約40キロにまで成長した。 児童はカボチャを観察したり、たたいて感触を確かめたりしていた。今月中は校内に展示する予定。3年の清水亜錬君(9)は「こんなに大きくなるなんて。自分たちで育てたカボチャを学校のみんなに見てほしい」と笑顔
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静岡県ユースU-12サッカー大会 浜松地区で開会式
「NTT西日本グループカップ県ユースU-12(12歳以下)サッカー大会」(県サッカー協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の浜松地区の開会式が9日、浜松市南区の遠州灘海浜公園球技場で行われた。浜松、湖西両市の67チームが10月7日から約1カ月間、県大会の出場権を懸けて熱戦を繰り広げる。 8グループに分かれて1次予選リーグを行い、上位3チームとシードの7チームが決勝リーグを戦う。リーグ1、2位に加え、今大会は浜松地区の出場枠が1増えたため、各組の3位によるトーナメントを勝ち抜いた2チームも県大会に進出する。 開会式では可美サッカースポーツ少年団のキャプテン佐野煌太君(11)が「仲間と夢の舞台
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来春開催の「花博2024」へ オリジナルラッピングバス運行 遠州鉄道、31日から
浜松市西区のはままつフラワーパークと浜名湖ガーデンパークで来春開催される「浜名湖花博2024」に向け、遠州鉄道(同市中区)は31日から、花博をPRするラッピングバスの運行を開始する。浜名湖花博20周年事業として開催される一大イベントの機運醸成へとつなげる。 浜名湖を連想させる水色を基調とし、サクラやチューリップ、バラといった開催時期に見頃を迎える花をちりばめている。運行開始に先駆けて30日、同社の浜松西営業所(西区)でお披露目され、はままつフラワーパークの「ふらまる」、市マスコットキャラクターの「出世大名家康くん」も駆け付けた。 運行期間は来年6月16日まで。主催する浜名湖花博20周年記
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津毛利神社「豊栄の舞」奉納へ 10月例大祭 晴れ舞台向け準備 浜松
浜松市南区の津毛利神社で10月7、8の両日、例大祭が執り行われ、4年ぶりに地元小学生が「豊栄の舞」を奉納する。今年は中学生も参加し、例年以上の規模になるという。子どもたちは本番に向け、熱のこもった練習を続けている。 1年の五穀豊穣(ほうじょう)への感謝を込めて行われる豊栄の舞。同神社では、神社の新築に合わせて1990年に始まった。例年小学5年生に参加を募っているが、コロナ禍で過去3年間実施できなかったため、今年は中学生も受け入れた。10月1日まで練習会を開き、舞を仕上げていく。 同神社でこのほど、本番衣装の着付け講習会が開かれ、舞指導を行う神職の若松洋子さんが白衣や緋袴、かんざしの着け方
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浜松でジオラマグランプリ 国内外モデラーの作品集結 27日まで
国内外のプロモデラーや愛好家のジオラマ作品が一堂に集結する「浜松ジオラマグランプリ」(NPO法人はままつ未来会議主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が24日、浜松市中区のザザシティ浜松西館で始まった。1次審査を通過した43点の中から、一般来場者らによる投票でグランプリを決定する。27日まで。 昭和の民家や人々の暮らしなど懐かしい風景を再現した作品、「親を亡くした少女とサーカス団の出会い」とのテーマで創作したファンタジー色の強い作品など、細部までこだわり、卓越した技術の光るジオラマが並ぶ。同市出身の情景作家山田卓司さん(63)ら4人が審査し、一般投票と合わせて入賞作を決める。 初出展という県内
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元気に響け「老人パワー」 平均年齢77歳の男声合唱団 26日浜松市中区で演奏会
浜松市を拠点とする平均年齢77歳の男声合唱団オーロラは26日、創立21周年記念演奏会を同市中区のアクトシティ浜松で開催する。本番に向け、団員らが練習に励んでいる。 同団は2002年、川島順三前会長が歌好きの仲間と結成。現在44人が所属し、市内の演奏会などに出演している。記念演奏会は創立10周年と15周年に開催し、20周年の昨年も予定していたが、新型コロナウイルスの影響で1年延期した。 当日は21年間の歩みや世代の曲などのテーマごとに、演奏旅行のヨーロッパで歌った「森へ行きましょう」や、中島みゆきの「地上の星」など19曲を披露する。同市出身で、本紙窓辺を執筆中の歌手ERIKOさんも出演し
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マンホール「ドイツ蓋」撤去 国内で唯一現存、浜松市保管へ 設置は大正から昭和初期
浜松市中区に設置されている「ドイツ蓋(ぶた)」と呼ばれるマンホールのふたがこのほど、周辺の道路工事に伴い撤去された。正確な年数は不明だが、大正から昭和初期ごろに設置されたとみられるという。ドイツ由来の、国内ではこの場所にのみ現存していた貴重品で、当面は下水道工事課で保管する。 直径65センチメートルで、放射状の模様と二つのひし形を組み合わせたような模様、ボルトで留める部分が2カ所あるのが特徴。中心は旧浜松市の市章とみられるマークも確認できる。市によると、戦後まで下水管用として使用され、数十年前に新たな下水管が整備されて以降、使われなくなったという。 長年ドイツ蓋を観察している、マンホー
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モンゴルの恩人 26年ぶり再会へ 吉川さん(袋井) 遭難時救われた感謝伝えたい 写真手がかり、思い結実
袋井市の会社員吉川弘行さん(68)が15日、26年前にモンゴルで遭難した際に助けてくれた現地住民との再会を果たす。名前さえ判然とせず、手がかりは写真のみ。手を差し伸べてくれた命の恩人に会ってお礼が言いたい-。吉川さんの一念は国境を越え、2人の縁を再び結び付けた。 「内心もう会えないかもって思ってた。(再会は)奇跡だよなあ」。1枚の写真を眺め、感慨深げに語る。写っている人物は異国の地で吉川さんを救ったオトゴンジャルガルさん(52)とその家族。再会が決まってから日に日に思いが増している。「当時のことや近況、話したいことがたくさんある。何だかそわそわする」と笑う。 1997年7月、吉川さんは
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遊びで親子と触れ合い 幼児教育・保育専攻生が準備 浜松学院大で交流会
浜松学院大(浜松市中区)は8日、親子を招いた交流会「親子ひろば」を同大で開いた。保育士、幼稚園教諭を目指す学生がレクリエーションを用意し、子どもたちと触れ合った。 市内に住む1歳以上の未就学児と保護者6組が参加。幼児教育・保育専攻の学生が作った、絵本を題材とした劇「パネルシアター」を披露したり、手遊びを行ったりした。洗濯のりや泡状のハンドソープなどを使って泡スライム作りにも挑戦し、参加者と一緒に楽しんだ。 学生が親子と接する機会を提供しようと初めて開催した。3年の藤田帆乃加さん(20)は「念入りに準備したので、喜んでもらえたと思う。学んだことを保育の現場でも生かしたい」と話した。 同大
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茶況(8月4日)農園で紅茶作り体験 袋井
袋井市の西村農園はこのほど、紅茶作りのワークショップを同農園で開いた。家庭でもできる紅茶の作り方を学んだ。 自園栽培のやぶきたやさやまかおりなどの二茶を使用。揉捻(じゅうねん)、発酵、乾燥といった一連の工程を体験した。希望者は茶園に入り、摘採作業にも挑戦した。完成した紅茶は飲み比べを行い、作り手ごとの味の違いを確認した。 茶を手作りできることを広く知ってもらおうと、客からの依頼を受けて不定期に開催している。(仲瀬駿介) 鹿児島四茶が上場 静岡茶市場 静岡茶市場に鹿児島県本土物四茶が上場した。頴娃のさえみどりとゆたかみどりを中心に、約5千キロが入荷した。値動きは堅調で、500から400
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家族連れ 光の仕組み楽しく学ぶ 浜松科学館で特別展
浜松科学館(浜松市中区)で9月3日まで、夏の特別展「これって光?キラッとライトな10の実験」が開かれている。身近な道具や体験を通じて光の仕組みを楽しく学ぶことができ、小中学生や家族連れなどが訪れている。 カメラやメガネなど、光を利用した道具を「鏡」「レンズ」「色」に分類。鏡と光を使って模様を描いたり、3色のピースを組み合わせてドット絵を作ったり、光の性質が学べる計10テーマの実験を用意。目を輝かせて挑戦する親子の姿が見られた。各エリアの最後に、科学的に工夫して写真を撮影するスポットが設けられ、写真コンテストも開催している。入場料300円、未就学児は無料。 プラネタリウム100周年を記念したパ
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家族連れ 光の仕組み楽しく学ぶ 浜松科学館で特別展
浜松科学館(浜松市中区)で9月3日まで、夏の特別展「これって光?キラッとライトな10の実験」が開かれている。身近な道具や体験を通じて光の仕組みを楽しく学ぶことができ、小中学生や家族連れなどが訪れている。 カメラやメガネなど、光を利用した道具を「鏡」「レンズ」 「色」に分類。鏡と光を使って模様を描いたり、3色のピースを組み合わせてドット絵を作ったり、光の性質が学べる計10テーマの実験を用意。目を輝かせて挑戦する親子の姿が見られた。各エリアの最後に、科学的に工夫して写真を撮影するスポットが設けられ、写真コンテストも開催している。入場料300円、未就学児は無料。 プラネタリウム100周年を記念し
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夜空照らす多彩な演出 ふくろい遠州の花火 最高峰の技術で魅了
袋井市が誇る夏の風物詩「全国花火名人選抜競技大会ふくろい遠州の花火」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が29日、同市の原野谷川親水公園で開かれた。多彩な演出の花火が次々と大輪を咲かせ、夏の夜空を照らし出した。 今年はプログラムを一新。競技コンクールを前面に打ち出した。日本煙火芸術協会から選抜された10人の花火名人が8号玉2発とスターマインを打ち上げ、最高峰の技術で観衆を魅了した。花火とオペラ、講談の異色の共演もあり、最後は「日本一ジャンボワイドスターマイン」の数千発の花火で豪快に締めくくった。 コロナ禍で4年ぶりの開催となった今大会。会場には復活を待ちわびた県内外のファンらが詰めか
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茶況(7月28日)社福法人 アイス商品化 袋井産ほうじ茶使用
袋井市の社会福祉法人デンマーク牧場福祉会は、同市産ほうじ茶を使った「ほうじ茶アイスクリーム」を商品化した。運営するデンマーク牧場や市役所の売店で取り扱っているほか、インターネット通販での販売も行っている。 同法人の農福連携事業の一環で、地元の笠原地区の生産者2軒から仕入れた茶葉を使用。食べやすさにこだわり、ほうじ茶の香ばしさとミルクの濃厚な味わいとのバランスに試行錯誤を重ねたという。今後、和菓子店での販売やふるさと納税の返礼品への登録も予定している。 販売開始に伴い、市役所でこのほど、試食会が開かれた。150食分を来庁者や市職員に振る舞い、アイスをPRした。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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「ふくろい遠州の花火」初ライブ配信も 29日、4年ぶり開催 準備入念
静岡県を代表する夏の風物詩「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が29日、袋井市の原野谷川親水公園で4年ぶりに開催される。地元住民、事業者にとって待望の復活となる一方、安全対策などの課題も多い。本番当日に向け、入念な準備に努め、広報活動にも力を入れている。 「(中止の)3年間は物足りなかった。この時を待ちわびていたので血が騒ぐね」。そう笑うのは初回から会場に足を運んでいるという市川二二生さん(75)=同市=。全国百以上の花火大会を見て歩くほどのファンだが、ふくろい遠州の花火は「日本でも指折り」と語る。市川さんのように再開を待ちわびていた
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藻を使って「グリーン給食」 袋井の小中などで提供 将来の食料危機 貴重なタンパク源 環境問題 考える
川や海などで見られる藻、その味は-。袋井市の小中学校などで、藻を使った「グリーン給食」が提供された。日本で初めてという一風変わった試みは藻類の培養・研究に取り組むイービス藻類産業研究所(宮城県石巻市)の協力で実現した。“未来の栄養食”とも言われる藻類。市の担当者は「身近な給食に取り入れることで、子どもたちに食の問題に対する関心を持ってほしい」と期待する。 「これから藻を食べる時代がきっと来る。今日の給食は歴史の第一歩」。袋井南小の給食の時間、卒業生の寺井良治社長が語り掛けた。献立はご飯、黒はんぺんの揚げ物、大根の香りあえなど。一見普通のメニューだが、揚げ物の衣に藻
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8月、袋井で学生設計、製作フォーミュラカー日本大会 EVクラス連覇へ決意
学生が設計、製作したフォーミュラカーの性能などを競う「学生フォーミュラ日本大会2023」が8月28日から、袋井市の小笠山総合運動公園で開催される。出場する静岡理工科大(同市)フォーミュラプロジェクトの壮行会が24日、市役所で開かれ、前回優勝を果たした電気自動車(EV)クラスの連覇へ、決意を新たにした。 未来のエンジニアの育成を目的とした大会で、21回目。国内外から68チームが出場し、EVとガソリンエンジン車の2クラスに分かれて静的審査、動的審査で採点する。同大は「手足のように操れる車」をマシンコンセプトに、低重心、高い操舵(そうだ)性能、軽快な加速性能を実現。今大会は両クラスの合計点を競う
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段ボールアート 袋井高生が大作 ミツバチをモチーフ 市子ども施設
袋井高(袋井市)の美術部が、市の子ども支援室「ぬっく」のエントランスに段ボールアートを展示した。かわいらしい作品が、相談に訪れた市民を出迎えている。 タイトルは「はにかむ」。ミツバチをモチーフとした高さ2メートル、幅5メートルの大作で、リアリティーとかわいらしさのバランスに苦労したという。施設職員から「エントランスが明るい雰囲気になる作品を」との依頼を受け、構想から2カ月かけて制作した。 同施設でこのほど、部員11人が作品の仕上げと設置作業に取り組んだ。プロジェクトリーダーを務めた副部長の小林史弥さん(16)は「自分たちが想像している以上の作品に仕上がった。喜んでもらえたらうれしい」と話した
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茶況(7月21日)茶文化テーマに袋井で連続講座 22日から
袋井市の松下コレクションを活かす会は22日午後1時半から、世界の茶文化をテーマとした連続講座「ティーロード 茶は世界をつなぐ和の心」を同市浅名のメロープラザで開催する。 茶文化の振興を目的に開催していて、今年で6回目。茶の起源の研究などに取り組む元愛知大教授で、同会顧問の松下智氏が講師を務める。東南アジアやヨーロッパの喫茶風俗をはじめ、世界の喫茶具、茶が広がったルートを解説する。煎茶や紅茶、ほうじ茶などの同市産茶の試飲もある。 講座は1月20日までの全6回で、申し込み不要。途中参加も受け付ける。資料代で毎回500円が必要。 問い合わせは同会事務局<電090(6595)7089>へ。
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⚾藤井(袋井)が逆転サヨナラ弾 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(磐田第1試合) 駿河総合 010010001―3 100000004x―5 袋井 ▽本塁打 藤井(袋) ▽三塁打 矢野(袋)▽二塁打 池田(駿)西尾、矢野(袋)▽暴投 出井2(駿) ▽試合時間 2時間13分 【評】袋井は逆転サヨナラ本塁打で駿河総合との接戦を制した。 袋井は2点を追う九回二死一、二塁、矢野の適時二塁打で1点差に迫ると、続く二、三塁の好機で藤井が初球を左翼スタンドに運び、勝負を決した。投げては左腕矢野が粘りの投球で3失点完投。 駿河総合は終盤まで試合を優位に運んだが、最後に力尽きた。 9回二死 公式戦初の一発 劇的な結末が待っていた。九回裏二死。1点差
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茶況(7月14日)袋井産茶葉100%使用 ほうじ茶飲料開発 茶振協
袋井茶振興協議会はこのほど、袋井市産茶葉を100%使用したペットボトル飲料「東海道どまん中ほうじ茶」を開発した。市役所の売店や観光案内所、市内ファーマーズマーケットなどで販売している。 袋井茶の需要拡大などを目的に昨年度から始まった「特色ある新しいふくろい茶研究事業」の一環。炭火とガスで焙煎(ばいせん)した茶葉をブレンドし、苦みや渋みを抑えつつ、香り豊かで爽やかな味わいに仕上げたという。本年度分は905ケースを製造した。 市役所で試飲会を開き、来庁者や市職員らの意見も開発の参考にした。ペットボトル飲料で袋井のほうじ茶の認知度を高め、将来的にはリーフ茶の商品化も検討するとしている。
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中学の部活動地域移行 情報公開や説明不可欠【西部記者コラム 風紋】
中学校の部活動のあり方を見直そうと、袋井市で「部活動地域移行推進協議会」が発足した。専門的指導者の普及を進め、将来的な地域クラブ化も見据える。ただ、実現には指導者の人材確保などの課題があり、地域の理解と協力が求められる。 協議会はPTAや学識経験者、スポーツ・文化芸術活動関係者らで構成する。初会合では、既設の部活動から休日の活動で専門的指導者を任用することを決定。指導者は教員以外とすることも確認した。各校の状況を確認した上で今後の対応を検討する。 市教委は2020年から、教員以外も部活動の指導を行える部活動指導員制度を導入し、現在ソフトボール、卓球、剣道など10団体で11人の指導員を任用
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クラウンメロンの香料開発 袋井の静岡県温室農協支所など 知名度向上へ期待
袋井市の静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所と大手香料メーカー小川香料(東京都)はこのほど、県西部特産のクラウンメロンを活用した香料を共同開発した。菓子や飲料などに使用され、同メロンのさらなる知名度の向上へとつなげる。 同支所が出荷基準を満たさないメロンを提供し、食べ頃を迎えた芳醇(ほうじゅん)な香りを再現した。最高級メロンの本物感を出すことに試行錯誤したといい、試作段階では地元生産者らの意見も取り入れた。 同支所によると、気温の上がる夏場に規格外のメロンが出やすく、大半はピューレにしていたが一部は廃棄されていた。香料の原料とすることで廃棄削減につながることも期待する。 リリース発
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規格外野菜、格安で販売 廃棄減へ生産者タッグ 森町で取り組み
生産者が協力して規格外野菜を格安で販売する取り組みが、森町谷中の遠州森鈴木農園で行われている。お値打ち価格での販売に加え、同町特産のトウモロコシの集客力を後押しに売り上げを伸ばし、廃棄される農作物の削減につなげる。 同農園の直売所には、週末限定で静岡市葵区の鈴生(すずなり)が出店している。用意したのは生産している枝豆の中で色や形がふぞろいな「規格外品」。味に問題はないものの店で販売することができず、加工用として扱ってきた。正規品の半額以下の値段で販売することで、200キロ以上売れるという。 同社は規格外品の加工に多大なコストがかかるため、廃棄処分を検討していた。話を聞いた鈴木農園の鈴木弥
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被害判定自動化へ「研究」 罹災証明書発行で導入可否判断 袋井市長
袋井市の大場規之市長は13日開かれた市議会6月定例会の一般質問で、罹災(りさい)証明書の発行事務について、被害判定を自動化する発行システムの有用性を研究していると報告した。木下正氏(緑風会)への答弁。 同市は従来、証明書の発行までに被害状況を把握し、規模に応じて調査方針を決定。被災者の申請に基づいて1件ごとに被害の認定調査を行っている。大規模災害時は人員の確保が課題で、1件ごとに異なる事務処理に対応するため職員の負担も大きいという。 被害判定を自動化するシステムを導入する自治体が全国的に増えているため、他市町の事例を参考にして導入の可否を判断する。大場市長は同様の機能に加え、災害見舞金や
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森町・極楽寺「あじさい園」 1万3千株が色とりどりに
「あじさい寺」の別名で知られる極楽寺(森町一宮)で7月2日まで、あじさい園が開園している。約1万3千株のアジサイが色とりどりの花を咲かせていて、参拝者が写真撮影や散策などを楽しんでいる。 同寺は創建された約1300年前から裏山にアジサイが群生していたと伝わる。より多くの人々に見てもらおうと、先々代の住職が50年ほど前に参道に移植した。現在はアナベル、カシワバアジサイなど50種類以上が植えられている。 同寺によると、ホンアジサイやヒメアジサイも15日ごろまでに色づきが進み、見頃のピークを迎えるという。岡田昌孝住職は「雨の日はまた違った表情が楽しめる。日本の四季を感じてほしい」と話した。
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袋井で「クラウンメロンクリームパンコンテスト」 岐阜のパン工房が最優秀
遠州地方特産のクラウンメロンのクリームを使った創作パンの味やアイデアを競う「第10回クラウンメロンクリームパンコンテスト」の最終審査会が8日、袋井市の静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所で開かれた。全国から集まった41点の中から、岐阜県恵那市のパン工房ボネロの「恋するクラウンメロン」が最優秀賞に選ばれた。 クラウンメロンの全国的な知名度のさらなる向上を目指し、パンや菓子のクリーム製造を手がける友栄食品興業(大阪市)が、同支所と協力して開催している。新型コロナウイルス感染拡大などの影響もあり、袋井市での開催は5年ぶり。 同社製クラウンメロンクリームを使用することが条件で、ベーカリーや
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記者コラム「清流」 町が誇る特産品
この時期の森町には、日の昇らない時間から長い行列ができる場所がある。特産トウモロコシ「甘々娘」を買い求める列。来訪者は県内外を問わない。前日の夜から並ぶ猛者さえいる。初夏の風物詩としてすっかり定着しているようだ。 今年も遠州森鈴木農園の初収穫を取材した。販売開始を今か今かと待つ列の中、10時間近くたってようやく購入できたという男性に話を聞いた。「どうやって食べるか今から楽しみ」。ほころんだ顔を見て少しうらやましく思った。 一方で不満に思うこともある。町のアピールが控えめなことだ。シーズンの到来をもっと大々的に発信すれば良いのに、と。全国に根強いファンがいるキラーコンテンツで、観光振興にも
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袋井のジュニア楽団 本場ウィーンで研修 「音楽は世界共通」実感 市長に活動を報告
オーストリアの首都ウィーンで音楽研修を実施した袋井月見の里ジュニアオーケストラの島野雅代代表らがこのほど、袋井市役所に大場規之市長を訪ね、活動内容などを報告した。 市月見の里学遊館を拠点に活動する同楽団は5~18歳の約60人が活動している。研修には11人が参加し、春休み期間を利用して11日間滞在。第一線で活躍する著名な演奏家から指導を受けたり、同年代のコメンスキースクール管弦楽団と演奏交流したりした。最終日にはコンサートを開催し、現地の人々に研修の成果を披露した。 島野代表は写真を交えて子どもたちの様子を紹介し、同国音楽界の巨匠クルト・シュミット氏から市長宛てに届いた手紙を手渡した。島野代表
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森町鍛治島地区で県道崩落 大雨
森町の山間部に位置する鍛治島地区では、県道大河内森線の一部区間約50メートルが崩落し、付近の鍛治島橋も通行止めになっている。 町などによると、鍛治島橋に大量の流木が引っかかり、河川の流れを阻害したことで道路が洗掘されたとみられる。崩落現場の先で暮らす約30世帯は迂回(うかい)路を利用している。橋を渡った先にも2世帯5人が住んでいるが、崩落を受けて近隣住民らが山道を徒歩で通れるようにしたため、完全な孤立には至っていないという。 橋の先にある集落で、家族3人で暮らす農家の浦上正男さん(78)は「一日も早く復旧してほしいというのが本音だが、近所の皆さんや町の対応のおかげで何とか生活できる。これ
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人気のキッチンカー集結 エコパでフェス 4日まで
静岡県内外の人気キッチンカーが一堂に集結するグルメイベント「エコパキッチンカーフェス2023」(静岡新聞社・静岡放送主催、エコパハウス共催)が3日、袋井市愛野の小笠山総合運動公園で開幕した。約40店舗が出店し、家族連れやカップルなどでにぎわっている。4日まで。 ほっこりダイニングきら(浜松市東区)の「焼津港直送漬けマグロ串カツ」や輝楽(浜松市西区)の「浜松発祥!アイスコルネット」などのご当地グルメに加え、ケバブサンド、ブラジルの豆料理フェイジョアーダといった世界各国の料理を販売するキッチンカーも並ぶ。県外の出店者では、宮城県岩沼市の牛たん利久が人気を集め、来場者が長蛇の列をつくった。 2
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プロの技術体感 三遠ネオフェニックス選手と児童交流 袋井・三川小
袋井市立三川小で1日、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスによるバスケ教室が開かれた。4年生17人が競技を楽しみながらトップアスリートと交流した。 土屋アリスター時生選手と元選手の鹿毛誠一郎アンバサダーを招き、パスやドリブル、シュートの指導を受けた。土屋選手はシュートを決めるためのポイントとして「狙いを定めること」とアドバイスを送った。児童は2人からボールを奪うゲームなどにも挑戦し、プロの技術を体感した。 地元のミニバスケットボールチームに所属している西原悠結君(9)は「大きくてシュートを打てなかった。僕もあんな選手になりたい」と目を輝かせた。 愛知県東三河と
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4市町の期成同盟会発足 太田川治水対策 加速要望へ
袋井、磐田、掛川、森の太田川流域4市町でつくる「太田川水系治水対策推進期成同盟会」が30日、発足した。関係機関に対して太田川の治水安全度を高めるための整備や計画の更新などを要望し、各自治体が実施する河川愛護や活用など関連施策についての情報交換の場としても活用する。 流域市町で床上床下浸水や護岸崩壊などの被害が相次いだ昨秋の台風15号をはじめ近年の豪雨災害の頻発化、激甚化に伴い、太田川を管理する県と流域治水の政策を進める国に治水対策事業の加速化を求める組織が必要として、発足へ調整を進めてきた。水防活動や河川改良事業の促進に取り組んだ「太田川原野谷川治水水防組合」を前身とし、流域の総合的な治水
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待ってました!!初夏の味覚 森町トウモロコシ 「甘々娘」収穫開始【動画あり】
トウモロコシの栽培が盛んな森町で24日、特産品種「甘々娘(かんかんむすめ)」の収穫が本格的に始まった。同町谷中の遠州森鈴木農園では、取れたての初夏の味覚が直売所に並び、大勢の人が買い求めた。 午前4時半ごろ、日の出とともに収穫作業を開始し、従業員が食べ頃のトウモロコシを手際よくもぎ取った。初日は1万5千本を販売。直売所には前日の午後8時から待機する人もいた。10年以上購入しているという浜松市の会社員木下英吾さん(52)は「毎年この時期を楽しみにしている。いろんな食べ方で味わいたい」と笑みを浮かべた。 抜群の甘みと粒の柔らかさが特徴で、市場に出回りにくい希少性から静岡県内外にファンが多い。
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男子モーグル杉本選手 出身地袋井で抱負 26年冬季五輪へ手応え
北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグル日本代表の杉本幸祐さん(28)=袋井市出身=が22日、市役所に大場規之市長を訪ね、2022~23年シーズンの活動を報告した。自身が集大成と位置づける26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて「良いスタートが切れた」と手応えを口にし、来季以降のさらなる飛躍を誓った。 杉本さんは昨季、2年に1度の世界選手権とワールドカップ(W杯)の計14戦に出場し、最高成績は世界選手権8位、W杯6位だった。「我慢のシーズン」を掲げ、高難度ジャンプの完成度向上などの課題と向き合いながら、目標としてきた世界ランキング8位以内を確保した。オフシーズンの現在は新たに
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家康題材の時代劇上演 劇団静岡県史 迫力の殺陣シーンも 21日、袋井・月見の里学遊館
劇団静岡県史(菊川市)は21日、徳川家康が題材の時代劇「家康の味方ケ原戦」を袋井市月見の里学遊館で公演する。主宰で脚本・演出の松尾朋虎さん(51)や団員が16日、市役所に大場規之市長を訪ね、本番に向けて意気込みを語った。 「家康の味方ケ原戦」は現在の浜松市で家康が武田軍に大敗した三方ケ原の戦いを軸に、家康の生い立ちや家臣との絆を描いた。殺陣のシーンも盛り込まれ、迫力のある内容に仕上がっているという。 家臣の一人である本多正重を演じる小川千脩さん(12)=袋井中1年=、本多忠勝役の赤堀愁さん(23)、家康のおじにあたる水野信元役の藤森美香さん(43)が見どころなどを紹介した。地元では初の舞
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静岡人インタビュー「この人」 プロジェクションマッピング企画の発案者 永井駿矢さん(袋井市)
袋井高パソコン部による、法多山尊永寺でのプロジェクションマッピングを企画立案した。プロジェクトリーダーとして部員をまとめ、約10カ月間かけて「袋井の四季」をテーマにした映像作品を完成させた。4月9日の本番には2千人以上の観覧客が訪れた。同部副部長。17歳。 -企画を終えての感想は。 「達成感と安堵(あんど)感が大きい。これだけの作品を完成できた、やり遂げたという気持ち。発案者だが、部として初挑戦だったので、本当にできるのか不安もあった。無事成功してホッとしている。最初は部員からも『できるわけない』という意見があったが、最後は全員笑顔で終えられて良かった」 -提案した理由は。 「花火大
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ふくろい花火復活「間近で楽しめる」前面 ポスター、動画でPR
袋井市で7月29日に4年ぶりに開催される「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の機運醸成に向け、実行委員会が公式ポスターとPR動画を制作した。国内有数の花火大会の盛り上げに活用する。 動画は約30秒で、過去の花火の映像とともに4年ぶりの開催をPRする内容。実行委のホームページなどで公開する。ポスターはアピールポイントの一つである「間近で楽しめる花火」を前面に押し出した。市内公共施設や商業施設、県内主要駅などに配布予定。 今大会は交流サイト(SNS)を通じた発信力強化にも努めている。実行委担当者は「ポスターや動画をはじめ、さまざまな情報
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ふくろい遠州の花火7月29日開催決定 4年ぶり、静岡県内最大級
袋井市の夏の風物詩「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が7月29日午後7時半から、同市の原野谷川親水公園で開催されることが8日までに正式に決まった。新型コロナウイルス禍を乗り越え、静岡県内最大級の花火大会が4年ぶりに復活する。 「全国から花火名人が再集結!ふくろい遠州の花火に再点火!」をテーマに、日本煙火芸術協会から選抜された10人を招いた。最高峰の競技会でも認められた技術を披露する。 過去3年間はコロナ禍で安全対策が難しいなどとして開催を見送り、代替イベントを実施してきた。今年はプログラムを見直して開催時間を30分短縮する一方、3
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女子ソフト 静岡県選抜主将 伊藤さん(袋井中)全国V報告
都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会に本県選抜として出場し、初優勝に貢献した袋井市立袋井中3年の伊藤百星さん(14)がこのほど、市役所に大場規之市長を訪ね、優勝の喜びを報告した。 大会は3月に千葉県で開かれ、48チームが参加。伊藤さんの選抜入りは21年度に続いて2年連続。今大会は主将を務め、全試合に1番キャッチャーで出場した。4人の投手陣を巧みなリードで引っ張り、6試合でわずか5失点の堅守のチームで要を担った。 伊藤さんは前回大会で初戦敗退だったことにも触れ「先輩たちの悔しさを晴らすことができてよかった」と振り返った。ソフトボール部では投手にも挑戦中で、夏の大会に向けて練習に励ん
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袋井の創作絵本「おうさまのメロンはどこへいった?」 初の大臣賞 全国広報コンクール
袋井市が手がけた創作絵本「おうさまのメロンはどこへいった?」が、2023年の全国広報コンクール(日本広報協会主催)広報企画部門で最高位の特選に選ばれ、総務大臣賞を受賞した。全国各地から集まった広報企画のアイデアなどを競う審査会で、同市では初の快挙。市は受賞を契機にさらなる情報発信へとつなげるとしている。 同部門には68点の応募があり、静岡県内自治体では唯一の入賞だった。「おうさまの-」は地域資源を生かしたPR事業の一環で、2021年に生産開始100周年の節目を迎えた特産のクラウンメロンを題材とした絵本の募集企画から誕生した。市内外から寄せられた100点以上の作品の中から最優秀賞に輝き、現在
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袋井高生 茶摘みに汗 勤労体験で地元産業に理解
袋井高(袋井市)はこのほど、茶摘み勤労体験実習を同市内で実施した。2、3年生約510人が同校南側に隣接する茶園に入り、摘採作業に取り組んだ。 新茶シーズンに合わせ、地元産業に対する理解を深めてもらおうと毎年開催していて、今年で41回目。近所の茶問屋「お茶の宝玉園」の寺田直樹代表から指導を受け、一芯三葉から一芯四葉の要領で丁寧に摘み取っていった。収穫した茶葉は同社で製茶し、生徒や来校者、近隣住民らに配布する予定。 茶摘み体験は初めてという2年の久保田実雅さん(16)は「色がきれいでおいしそうな茶葉を選んで摘んだ。頑張って収穫したので、飲むのが楽しみ」と話した。
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袋井、森の新茶 出来上々初取引 前年より7日早く 手合わせの音響く
袋井市と森町で14日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より7日早い。両市町の取引所で開所式が開かれ、茶業関係者やJA、市町の職員らが新茶シーズンの到来を祝った。 茶ピア取引所(同市岡崎)での式典には約50人が出席した。4工場から5口34キロが持ち込まれ、最高値は袋井茶の語呂合わせで2万9618円。売り手と買い手が一対一で価格交渉する相対取引が行われ、JA職員と茶商の商談が成立すると手合わせの音が響いた。 同町森の町茶業センターでは関係者が手締めを行い、茶業のさらなる発展を祈願した。式典終了後の取引には2工場の11口18キロが上場。町内の茶商が外観や茶葉の香り、水色などを入念に確認し、目
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「森のお茶」繁栄さらに 茶商組合、小国神社で祈願 森町
新茶シーズンの到来に合わせ、森町茶商組合は13日、同町一宮の小国神社で「遠州森の茶献茶祭」を執り行い、関係者が町の茶業のさらなる繁栄を祈願した。 町内の生産者や茶商、JA職員、商工団体代表ら約50人が出席。煎茶道静風流の天野智堂さん、守本湖堂さんがお点前を披露し、神前に茶を供えた。同組合の松浦芳雄組合長はあいさつで「いよいよ新茶の季節を迎える。伝統、文化を継承しつつ、森の茶の魅力を発信していく」と強調した。 一宮地区の茶園で森の茶をPRする初摘みも行われ、太田康雄町長や茶娘姿の「遠州の小京都森町プロモーション大使」らがもえぎ色の茶葉を摘み取った。初取引は前年より7日早い14日に行われる。
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静岡人インタビュー「この人」 袋井商議所会頭に就いた 豊田浩子さん(袋井市)
2022年11月に第8代会頭に就任した。同商議所では史上初の女性会頭で、全国515ある商議所の中でも女性会頭は現在3人のみという。袋井市内で管材、住設などの卸を手がける丸尾興商専務。63歳。 -就任後の感想は。 「大変さよりもやりがいを感じている。自分自身は仕事をする上で性別を意識することはないが、親しくしている女性経営者らから喜んでもらえるなど、想像以上の注目度を感じる。こうした状況を商議所の発信力強化に生かしたいと思っている」 -現状の課題は。 「恒例のふくろい遠州の花火の4年ぶりの開催に向けて一丸で取り組んでいる。コロナ禍で疲弊した地域経済の活性化にも力を入れたい。商議所の組織
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プロジェクションマッピングや作品展示 地域活性化へ生徒発案 袋井高生 挑戦成功に感無量 法多山尊永寺でイベント
袋井市の法多山尊永寺で9日、挑戦する高校生の応援イベント「Fukuroi High Schools Challenge」が開かれた。袋井高パソコン部によるプロジェクションマッピングをはじめ、同校文化部に所属する生徒が活動の成果を披露した。 午後7時過ぎ、本堂に桜や祭り、紅葉など“袋井の四季”を表現した映像が音に合わせて次々と映し出された。境内は幻想的な雰囲気に包まれ「ふくろい遠州の花火」をイメージした花火で締めくくると、観覧客から拍手がわき起こった。 地域活性化への貢献を目的に生徒発案で始まった企画で、半年かけて準備を進めてきた。一般社団法人ペイフォワード静岡(同市)が発表の機会を提供するな
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挑戦する高校生応援 生徒発案「大好き」詰まった映像目玉 9日、法多山でイベント
挑戦する高校生の応援イベント「Fukuroi High Schools Challenge」が9日、袋井市の法多山尊永寺で開催される。目玉は袋井高パソコン部によるプロジェクションマッピング。生徒発案の企画が大好きな地元へ元気を届ける。 地域活性化に貢献しようと始まった取り組み。本堂に「袋井の四季」を表現した映像を投影。桜や紅葉、祭りなどを映し出し、最後は「ふくろい遠州の花火」をイメージした花火で締めくくる。事業費はクラウドファンディングや企業協賛で募った。同市や近隣の企業、団体が後押しする。 近藤優樹部長ら制作グループのリーダーが市役所を訪問。大場規之市長に作品を披露し、イベントをPRし
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茶況(4月7日)袋井産茶販売や手もみ体験会も 法多山でまつり
袋井茶振興協議会はこのほど、恒例の「ふくろい春のお茶まつり」を袋井市の法多山尊永寺で開いた。袋井産茶を味わおうと、多くの観光客が訪れた。 1、2の両日開かれ、茶業青年団や茶商組合に所属する市内の茶業関係者などが出店。自慢の茶を販売したほか、袋井市茶手揉(てもみ)保存会による手もみ茶の実演や体験会、茶の入れ方教室、お茶当てクイズなども行われた。初日はJA遠州中央と市の女性職員らが茶娘に扮(ふん)して来場者に茶を振る舞った。 袋井茶のPRを目的としたイベントで、コロナ禍により4年ぶりの開催となった。
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厳選の森町 若者に発信 女性職員目線 映像と音楽、印象的に PR動画 公開
森町はこのほど、若者世代がターゲットのPR動画を作成した。若手女性職員の目線を取り入れ、4分弱に地域の魅力を詰め込んだ。ユーチューブの公式チャンネルで公開している。 30代以下の女性職員で構成し、情報発信役を担う森女HAPPYプロジェクトの活動の一環。2022年度の取り組みの集大成として、撮影地の選定や構成などに携わった。 町内約20カ所で撮影した100カット以上の素材の中から厳選し、遠州森のまつりや北部のマウンテンバイク施設、町産トウモロコシなどを取り上げた。ナレーションや紹介文は入れず、音楽と映像で視聴者を引きつけるよう工夫した。 22年度のプロジェクトリーダーを務めた斎藤陽奈さん(30
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子どもの門出 地域でお祝い 小中新1年生参列し神事 森町・小国神社「勧学祭」
森町一宮の小国神社で2日、新たな門出を迎える地域の子どもの健康と学業成就、通学安全を祈願する勧学祭が執り行われた。 一宮、園田の14地区からなる氏子地域に住む小学1年生、中学1年生17人が保護者と参列した。 氏子総代がとりまとめた参列者の名簿を神前に供えて祝詞を奏上し、代表の児童生徒が玉串をささげて充実した学校生活を送れるよう祈った。神事の終了後、子どもたちに神職から授与品が手渡された。 同神社によると、地域の宝である子どもたちの成長を祝う恒例の行事として昭和ごろから行われているという。参列した嶋奏人君(6)は「神様に友だちがいっぱいできるようお願いした。勉強も頑張りたい」と話した。 (袋井
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地域安寧願い 十二段舞楽 森町・天宮神社
森町の天宮神社で1日、例大祭の前夕祭が執り行われ、国指定重要無形民俗文化財の「天宮神社十二段舞楽」が奉納された。五穀豊穣(ほうじょう)と、地域の安寧を願って地元の小学生や氏子、舞楽保存会のメンバーが舞をささげた。 十二段舞楽は天下太平への祈りを込めて子どもたちが太刀舞を繰り広げる「太平楽」や、暴れる獅子をおとなしくさせる所作を表現し、悪霊を退散させる「獅子」などからなる。30歳以下の氏子で構成される「天社轂(てんしゃこく)団」と森小の児童が笛や太鼓、かねの音色に合わせ、舞殿上で優雅な舞を披露した。 同神社によると、十二段舞楽は705年に社殿を造営した際、都から訪れた神官が記念に奉納した舞
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茶況(3月31日)袋井の晩茶研究会 世界大会出場報告 市長に意気込み
2月に開かれた「にっぽんの宝物JAPAN大会」で、袋井市の晩茶研究会の乳酸菌発酵茶を原料としたスパークリングティー「bodhi(ボーディー)」がドリンク部門のグランプリに輝いた。8月の世界大会に出場する。 全国大会に向けて抽出方法や容器デザインを見直し、生産地の菩提(ぼだい)地域にちなんだ名称に変更した。審査では味や健康効果、放任茶園の茶を活用する生産態勢をアピールし「ノンアルコール飲料の定番になり得る」と評価されたという。 同研究会がこのほど、市役所に大場規之市長を訪問。池田佳正副会長は「茶業界代表として頑張ってくる。この商品を世界の人々に知ってもらいたい」と意気込みを語った。
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袋井市と静岡社会健康医学大学院大 地域の健康 共同で研究
袋井市と静岡社会健康医学大学院大(静岡市葵区)はこのほど、袋井健康長寿研究「ふくけん!」の共同実施に関する協定を結んだ。2023年度から同市で健康調査や予防医学研究に取り組み、地域の健康づくりに貢献する。 同大では2021年から2年間、賀茂地区で行った「かもけん!」に続く取り組み。市民計約3千人に骨密度や運動機能の検査などを、5年をめどに数回繰り返す。長期的に健康状態を追跡し、フレイルや認知症など加齢性疾患のリスク因子の解明を進める。結果は市民講座などで随時還元していく予定。 市内で締結式が開かれ、大場規之市長と宮地良樹学長が協定書に署名した。大場市長は「市民の皆さまが健康診断の受診や適切な
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森町認可保育園が完成 需要高まり 50年ぶり開園へ
4月1日に開園を迎える認可保育園「プティ森町園」(森町飯田)の落成式が28日、同園で開かれた。太田康雄町長をはじめ町議、地域住民らが出席し、町では約50年ぶりに開園する認可保育園の完成を祝った。 木造2階建ての546平方メートルで、保護者にも喜ばれるおしゃれな内装に仕上げた。園庭は人工芝を敷き、安全に遊べる環境を整えた。0~5歳の70人の受け入れが可能で、一時保育にも対応。初年度は4歳までの40人程度の入園を予定している。 運営するのは志太榛原地域を中心に保育園や美容室を展開するペッツ(焼津市)。経営する保育園は6カ所目で、県西部は初めて。式では前川敦代表取締役が「地域の皆さんと園を盛り上げ
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AI行政サービス 袋井市、実証へ 静岡県内初「行かない窓口」目指す
袋井市は新年度から、AIで行政サービスを案内する「AIチャットボット」からオンライン申請まで一気通貫型の誘導を図る実証事業を開始する。“行かない窓口”の実現に向けた県内初の試み。市民サービスの利便性向上、市役所の業務改善につなげる。 対象は転出、転入届の予約や給水届など28項目。従来の仕組みは、必要な手続きが分かりづらいなどの課題があった。システムを連携することで必要な手続きが可視化され、AIチャットボットから直接申請することも可能になるという。 期間は来年3月末までで、効果検証を踏まえてオンライン申請の拡充などを検討する。大場規之市長は27日の定例記者会見で「
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茶況(3月24日)袋井茶業者大会 品評会受賞者ら表彰
袋井市の袋井地区農協茶業委員会はこのほど、2022年度の袋井茶業者大会を同市の茶ピアで開いた。各種品評会で最高賞を獲得した生産者らへの表彰などが行われた。 JA静岡経済連の担当者が静岡県内の荒茶生産量や単価など昨年の概況を説明し、ティーバッグ茶や有機栽培茶の需要が高まっていることなどを紹介した。 共催の袋井茶振興協議会の鈴木勝会長は「コロナ禍が収束しつつある中で少しずつ茶のPRの機会も増えている。愛好者のさらなる獲得とリーフ茶の消費拡大に取り組みたい」とあいさつした。 主な表彰者は次の通り。 第29回東海道どまん中袋井茶大賞 丸尾製茶(袋井南地区)▽第31回袋井市茶園共進会 鈴木勝馬
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芸人と綱引き よいしょ 袋井 小学生ら お笑い交流
袋井市内の小学生が体を動かしながらお笑い芸人やアスリートと交流する「よしもと運動会」がこのほど、市総合体育館さわやかアリーナで開かれた。 お笑いコンビの「ジョイマン」や「バンビーノ」、「サバンナ」の八木真澄さんら吉本興業所属の芸人と元プロバスケットボール選手の石橋貴俊さんが参加。1~6年の約140人が4チームに分かれ、デカパンリレーや綱引きなどで競い合った。会場には保護者らも訪れ、子どもたちに声援を送った。 同施設の供用開始3周年の記念イベントとして、運営会社のシンコースポーツが企画した。昨年9月に開催予定だったが、悪天候のため延期となっていた。ハンドメードマルシェも同日開かれ、市内の雑貨店
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ソフト女子全国「V目標」 県選抜の伊藤さん(袋井中)決意 市長訪問
静岡県選抜として千葉県で26日から行われる「都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会」に出場する袋井市立袋井中2年の伊藤百星[ももせ]さん(14)が22日、市役所に大場規之市長を訪問し、全国の舞台での活躍を誓った。 県選抜への選出は2年連続。セレクションで県内各地から集まった100人以上の中から18人のメンバーに選ばれた。伊藤さんは野球をしていた兄の影響で小学2年からソフトボールを始めた。身体能力を生かしたプレーが持ち味で、同校ソフトボール部ではキャプテンを務めるなどチームの中核を担う。 全国大会はリードオフマンの役割が期待されているという。伊藤さんは「出場するからには優勝が目標。チ
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防災、高齢者施策は 県議選袋井市・森町選挙区 立候補予定者が討論
袋井青年会議所は20日夜、県議選(31日告示、4月9日投開票)袋井市・森町選挙区の立候補予定者による公開討論会を市月見の里学遊館で開いた。自民現職の渡瀬典幸氏(60)と無所属現職の伊藤和子氏(65)、無所属新人の伊藤謙一氏(36)が防災対策や高齢者施策などのテーマで意見を交わした。 防災について伊藤和氏は浅羽海岸での津波対策などを例に「地域での対策に予算をかけるべき」と提言。災害ボランティアの体制整備の必要性も訴えた。「抜本的なインフラ整備が必要」とする伊藤謙氏は「民間団体や企業などとの協定締結も同時に進める。情報発信も課題だ」と指摘した。渡瀬氏は「避難所の環境を整備して災害関連死を防ぐ。
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石松ら扮し行列 森町で「まつり」 供養祭など
幕末に活躍した森町ゆかりの侠客(きょうかく)「森の石松」をしのぶ3年に一度の大祭「森の石松まつり」(町観光協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、同町内で開かれた。仮装行列や供養祭などが行われ、観光客でにぎわった。 町のプロモーション大使8人が石松や親分の清水次郎長らに扮(ふん)し、役場から天宮神社までを練り歩いた。沿道には地元住民らが訪れ、行列に手を振ったり、写真を撮ったりしていた。 石松が眠る大洞院で行われた供養祭では、石松役の小寺由里子さん(22)が威勢良く口上を披露。全員で三度がさを投げて祭りを締めくくった。地元和菓子店が開発した「森の石松だんご」の限定販売なども行われた。 石
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茶況(3月17日)茶業発展向上に尽力 鈴木さん功労者表彰 袋井市長に報告
茶業の発展向上に顕著な功績があったとして、袋井市宇刈の生産者鈴木芳之さん(75)がこのほど、JA静岡経済連から「茶業功労者表彰」を受賞した。 鈴木さんは高校卒業と同時に就農し、品評会、共進会に積極的に出品するなど生産性や製造技術の向上に努めた。また、袋井茶振興協議会会長をはじめ、市農業委員や農地利用最適化推進委員などを歴任。地域の茶業発展に貢献してきた。 市役所を訪問した鈴木さんは大場規之市長に受賞を報告。「大変名誉なこと。できる限り袋井の茶業振興のために力を尽くしていきたい」と述べた。
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袋井「推奨品プレミアム」 新たに6商品認定
袋井市の袋井商工会議所はこのほど、地元の自慢の逸品をPRするブランド事業「袋井商工会議所推奨品プレミアム」に、新たに5事業所の6商品を認定した。同市の袋井新産業会館キラットで認定式が開かれた。 会員企業の商品を掘り起こし、地域のブランド力強化につなげる取り組み。現在23品目が認定を受けていて、販売促進に活用している。同商議所は今回認定された商品も掲載したチラシを5千部作成した。観光イベントなどで配布する。 式で豊田浩子会頭が各事業所の代表者に認定証を手渡し「袋井らしさを発信できる商品ばかり。地域活性化にも貢献してもらいたい」とあいさつした。 認定品は次の通り。かっこ内は事業所名。 お
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医療介護の製品企画検討 現場の声共有し議論 袋井で産学官金
袋井市の産学官金連携組織ふくろい産業イノベーションセンターが主催する「医療介護現場アイデア実現ものづくりプロジェクト」が9日、同市で始まった。市内の製造業や医療福祉施設、金融機関などから25人が参加し、医療、介護の現場が求める製品の企画検討に取り組んでいる。 初回は市総合健康センターでワークショップを行い、医療、介護の従事者が抱える困り事などを共有。課題解決に向けた製品開発の話し合いでは、参加者から高さ調整が可能な移動式食卓用カート、設置が簡単なスロープなどの提案があった。 新たなビジネス機会の創出を目的に始まった試み。今後はアイデアを基にプロジェクトチームを立ち上げ、2023年度中に
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茶況(3月10日)茶業 経営安定へ 取り組みを共有 JA遠州中央が大会
JA遠州中央は、茶振興大会を袋井市の茶ピアで開いた。新茶期を前に、管内の茶業関係者約50人が安定的な農業経営に向けた取り組み方針などを共有した。 JAの担当者が昨年の荒茶生産や販売、流通の情勢を報告し、2023年度の振興施策として茶業の担い手育成や各種品評会への積極的な参加を挙げた。茶業部会委員会の大石顥委員長は「摘採適期を心がけ、良い茶が生産できるように一致団結をお願いしたい」とあいさつした。 昨年管内で開かれた品評会や共進会などで最高賞を受賞した生産者への表彰も行われた。
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静岡人インタビュー「この人」 地射手役を30年連続で務めた 藤田陽一さん(森町)
森町の小国神社で行われる伝統の神事御弓始祭(おゆみはじめさい)で、氏子の弓引き代表として弓を射る「地射手(ぢいて)」を30年連続で務めた。高校から弓道を始め、現在は県弓道連盟森支部の支部長。60歳。 -節目を迎えた感想は。 「まずは長い間、健康に務められたことに感謝している。初めは先輩方についていくことに精いっぱいで、これほど長く続けられるとは思ってもみなかった。今は地射手役の中でも最年長になった。リーダーとしての責任を持ち、伝統の神事を途絶えさせてはいけないとの思いで役目を担っている」 -30回目の神事をどのような思いで臨んだか。 「これまでと同じように平常心でいることを心がけたが
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ソフトボール「世界一の投打」伝授 五輪「金」渥美さんら 袋井中学校
元ソフトボール日本代表で、東京五輪金メダリストの渥美万奈さん(浜松市出身)と北京、東京の2大会で金メダルを獲得した峰幸代さんを招いた袋井中ソフトボール部の講習会が4日、袋井市内で開かれた。1、2年生12人が基礎を学んだ。 2人はキャッチボールのポイントとして、投げる方向につま先を向ける、体重移動を意識、捕球時にグローブを止めることなどを紹介。実践する生徒にアドバイスを送った。守備練習で峰さんは「誰でもミスはする。全員でカバーすることが大切」と語り掛けた。 渥美さんが打撃と守備の実技を披露し、世界一に貢献した一流のプレーに歓声が上がった。キャプテンの伊藤百星さん(14)は「構え方や打球への
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森町 高齢者の支援体制充実【未来につなぐ 遠州7市町23年度予算案⑦】
人口の3割を65歳以上が占める森町では、健康寿命の延伸を図る取り組みが盛んに行われてきた。県が65歳から自立して生活できる期間を算出した「お達者度」では、直近の結果で男性は35市町で3位、女性は4位に入るなど上位の常連。一方で高齢化の進展に対する危機感は強い。町は2023年度、大学と連携して高齢者への支援体制を拡充する。 町保健福祉センターで毎月開催される高齢者向けのお出かけ運動教室。70~90代の参加者が足踏みや屈伸、道具を使った運動に励む。町ではこのほかに認知症予防の脳活性化教室、居場所づくりなどの施策を展開していて、福祉課の担当者は「高齢者の自立支援事業は他の自治体と比べても手厚い」
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茶況(3月3日)可睡斎観光客に呈茶サービス 袋井の茶研究会
袋井市の豊沢と笠原三沢の両地区の生産者が販売促進などに取り組む豊沢三沢茶研究会は、行楽シーズンに合わせて同市久能の可睡斎で呈茶サービスを実施している。 県内外から訪れる観光客に袋井産茶のおいしさを知ってもらおうと5年前から続けている取り組み。境内の特設ブースで、参拝者に両地区で生産された「やぶきた」の煎茶を振る舞っている。研究会や各生産者が持ち寄った商品の販売なども行っている。 4、5の両日も午前9時から午後3時まで呈茶のサービスを行う。
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給食費の保護者負担分据え置き 森町
森町の太田康雄町長は3日、4月からの町内の公立幼稚園と小中学校の給食費について、保護者負担は据え置くとの方針を示した。 物価高騰に伴い、給食の単価は1食当たり幼稚園、小学校は258円から283円、中学校は301円から331円に引き上げる。一方、家庭で負担する年間増額分計約640万円は町が補助する。 子育て支援施策の一環で、財源にはふるさと納税を充てる。太田町長は「給食の質を維持するためにはやむを得ないと判断した。町を応援するためにいただいた寄付を子育て世代のために活用する」と話した。
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森町・吉川 医療資材の流出「元の姿に」 住民ら清掃、7トン回収
掛川市の山間部で保管されていた大量の医療資材が昨秋の台風15号で流出した問題で、漂着が確認されている森町で3日、地元事業所や住民有志らが河川清掃を実施した。被害の目立つ吉川約5キロ間で作業にあたり、一般ごみを含む約7トンを回収した。 県から委託を受けた町建設事業協同組合に所属する町内の建設会社や流域にあるアクティ森の社員のほか、太田川漁業協同組合の組合員、町職員、町議ら約50人が参加した。参加者は2手に分かれて流木に絡まった医療用のガウンやマスク、チューブなどを手作業で取り除いた。ごみは仕分けし、医療資材は同組合で保管する。 吉川はアユ釣りの人気スポットとして知られ、地元からはシーズンに
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袋井市 南側エリア整備【遠州7市町23年度予算案⑤】
袋井市が都市拠点に位置付ける袋井駅南地区新幹線南側エリア。市は2023年度、機能強化に向けた整備事業に着手する。中長期的に取り組む一大事業は市民の発想や民間活力も取り入れ「治水機能とにぎわい・魅力を有した活力ある都市空間」の創出を目指す。 「気軽に入れるカフェがあるとうれしい」「勉強できる場所を作ってほしい」。中学校で開かれた同エリアの将来像を考えるワークショップ。約30人の生徒が意見を出し合い、理想の街の姿を思い描いた。市は構想策定へ大学生や地権者らからも意見を募った。地域の声を参考にしながら成案化を進める。 対象範囲は現在農地となっている30ヘクタールで、立地条件の良さから07年から
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袋井市 給食費3月から値上げ 市議会一般質問
袋井市の鈴木一吉教育長は1日の市議会2月定例会一般質問で、市内の公立幼稚園とこども園、小中学校の給食費について4月から値上げすると表明した。竹村真弓氏(無会派)への答弁。 幼稚園とこども園は1食当たり10円増の240円、小学校は30円増の280円、中学校は50円増の350円に改定。おいしい給食課によると、小学校は35市町の平均と同額、中学校は平均を若干上回る見込み。生活保護世帯、市民税非課税世帯などに対してはこれまで通り就学援助制度などにより負担軽減を図る。 昨今の物価高による経費の上昇に伴う対応。学校給食センター運営協議会での議論を経て市教委が判断した。今後、物価の下落が見込まれる場合
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地域を挙げた観光振興 袋井市観光協会/村田繁樹会長【キーパーソン】
袋井市内でも観光客が徐々に戻りつつある中、本県ゆかりの徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を観光業のさらなる活性化へとつなげる。行政をはじめ関係団体との連携も強化し、地域を挙げて観光振興を図っている。今後の戦略などを聞いた。 -就任から8カ月たっての感想は。 「観光の多様化が進み、時代に合わせた施策が必要。特に発信力の重要性を改めて感じている。協会としてPRすることはもちろんだが、SNSの影響力は大きい。主な利用者の若者世代をどのように呼び込むか。客足は回復傾向の半面、今は観光支援を利用した来訪も多い。一過性ではなく、リピーターとして定着させるための知恵を絞りたい」
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官民で建設事業課題解決 袋井市と業界団体 23年度、協議会発足
袋井市と、市内の建設会社などで構成する市建設事業協同組合は来年度、「“みらいのふくろい”を支える建設事業促進協議会」を発足させる。双方の協力、連携関係を一層強化し、建設産業や地域が抱える諸課題に対して官民共創で取り組む。 同協議会は①新たな社会インフラの維持管理方法②建設発生土処分の在り方③担い手不足・技術力の継承―をテーマに設定。現状把握、分析を行って課題を共有し、試行に向けた協議、検討を開始する。担い手不足・技術力の継承については静岡理工科大(同市)との連携も視野に入れる。 協議会の発足を前に市役所で27日、協定締結式が開かれた。永井智克之代表理事は「スクラム
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ロケットで全国に挑む 3月、種子島 静岡理工科大生 茶繊維や花火…地域文化取り入れ
エンジニアの卵がモデルロケットの打ち上げ技術を競う「第19回種子島ロケットコンテスト」に、静岡理工科大(袋井市)の学生サークル「スペーストラベラー」が出場する。地元特産品の茶や、県指定無形民俗文化財の龍勢花火の技を取り入れた自信作で全国に挑む。 大学や専門学校などから80チーム以上が参加する競技会で、静岡理工科大は打ち上げの高さを競う高度部門、機体の滞空時間を競うペイロード有翼滞空部門に出場。同部門では2019年に準優勝していて、今大会はその成績を上回ることを目指して準備を進めているという。 高度部門に出場するロケットは県産茶葉の繊維で作った紙で機体構造を形成。ペイロード有翼滞空部門のロ
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茶況(2月24日)茶の楽しみ方伝える 袋井・西村農園
袋井市の西村農園はこのほど、茶の楽しみ方を伝えるワークショップを同市の川会公会堂で開いた。 地域サークルが企画した催しで、同農園の西村淳子さん(59)が講師を務めた。西村さんは湯温や茶葉の量などのポイントを踏まえておいしい入れ方を指導。参加者は家庭で使用している急須を持参し、普段の入れ方との違いも確認した。 同農園は茶の魅力を広く知ってもらおうと、今後入れ方教室をはじめ、ほうじ茶や紅茶づくりの体験会なども予定しているという。
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森町23年度予算案 まちづくり、子育てに重点 一般会計最大91億円
森町は24日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は91億4100万円と前年度当初比4・2%増で、2年連続で過去最大の予算規模を更新。地域資源を活用したまちづくりや、子育て支援などを主要事業に位置づけた。 2014年から取り組む遠州の小京都まちづくり推進事業を、今年2月に策定した計画に基づき本格化する。古民家利活用のためのプロデュース業務委託事業に2千万円を計上し、藤江勝太郎邸のリノベーションに着手。計画に明記した歴史・文化継承拠点の整備に向け、町有施設の解体工事(1600万円)も実施する。 790万円を投じて「森っ子お助け隊」を設置し、ヤングケアラーへの対策や虐待防止につなげる
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茶況(2月17日)ほうじ茶新商品 製造へ試飲会 袋井茶振協
袋井市産ほうじ茶のペットボトル飲料の開発に取り組む袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、新商品の製造に向けた試飲会を市役所で開いた。 本年度始まった「特色ある新しいふくろい茶研究事業」の一環。茶商組合の協力で原料のブレンドや抽出方法の異なる4種類の茶を来庁者や市職員に提供し、意見を募った。結果を参考にしながら開発を進め、5月ごろの完成を目指す。 秋冬番茶などの付加価値を高めようと、近年需要が高まっているほうじ茶に着目した。鈴木会長は「若い人たちへ手軽な茶の楽しみ方として提案できれば」と話した。
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袋井市23年度予算案 産業振興や教育に重点 一般会計388億円
袋井市は17日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比6・2%増の388億3千万円。5年連続で過去最大を記録した。「未来に向けた実践予算」を掲げて産業振興、教育・子育て、健康増進を重点項目に位置づけた。 県に事業化を働きかけてきた森町袋井インター通り線の整備促進事業に1300万円を計上した。昨年11月に県、森町と締結した覚書の対象区間の測量調査などを実施し、整備計画策定の準備に着手する。 幼児教育の質向上にICTを活用する。幼稚園、認定こども園の計13園に園務支援システムを導入(4200万円)し、0~2歳児クラスへの午睡チェックセンサーの設置や、連絡帳の電子化などにより
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森町PR大使 新たに2人 加藤さん、沢口さんを任命
森町産業祭実行委員会(実行委員長・太田康雄町長)はこのほど、地域の魅力の発信役を担う「遠州の小京都森町プロモーション大使」に同町出身の大学生加藤瑞貴さん(20)と、アルバイト店員の沢口美穂さん(27)=浜松市中区=を新たに任命した。 2人は書類選考と面接を経て選ばれた。任期は6日から2年間。現在活動中のメンバー7人、1キャラクターとともにラジオ出演や観光パンフレットのモデル、イベントでのPRなどに取り組む。 委嘱式が同町の町民生活センターで開かれ、太田町長が2人に委嘱状を手渡した。加藤さんは「生まれ育った町に恩返しする」と意気込み、沢口さんは「森町のことを知らない人たちに魅力を伝えていき
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記者コラム「清流」 好奇心持ち発見を
森町の小国神社で祭礼に供えられる古式神酒の醸造が行われているのを知ったのは昨年夏のこと。「神社の酒造り」に好奇心がかき立てられて取材を開始し、白酒(しろき)が完成するまでの約1カ月間に密着した。 普段立ち入ることのできない神饌(しんせん)殿で行われる醸造作業は独特の緊張感があった。数百年以上にわたり継承されてきた歴史の重みや関係者の努力が少しでも伝わればと記事を執筆した。掲載後には読者から「こんなことが行われているなんて知らなかった」との感想をいただいた。 袋井支局に赴任して3年。古式神酒をはじめまだまだ知らないことばかりと実感する。4年目も好奇心を持ち、たくさんの新しい発見をしたいと思
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廃材墓石で暮らし明るく 袋井の石材店、照明器具商品化 重厚感に着目
墓石加工販売の石亀石材店(袋井市、加藤康弘社長)はこのほど、墓石を切り出した際の廃材を使った照明器具を商品化した。少子化の波などで遺骨が管理できず「墓じまい」が進み、墓石需要が低迷する中、石材の新たな可能性として期待を寄せている。 新商品「石蛍華」は幅、奥行き15センチ、高さ20センチで重さは5キロ。研磨した石をコの字形にくりぬき、明かりをともす「火袋」は障子と県西部の伝統織物「遠州綿紬」を貼った木枠をはめ込んだ。ホタルのようなやわらかい光が特徴で「暮らしに華を添えたい」との思いを込めて名付けた。 石材の新たな使い道を模索していた加藤社長が、石の持つ高級感や重厚感に着目。上質な空間を演出
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三倉森町生まれの栗 ビール、ジャムに 数量限定発売
森町三倉産の栗を使ったクラフトビール「森町生まれ みくら栗麦酒」と、「栗ジャム」が11日、同町などで数量限定で発売される。完成発表会が9日、同町のアクティ森で開かれた。関係者は新たな地域の名物として期待を寄せている。 企画したのは同町で山間地域の活性化に取り組む「森町ツーリズム研究会 森町でつながる推進部会」。同部会によると、栗を使ったビールは県内では珍しい。栗の持つ風味を生かし、飲み応えのある黒ビールに仕上げた。ジャムはラム酒が香る大人な味わいが特徴。ビールと一緒にバレンタインの贈り物としてもおすすめという。 同町北部に位置する三倉地区では、約10年前から耕作放棄地の活用策として県主導
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茶況(2月3日)袋井 寒茶づくり 伝統製法を学ぶ
晩茶研究会はこのほど、「ふくろい寒茶づくり」を袋井市の豊沢ふれあい会館で開いた。茶業関係者や一般の約20人が参加し、伝統的な製法を学んだ。 寒茶は日本茶としては珍しい冬場に作られる。参加者は枝ごと刈り取った茶葉をおけに詰めて蒸し、天日干しするまでの工程を体験した。茶がゆの食べ比べや、家庭で晩茶作りに挑戦するワークショップなども行われた。 古くから全国各地で行われている寒茶作りの体験を通じ、茶の魅力を知ってもらおうと開催している。
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厄払い開運祈り神事 「わっはっは」福招く 森町・小国神社
森町一宮の小国神社で3日、春一番の神事「節分祭」が執り行われた。ともに浜松市出身の俳優筧利夫さん、元宝塚歌劇団の俳優天玲美音さんが一般奉仕者とともに年男、年女を務め、1年の開運厄除へ祈りをささげた。 色とりどりの直垂(ひたたれ)姿の奉仕者52人が拝殿での神事に臨んだ。柳と梅の木で作ったむちで柱を打ちつけて邪気をはらう「鬼追(やら)い」や笑い声で福を呼び込む「福笑い神事」などが行われた。福笑い神事では打田文博宮司と筧さん、天玲さんの「わっはっは」の声を合図に奉仕者も一斉に声を張り上げた。 神事終了後、舞殿で豆まき神事が行われ、奉仕者が待ち構えた参拝者に福豆や福餅などを投げた。
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袋井青年会議所新理事長 大場市長を表敬
1月に就任した袋井青年会議所(JC)の内山智之理事長はこのほど、袋井市役所に大場規之市長を訪問し、今年予定している事業内容などを紹介した。 内山理事長は2009年に袋井JCに入会し、専務理事や副理事長などを歴任した。任期は12月31日までの約1年間。スローガンに「さらに向こうへ~新たなる一歩」を掲げ、会員の資質向上や会員拡大などに取り組むとしている。 内山理事長と新役員が訪れ、9月に創立55周年の記念式典を開催することや、関連事業を企画していることなどを報告。内山理事長は「行政と協力して取り組みたい」とあいさつし、同JCで活動経験のある大場市長は「OBとしても応援している。地域のために力
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リユース容器 ごみ減へ共有 持ち帰り客から回収→洗浄→再利用 袋井・8店で始動
循環型社会への一歩として、袋井市で何度でも使えるリユース容器のシェアサービス「メグルー」が始まった。企画したのは社会課題の解決に取り組む同市の一般社団法人ペイフォワード静岡(鈴木功三代表)。同様の試みは全国で広がりつつあるが、静岡県では先進事例とされ、同法人は行政とともに持続可能な街づくりを推進する。 1月上旬、鈴木代表が経営する「Honey!ハニー‼」など市内飲食店で事業がスタートした。持ち帰り商品などを入れるリユース容器は全店舗で共有。利用客は食べ終わったら容器を参加店に返却し、洗浄して繰り返し使う。これまで使い捨て容器で提供していた店は経費削減にもつながる。現在8軒で行われていて、参
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ラグビーの楽しさ伝授 アザレア・セブンが教室 袋井東小
袋井市を拠点に活動する女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」はこのほど、市立袋井東小の児童を対象としたラグビー教室を同校で開いた。子どもたちはラグビーボールを使ったレクリエーションなどを通じ、競技の魅力にふれた。 児童が地域住民の支援を受けて勉強や体験学習に取り組む「子ども刮目舎」の活動の一環として行われ、所属する1~6年生20人が参加した。横山里菜子選手、田村満孔選手、山中志歩選手の3人を講師に招き、タックルやパスに挑戦。4人一組でボールを運ぶミニゲームなども行い、選手と交流を深めた。 チームは2019年に同市を会場の一つとして開催されたラグビーワールドカップのレガシー創出事業と
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エアロビック 技術、表現競う 袋井で全国選手権
エアロビックのジュニア世代における国内最高峰の競技会「JOCジュニアオリンピックカップ全国エアロビック選手権大会in袋井2023」(袋井市、日本エアロビック連盟、日本体操協会主催)が29日、同市のさわやかアリーナで開かれた。各地の予選を通過した16歳以下の延べ254人が華麗なパフォーマンスを披露した。 一昨年、昨年は動画審査で、現地開催は3年ぶり。今大会から同アリーナに会場を移した。年齢別のシングル、トリオなど9部門は課題動作を取り入れた演技で技術、芸術、難度の合計点を競った。年齢区分のない「チャレンジ・チーム部門」は表現力やチームワークなどを審査した。 地元ゆかりの選手は、袋井高1年の
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茶況(1月27日)袋井の菩提酸茶 スパークリング準V 静岡の宝物グランプリ
袋井市の晩茶研究会が開発した「菩提(ぼだい)酸茶スパークリング」が、県内事業者を対象に商品や生産者の魅力を審査する静岡の宝物グランプリの素材・加工部門で準グランプリに選ばれた。 乳酸菌発酵茶を原料とし、飲みやすく仕上げたスパークリングティー。独特の味わいや食事との相性の良さに加え「伝統製法と最先端の技術を駆使して作り上げた新ジャンルの茶」とアピールした。 2月の全国大会を控え、同研究会はプレゼンテーションのブラッシュアップを進める。池田佳正副会長は「菩提酸茶スパークリングを全国でPRしたい」と話す。
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浅羽の海辺 活性化 袋井市「ビジョン」策定
袋井市の大場規之市長は27日の定例記者会見で、浅羽海岸周辺エリアの地域活性化に取り組む「袋井市海のにぎわい創出ビジョン」を策定したと発表した。地域住民、民間事業者などと連携し、施設整備や環境保全といった事業を本格化する。 平成の命山や防潮堤など沿岸部で進められてきた防災施設の整備に一定のめどが立ち、新しい地域の価値を官民一体で創出することを目的に2022年度からビジョン策定に着手した。同市南部を横断する国道150号線以南を対象範囲とし「保全」「利活用」「発信」の三つの観点から企画を打ち出す。 第1弾として浅羽体育センターなどが立地する同笠エリアを対象に設定し、5年かけてアクティビティゾー
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炭焼きレストランさわやか 3月から、ハンバーグ100円値上げ
静岡県内34店舗を展開する「炭焼きレストランさわやか」の運営会社さわやか(袋井市)は3月1日から、主力商品の「げんこつハンバーグ」と「おにぎりハンバーグ」を100円値上げすると決めた。 同社によると、昨年から続く原材料をはじめ、資材、エネルギー価格などの高騰に伴う対応で、価格改定は2年連続。その他、約30品目についても10%程度値上げする。 同社は「できる限りの対策を講じてきたが、価格の維持が困難になった。引き続きお客さまに満足いただけるよう努めていく」とコメントしている。 現在の「げんこつ」は1155円(税込み)、「おにぎり」は1045円(同)。
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茶況(1月20日)袋井で闘茶会 審査技術競う
袋井地区農協茶業委員会はこのほど、茶の審査技術を競う闘茶会を袋井市の茶ピアで開いた。同市の茶業関係者29人が出場し、団体の部はチーム秋田製茶、個人の部は秋田晃志さんが1位を獲得。秋田さんはチーム秋田製茶にも所属し、両部門での優勝を達成した。 品質判断能力の向上などを目的とし、3年ぶりに開催した。本県をはじめ京都、三重など10府県のやぶきたの荒茶を制限時間内に見た目や滋味などで判定し、正答の合計点を競った。優勝者と団体は3月の袋井茶業者大会で表彰する予定。 2位以下の主な結果は次の通り。 【団体】②袋井南自園グループ③チームにしたな 【個人】②秋田和宣③太田健教
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「目標持ち努力楽しもう」 東京五輪ソフト「金」山崎さん 森町・宮園小で教室
東京五輪ソフトボールの金メダリスト山崎早紀さん(掛川市出身)が19日、森町の宮園小を訪問した。静岡県の「オリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業」の一環。6年生が講話や実技指導などを通じてオリンピアンと交流を深めた。 山崎さんは講話で自身の体験を紹介。小学2年でソフトボールを始め、競技人生の中で故障などさまざまな壁に直面したと振り返った。その上で、そうした困難を乗り越える力の大切さを説き「努力を楽しみ、目標に向かって最後まであきらめないこと。後悔しないように頑張ってほしい」と語り掛けた。 実技指導では、キャッチボールやバッティングに挑戦。山崎さんが打撃、守備の実演を行うと、児童は
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歯の健康推進「8020コンクール」で最高賞 袋井の高橋さん(90)市長訪問
「噛むカムケア8020コンクール」(静岡県歯科医師会、県8020推進住民会議主催)で最高賞の県知事賞に輝いた袋井市高尾の高橋悦男さん(90)が18日、市役所を訪問し、大場規之市長に受賞を報告した。 高齢者の歯の健康づくり推進を目的としたコンクールで、80歳以上の県民が対象。高橋さんは同市での審査会を1位で通過し、県大会へと進んだ。食後と就寝前の歯磨きに加え、歯茎のマッサージを欠かさず行っているという高橋さんは親知らずを含む全32本の歯を健康な状態で維持している。 表彰状を携えて訪れた高橋さんは「丈夫に生んでくれた親に感謝している。これからも健康な歯を保ち続けたい」と述べた。大場市長は「袋
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平穏、豊穣 一矢に願い 森町・小国神社「御弓始祭」
森町一宮の小国神社で17日、遠州に春の訪れを告げる神事「御弓始祭(おゆみはじめさい)」が執り行われた。大勢の参拝者が見守る中、1年の平穏無事や五穀豊穣(ほうじょう)の願いを込めて矢が放たれた。 拝殿で祭典が行われ、静岡県内の弓道愛好者らが参列。弓矢に福が授けられた後、境内に設けた射場で武士装束姿の「地射手(ぢいて)」が30メートル先の的を目がけて矢を放った。見事に命中すると、観衆から拍手が起こった。 30年にわたり大役を務めている同町の会社員藤田陽一さん(60)は「長い間、健康で役目を果たせていることをありがたく思う。今年も地域の繁栄などを祈りながら弓を引いた」と振り返った。 同神社に
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エアロビ 全国へ決意 袋井ゆかりの選手が市長訪問
1月下旬に袋井市総合体育館さわやかアリーナで開かれるエアロビック競技の全国大会に出場する同市ゆかりの選手がこのほど、市役所を訪れた。大場規之市長に全国の舞台での健闘を誓った。 訪問したのは28日の「全国ユースフライト・エアロビック選手権大会」に出場する野田真香さん(10)=袋井北小4年=、同大会と29日開催の「JOCジュニアオリンピックカップ全国エアロビック選手権大会」に出場する村松芹奈さん(16)=袋井高1年=。 初の全国大会に挑む野田さんは「教わったことを意識して、悔いのないように演技する」と意気込み、村松さんは決勝進出を目標に掲げ「先生や家族など周りの人への感謝を忘れずに頑張りたい
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茶況(1月13日)PR冊子を増補改訂 袋井・荻原製茶
袋井市の荻原製茶はこのほど、同市の茶産業の歴史などを紹介するPR冊子「遠州袋井お茶紀行」に新たな内容を追加した増補改訂版を発行した。 2021年11月に発行した初版の完売を受けて増刷した。歴史学者の小和田哲男氏や地元郷土史家らの協力で袋井の茶業の起源など内容をさらに充実させ、10ページから14ページに増やした。同市の製茶工場と名所をまとめた地図も収録している。 1冊400円(税込み)で同社直売所や観光案内所で販売。 問い合わせは同社<電0538(23)4033>へ。
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大好きな袋井 プロジェクションマッピングで魅力発信 袋井高パソコン部が企画 行政、企業も協力
新型コロナウイルスの流行で落ち込む地元の元気を取り戻そうと、袋井高のパソコン部がプロジェクションマッピングの企画を立ち上げた。きっかけは1人の部員の提案。「生まれ育った袋井の魅力を伝えたい」。その情熱は行政や企業を動かし、地域を巻き込むプロジェクトとなっている。 「映えるように色合いを工夫したけど、どうかな」。昨年12月下旬、休日の学校に17人の部員が集まった。会場となる法多山尊永寺(袋井市豊沢)の本堂の模型に作成中の映像を投影し、修正点など意見を出し合った。4月の本番に向けて試行錯誤を繰り返す日々。部長の近藤優樹さん(17)は「前例のないことで大変だけど、やりがいがある」と充実の表情を浮
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稲作模した七段の舞 袋井・法多山で田遊祭
袋井市豊沢の法多山尊永寺で7日、県指定無形民俗文化財「法多山田遊祭」が執り行われた。新春恒例の行事で、檀徒(だんと)でつくる同祭保存会が稲作の工程を模した舞を奉納。今年1年の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。 舞は全七段で構成される。「太刀の舞」「棒の舞」で舞台の諸尊堂を清め、第四段の「田打ち・牛ほめ」では、クワを担いだ兄弟と暴れ牛などが登場し、田を耕す牛の労をねぎらうユーモラスな掛け合いを繰り広げた。最後は花がさをかぶった若衆が舞い踊る「ソウトメ(早乙女)」で華やかに締めくくった。 同祭は室町時代から、門前地域の人々によって継承されてきたと伝わる。大弓放ちの神事を終えると3年ぶりに餅ま
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茶況(1月6日)茶業の発展を祈願 会員14人が初もみ 袋井市保存会
袋井市茶手揉(てもみ)保存会(鈴木せつ子会長)は、新春恒例の初揉会を同市の茶ピアで開いた。会員14人が初もみを行い、茶業発展を祈願した。 会員の技術向上を目的に毎年開催している。昨年同市で摘採したやぶきた、きら香の計約7キロを丹念にもみ込んだ。葉の水分を減らす「葉振い」や、形状を整える「転燥揉み」などの技を確認し、香り高い手もみ茶に仕上げた。完成品は大場規之市長らに贈る予定。 鈴木会長は「昨年は県大会で初めて優勝し、努力が報われた年だった。これを励みにして若い世代への技術の継承に取り組んでいきたい」と話した。
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水泳授業、市営プールで 施設老朽化、維持費削減 袋井市の4小学校で来年度から
老朽化に伴う学校施設の維持管理費の負担が全国的に課題となる中、袋井市教育委員会は来年度から、小学校の水泳授業を学校プールから市営プールに移行する。三川、高南、浅羽北、浅羽南の4校で調整が進められている。コスト削減に加え、民間人材を活用することで児童の泳力向上や教員の負担軽減にもつなげる。 同市の公共施設「月見の里学遊館」のプールで昨年6月、一般の利用客に混じって三川小の5、6年生を対象とした水泳の授業が試行的に行われた。インストラクターが授業を支援し、児童はより専門的な指導を受けられた。6年生の担任の三坂悠太教諭は「環境面だけでなく、教える側も指導方法についてアドバイスをもらえるのは大き
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スマホの使い方、高齢者が指南 袋井・森で講師育成に着手、同世代に分かりやすく
高齢者が同世代にスマートフォンの使い方を指南-。袋井・森地域シルバー人材センターは本年度、行政や企業と連携し、60歳以上を対象としたスマホ講師の育成事業に乗り出した。同様の試みは全国的にも珍しいという。高齢化社会が進む中でシニア世代の活躍の場を広げ、デジタルディバイド(情報格差)の解消を図る。 昨年11月初旬に袋井市のメロープラザで開かれた講習会。同市在住の60~80代が参加した。講師を務めるのはシルバー会員。電源の入れ方など基本動作からインターネットやメールの使用方法まで、分かりやすく説明した。この日が“講師デビュー”だった藤沢三男さん(66)は「戦々恐々だったが
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「住み続けたい街」大東建託調査 静岡県内版1位に初の森町
大東建託(東京都)が発表した「住み続けたい街ランキング2022」の静岡県版で、森町が初の1位に輝いた。豊かな自然や伝統文化などの特色に加え、移住定住施策の推進が評価されたとみられる。結果を受け、町は2023年も関連する施策の拡充を図っていくとしている。 調査は居住者を対象に行われ「生活利便性」「親しみやすさ」など8項目で採点。19年からの4年分の回答を集計している。同町は「静かさ治安」「自然観光」など4項目で県内1位と高い評価を得ていて、東海版でも3位に入った。 定住推進課によると、同町は仕事をしながら農業に取り組める環境があり、中山間地域の中では交通の利便性が高いため、首都圏からの移住
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新校舎「土木工学科棟あーすつりー」お披露目 静岡理工科大
静岡理工科大(袋井市豊沢)はこのほど、4月に開設した理工学部土木工学科の新校舎「土木工学科棟あーすつりー」の完成披露会を同大で開いた。関係者に向けて新しい学びの拠点をお披露目した。 新校舎は鉄筋コンクリートの4階建てで、延べ約3400平方メートル。普通教室や研究室のほか、図面演習などに取り組む多目的作業室などを備える。コンセプトとして、隣接する建築学科棟との一体性を表現。消費エネルギーを削減し、環境にも配慮した。 名称のあーすつりーには「学生と教員が融合し未来の地球環境を支える学問の発展と学生を育てる場所」などといった思いが込められているという。 披露会には同市や近隣市町の首長、学術関
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拝殿 お屋根替え完了 森町・小国神社 1年ぶりの姿、新年準備
森町一宮の小国神社で行われていた拝殿の「お屋根替え」が、このほど完了した。覆いが撤去されて約1年ぶりに“神社の顔”が姿を現し、新年を迎える準備が整った。 お屋根替えは約50年に一度、本殿など社殿群で行われ、今回は2019年に着工した。拝殿では1月に屋根を解体し、東大寺や出雲大社でも用いられる「檜皮(ひわだ)ぶき」の工法で修繕。劣化の進んだ飾り彫りや破風も復元し、伝統の技でよみがえった真新しい屋根が参拝者を迎えている。 同神社によると、1月1日午前5時ごろから初詣客が増え始め、10日ごろまでにぎわいが続くという。打田雅臣禰宜(ねぎ)は「きれいになった社殿へお参りし、
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森JVC準V報告 静岡県小学生バレー 町長訪問、全国へ決意
11月に行われた「第51回県小学生バレーボール大会兼県スポーツ少年団バレーボール交流大会」女子の部で準優勝した森JVC(森町)がこのほど、町役場に太田康雄町長を訪ねた。3月に本県で開催される全国大会への出場を報告した。 森JVCは森小を拠点とし、小学1~6年約20人が所属する。平均身長は150センチ程度と小柄ながら、レシーブ力が武器の堅守のチーム。県大会でも粘り強くボールをつなぎ、過去最高のベスト8を突破。決勝進出を果たし、初めての全国への切符をつかんだ。 レギュラーメンバーの6人や富田敏照監督らが訪問。名倉希織キャプテンは「全国大会でも森JVCらしい粘り強いバレーを見せたい」と抱負を述
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「遠州袋井牛」最優秀賞 県畜産共進会 生産者、市長に報告
袋井市産肉牛のブランド「遠州袋井牛」の生産者岩瀬茂吉さん(63)=同市湊=が、3日に開催された「県畜産共進会」肉牛の部(交雑種部門)で最優秀賞に輝いた。関係者がこのほど、市役所に大場規之市長を訪問し、受賞を報告した。 遠州袋井牛は今年4月に岩瀬さんら浅羽地区の生産者で構成する遠州袋井牛普及推進協議会がブランド化した。黒毛和牛とホルスタインを掛け合わせ、良質な肉質と脂が少ないヘルシーさが特徴。市内のスーパーや飲食店で取り扱っているほか、市のふるさと納税の返礼品にも登録されている。 永田慎次会長や岩瀬さんの息子・早人さん(29)ら協議会メンバーが来訪。優秀賞を獲得した永田会長は「ブランドを立
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新春華やかに ひな人形3千体お披露目 袋井市の可睡斎、元日から「まつり」
袋井市の新春を華やかに彩る「可睡斎ひなまつり」の開幕を前に、同市久能の可睡斎で27日、関係者向けの内覧会が開かれた。国内最大規模という約3千体のひな人形がお披露目された。会期は2023年1月1日から3月31日まで。 役目を終えて供養のために全国各地から持ち込まれたひな人形を展示し、子どもの成長への感謝や命の大切さなどを伝えようと毎年開催している。目玉は国登録有形文化財「瑞龍閣」に特設した32段の大ひな壇。約1200体の人形が並ぶ。ハート形のひな壇も初めて設けられ、かわいらしいひな飾りの数々が来場者を出迎える。 大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、同寺とゆかりの深い徳川家康に関する展示も用
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福祉施設などに新米200キロ寄贈 袋井の団体
袋井市の宇刈地区大日で農地保全などに取り組む大日ほたるの里環境保全会(長谷川仁会長)は23日、同市の常設型コミュニティー「高南の居場所あえるもん」などに新米計約200キロを寄贈した。 同会は今年から休耕田を活用した米作りに取り組み、「厳しい社会情勢の中で生活に困っている人たちのために役立ててほしい」と、地域の交流の場を運営する団体や社会福祉施設などに寄付を行っている。 長谷川会長ら役員があえるもんを訪問し、稲葉ゆり子代表に目録を手渡した。長谷川会長は「大日の人たちが丹精込めて作った。おいしいご飯を食べて幸せを感じてもらえたら」とあいさつした。同所は来訪者に提供するランチやこども食堂で活用
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茶況(12月23日)自慢の農産品 市役所で販売 袋井
茶生産者をはじめ、袋井市内の農家が自慢の農産品を販売する「ふくろい農産物応援フェア」が26日まで、市役所で開かれている。24、25日は閉庁。 19日からの6日間、計11軒が日替わりで出店し、緑茶やほうじ茶に加え、スパークリングティーといった変わり種、ミカン、米、イチゴなども販売。市職員や来庁者でにぎわっている。 袋井産農産物のPRと9月の台風15号で被害を受けた生産者の販売支援を目的に、市農業振興会が企画した。
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次郎柿ワイン「お待たせ」 2年ぶり数量限定販売 森町内15店舗で購入可
森町特産の治郎柿を使った「遠州森町次郎柿ワイン」が22日、町内で発売された。昨年は製造中止となり、2年ぶりの販売。酒販店など15店舗で、数量限定で取り扱っている。 県指定天然記念物の原木から採れた柿をはじめ、同町産の治郎柿を100%使用。フルーティーな味わいが特徴で、飲みやすさから女性を中心に根強い人気があるという。 ワインは地元の特産品を使った新たな名物を作ろうと、町や商工会、生産者らで構成する遠州森町次郎柿ワイン推進協議会が企画した。昨年は天候不良により柿が不作で、初めて製造を取りやめた。今年は一昨年より3割程度増産し、約2800本を販売している。 同協議会は同日、完成祝賀式を小
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袋井市 重大ニュース発表 災害やまちづくりなど8分野
袋井市の大場規之市長は22日の定例記者会見で、今年1年の出来事を振り返る「ふくろい重大ニュース2022」を発表した。災害やまちづくり、スポーツなど8分野でまとめた。 企画政策課が集約し、市長をはじめ幹部職員が選定した。大場市長は特に印象的な出来事として台風15号と新型コロナウイルスへの対応を挙げ、「困難な状況を市民の皆さんの協力で乗り越えることができた。行政と市民の結びつきを来年も生かしたい」と総括した。 海のにぎわい創出プロジェクトの始動や、市が10年以上整備促進に取り組んでいる都市計画道路森町袋井インター通り線の整備方針に関する県、森町との覚書の締結、北京冬季五輪でフリースタイルスキ
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袋井の児童23人 恒例の通学合宿、座禅など体験
小学生を対象にした自然体験教室などを開催している市民団体「どろんこ教室」はこのほど、恒例の通学合宿を袋井市の可睡斎などで実施した。 袋井南、袋井西、高南、浅羽東の市内4小学校の3~6年生23人が参加。2泊3日で、下校後は同寺に集まって精進料理を味わった。夜は教え合いながら学習に取り組み、朝は寺から学校に通った。 共同生活や寺での修行を通じて子どもたちの協調性、自立心を養うことを目的とし、2年ぶりに開催。座禅に挑戦したほか、ミカン狩りや正月飾り作りも体験した。
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市民ニーズに対応 副市長2人案を可決 袋井市議会
袋井市が市議会11月定例会に提出していた、副市長を1人増員して2人とする条例の一部改正案が19日の最終本会議で、賛成多数で可決された。同市が副市長の2人体制を敷くのは2013年以来。 求められる行政サービスが高度化する中で市民のニーズに応えるための対応。浅羽海岸の活性化や都市計画道路森町袋井インター通り線の整備を受けての沿線地域のにぎわい創出、駅南地区の開発事業といった新規計画の着手に伴い、より付加価値の高い事業の推進も目的としている。 庁内の実務執行担当と渉外担当の二つの役割を想定し、外部との連携、情報収集役を担う副市長は今後県や国、民間企業出身者など幅広い人材と交渉を進める。大場規之
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23議案可決、閉会 袋井市議会11月定例会
袋井市議会11月定例会は19日、最終本会議を開いた。市職員の定年引き上げに関する条例の一部改正案や、同日提出された9500万円を追加する本年度一般会計補正予算案など23議案を原案通り可決し、閉会した。 追加提出された同補正予算は出産・子育て応援交付金の給付事業費で、2022年4月1日から23年3月末までに出産した世帯や妊娠届け出書を提出した世帯などを対象に出産応援分として5万円、子育て応援分として出生児1人当たり5万円を支給する。補正後の総額は396億6400万円。
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森町の風景、水彩で 絵画講座の作品展 袋井、25日まで
森町の絵画講座「遠州の写生めぐり」の作品展が25日まで、袋井市川井のギャラリー喫茶いこいで開かれている。講師を務める大須賀義明さん(77)と受講生16人が全12回の講座で手がけた写生画など21点を出展した。 舞楽「蟷螂(とうろう)」で知られる山名神社にあるカマキリの水口や、紅葉鮮やかな大洞院といった町内の風景などを水彩で描いた。繊細なタッチで表現した美しい景色を、訪れた人々が興味深そうに眺めている。 同ギャラリーの営業日は毎週木曜日から日曜日(第3木曜は除く)。
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シニアランナー 完走目指し疾走 袋井ですこやかマラソン
60歳以上のランナーが遠州路を駆ける「県すこやか長寿祭スポーツ・文化交流大会 すこやかマラソン2022」(県、しずおか健康長寿財団主催)が17日、袋井市の小笠山総合運動公園で開かれた。 県内各地から集まった89歳までの約100人が出場。3キロ、5キロ、10キロの3部門が行われ、エコパスタジアムを発着点に運動公園内に設定されたコースを走った。参加者は厳しい寒さに負けず、ゴール目指して力走した。 同大会は愛媛県で来年開催されるねんりんピックえひめ大会の選考会を兼ねていて、各部門の優勝者が出場権を獲得した。
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茶況(12月16日)世界の茶文化 実演交え紹介 袋井で多彩な催し
世界の茶文化の魅力を紹介する「袋井お茶大文化祭」(松下コレクションを活かす会、晩茶研究会主催)がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。晩茶をテーマとした多彩な催しが行われた。 「BANCHAマーケット」では、県内外の生産者13軒が出店。同市の菩提酸茶をはじめ高知県の碁石茶、奈良県の天日干し釜炒り茶など自慢の晩茶を販売した。袋井市茶手揉保存会による紅茶の手もみ実演や寒茶作りの体験会などもあった。 晩茶に関する取り組み事例の発表が行われたほか、日本茶業中央会会長で衆院議員の上川陽子氏が今後の茶業の展望などについて講演した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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袋井「フッピー」の年賀状 テンプレート公開 うさぎ年デザイン無料で
袋井市はこのほど、市キャラクター「フッピー」の年賀状テンプレートを新たに4種類製作した。うさぎ年にちなんだデザインを含む計12種類をホームページで無料公開し、利用を呼びかけている。 ウサギのかぶり物を着たフッピーや、フッピーとウサギが餅つきをしているデザインなどを追加。イラスト素材の無料ダウンロードも可能で、オリジナル年賀状が作製できる。 公開に合わせて市内郵便局などでPRしている。企画政策課の溝口千恵美さん(37)は「縁起の良いフクロウをモチーフにしたフッピーは年賀状にぴったり。ぜひ活用してほしい」と話した。
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火災防止や家内安全祈願 袋井・可睡斎の修行僧が托鉢
袋井市の可睡斎はこのほど、「歳末助け合い火防托鉢(たくはつ)」を同市内で実施した。修行僧が火災消除や家内安全、福徳円満を祈願しながら中心市街地を練り歩いた。 市役所で同日、出発式を行った。采川道昭斎主が火防の札を大場規之市長に手渡し、出席者全員で火の用心を三唱。ホラ貝の音を合図に修行僧が出発し、のぼり旗やお布施を受ける鉢(はつ)などを手に浄財を募った。 1300年以上の歴史を誇る火防大祭(15日)を前に、祭りのPRや防火への関心を高めることを目的とした恒例行事。浄財は社会福祉に役立てる。
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サッカーW杯の熱気、写真で 日本代表やメッシら40点 袋井・エコパスタジアム
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の速報写真展(静岡新聞社・静岡放送、共同通信社主催)が1月31日まで、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれている。強豪国を次々と破った日本代表の活躍を中心に、W杯の盛り上がりを現地から届いた写真で伝えている。 1階展示ホールに約40点が並ぶ。1次リーグ初戦で逆転勝ちを収めたドイツ戦から、PK戦までもつれたクロアチアとの決勝トーナメント1回戦まで、日本代表の全4試合の軌跡を紹介。スペイン戦で注目を集めた、三笘薫選手の決勝ゴールのアシストシーンをはじめ、選手たちの躍動感あふれる瞬間を捉えている。 日本代表の選手に加え、アルゼンチン代表のメッシやフラン
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松明道中や火渡り 袋井・可睡斎で「火まつり」 無病息災、家内安全を祈願
袋井市久能の可睡斎で15日夜、火防大祭「秋葉の火まつり」が開かれた。「松明(たいまつ)道中」や、心身の諸悪を焼き尽くすことで御利益が得られるとされる火渡りなどが行われ、大勢の参拝者が訪れた。 火伏せの仏「秋葉三尺坊大権現」をまつり、火防信仰で知られる同寺伝統の祭典。松明道中には、地域住民や消防団員ら約350人が参列した。御神火を移したたいまつを手に本堂前広場に設けられた火防霊場を目指して列をなし、一年の平穏無事に感謝し、防火の願いを込めてたいまつを護摩壇へと納めた。 白装束の行者「大膳講」による神事が行われた後、護摩木を並べて5メートルほどの火渡りの道をつくった。子どもから高齢者まで素足
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子育て支援など市長に政策提言書提出 袋井市議会
袋井市議会は12日、常任委員会がまとめた政策提言書を大場規之市長に提出した。三つの委員会が公共施設の運営や、子育て支援施策、持続可能な農業のあり方に関する調査結果を基に、課題解決へ向けた方策の実施を当局に求めた。 提言書ではコミュニティセンターのデジタル化の推進、活用を提案。子育て支援施策では総合相談窓口の設置を求め、浅羽支所での整備が検討されている「(仮称)袋井市こども交流館あそびの杜」に必要な機能にも言及した。農業分野では販路拡大や荒廃農地対策といった作物別の施策の実施を要請した。 大場市長に提言書を手渡した戸塚哲夫議長は「短期的に行える施策は来年度の予算への反映をお願いしたい」とあ
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冬の遠州路に1700人 袋井クラウンメロンマラソン 3年ぶりに静岡県外ランナーも
袋井の師走の風物詩「袋井クラウンメロンマラソン」(袋井市スポーツ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が11日、袋井市と掛川市にまたがる小笠山総合運動公園で開かれた。エコパスタジアムを発着点に、冬晴れの遠州路を市民ランナーが駆け抜けた。 一昨年はリモート形式で、昨年は県内在住者に限定して開催。3年ぶりに県外から受け入れ、25都道府県から参加があった。ハーフマラソンと10キロ、同市や近隣市町の小中学生を対象とした1・5キロの3部門に小学4年生から78歳までの約1700人がエントリーし、周回コースを走った。 ハーフマラソンでは、男子総合は浜松市の中川学さん(Honda-RC)が1時間10分29
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盛況「袋商ショップ」 20回記念のツナ缶も販売 11日まで
袋井市の袋井商高で10日、全校挙げて取り組む販売実習「袋商ショップ」が始まった。20回目の今年は、3年ぶりに一般客の受け入れを再開。新たな試みにも挑戦し、社訓の“おもてなしの心”で来場者を迎えている。11日まで。 クラスごとに店舗を設け、農産品や海産物、衣料品、自動車などを取り扱う。商品は地元事業者など29社から仕入れた。20回を記念して生徒が考案したオリジナルデザインのツナ缶も100個限定で販売している。 茶道部のお点前披露や、同校と袋井特別支援学校の生徒の作品展示も実施した。初日から地域住民や生徒の保護者、近隣市町の中学生らでにぎわった。 実践の中で経営や販
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茶況(12月9日)一年間の茶業に感謝 袋井・油山寺
袋井茶振興協議会はこのほど、「ふくろい茶感謝祭」を袋井市村松の油山寺で開いた。同市内の茶業関係者が、一年間の茶業への感謝を込めた。 毎年この時期に、中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像がある同寺で行われている。本堂で報恩式が執り行われ、参列者を代表して鈴木勝会長らが袋井産の茶葉を詰めた茶つぼと茶箱を奉納。地域の茶業のさらなる発展を祈願した。
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学習の集大成「袋商ショップ」 生徒と成長、20回の節目 3年ぶり一般客受け入れ 10、11の両日
袋井市の袋井商高で10、11の両日、全校を挙げて取り組む恒例の販売実習「袋商(ふくしょう)ショップ」が開催される。生徒の手で長年引き継がれ、20回の節目の今年は3年ぶりに一般客を受け入れる。新型コロナウイルス禍前のにぎわいを取り戻そうと、生徒たちが準備に奔走している。 「いよいよ本番を迎える。高校生活の思い出になる時間を過ごしてほしい」。5日に行われた開店式。本年度の社長を務める松浦夏蓮さん(18)が全校生徒に呼びかけた。開幕を目前に控え準備は最終盤。商品の搬入や陳列などの作業が慌ただしく進められている。 袋商ショップは2003年、創立80周年の記念事業として始まった。企画から準備、運営
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東南海地震教訓、後世に 被災者「犠牲 減らせたはず」 袋井西小で「防災の日」講話
袋井市の袋井西小で7日、78年前の東南海地震への理解を深める「西小防災の日」が開かれた。5年生93人が、被災した地域住民らの体験を聞き、被害の甚大さや教訓を学んだ。 同地震は1944年12月7日に発生。同校では校舎の下敷きになり20人が犠牲となった。5年生児童は、被災者が自身の経験を基に製作した紙芝居を鑑賞し、クラスごとに語り部の話を聞いた。犠牲者を悼み、全校児童が黙とうも行った。 鈴木勝男さん(86)と藤城一英さん(84)が訪れたクラスでは、鈴木さんが「当時は地震という言葉さえ知らなかった。対応を知っていれば犠牲者は減らせたはず」と振り返った。藤城さんは「建物の下敷きになっても机の下に
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茶況(12月2日)丸尾製茶に大賞 どまん中袋井茶
「第29回東海道どまん中袋井茶大賞」(実行委員会、袋井地区農協茶業委員会主催)の第2次審査会がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。大賞には丸尾製茶(袋井南地区)が輝いた。 9月の第1次審査を通過した上位10点が出品された。市内企業に勤務する社員14人が審査員を務め、出品茶の中から外観や滋味、香気などを基準にして好みの茶を選んだ。 準大賞には石川喜雄さん(三川地区)、松田明久さん(袋井南地区)をそれぞれ選出した。
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⚽日本代表にエール 袋井のサッカー少年「優勝目指して」 W杯カタール大会
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会での日本代表の決勝トーナメント進出を受け、20年前の日韓W杯で代表のキャンプ宿泊地だった袋井市は2日、必勝祈願セレモニーを市役所で実施した。初のベスト8以上へ、地元サッカー少年らがエールを送った。 同市の少年サッカーチーム袋井西フットボールクラブの6年生が参加し、市が用意した「サムライブルーダルマ」にキャプテンの猿渡徹喜君(12)が筆を入れた。選手たちは大場規之市長らと日本コールを行い、代表のさらなる躍進を願った。 猿渡君は「強豪相手に先制されても最後まであきらめないプレーが印象に残った。ベスト8ではなく、優勝を目指して頑張ってほしいとの思いを込
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ゼロカーボンシティ実現へ 袋井市がロゴマーク披露
袋井市はこのほど、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするゼロカーボンシティの実現に向けて作成したロゴマークの披露式を同市愛野のエコパスタジアムで開いた。取り組み推進へ決意を新たにした。 ロゴマークは機運醸成を目的に市民らから募集し、同市在住の大学生望月優真さん(21)の作品が選ばれた。「CO2」「∞」の文字がモチーフで、クラウンメロンや市の花のコスモスなどを取り入れた。「袋井らしいゼロカーボンシティを実現してほしい」との思いを込めたという。 式典は選定に関わった静岡ブルーレヴズのプレシーズンマッチの前に実施。望月さんへ大場規之市長とブルーレヴズの山谷拓志社
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プレミアム付き商品券販売開始 3日午前8時から 森町商工会
森町商工会は12月3日午前8時から、町内在住、在勤者が利用できるプレミアム付き商品券「森上げよう!プレミアム商品券」の販売を開始する。 コロナ禍で地元事業者への支援策として始まり、3回目。1冊1万円、プレミアム率は30%。8千冊限定の販売で1世帯5冊まで。高齢者らに配慮して代理の購入も可能とした。取り扱い店数は昨年から10件増えた181店舗。有効期間は来年2月末まで。販売期間は3~5日で3、4日は森町総合体育館、5日は町商工会館で午前9時から販売する。いずれも午後4時までで、売り切れ次第販売を終了する。 問い合わせは同商工会<電0538(85)3126>へ。
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合言葉は「フクロイイ!」袋井市がPR動画公開 ダンスで魅力表現
袋井市はこのほど、地域の魅力を発信するPR動画の公開を開始した。撮影には市民や地元事業者らが協力し「フクロイイ!」を合言葉に食や観光資源、地域活動などをアピールしている。 女優やモデルなど幅広く活躍する中国出身のロンモンロウさんが出演。エコパスタジアム、遠州三山など同市の名所で特産のクラウンメロンや茶などを紹介しながら、袋井のイメージを取り入れたかわいらしいダンスを繰り広げている。 市民に加え、静岡ブルーレヴズとアザレア・セブンの選手も登場する。最大の見どころはラストでエコパスタジアムを舞台に園児や市キャラクターの「フッピー」ら総勢約100人でダンスを繰り広げるシーンという。 動画はユ
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特別枠設定、職員の挑戦促す 2023年度予算編成で袋井市長方針
袋井市の大場規之市長は29日、2023年度の予算編成について、新型コロナ対策など各事業の着実な推進に加え、予算要求の特別枠「チャレンジ&スマイル実践枠」を設けて職員の積極的な挑戦を促すとの方針を示した。市議会11月定例会で、近藤正美氏(緑風会)の代表質問に答えた。 チャレンジ&スマイル実践枠は職員が企画立案した、地域の将来を見据えた事業を広く募集する制度。大場市長は制度の狙いを「挑戦する文化を袋井のブランディングの中核に位置づけ、街全体に広がり定着することを目指す」と述べた。 編成方針に掲げる視点にはイノベーションへの挑戦、若い世代の夢や希望をかなえる取り組みの推進、リスクに対する備えの
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エコパや法多山視察 袋井市の友好都市 宮城・岩沼市訪問団と交流
袋井市の友好都市・宮城県岩沼市の訪問団が25日、エコパスタジアムなど袋井の名所を視察した。親善交流を目的とした訪問で、相互理解を深めた。 岩沼市民交流協会の会員ら19人が来訪。同スタジアムではピッチや選手のロッカールームを見学し、職員から会場となった2019年のラグビーワールドカップ(W杯)、02年サッカーW杯について説明を受けた。一行は法多山尊永寺や津波避難施設「平成の命山」も見学した。前日は市役所へ表敬訪問した。 両市は東日本大震災の復興支援を契機に交流を深め、2013年に防災交流都市協定を、16年には友好都市協定を締結した。来年1月には袋井市の訪問団が岩沼市を訪ねる予定。 岩沼市
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茶況(11月25日)茶がゆ御膳など特別メニュー提供 2日、法多山のカフェ
袋井市観光協会は12月2日、「袋井の銘茶と法多山ライトアップに酔う夜宵」を法多山尊永寺(同市豊沢)内のごりやくカフェで開催する。市内生産者の自慢の茶を使った特別メニューを提供する。 袋井茶の魅力を知ってもらおうと「ふくろい夜宵プロジェクト」の一環として企画した。3軒の農家と晩茶研究会の協力を得て、地元食材をふんだんに使った「茶がゆ御膳」とともに白葉茶や和紅茶、ほうじ茶など多彩な茶が味わえる。 午後6時スタート。定員は16人で先着順。参加費は3500円。問い合わせは同寺<電0538(43)3601>へ。
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農産品や雑貨販売、ステージも 袋井「エキマチフェスタ」にぎわう
袋井市はこのほど、中心市街地を巡る街歩きイベント「フクロイエキマチフェスタ」を袋井駅周辺で開いた。三つの会場で農産品や雑貨の販売、体験会などが行われ、大勢の市民らでにぎわった。 今年6月の第1弾に続いての開催。さらに規模を拡大し、前回を上回る約100団体が出展した。田端東遊水池公園ではステージイベントが繰り広げられ、市内の音楽教室や愛好団体がダンス、楽器演奏などを披露。息の合ったパフォーマンスで来場者を沸かせた。 会場近くの事業所ではワークショップが行われ、多肉植物の植え方講座や薬剤師体験が人気を集めた。南地区で発掘作業が進む大門遺跡の出土品などを紹介するパネル展、駅周辺の歴史発見ツアー
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一年の収穫に感謝 森町・小国神社で新嘗祭 農業など発展願う
森町一宮の小国神社で23日、稲作をはじめとする農業などの発展を願う「新嘗祭(にいなめさい)」が執り行われた。町内農業関係者らが、一年の収穫に感謝の祈りを込めた。 地元部農会の代表やJA職員ら約100人が参列。大祭用の装束姿の打田文博宮司が祝詞をささげ、巫女(みこ)の神楽舞を奉納した。神前には同町産の新米や特産の次郎柿、クラウンメロンなどを供え、豊作を祝った。氏子が生産した農作物の品評会、販売会も開かれた。 新嘗祭は毎年11月23日の宮中祭祀(さいし)に合わせて全国の神社で行われ、五穀豊穣(ほうじょう)や国家安泰などを祈願する。2月の耕作始めに行う祈年祭とともに重要な祭典の一つに位置づけら
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CO2排出ゼロへ ロゴ決定 袋井市の望月さん(静岡福祉大)デザイン
2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を掲げる袋井市は、取り組みの象徴となるロゴマークを作成した。市民らから募集した作品の中から決定。啓発活動などで活用していく。 選ばれたのは静岡福祉大2年の望月優真さん(21)の作品。袋井らしくゼロカーボンシティを目指す様子を表現したという。「CO2」と「∞」の文字をモチーフとし、クラウンメロンや市の花コスモスなども取り入れた。 若い世代が地球温暖化対策について考える契機とするため、15~25歳を対象に募集。大場規之市長や環境水道部長、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズ、女子7人制ラグ
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森町の地場産品 一堂 3年ぶり産業祭、58団体が出展
第35回森町産業祭「もりもり2万人まつり&農協祭」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が20日、町文化会館の駐車場で開かれた。町内事業所など58団体が販売、PRブースを出展し、町民らでにぎわった。 町菓子組合の加盟店やJA遠州中央などによる和菓子、治郎柿、茶などの地場産品の即売会が行われた。中には行列ができ、開場後30分で商品が完売した人気ブースもあった。 産業祭の目玉は友好町・北海道森町の物産コーナー。同町物産協会がいかめしやホタテ、昆布といった海産物を販売した。 地元産業の活性化やにぎわいづくりなどを目的とした恒例のイベントで、3年ぶりの開催。今年は感染症対策として規模を縮
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ランタンふわり 法多山 ふくろい夜宵プロジェクト開幕
袋井市の法多山尊永寺で19日、スカイランタンの打ち上げが行われた。同日市内で開幕した「ふくろい夜宵プロジェクト」(1月末まで)のオープニングイベントで、200基のランタンが境内を幻想的に照らした。 夜の法多山の魅力発信を目的に始めた催しで、2年ぶりの実施。家族連れやカップルなどが参加し、本堂前広場でカウントダウンを合図に一斉に照明入り紙風船を飛ばした。家族で訪れた同市の大竹夏葵ちゃん(7)は「高く上がれと思って飛ばした。ランタンがきれいですてきな思い出になった」と話した。 同プロジェクトは袋井の夜を楽しむをテーマにJR袋井駅周辺などにイルミネーションやあんどんを設置し、にぎわい創出につ
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茶況(11月18日)袋井で12月4日 お茶の文化祭 「晩茶」に焦点
袋井市の松下コレクションを活かす会は12月4日、世界の茶文化を発信する「袋井お茶大文化祭」を同市の茶ピアで開催する。 茶の多様性をテーマに、地方色豊かな「晩茶」に焦点を当てる。日本茶業中央会会長で衆院議員の上川陽子氏が「日本茶の将来について」と題して講演するほか、同会の松下智名誉会長の講演や県内外の茶業関係者の晩茶に関する取り組み事例の紹介も行われる。 同会発足5周年を記念し開催する。市内外の生産者が自慢の商品を販売する「BANCHAマーケット」や、寒茶づくりのワークショップなども予定している。入場無料、午前10時~午後4時。
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秋のクラウンメロン 良品そろう 品評会最高賞は松山さん 袋井
クラウンメロンの秋作品評会(県温室農業協同組合クラウンメロン支所主催)が18日、袋井市小山の同支所で開かれた。最高賞の優等賞には、同市の松山昌弘さんが選ばれた。 4地区で行われた予選会を通過した40人の生産者が6玉一箱で出品。県内の市場関係者らが審査員を務め、網目の美しさや外観のそろい、風味をはじめとする内容で採点した。松山さんは特に食感や味が高く評価されたという。 その他の主な結果は次の通り。 1等 ①八木祐子(袋井市)②原弘明(同)▽2等 ①山崎靖史(磐田市)②増田明(掛川市)③井口貴彦(袋井市)④浅井基裕(同)⑤金原純一郎(同)▽3等 ①桑原吉斉(同)②安井孝政(同)③杉浦邦太郎
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オリパラ競技、家族で楽しむ スケボーなど挑戦 袋井でイベント
五輪、パラリンピック競技を家族で楽しむ「FUKUROI SPORTS DAY2022」(袋井市主催)がこのほど、市総合体育館さわやかアリーナで開かれた。普段体験機会の少ない競技に触れようと、多くの市民らでにぎわった。 BMX、スポーツクライミング、ゴールボールなどの体験コーナーを設け、市スポーツ推進委員や市内で活動するクラブチームの選手らが指導した。スケートボード体験教室では、小学生が足の置き方やブレーキのかけ方、ターンの仕方といった基礎を学び、悪戦苦闘しながらも楽しそうに挑戦した。 21年に開かれた東京五輪・パラリンピックの盛り上がりの継続や、市民のスポーツに対する取り組み意欲の喚起な
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静岡県1部リーグ昇格 ホームを大切に高みへ サッカーチームORAN袋井代表/安原直哉氏【本音インタビュー】
今シーズンからORAN袋井に改称。2024年までにサッカー東海リーグ昇格、30年にJFLへの参入を掲げ、チーム史上初めてプロ契約の監督を招くなど強化に力を入れる。新体制で臨む初年度の手応えと課題を聞いた。 -ここまでの手応えは。 「県2部リーグ12連勝中で、最終戦を残して1部昇格を決めた。目標としてきた全勝優勝もあと一歩。3年間昇格できず、今シーズンは勝負の年と位置づけていた。その中でここまでは満足のいく結果を出せている。選手はカルロス・アルベルト・ゴンサルヴェス監督の下、今まで以上に質の高いトレーニングを積んでいる。技術の向上はもちろん、モチベーションを維持しながらリーグ戦に臨めている
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茶況(11月11日)鈴木長十商店 総合V 森の茶仕上品評会
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査を行い、総合優勝には2年連続で鈴木長十商店が輝いた。 「森の誉」「森の香」の2部門に組合所属の製茶問屋が計56点を出品。県内茶業関係者が外観や香気など4項目で採点した。総合2位の優秀賞は太田茶店が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 太田茶店▽1等1席 同▽同2席 八幡屋茶舗▽2等1席 鈴木長十商店▽同2席 太田茶店▽同3席 松浦製茶 【森の香】優等 鈴木長十商店▽1等1席 同▽同2席 太田茶店▽2等1席 松浦製茶▽同2席 同▽同3席 八幡屋茶舗
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記者コラム「清流」 国体取材で感じたこと
栃木県で開催された国民体育大会を取材した。ひたむきに競技と向き合う選手の姿はもちろん、競技後でも嫌な顔一つせず丁寧に取材に応じる姿勢にも感銘を受けた。 特に印象に残った出来事がある。ボクシング競技を取材中、話を聞いた選手から「僕、新聞に載るんですか?」と声を掛けられた。そうだと答えると「すごい!うれしいです!」と続けた。その選手は高校生。なじみが薄いはずの世代の彼が新聞に掲載されることを喜んでいることに驚いた。 身の引き締まる思いがした。自分は彼に応える記事を書けただろうか。彼だけでなく、直筆の手紙で感想を送ってくださる読者もいる。こうした気持ちに報いることができる仕事をしたい。改めてそ
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皇室献上へ「次郎柿」箱詰め 厳選160個、磨いて包装 森町
皇室へ献上する森町の特産品「次郎柿」の箱詰め作業が7日、同町の町民生活センターで行われた。毎年恒例で、献上は109回目。町職員が160個を厳選し、きり箱に梱包(こんぽう)した。 町内の農家21軒で収穫された計695個を、職員が色つややサイズなどを確認した。丁寧に磨いて1個ずつ包装し、40個ごとに計4箱に詰めた。作業に従事した総務課主事の安形絵美さん(29)は「細心の注意を払って詰めさせていただいた。森町のおいしい柿をぜひ召し上がってもらいたい」と話した。 今年は収穫量が多く、大きさは例年並みかやや大きめ。甘みが乗っている。出荷はいつもより1週間ほど早く始まったという。 町によると、19
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屋台集結、舞児還し 盛大にフィナーレ飾る 遠州森のまつり閉幕
森町中心部で3日間開催された「遠州森のまつり」は6日、熱気に包まれながら幕を下ろした。最終日は祭りを締めくくる「舞児還し(まいこがえし)」が行われ、盛大にフィナーレを飾った。 舞児還しは舞を奉納した舞児を各町内へ送り届ける祭事。金守神社から三島神社にみこしを戻した後、14町の屋台が同神社に集結した。舞児を乗せて出発し、おはやしやかけ声に合わせて勇壮に引き回しを繰り広げた。 森のまつりは三島神社の祭礼として古くから続く伝統行事。コロナ禍により3年ぶりに平年通りの形で行い、大勢の見物客が詰めかけた。大石清悟頭取会長は「無事行うことができ、町民の皆さんに喜んでもらえて良かった」と振り返った。
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9日から秋の火災予防運動 イオン袋井店、消防署が広報活動
秋季全国火災予防運動(9~15日)を前に、袋井消防本部袋井消防署は6日、火災予防の広報活動を袋井市のイオン袋井店で実施した。 チラシを配布し、買い物客に住宅用火災警報器の取り付けや点検、交換を呼びかけた。会場には消防車や救急車を展示。はしご車のバケットへの搭乗体験などが行われ、家族連れでにぎわった。 同本部によると、管内(同市、森町)での住宅用火災警報器の設置率は78%と、全国平均の84%を下回っているという。同本部は設置支援事業などを通じ、普及促進に取り組んでいる。
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秋彩る「森のまつり」 町内にきらびやかな屋台やみこり 6日まで
森町の秋を彩る伝統の「遠州森のまつり」が6日までの3日間、三島神社(同町森)を中心に開かれている。14地区がきらびやかな装飾の施された屋台を引き回し、街中に祭りばやしが響き渡っている。 同神社の祭礼として古くから続く一大行事。夜には屋台がぶつかり合う激しい練りが繰り広げられることなどから「森のけんか祭り」としても知られる。中日の5日はみこしの渡御が行われ、地元小学生の引くみこしが神社を出発し、金守神社を目指して約1時間30分かけて町内を巡った。 コロナ禍により一昨年は中止、昨年は規模を縮小しての実施だった。感染症対策を徹底して3年ぶりに平年通りの形で開催した。 最終日は午後0時半からみ
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茶況(11月4日)移動販売車を導入 袋井の宝玉園
お茶の宝玉園(袋井市豊沢)は11月から、移動販売車を導入した。イベントなどで、茶の発信に活用する。 これまでイベントに参加する際には、車両3台で資材や商品を運搬しなければならず、会場での設営は時間がかかった。移動販売車の導入によって省力化につながり、より多くのイベントに出展することが可能になった。 商品の管理が簡単になり、受け渡しもスムーズになったという。寺田直樹代表は「新規客の開拓のきっかけにもなれば」と期待する。(袋井支局・仲瀬駿介)
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明治安田生命保険「私の地元応援募金」 袋井市に22万円 市役所で贈呈式
明治安田生命保険はこのほど、同社が展開する「私の地元応援募金」として袋井市に22万3500円を寄付した。袋井営業所の伊藤由美子所長らが市役所を訪問し、大場規之市長に目録を手渡した。 同市への寄付は2020年度から続けていて、出身者や市内での勤務経験があるなど、ゆかりの従業員からの募金などを活用している。伊藤所長は「袋井が元気になる取り組みに役立ててほしい」とあいさつした。市は健康増進に関する事業などに充てるという。
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日韓W杯開催地の袋井 中田やゴン中山のサイン公開 カタール大会にエール
2002年サッカー日韓ワールドカップ(W杯)開催地の袋井市は1日、当時市内に滞在した日本代表選手らの直筆サイン入りパネルを市役所で公開した。20日開幕のカタール大会に出場する日本代表への応援企画の一環。地元のサッカー少年らがエールを送った。 高さ2メートル、横1メートルのパネルには、フィリップ・トルシエ監督をはじめ中田英寿さんや中山雅史さんら24人のサインが書かれている。葛城北の丸でベースキャンプを行った代表チームから市に贈られた。市内各地で展示し、その後は市役所の倉庫で保管され、20年ぶりにお披露目した。 除幕式には同市を拠点とする小学生サッカーチーム「Fukuroi FC」の選手14
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PFI導入の体育館 岡田特命担当相視察 袋井
岡田直樹内閣府特命担当大臣は31日、袋井市総合体育館さわやかアリーナを視察した。PFI(民間資金活用による社会資本整備)推進を担当する岡田大臣は、PFIの手法を導入した同施設の運営状況などを確認した。 大場規之市長や施設職員が概要、供用開始から3年間での利用者数の推移などを説明。施設見学ではバリアフリーや、防災設備といった機能面の特徴を紹介した。 政府はPFI事業の対象拡充に向け、関連法の一部改正案を臨時国会に提出している。市によると、同施設は全国的にも珍しいPFIで整備された体育館。岡田大臣は冒頭「先進事例の効果を確認して改正法案に生かし、より利用しやすい制度としたい」と述べた。 (
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防災にも役立つ技能習得 袋井 初心者向けにキャンプ講座
袋井市と同市のどまんなかセンターは29日、初心者向けのアウトドア講座「みずべdeゆるっと防災ワンデイキャンプ」を原野谷川親水公園(同市愛野)で開いた。アウトドア・プロデューサーの松山拓也さん(49)=磐田市=を講師に迎え、防災に役立つスキルを学んだ。 松山さんはテントの設営方法やキャンプ時の衣類、道具の選び方を紹介。少ない水での食器の洗い方をレクチャーし、キャンドル作りのワークショップも行った。参加者は溶かしたろうにクレヨンを混ぜ、好みの色のキャンドルを完成させた。 アウトドア人気が高まる中、市のみずべ活用推進事業ミズベリングの一環で開催した。浜松市西区のパート岩崎江利子さん(43)は「
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「大黒天像」豊橋から出開帳 森町・小国神社 参拝者続々と
小国神社(森町一宮)で30日、愛知県豊橋市の船形山普門寺に奉安されている「大黒天像」の開帳が始まった。両寺社を含む遠州、三河地域の一社三山による企画で、同神社で仏像が祭られるのは歴史上初めてという。静岡県内外から大勢の参拝者が訪れ、約500年前に造像された貴重な姿に手を合わせている。31日まで。 大黒天像は室町時代に造られた木彫の立像で、招福や五穀豊穣(ほうじょう)などの御利益があると伝わる。開帳は大黒天が同神社の祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)の神仏習合した姿という縁で実現した。林義将住職が天竜浜名湖鉄道で運び、神社まで届けた。 今回は特別に大黒天像の撮影や交流サイト(SNS)
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茶況(10月28日)地域学講座 静岡理工科大で表彰式
静岡理工科大(袋井市豊沢)でこのほど、茶振興をテーマとした「地域学講座」の表彰式が開かれた。最高賞の市長賞は茶園でのマルシェの開催を提案した大西遥さん、生熊大誠さん、関祐人さん、大石壮馬さんのグループが選ばれた。 主婦や高齢者らをターゲットとし、利き茶、茶摘みなどの体験を通じてファンを獲得するプラン。消費を呼び込み、地域活性化につながると強調した。アイデアは実現に向け、市や生産者と検討するという。 同講座は大学と市の共同開催。5グループの計画案を茶業関係者らが審査した。式では4人が発表を行い、大場規之市長から賞状などが手渡された。
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森町袋井インター通り線 整備方針で覚書締結へ
袋井市の大場規之市長は28日の定例記者会見で、11月14日に県や森町と都市計画道路森町袋井インター通り線の整備方針に関する覚書を締結すると発表した。計画の本格化が期待され、大場市長は「地域の活性化へ大きな一歩だ」と述べた。 同路線は森町の新東名高速道森掛川インターチェンジ(IC)から袋井市の東名高速道袋井ICや国道1号を結ぶ広域幹線道路で、国道150号までつながる。2009年の期成同盟会の発足以来、両市町が整備促進へ取り組んできた。現在一部区間で事業着手されているが、全体の供用開始時期は未定。 覚書の対象は太田川をまたぐ2・3キロ区間。橋の架設など事業の進め方が課題となっていた。同区間の
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妊娠関連の行政手続き 来月からオンライン申請 袋井市
袋井市は11月から、妊娠に関する行政手続きでマイナンバーカードを活用したオンライン申請を開始する。妊婦の負担軽減や支援充実を図る試みで、同様の取り組みは静岡県西部地域では初めて。 導入するのは妊娠届出書と母子健康手帳交付アンケート。従来は市総合健康センターか浅羽保健センターに来庁して記入する必要があった。今後はマイナンバーカードのポータルサイトを通じて自宅などで申請できる。 来庁前に申請することで母子健康手帳交付の手続き時間も短縮。書類提出後の保健師らによる面談も事前確認が可能になり、より個々の状況に応じた支援を実現できる。 健康づくり課主査の鈴木伶奈さん(36)は「妊婦さんがより短い
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焼き芋「甘くておいしい」 袋井・今井幼稚園、地域住民に振る舞う
袋井市太田の今井幼稚園で26日、毎年恒例の「焼き芋会」が開かれた。園児が地域住民らと一緒に秋の味覚を味わった。 今井地区の住民でつくる「今井幼小応援する会」が駆け付け、同会メンバーや園児が栽培した紅はるかを園庭に設置した焼き窯で40分ほど焼き上げ、出来たてを振る舞った。園児は熱々の焼き芋をおいしそうにほおばった。 食育に加え、地域住民との交流を目的に実施している。年長組は自分たちでサツマイモを洗い、アルミホイルで包んだ。久野彩愛ちゃん(6)は「おいしくなーれと思って包んだ。甘くておいしい」と笑顔を見せた。
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農地被害復旧など市長に要望書提出 袋井市農業委
袋井市農業委員会はこのほど、台風15号による農地の災害復旧や今後の農地基盤整備に関する要望書を、大場規之市長に提出した。予算措置や補助制度の新設といった対応を求めた。 市内各地で農作物や施設などが被害を受けたとして、被災農家が営農再開できるよう支援の実施を要望した。農地の集積・集約化に向けた農業基盤整備などに対する支援要請も盛り込んだ。 市農政課によると、台風15号の接近に伴う土砂災害で被災した農園、農道などは40件超。水害の被害を受けた農家は25件を数える。北部地域を中心に被害が広がったという。 市役所を訪れた永田勝美会長は「意欲ある農業者のため、復旧に力を入れてほしい」とあいさつ。
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記者コラム「清流」 奪われた地域のシンボル
袋井市の中心部を流れる原野谷川に小さな歩道橋が架かっていた。名前は岡野橋。水位が上がると本体が漬かることからもぐり橋の愛称で知られ、生活道路としてだけでなく地域のシンボルとして長年親しまれてきた。 同市が舞台の映画「明日にかける橋 1989年の想い出」では、走って渡ると願い事がかなう明日橋(あしたばし)の名で登場。主人公が渡って過去にタイムスリップする場面が描かれた。 その岡野橋が台風15号で流失した。翌日の現場には大勢の人が訪れ、ショックの大きさが伝わってきた。台風はシンボルを奪っただけでなく、市民生活にも大きな爪痕を残した。亡くなった方もいる。もしも、明日橋があれば-。そう思わずには
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茶況(10月21日)法多山で「大茶会」 世界の茶文化や魅力発信
袋井市の法多山尊永寺でこのほど、「法多山大茶会 オチャノコサイサイ」(実行委員会主催)が開かれた。世界の茶文化と茶の魅力を発信するイベントで、県内外の愛好者らでにぎわった。 イベントは2日間行われ、市内の若手生産者をはじめ、全国の茶業関係者が出店。晩茶や白葉茶など丹精込めて生産した自慢の茶や海外から取り寄せた銘柄、茶器などを販売し、中国、韓国など世界各国の茶が楽しめる茶席も設けられた。 全国有数の茶産地である本県のPRを目的に、同寺や観光団体、地元茶業関係者らが企画した。
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爽やか香水で袋井・幸浦地域発信 地元協議会とメーカー開発
袋井市浅羽南地区の住民でつくる幸浦地域まちづくり協議会はこのほど、地元の香料・食品素材メーカー高砂フードプロダクツと共同で幸浦地域をイメージした香水「オードトワレ幸浦」を開発した。関係者が市役所を訪ね、大場規之市長に完成報告した。 地域貢献の取り組みとして同社が協議会に香水の作成を提案。プロジェクトを立ち上げ、半年かけて製作した。香りを選定する際には、幸浦コミュニティセンターの利用者や市職員ら400人以上による投票で決定した。 フローラルブーケとかんきつ系の香料を組み合わせ、爽やかな香りに仕上げた。1500本製作し、幸浦コミュニティセンターがイベントなどで紹介するほか、市が首都圏交流会な
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地域経済活性化、デジタル化推進など市長に要望 袋井商議所
袋井商工会議所は18日、2023年度の市行政に関する要望書を袋井市の大場規之市長に提出した。地域経済の活性化やデジタル化に向けた施策の推進などを要望した。 原油・原材料価格高騰に対する支援策など新規案件14件、公共工事と資材の地元業者への発注など継続案件3件を盛り込んだ。市が実施予定の市道掛之上祢宜弥線の道路整備計画については、河川堤防のり面の階段状化などの計画変更を求めた。要望書は役員会や各部会からの意見を集約した。 水谷欣志会頭は「コロナ禍の長期化や円安などの多様な課題に取り組む中で、より一層のご協力をお願いしたい」とあいさつ。大場市長は「さらなる地域経済の活性化に向けて取り組む。互
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サッカーワールドカップ 日韓共催20年 開催地の袋井で特別展
2002年サッカー日韓ワールドカップ(W杯)の開催地の袋井市で、開催20周年記念の特別展が12月18日まで開かれている。市役所1階ロビーの特設スペースで当時の地域の盛り上がりや活動の様子を紹介。来月開幕するカタール大会の応援機運の盛り上げを図る展示も行われている。 準々決勝のブラジル対イングランド戦など3試合が行われたエコパスタジアム周辺の雰囲気やW杯に向けた市民、行政の取り組み、国内外のサッカーファンへのおもてなしをまとめたパネル、写真などを展示している。 カタール大会に出場する日本代表への応援メッセージの記載台も設置。市民からのエールを25日まで募集していて、日本サッカー協会(JFA
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袋井商議所 新会頭に豊田浩子氏内定 丸尾興商専務
袋井商工会議所は18日までに、任期満了に伴い10月末で退任する水谷欣志会頭(63)=サンワNETS社長=の後任に、副会頭の豊田浩子氏(62)=丸尾興商専務=が就任する人事を内定した。27日の臨時議員総会で正式決定する。 豊田氏は袋井市出身。1984年に同社へ入社し、経理課長や経理部長を歴任した。現在は県開発審査会委員、市都市計画審議会会長代理なども兼務する。同商議所では2017年から副会頭を務めている。同商議所によると、全国515商議所のうち、女性会頭は現在3人だという。 任期は11月1日からの3年間。豊田氏は取材に「市との連携を強化し、まずはコロナ禍で疲弊した地域経済の活性化を図る。3
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子育て環境向上を 市民と市議が座談会 袋井
袋井市で子育て支援に取り組む「ふくろい子育てネットワーク・みんなのぽっけ」は15日、子育て世代の市民らと市議会議員との座談会を同市の豊沢ふれあい会館で開いた。30~60代の15人が参加し、子育て環境の向上に向けて意見交換した。 市の現状と子育て施策を紹介した後、育児の負担を軽減する方策や10年後、20年後の子育ての在り方について議論した。参加者からは出産後に気軽に相談でき、支援を受けられる環境の充実を求める声などが上がった。 市民が議会や行政に直接提言できる場を設けようと、2020年から実施している。昨年はオンライン形式で、対面開催は2年ぶり。内容は後日、市役所に展示する。同市の主婦鈴
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茶況(10月14日)袋井産ほうじ茶のポンせんべい開発 茶業関係者ら
袋井市内の茶業関係者と浜松市北区の障害福祉サービス事業所「くるみ共同作業所」は、袋井産ほうじ茶を使ったポンせんべい「ふくせん」を開発した。20日にグランシップ(静岡市駿河区)で開幕する世界お茶まつりでお披露目する。 静岡茶の商品開発や販路拡大を支援するChaOIフォーラムが袋井市を通じて両者をつないだ。同市産の米も使用し、米の甘みの中にほうじ茶の香ばしさを感じる上品な味わいが特徴。名称は「食べた人に幸福が訪れるように」との思いが込められている。 関係者が市役所を訪れ、大場規之市長に完成を報告した。11月から市役所の売店でも取り扱いを開始する。
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茶況(10月7日)製茶や入れ方 親子で学ぶ 袋井・工場見学会
袋井市山崎の荻原製茶でこのほど、同市在住の親子を対象にした製茶工場の見学会が開かれた。幼稚園児や小学生とその保護者4組が参加し、茶の製法などを学んだ。 荻原克夫代表が講師を務め、参加者は蒸しから乾燥、出荷まで一連の工程を見学した。茶の入れ方教室も行われた。荻原代表は白湯を入れて茶葉を浸してから湯を注ぐ方法を紹介した。 同市の笠原コミュニティセンターが主催する市民講座の一環。同社が管理するミカン園での収穫体験も行われた。
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袋井で先端技術イベント VRやロボット 機能体験にぎわう
国が定めるデジタルの日に合わせ、先端技術の体験イベント「ふくろいみらeフェア」(袋井市主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が1日、同市上山梨のショッピングセンターパティオで始まった。2日まで。 通信、映像技術などの企業6社が出展。専用のゴーグルを装着して映像空間に没入するVR(仮想現実)や、道案内、荷物の運搬などが可能な自律走行型ロボットの機能を体験できるブースなどが並ぶ。会場は親子連れなどでにぎわっている。 市民にデジタルをより身近に感じてもらおうと初めて開催した。今後も関連のイベントを企画するという。同フェアは入場無料。午前10時~午後4時。
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茶況(9月30日)袋井茶大賞 上位入賞10点が2次審査へ
東海道どまん中袋井茶大賞(実行委員会、袋井地区農協茶業委員会主催)の第1次審査会がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。上位入賞の10点が2次審査へと進んだ。 市内生産者が普通煎茶と深蒸し煎茶計22点を出品した。県中遠農林事務所やJA職員、地元茶商らが審査員を務め、外観や香気、水色、滋味の4項目で採点した。 2次審査進出者は次の通り。 丸尾製茶(袋井南)、竹原秀哉(同)、松田明久(同)、石川喜雄(三川)、やまも製茶(袋井南)、にしたな(三川)、秋田製茶(笠原)、松井淳(三川)、木根益夫(笠原)山崎製茶協同組合(同)
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森町の県道袋井春野線 片側交互通行で再開 住民安堵、通学可能に
台風15号の接近に伴う崩落で通行できなくなっていた森町問詰の県道袋井春野線で29日、片側交互通行による通行が再開された。交通面などで影響を受ける現場以北の住民からは「これで安心して通行できる」と安堵(あんど)の声が広がった。 現場は24日以降全面通行止めとなっていて、その間、北部に住む約千人の足に支障が出た。市街地への行き来には山道へ迂回(うかい)しなければならず、通勤時など混雑する時間帯には事故や渋滞が生じたという。 通行再開を受け、区間運休となっていた秋葉バスサービス(同町森)の「秋葉線」では、同日テスト運行を実施。30日から一部区間で運行を再開する。保護者の送迎、家庭学習で対応して
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森町 名誉町民に書家・杭迫さん 3月創設、第1号
森町は3月に創設した「森町名誉町民」の称号第1号を、同町出身で日本を代表する書家杭迫柏樹さん(88)=京都市=に贈った。称号贈呈式がこのほど、町文化会館小ホールで開かれた。 杭迫さんは同町森の生まれ。周智高(現在の遠江総合高)卒業までの18年間を地元で過ごした。その後は京都市を拠点に書家として活動を開始し、これまでに日本芸術院賞、京都府文化賞特別功労賞などの受賞歴を誇る。現在も日展名誉・特別会員、日本書芸院名誉顧問といった要職を務めている。 式典には町関係者80人が出席。太田康雄町長から杭迫さんへ称号記と記念品が手渡された。太田町長は式辞で「町を挙げて末永く顕彰することで、杭迫先生がふる
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袋井市長が定例会見 台風15号被害状況と対応報告
袋井市の大場規之市長は27日の定例記者会見で、23日の台風15号による被害状況と今後の対応を報告し「早期復旧に向けて取り組む」と述べた。 市は26日に罹災(りさい)証明書、被災証明書の発行申請の受け付けを開始。住宅の床上浸水被害があった123件には戸別訪問などを行い、心身の健康支援を実施した。災害ごみ対策として、可燃ごみは中遠クリーンセンターで搬入を受け付け、不燃ごみは30日まで、罹災証明書なしで中遠広域粗大ごみ処理施設での搬入を受け入れている。いずれも無料。 市によると、市役所と浅羽支所に設けられた観測所で累計雨量が200ミリを超え、同市春岡の山名小では319ミリ、友永の三川小では32
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ボランティア 台風15号被災地域へ派遣 袋井市社協が開始
袋井市社会福祉協議会は27日、同市内で台風15号による豪雨災害の被害を受けた地域へのボランティア派遣を開始した。相談窓口を設置し、派遣依頼を受け付けている。 市内全域でニーズの聞き取り調査を実施し、初日は3件の依頼が寄せられた。市社協と災害時の連携協定を結ぶ袋井青年会議所(JC)の会員17人を派遣し、春岡地区の80代女性宅では、災害ごみの搬出や自宅の片付けなどが行われた。家主の息子の尾上邦夫さん(59)=東京都=は「家の中を見て途方に暮れていた。皆さんの協力で何とか片付けられると思う」と感謝した。 参加した袋井JCの榛葉美希理事長は「自力での片付けが困難な方もいると思う。JCは長年地域の
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森町の県道崩落、生活に支障 台風15号被害 復旧見通し立たず
台風15号の接近に伴う豪雨で森町問詰の県道袋井春野線が崩落した影響により、現場以北の住民の交通に支障が出ている。同線は山間地域と市街地をつなぐ交通の要衝。周辺住民は早期の復旧を望むが、見通しは立っていないのが現状だ。 町の中心部や町外への通勤、通学などで同線を日々利用しているのは約千人。崩落後は山道を迂回(うかい)路として使っているが、すれ違いが困難で、脱輪などの事故も相次いだ。県が交互通行の措置を取っているが、通勤時間帯などには渋滞が生じている。 影響は学校教育にも及んでいる。森小、森中に通う子どもたちは、崩落で秋葉バスが区間運休になり公共交通機関による通学手段を失った。当面は保護者の
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五輪 スキー男子モーグルの杉本さん 母校・袋井南小を訪問
2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した杉本幸祐さん(27)=袋井市出身=が22日、母校の袋井南小を訪れ、トレーニング体験会を開いた。6年生約100人が“先輩”と交流し、世界で活躍するアスリートの練習法を学んだ。 杉本さんはラダーとマーカーを使って体のバランスや柔軟性、敏しょう性を鍛えるトレーニングを紹介。最初は複雑な動きに苦戦していた児童も徐々にこつをつかんでいった。質疑応答では、大会での緊張の乗り越え方を尋ねられ「特別な時こそ普段通りを意識している」と答えた。谷沢胡実さん(12)は「テレビで応援していた先輩に会えてうれしい。バスケをやっている
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袋井で駅前フェスタ 多彩な催しでにぎわい創出
袋井市の袋井商工会議所青年部はこのほど、「フクロイエキマチフェスタ」をJR袋井駅前で開いた。“プチ縁日、プチマルシェ”をコンセプトに多彩な催しを用意し、家族連れなどでにぎわった。 eスポーツやコーンホールなどの体験ブースを巡るスタンプラリーが行われ、全て回った参加者は抽選会に参加した。静岡理工科大による小学生向けの理科実験教室が開かれたほか、射的、ヨーヨー釣りなどもあった。 2020年に袋井新産業会館キラットのオープンを記念して開催を予定していたが、コロナ禍で延期になっていた。今後も同様のイベントを継続し、駅前のにぎわい創出につなげるという。入沢梓会長(43)は「
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茶況(9月16日)園児10人茶摘み体験 袋井
袋井市山田のヤマイシ石川製茶の茶園でこのほど、市立三川幼稚園の園児を対象とした茶摘み体験会が開かれた。 年長児10人が参加。石川喜雄代表から指導を受けた後、四番茶の芽を一芯二葉で丁寧に摘み取っていった。摘採した茶葉は各家庭に持ち帰り、緑茶や紅茶を作るという。 子どもたちに地元で生産されている三川茶の魅力を知ってもらおうと開催していて、今年で8年目。石川代表は「子どもの頃からお茶への関心を持ち、お茶を飲むことが習慣になってくれたらうれしい」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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森町の和梨ビール 甘酸っぱく上品な香り 数量限定、17日発売
森町産の和梨を使用したクラフトビール「森町生まれ梨麦酒ペアビア」が17日から、同町を中心に1800本限定で販売される。発売前の発表会が15日、アクティ森(同町問詰)で開かれ、関係者が出来栄えを確認し、販売の好調を祈願した。 町や天方地区の住民有志らでつくる「森町ツーリズム研究会 森町でつながる推進部会」の地域振興策の一環で、今年で2年目。同町の野末農園から仕入れた「幸水」と「豊水」を掛川市の醸造所で加工した。甘酸っぱいフルーティな味わいと、梨の上品な香りが特徴という。 発表会には、部会メンバーや同農園の野末直嗣代表らが出席。吉筋恵治会長は「今年も良い仕上がりのビールができた。町外の方にも
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電動アシスト自転車試乗 10月2日、アクティ森で体験会
電動アシスト自転車の利活用促進に向け、森町は10月2日、特別試乗会を同町問詰のアクティ森で開催する。秋の風景を楽しみながら乗り心地や性能を体験できる。入場無料。 同町で自転車事業を展開する企業、団体が出展し、ヤマハ発動機の「PAS」、デイトナの「DE01」など、町ゆかりの自転車を用意。同所を発着点に初級、中級、上級の3コースを走る。特産品販売会も同時開催する。 町は本年度、町民を対象に購入費用の助成事業を開始するなど、電動アシスト自転車の普及に取り組む。町産業課係長の福島光英さん(45)は「体験したら快適さが伝わると思う。特に利用したことがない人には試乗してほしい」と話す。 イベントは
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市監査に長年貢献 大庭市議に全国表彰 袋井市役所で伝達式
長年にわたり袋井市監査委員を務めている大庭通嘉市議(70)が、都市監査委員制度の発展に寄与したとして全国都市監査委員会表彰を受賞した。市役所でこのほど、表彰伝達式が開かれた。 大庭市議は1994年9月に市議会からの選出で初めて任命された。以来、通算7年9カ月もの間、市の財務の執行や経営に係る事業の管理を監査し、市政の発展に貢献している。市によると、本年度表彰を受けた議員選出の監査委員は全国で5人という。大場規之市長から賞状を受け取った大庭市議は「少しでも市政の役に立てるようにとの思いで務めてきた。ミスを根絶できる仕組みづくりや制度設計に関わっていきたい」と述べた。
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皇室献上米、丁寧に収穫 森町で40年ぶり「抜穂祭」
皇室へ献上する米の収穫の祭典「抜穂祭(ぬきほさい)」が9日、森町谷中の農業村松久雄さん(74)の水田で行われた。同町での実施は1982年以来40年ぶり。 地域住民や農業関係者らが参列し、11月に宮中で行われる新嘗祭(にいなめさい)に供える神饌(しんせん)米の収穫作業に取り組んだ。 地元・小国神社の神職が神事を執り行い、白丁装束に身を包んだ村松さんや、妻くに子さん(74)らがコシヒカリの初穂を丁寧に刈り取っていった。収穫した米は精米して選別を行い、10月下旬に一升を献上する予定。 町内の農家の中でも高い栽培技術を誇ることから選ばれた村松さんは「(献上の)話を聞き、しっかりとした品質の米を
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茶況(9月8日)竹原さん、花島園に最優秀 袋井で荒茶品評会
第30回JA遠州中央荒茶荷口品評会がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。普通煎茶と深蒸し煎茶の2部門で行われ、最優秀賞にはそれぞれ竹原秀哉さん(袋井)、花島園(森)が選ばれた。 同JA管内(袋井市、磐田市、浜松市天竜区、森町)から普通煎茶20点、深蒸し煎茶31点が出品。県茶業研究センターの職員や地元茶商らが審査員を務め、外観、香気、水色、滋味の4項目で採点した。 その他の主な受賞者は次の通り。 【普通煎茶】優秀賞 左口製茶(磐田)芦窪製茶共同組合(天竜) 【深蒸し煎茶】優秀賞 丸尾製茶(袋井)茶ピア茶業組合(同)
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家康とのゆかり発信へ 袋井市長、大河見据え観光振興
袋井市の大場規之市長は7日、2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を見据え、徳川家康と同市のゆかりをテーマとしたPR動画の作成、パンフレットの増刷などの観光振興に向けた取り組みを実施するとの方針を示した。市議会9月定例会一般質問で寺田守氏(自民公明クラブ)に答えた。 PR動画は来年1月から、ユーチューブやインスタグラムなどの交流サイト(SNS)で観光情報と併せて公開する予定。パンフレットは市内の観光施設をはじめ、浜松市が設置する大河ドラマ館に配架する。 袋井市を含めた県内8市1町では、浜松市を中心に広域周遊マップの作成や各市町のPRイベントの開催といった連携事業を検討中で、同事
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記者コラム「清流」 不屈の精神
日本代表が強豪アイルランドを破った「静岡ショック」で日本中を熱狂させたラグビーワールドカップから3年がたとうとしている。記者も、何度倒されても果敢に立ち向かうラガーマンの“不屈の精神”に魅せられ、テレビの前で声援を送った一人だ。 3カ月後、静岡ショックの舞台・袋井市に異動になった。ラグビー取材は楽しみの一つだったが、同時期に新型コロナが流行した。ラグビー熱に水を差された地元からは落胆の声が聞かれた。「何でこのタイミングなんだろう」。大会に関わった市職員のつぶやきが忘れられない。 感染拡大から2年が経過し、袋井では再びの盛り上げに向けた取り組みが進められている。コロ
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茶況(9月2日)茶の文化と魅力発信 袋井・法多山で17、18日イベント
味わう、見るなどの体験を通じて世界の茶の文化と魅力を伝える「法多山大茶会 オチャノコサイサイ」(実行委員会主催)が17、18日の2日間、袋井市豊沢の法多山尊永寺で開かれる。 あじさい広場には市内をはじめ全国各地の茶業関係者が出店。手塩にかけて育てた茶葉や国内外から取り寄せた銘柄、茶器などを販売する。出店者が各国の茶の入れ方を紹介するワークショップも開催する。 全国有数の茶産地である本県のさらなるPRにつなげようと、同寺や観光団体、地元茶業関係者らが企画した。会期中はこのほかにも多彩な催しを予定している。
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森町の魅力発信ヘ 「プロモーション大使」募集 産業祭実行委
森町産業祭実行委員会は30日まで、地域の魅力の発信役を担う「遠州の小京都森町プロモーション大使」を募集している。イベントへの参加やSNSなどを通じて町内外にアピールする。 さまざまな分野で活躍する人材の力を借りて町のPRにつなげようと、今年1月に発足。現在は大学生、映像クリエーターら7人が活動中で、ラジオ出演やショッピングモールでの売り子、観光パンフレットのモデルなどに取り組んでいる。 任期は2年で、町が指定した行事に参加可能、おおむね1時間以内で同町に通えるなどの条件を満たした18歳以上が対象。性別や未婚・既婚は問わない。書類と面接で選考を行う。 実行委で事務局を務める町産業課主事の
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地元の技術、参拝者にPR 電動アシスト自転車展示 森町・小国神社
森町一宮の小国神社で28日、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS」と「YPJ」の展示が始まった。同町で駆動ユニットを製造するヤマハモーターエレクトロニクスと、PAS専門店エルドラード森町との共同企画で地域が誇る技術をPRする。 地元産業の応援を目的に、打田文博宮司とヤマハモーターエレクトロニクスの橘内透社長が話し合い、エルドラード森町の協力で実現した。展示場の除幕清祓(きよめはらい)式が行われ、関係者が開設を祝った。打田宮司は「先端技術に触れ、森町の奥深さを知ってほしい」とあいさつした。 1993年に世界初の電動アシスト自転車としてPASが発売されて以来、主要部品の製造が行われてい
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袋井市職員、米ヒルズボロへ 3カ月間、初の長期海外派遣
袋井市は29日から3カ月間、姉妹都市の米国オレゴン州ヒルズボロ市に職員を派遣する。同市の長期海外派遣は初。国際的な感覚や視野を持った職員の育成、海外の先進的な取り組みの市政への反映につなげる。 派遣するのは課税課主査の鈴木恵美子さん(42)。過去に両市の国際交流事業に携わった経験を持つ。現地ではコミュニケーション部に配属され、産業育成のノウハウなどを学ぶ。鈴木さんは「自分自身の国際感覚を磨き、両市の発展に貢献できる活動を行いたい」と意気込みを語った。 両市は1988年、旧袋井市の市制施行30周年記念式典で姉妹都市提携を結んだ。以来、中高生の訪問派遣事業や、学生の受け入れなどを通じて交流を
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茶況(8月26日)需要拡大 取り組み提案 静岡理工科大講座
袋井市と静岡理工科大(同市豊沢)が開講した茶振興をテーマとした「地域学講座」の発表会がこのほど、同大で開かれた。学生22人が、茶の需要拡大に向けた取り組み案を発表した。 グループごとに茶と観光、情報発信などのテーマで検討。茶畑の眺望を生かしたマルシェイベントの開催などのアイデアを提案した。SNSを活用した効果的なPR方法を紹介する班もあった。 計4日間で生産現場の見学、グループワークなどを重ねて提案をまとめた。発表会は市やJA職員、市内の茶業関係者も聴講した。
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乳がん、セルフチェックで早期発見を 袋井市が啓発品配布
袋井市は9月中旬から、同市在住の30~69歳の女性約1万9800人に乳がんのセルフチェックの啓発品を配布する。早期発見への意識を高め、早期治療に結びつける。 同市は30歳以上の女性を対象に乳がん検診を実施しているが、昨年度の受診率は45・4%。受診率の向上を目指して検診をPRしていて、同事業もその一環。手に装着する補助具と、確認する際のポイントやがん検診の情報を掲載したチラシを配布する。 乳がんは女性の40~60代が好発年齢。セルフチェックで比較的早期に発見できるという。健康づくり課保健師の吉村磨依さん(28)は「早い段階から乳がんへの関心を高めたい。(啓発品が)がん検診を受けるきっかけ
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省エネ設備の更新支援 袋井市が補助金創設 最大20万円助成
袋井市の大場規之市長は24日の定例記者会見で、同市の個人事業主や市内に事業所を有する法人などを対象に事業用設備の省エネルギー設備への更新を支援する「袋井市省エネルギー設備導入支援事業費補助金」を創設したと発表した。 光熱水費の節減による経済的負担の軽減、脱炭素の推進を目的とした取り組み。対象設備はLED照明やルームエアコン、冷凍冷蔵庫などで、2023年2月17日までの事業の完了が条件。補助対象経費の半額以内で最大20万円助成する。 1日から受け付けを開始し、既に数件の申請が寄せられているという。各事業所へのPRを進める。大場市長は「物価高で苦しむ事業者の負担軽減や経済の活性化につなげたい
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全国ムエタイV 袋井市長に報告 浅羽中3年の鈴木さん、田中さん
国内トップのアマチュアのムエタイ選手が競い合う「WMC JAPAN アマチュア大会」を制した袋井市在住の中学生2人が22日、市役所に大場規之市長を訪問し、優勝報告とともに今後の目標を語った。 訪れたのは浅羽中3年で「HIDE GYM」に所属する鈴木愛虎(あいと)さん(14)と田中瑛流さん(15)。鈴木さんは打ち合いも蹴り合いも対応できるオールラウンダーでジュニア50キロ級で優勝。田中さんは多彩な技とスピードが持ち味で同45キロ級を制覇した。いずれもタイトルは複数保持しているが、同大会は初の優勝。 2人は自宅が近所の幼なじみ。ともに格闘技好きの父親の影響でムエタイを始め、同ジムでは競い合っ
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全国高校総体セーリングV 出口愛海さん(袋井出身)が報告
和歌山県で12~16日に開催された全国高校総合体育大会のセーリング競技に出場した袋井市出身の出口愛海さん(18)=茨城・霞ケ浦高3=、美帆さん(15)=磐田南高1=姉妹が22日、市役所に大場規之市長を訪問した。愛海さんは女子420級(2人乗り)種目の優勝報告と、卒業後の目標について語った。 2人は学生時代ヨット部だった父・大輔さん(46)の影響で競技を始めた。中学まで浜松市のクラブに所属し、愛海さんは充実した競技環境を求めて県外の強豪校へ。今年はオランダで開かれたユース世界選手権にも出場するなど飛躍を遂げた。美帆さんは地元で大輔さんと二人三脚で腕を磨き、初のインターハイで女子レーザーラジア
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高校生が仕事内容学ぶ 地元企業の研究会開始 袋井
袋井市や近隣の高校2年生向けの地元企業研究会が23日、市教育会館で始まった。同市に事業所を置く15社の説明を聞き、仕事内容などについて理解を深める。26日まで。 初日は19人が参加し、運送業と建設業、印刷業の3社のブースを回った。各社の担当者は企業の歴史や業界の特徴などを説明。高校生の質問にも答えた。期間中は製造業、介護福祉、サービス業などの企業も説明を行う。 高校生の地元企業への関心を高め、地域での就職につなげようと市が開催している。山本龍心さん(16)は「働く意味を考える良い機会。たくさん話を聞きたい」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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袋井8020審査 最高賞は高橋さん 上位入賞者を表彰
袋井市が実施した「8020コンクール」の上位入賞者の表彰式がこのほど、市役所で開かれた。最高の市長賞および県歯科医師会会長賞には同市高尾の高橋悦男さん(90)が輝いた。 高齢者の歯の健康づくり推進を目的に2007年から開催している。今年は31人が参加し、市内の歯科医が歯の状態などを審査した。高橋さんは食後の歯磨きと朝夜の歯茎のマッサージを欠かさず、今も32本維持しているという。その他、優秀賞は牧田武之さん(83)、特別賞は前田綾子さん(90)がそれぞれ受賞した。 大場規之市長と、磐周歯科医師会の小原仁会長から賞状、記念品を受け取った高橋さんは「本当にありがたいこと。これからも丈夫な歯を維
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学生フォーミュラ「歴代最高8位超え目標」 静岡理工科大生が抱負
全国の学生が設計、製作した車の性能を競う「学生フォーミュラ日本大会2022」(9月6日開幕、小笠山総合運動公園)に出場する静岡理工科大(袋井市豊沢)フォーミュラプロジェクトの壮行会が22日、市役所で開かれた。集まった市民や職員らに意気込みを語った。 未来のエンジニアの育成を目的に開催されている恒例の大会。例年国内外から100チーム程度の出場があるという。ガソリンエンジン車、電気自動車(EV)の2部門で車検、静的審査、動的審査の3項目で採点する。同大チームはEV部門にエントリーした。「ハヤブサ」をコンセプトに掲げたマシンを製作中で、歴代最高の8位超えが目標という。 壮行会では製作中のマシン
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新ブランド「遠州袋井牛」販売開始 普及推進協議会、市長に報告
遠州袋井牛普及推進協議会(永田慎次会長)が18日、袋井市役所に大場規之市長を訪ね、同協議会が立ち上げた同市産肉牛の新ブランド「遠州袋井牛」の販売開始を報告し、地域ブランド定着へ抱負を語った。 協議会は浅羽地区の若手肉牛生産者が設立。地域の畜産の継承を目指し、ブランド化に取り組んできた。遠州袋井牛は黒毛和牛とホルスタインを掛け合わせた交雑品種で、赤身と脂身のバランスの良さが特徴。今年4月に商標登録が完了し、市内のスーパーなどで販売しているほか、市のふるさと納税の返礼品にも登録されている。 年間の出荷頭数は500頭約250トンを見込む。今後は販売促進にも力を入れていく。永田会長は「市やJAな
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親子で防災知識学ぶ 袋井、消防の仕事体験学習
袋井消防本部は20日、少年消防クラブのメンバーらを対象にした体験学習会を袋井市の袋井消防庁舎・市防災センターで開いた。管内(同市、森町)の小学生が消防署の仕事を体験して防火、防災に関する知識を身につけた。 同本部は地域の防火、防災リーダーの育成を目的に小学4年生を対象に少年消防クラブ員を募集し、体験学習会などを開催している。この日は同クラブの児童と父母ら計53人が参加。グループごとにはしご車や地震体験車への搭乗、放水訓練などに取り組んだ。 父親が消防士という森町の朝比奈大惺君(10)は「普段どんな仕事をしているのか、大変さが分かった」と話した。
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茶況(8月19日)「ごりやくロール」開発 袋井
お茶の宝玉園(袋井市豊沢)はこのほど、同地区のごりやくカフェと、農薬無散布一番茶を使用した「ごりやくロール」を共同開発した。9月から数量限定で販売する。 和紅茶、玄米茶、ほうじ茶の三種類。それぞれ生地やクリームに混ぜ合わせ、濃厚な茶の味に甘夏、ブルーベリーといった地元産の果物を組み合わせた。約10年前に宝玉園で販売していたケーキで、消費者の要望を受け、リニューアルしての再販を決めた。ごりやくロールは9月に法多山尊永寺で開かれる茶関連イベントでお披露目し、以降予約販売を行う。
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茶況(8月12日)家族でほうじ茶作り 袋井・西村農園
西村農園(袋井市大谷)はこのほど、家族向けのほうじ茶作り体験会を同農園で開いた。市内外から集まった参加者が、フライパンを使った簡単なほうじ方を学んだ。 西村淳子さん(59)が、ふるいに掛けた棒茶を強火と弱火で繰り返しほうじる方法を紹介。親子でほうじ茶作りに挑戦し、完成した茶を味わった。 夏休みの思い出作りとして企画した。今後も不定期で開催するという。西村さんは「子どもたちに楽しかったと言ってもらえて良かった。こうしたイベントからお茶に興味を持ってもらえたら」と話した。
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サーファー6人 国内最高峰アマ大会に出場 袋井市長に活躍誓う
国内最高峰のアマチュアサーフィン大会「第56回全日本サーフィン選手権大会」(20日開幕、宮崎県宮崎市)に、袋井市在住のサーファー6人が出場する。大会に向けて5人が市役所を訪問し、大場規之市長に全国の舞台での活躍を誓った。 6人は同笠海岸をはじめ近くの海岸で腕を磨き、それぞれ県予選の各部門を優勝、準優勝した。代表してジュニアクラスを制した森大斗さん(17)が大場市長から激励金を受け取った。来年からプロツアーへの参戦が決まっている森さんは「アマチュアでは最後の大会なので、優勝を目指して頑張りたい」と力強く語った。 4人は「実力を出し切って優勝したい」「いつも通りのサーフィンで大会を楽しみたい
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抗原検査キット 袋井市、無料配布へ 条件満たす18~39歳
袋井市は15日から、発熱など軽度の症状がある市民を対象に抗原検査キットを無料配布すると発表した。新型コロナウイルスの感染急拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消に向けた取り組み。 対象は基礎疾患がない、妊娠の可能性がないなどの条件を満たした18~39歳。市総合健康センター駐車場で、ドライブスルー方式で配布する。検査で陽性判定が出た場合、県の「自己検査・療養受付センター」に登録を促し、公的支援につなげる。 市健康づくり課の鈴木立朗課長は「検査キットの配布によって医療逼迫の早期解消につながることを期待している」と話した。 事前予約制で、14日午前0時から受け付けを開始。市ホームページから
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臨時の発熱外来窓口開設 袋井市、13日と15~19日
新型コロナ感染拡大に伴い、袋井市は13日と15~19日の6日間、臨時の発熱外来窓口を開設する。お盆時期の医療機関の休診をカバーし、中東遠医療圏域の発熱外来などでの逼迫(ひっぱく)状況の緩和につなげる。 中東遠総合医療センターの協力で市休日急患診療室に設置する。通常は日曜日や国民の祝日などに内科、外科の診療を受け付けているが、期間中は発熱外来に限定する。 同市によると、市内や近隣の医療機関における発熱外来の受診希望者数は増加傾向が続いているという。地域包括ケア推進課主幹の原田雅弘さん(48)は「医療従事者の負担軽減につなげたい」と話した。 受診希望者は事前に窓口受付に氏名や年齢、症状など
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弥生時代の袋井を今に 郷土資料館で遺跡展 目玉は木棺
袋井市に残る弥生時代の遺跡で発掘された代表的な出土品から、同時代の袋井での暮らしを紹介する企画展「袋井の弥生時代遺跡」が9月11日まで、市郷土資料館(同市浅名)で開かれている。 市内には同時代の遺跡が約30カ所あり、同展では市の発掘調査で見つかった石包丁や土器、クワ、銅鐸(どうたく)、銅鐸形土製品など約70点を展示。当時の人々が稲作や祭祀(さいし)などを行っていたことを解説している。 目玉は北部地域の「徳光遺跡」から出土した全長190センチの木棺。資料館によると、県内では同年代の木棺が見つかること自体珍しく、形を残した状態で発見されるのは極めてまれという。素材は近畿地方に自生するコウヤ
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個性診断で絵本おすすめ 凸版印刷のシステム活用 袋井図書館
個性診断を通じて絵本をおすすめ-。袋井市高尾町の市立袋井図書館は9日、凸版印刷(東京都)の絵本紹介システムを活用する新サービスの実証事業を開始した。図書館になじみの薄かった新規利用者を獲得し、新たな絵本との出合いにつなげる。31日まで。 市と同社が昨年結んだ、地方創生の推進に向けた連携協定の取り組みの一環。公立図書館での同システムの実証は全国で初めて。対象は2~6歳で、館内に設置されたタブレット端末で44の質問に回答することで個性を診断し、結果に基づいて司書が選んだ170冊の絵本の中から4冊を紹介する。 利用した同市の主婦川手早稚さん(39)は「詳しい診断結果が出ておもしろい。読んだこ
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神棚の基礎知識 小国神社で教室 森町、神道文化継承へ
森町の小国神社は6日、神棚・神具の専門店「神棚の里 静岡木工」(吉田町)と合同の神棚まつり教室を同神社で開いた。県内外の参加者が神棚の基礎知識や神札の祭り方などを学んだ。 同社社員が講師を務め、神棚を設置するタイミングや場所、神具の並べ方などを解説。拝礼の作法は神社と同じ二拝二拍手一拝が基本とし「厳密にはお辞儀の角度が異なるが、どちらも敬う気持ちが大切」と語り掛けた。 同社が神道文化の次世代への継承を目指して今年始めた取り組みで、全国の神社で同様の催しを行う方針という。神職による同神社の歴史講話や、境内散策なども行われた。
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茶況(8月5日)茶振興題材 講座を開講 袋井市、静岡理工科大
袋井市と静岡理工科大(同市豊沢)はこのほど、茶振興を題材とした地域学講座を開講した。学生が生産現場のフィールドワークなどを通じて茶業への理解を深め「茶とコト消費の組み合わせによる需要拡大」につながるアイデアを提案する。 22人が参加し、観光資源としての利活用、SNSでの情報発信などのテーマで検討する。初日は茶の関連事業を手掛ける実業家の講演が行われ、2日目は市内茶農家を訪問。茶園見学や茶摘み、番茶作りなどを体験した。 講座は25日までの4日間。最終日は茶業関係者や市職員らに検討結果を提言する。
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平和の尊さ、写真展で訴え 袋井市勤労者協議会
安心して暮らせる社会づくりなどに取り組む袋井市勤労者協議会(桑原清剛会長)の「平和写真展」が10日まで、市役所市民ギャラリーで開かれている。戦時下の資料を通じて戦争の愚かさや平和の尊さを訴えている。 「戦争をしない・させない」をテーマに、原爆投下後の広島、長崎の惨状を紹介する写真パネルや、日の丸と「神風」の文字が入った腹巻き、鉢巻きなど当時の貴重な資料約40点が並ぶ。世界の平和度指数を示した地図も展示し、来庁者が足を止めて眺めている。 平和事業の一環で毎年開催していて、14回目。桑原会長は「戦争は市民を巻き込む愚行。活動を通じて戦争をしない、させないという思いを引き継いでいきたい」と話し
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記者コラム「清流」 待ち遠しい本当の日常
ようやく。袋井市と森町で開かれた祭典を取材中、祭りばやしを聞いて思った。コロナ禍での生活が2年を経過し、少しずつ日常を取り戻しているように感じる。 袋井市上山梨地区の伝統行事「山梨祇園祭り」は、一昨年が中止、昨年は神事のみで、3年ぶりにみこしの渡御などが行われた。森町の「祇園例大祭」も屋台の引き回しを解禁した。地域住民のいきいきと祭りを楽しむ姿が印象に残っている。 ただ、どちらの祭りも制限が設けられていた。主催者は何とか開催するために苦心したと思うが、制限なく実施したかったのが本音だろう。いつも通りの祭りができるようになった時、本当に日常が戻ったと言える。その日が来ることを今か今かと待ち
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ボルダリング施設で出張図書館 袋井、児童ら本も運動も楽しむ
袋井市立袋井図書館はこのほど、小学生向けの「出張としょかん」を同市堀越のボルダリング施設プラネットクライミングジム袋井店で開いた。参加児童は物語を楽しんだ後、ボルダリングを体験した。 市内の1~4年生22人が参加。会場にちなんで“登る”をテーマにした絵本などの読み聞かせを行い、子どもたちは興味深そうに話に耳を傾けていた。ボルダリング体験では、同ジムの代表から指導を受け、高さ約4メートルの壁に挑戦した。 市では子どもに読書への親しみを持ってもらおうと、飲食店や体育館など、図書館以外の人が多く集まる施設で同様の催しを実施している。市郷土資料館と自動車販売店での開催を予
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アート制作通し児童ICT学ぶ 静岡理工科大で講座 袋井
袋井市教育委員会はこのほど、小学生向けのメディアアートの体験講座「もじ・モジ・じっけんワークショップ」を同市豊沢の静岡理工科大で開いた。市内の3~4年生17人が、アート制作を通じて情報通信技術(ICT)について学んだ。 2020年から同大の協力を得て開催している。情報学部の定国伸吾准教授や学生有志が講師を務めた。子どもたちは同大敷地内で枝や葉などを集めて文字を作り、ICT機器を使って好きな言葉をはがきに印刷した。 袋井北小4年の鈴木瑛人君(9)は「素材を探すのが楽しかった。作業は難しかったけど、お兄さんたちに優しく教えてもらって作ることができた」と話した。
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結成50年の森町青葉少年野球クラブ 初の全国「思い切り勝負」 亡き恩師に活躍誓う
全国各地のブロック大会を勝ち上がった少年野球チームが日本一を決める「全国スポーツ少年団軟式野球交流大会」(4日開幕、奈良県)に、森町青葉少年野球クラブが出場する。県大会、東海大会を制し、結成50年にして初めてつかんだ夢の舞台。亡き恩師への思いを胸に全国の強豪に挑む。 同クラブの発足は1972年。卒団生は400人を数え、甲子園の出場選手も輩出した。現在は飯田小、森小の1~6年生23人が練習に励む。現チームは6年生を主体とした強打のチームで、切れ目なくどこからでも得点できる。冬場は1日800回の素振りで打力を磨いた。 県大会と東海大会は自慢の打線がつながり、7試合で計72得点を記録。これまで
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SBS国際ユースサッカー「世界レベル感じる好機」 元代表トーク
「2022SBSカップ国際ユースサッカー」の開幕を前に、アトランタ五輪代表の松原良香さんと元日本代表の佐藤寿人さんのトークショー(静岡新聞社・静岡放送、エコパハウス主催)が31日、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれた。SBSカップへの出場経験がある2人が大会の意義などについてトークを繰り広げた。 松原さんは「ユース年代で世界のレベルを感じ、海外でプレーしたいと思うようになった」と述懐。佐藤さんはワールドカップで活躍するために必要なことを考える契機になったといい「SBSカップを長年続けていることが日本サッカーの発展につながっている」と強調した。 両者は「日本代表」、「静岡サッカーの未来」
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茶況(7月29日)連続茶文化講座が開講 袋井
連続茶文化講座「多種多様な茶の世界」(松下コレクションを活かす会主催)の初回講座がこのほど、袋井市浅名のメロープラザで開かれた。 同市の茶文化の発信を目的とした企画で、60年以上茶文化研究などに取り組む元愛知大教授の松下智氏(92)が講師を務める。初回は県内外の茶業の専門家、研究家ら約30人が参加。松下氏は「チャの世界」をテーマに、茶の原産地や世界への普及の仕方などを解説した。 第2回は8月27日午後1時半から、同施設で開催する。以降2月まで、計4回の講座が行われる。
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全国フットサル出場を報告 浜松チーム所属の小学生、袋井市長に
8月5日から東京都で開催される「JFAバーモントカップ 第32回全日本U-12フットサル選手権大会」に出場するマリオフットサルスクール(浜松市)所属の袋井市在住の小学生4人が28日、市役所に大場規之市長を訪ね、全国大会への意気込みを語った。 訪問したのはキャプテンを務める沼野蕾虎君(12)=袋井南小6=と、平松進大郎君(12)=同=、永井心君(11)=山名小6=、沢巧真君(11)=袋井北小5=。「全日本U-12フットサル選手権県大会」の連覇に貢献した。 4人は「静岡の代表として優勝を目指す」「最後までボールを追う」「全試合無失点で優勝したい」「全力でプレーする」と抱負を述べ、大場市長は「
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浜松医大などシンポ 「人生会議」の大切さ紹介 森町
浜松医科大(浜松市東区)地域医療学講座と県西部保健所、中東遠の市民団体などはこのほど、「地域医療シンポジウムinもりまち」を森町文化会館で開いた。 町家庭医療クリニックで指導医を務める棚橋信子さんが講演した。棚橋さんは、もしもの時に本人が望む医療・ケアについて医師や家族と事前に話し合う「人生会議」の大切さを紹介。関わった患者の事例を交え「どう生きたいかを伝えるチャンスで、深刻に話し合う必要はない。地域で語り合えることが大事」と強調した。 棚橋さんに加え、公立森町病院在宅医療支援室長の巧麻理さん、町訪問看護ステーションの和田都子副師長らによるパネル討論も行われ、人生会議や在宅療養などをテー
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戦争の惨状紹介 袋井市役所で写真・絵画展、7月29日まで
戦争や原爆の惨禍を通じ、平和の大切さを伝える写真展「原爆と人間」と「高校生が画(えが)いたあの夏の日絵画展」(新日本婦人の会袋井支部主催)が29日まで、袋井市役所市民ギャラリーで開かれている。 写真やパネルで原爆が投下された広島、長崎の被害状況などを紹介。広島市の高校生が被爆体験者の体験談を基に描いた絵画も展示し、息絶えた子どもを背負った母親、やけどで苦しむ人々の姿など当時の惨状を描いた作品が並ぶ。 同支部が2012年から毎年この時期に開催している。荒井治子支部長は「今だからこそ、平和について考えるきっかけになれば」と話した。
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全国総体活躍誓う 袋井在住の3高校生、市長に「練習の成果出す」
8月3日から徳島県鳴門市で行われる全国高校総体の陸上競技に出場する袋井市在住の高校生3人が21日午後、市役所に大場規之市長を訪問し、全国での活躍を誓った。 訪れたのは男子100メートル、200メートルの銭田瑞生さん(17)=袋井高3=、女子三段跳びの栗田葉音さん(17)=磐田北高3=、男子400メートルハードルの鈴木空さん(17)=同=。3人は6月の東海大会で好成績を残し、銭田さん、鈴木さんは初の、栗田さんは二度目のインターハイ出場を決めた。 表敬訪問では、代表して銭田さんが大場市長から激励金を受け取った。3人は「これまでの練習の成果を出し切る」「厳しい練習を重ねてきたので、楽しみたい」
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袋井の小中学校に交通安全DVD 遠州トラック贈呈
遠州トラック(袋井市)はこのほど、同社が製作した交通安全啓発用DVDを市教育委員会に贈った。市教委を通じて市内の小中学校などに配られた。 子どもたちの交通事故防止と安全安心な地域社会の実現を目指した取り組み。DVDは小中学生と高校生向けの2種類で、死角や内輪差などトラックの特性を解説している。全クラスに配布し、交通安全指導に活用する。幼稚園やこども園、高校などにも贈った。 市教育会館で贈呈式が開かれ、同社の早川貴久業務管理部長らが出席した。早川部長は「子どもたちの交通安全意識の向上に役立ててもらえたら」とあいさつし、鈴木一吉教育長は「教材を活用することで、交通事故を減らせるよう努めていき
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疫病退散など祈り 森町・山名神社の祇園例大祭で舞楽
山名神社(森町飯田)の祇園例大祭が16日、同地区内で始まった。国指定重要無形民俗文化財の「天王祭舞楽」が奉納され、地元の小中学生ら15人が疫病退散や五穀豊穣(ほうじょう)へ祈りを込め、八つの演目を披露した。17日まで。 室町時代に現在の大阪から伝わったとされる同舞楽は、昆虫や動物のかぶり物を身に着けて舞うのが特徴。清めの舞「八初児」や「鶴」、「蟷螂(とうろう)」などで構成され、「鶴」の舞では、背中に羽を付けた2人が笛や太鼓の音に合わせて両手を広げるなどして鶴を演じた。 今年は8町内での屋台の引き回しが3年ぶりに行われた。最終日の舞楽奉納は午後4時から。
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茶況(7月15日)23日から茶文化講座 袋井
袋井市茶文化資料館を管理運営している松下コレクションを活かす会は23日から、連続茶文化講座「多種多様な茶の世界」を同市浅名のメロープラザで開講する。 長年にわたり茶文化の研究などに取り組んできた元愛知大教授の松下智氏(92)を講師に迎え、来年2月までの全6回で茶の原産地、日本各地の晩茶などをテーマとした講座を開く。国内外の茶の試飲も楽しめる。 袋井の茶文化の発信を目的に開催する。定員50人で申し込みは不要。各講座の資料代500円が必要。 問い合わせは同会事務局の兼子春治さん<電090(6595)7089>へ。
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健康祈願、頭をコツン 3年ぶり「猿田彦」ら行列 袋井・山梨祇園祭り
袋井市上山梨地区の夏の伝統行事「山梨祇園祭り」(山梨祭典委員会主催)が15日開幕した。初日はてんぐ姿の「猿田彦」を先頭に地元神社の氏子らが行列をつくり、街中を練り歩いた。17日まで。 山名神社の祭典で、100年以上続いている。例大祭に続いてみこしを御旅所の若宮八幡宮に渡御した。猿田彦が持つ南天棒で頭をたたかれると1年健康に過ごせるとの言い伝えがあり、行列を待ち構えた地域住民らが頭を差し出した。 コロナ禍で一昨年は中止、昨年は神事のみ実施した。今年は行列の人数を減らし、6町の屋台の引き回しは、2カ所で3町ごとに行った。祭典委員会の西尾誠司会長は「3年ぶりで住民の皆さんにも喜んでいただいてい
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努力の大切さ伝える 明大バレー部前嶋さん、母校・袋井中で講演
袋井市立袋井中はこのほど、同校の卒業生で明治大バレーボール部の前嶋悠仁さん(18)を招いて講演会を開いた。前嶋さんは自身の経験を交えて後輩たちに努力することの大切さなどを伝えた。 前嶋さんは同校男子バレーボール部出身。全国中学校体育大会に出場し、トップレベルの選手として注目を集めた。日本航空高(山梨県)でも主将、エースとして「春高バレー」で山梨県勢初の優勝に導いた。 講演会は生徒会役員の質問に答える形式で実施した。うまくいかないことをどのように乗り越えるかとの問いには「コツコツ努力すること」とアドバイスを送った。中学時代の思い出なども披露した。 サーブやスパイクの実演も行い、力強いプレ
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水辺の「大切な宝」観察 スッポンにも興味津々 森町・宮園小
森町立宮園小の5年生が13日、地元の一宮地区で水生生物の観察を行った。静岡大教育学部の加藤英明准教授が講師を務め、水辺の生き物の生態に触れて環境について考えた。 児童は用水路に入って捕獲したカエルやエビなどを観察。保全生物学を専門とする加藤准教授はトノサマガエル、コオイムシといった全国的に減少傾向の生物を例に「森町から離れると見かけなくなる生き物ばかり。身の回りに大切な宝が存在している」と語り掛けた。身近な外来生物についても紹介した。 加藤准教授がスッポンを素手で捕まえてみせ、児童らが驚きの声を上げる場面も。首を伸ばしたり、抵抗したりするスッポンを興味津々の様子で眺めていた。 子ども
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涼呼ぶブルーベリーかき氷 砂糖控えめ アクティ森で限定販売
森町体験の里アクティ森(同町問詰)は7月末まで、地元産ブルーベリーをふんだんに使用したかき氷を限定販売している。暑い時期にぴったりな爽やかな味わいという。 ブルーベリーは鍛冶島地区の農家から仕入れた。砂糖は控えめにし、素材の味を生かした。特製シロップは好みに合わせて“追いシロップ”も楽しめる。氷の中には地元和菓子店のブルーベリー生クリーム大福が入っている。 1杯980円。各日数量限定のため、事前予約に対応している。問い合わせはアクティ森<電0538(85)0115>へ。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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境内包む 幻想的な光 袋井・法多山で万灯祭
袋井の夏の風物詩「法多山万灯祭」(同祭実行委主催)が9日、袋井市豊沢の法多山尊永寺で始まった。灯籠の光が境内を幻想的な雰囲気に包み込み、初日から大勢の参拝者が訪れた。10日まで。 同寺では、7月10日は本尊の厄除(よけ)観世音菩薩(ぼさつ)の縁日で、一年で最も御利益がある日とされる。本堂前や石段に「無病息災」「家内安全」などを祈願した灯籠が並べられ、家族連れやカップルが写真撮影などを楽しんだ。 10日は午前8時半から法要を執り行い、灯籠の点灯は午後10時まで。厄除ほおずき市などの催しも予定している。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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五輪通じ平和の大切さ 柔道銀の溝口さん、袋井・三川小で講演
袋井市友永の三川小で8日、バルセロナ五輪柔道女子銀メダリストで市スポーツ協会会長の溝口紀子さん(磐田市出身)の講演会が開かれた。6年生の平和学習の一環。児童19人が五輪を通じたスポーツの魅力や平和の大切さを学んだ。 溝口さんは「平和の祭典」である近代五輪の起源に触れ、「(五輪は)勝つことやメダルを取ることよりも、スポーツを通じて世界平和に貢献することが重要」と紹介。また、自身は小学6年時からオリンピックチャンピオンを夢見て努力を続けてきたと述べ、目標を持つことの大切さも訴えた。 6年生は総合的な学習の時間で平和や、平和のために自分たちができることを学んでいる。9月には修学旅行で広島県を訪
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記者コラム「清流」 被害防ぐには
森町の夏の味覚といえばトウモロコシ。人気品種「甘々娘」は生でも食べられ、抜群の甘みが特徴。シーズンが到来すると、県内外のファンが同町へ購入に訪れる。 一方で収穫期は盗難のリスクが高まる。昨年、約3000本の甘々娘が盗まれる事件が発生し、今年6月にはトウモロコシを盗んだ男が逮捕された。袋井署などが警戒を強化するが、被害を防ぐには生産者や地域で防犯意識を高めることが重要という。 同署によると、昨年は夏にかけて特殊詐欺が増加した。標的になりやすい高齢者の警戒心の醸成が課題だ。農作物の窃盗も詐欺も、被害を防ぐには自主防犯の大切さが共通する。ただ、自分事として捉えにくいのも事実。報道を担う一員とし
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土壌診断の費用一部補助 袋井市 原油・物価高騰対策
袋井市は原油価格・物価高騰対策として、市内農家を対象に土壌診断の費用の一部を補助する「土壌診断事業費補助金」を新設した。7月末からの受け付け開始を目指す。 土壌診断は農地の土を採取し、土壌内の養分数値を計測することで過剰な肥料の抑制や適正な施肥につなげ、肥料経費の削減を図る。 補助対象は販売農家が今年4月から来年2月末までに実施する診断の費用で、1カ所の検体につき経費の2分の1以内で最大千円、1人30件まで申請できる。 同市南部で白ネギ農家を営む西村友裕さん(37)は年間10回程度、診断を受けているといい「(診断は)作物の品質を高めることにもなるので、補助は大変ありがたい」と歓迎する。
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ハンゲショウ白く開花 見頃は10日ごろ 森町・鍛冶島地区
森町鍛冶島の「半夏生の里」で、自生するハンゲショウが開花し始めた。同所は国内有数の群生地として知られ、町内外から訪れた家族連れなどが周辺を散策したり、写真撮影を楽しんだりしている。 ハンゲショウは水辺などに群生するドクダミ科の多年草で、夏至から11日目に当たる「半夏生」の時期から小さな白い花を咲かせ、一部の葉っぱが白くなっていく。同所では、900平方メートルの湿地に約23万本が自生している。 住民有志でつくる「てんぽうの里 半夏生」が2013年から管理していて、地域活性化の一環として魅力発信などにも取り組んでいる。同団体によると、10日ごろに見頃を迎える見込みで、1週間程度楽しめるとい
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森町の次代担う小中高生を応援 高林賞2団体23個人
高林滋さん(72)=森町森=が創設した「森町青少年スポーツ文化振興基金 高林賞」の授与式がこのほど、町総合体育館で開かれた。町内の2団体23個人に贈呈した。 同町の次代を担う小中高生を応援しようと2016年に私財3千万円を投じて設立した。他の模範になっている個人団体に贈る「森っ子元気な応援助成」や、「スポーツ活動助成」「文化活動助成」を設けている。 授与式には東海大会を優勝し、初の全国大会出場を決めた森町青葉少年野球クラブが代表で出席。主将の畑中陽七太君(12)が授与証を受け取った。 このほかの受賞者は次の通り。 【森っ子元気な応援助成】フロル新体操 【スポーツ活動助成】乗松侑奈、
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森町ブルーベリー「飲んで食べて」 ビールとスイーツに
森町天方の鍛冶島地区で栽培しているブルーベリーを使用したクラフトビールとスイーツが2日から、町内を中心に数量限定で販売される。住民らによる地域おこしの一環。発売を前に商品発表会が1日、アクティ森(同町問詰)で開かれた。 天方の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」が、地元産ブルーベリーのブランド化を目指して取り組む事業で、今年で4年目。収穫期を迎える7、8月に毎年販売している。 鮮やかな赤紫色のビールは、爽やかな香りと酸味のある味わいが特徴。飲みやすいように通常のビールよりアルコール度数を抑えている。部会関係者によると、これまでで一番のできという。ス
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袋井出身の寺田さん 仏・自転車ロード優勝 市長に報告
今年3月にフランスの若手選手の登竜門に位置づけられる自転車ロードレース大会で、袋井市出身の寺田吉騎さん(20)が優勝した。寺田さんは28日、市役所に大場規之市長を訪ね、優勝報告とともに今後の目標などについて語った。 寺田さんは同市見取の生まれ。父秀一さん(53)の影響で小学1年から競技を始め、磐田北高を卒業後にプロを目指して海外へと渡った。現在はフランスのアマチュアチームに所属して同国内の大会を転戦している。 アマチュアの最上位カテゴリーの同大会はフランス北部のノルマンディー地方で開催され、20歳以下の選手110人が出場した。寺田さんは序盤から果敢に先行し、最後は1対1のスプリントで競り
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袋井市が性別欄廃止 7月1日から、申請書など212件
袋井市の大場規之市長は28日の定例記者会見で、7月1日から総合体育館利用許可申請書、介護保険被保険者証交付申請書といった申請書などの関連書類212件の性別欄を廃止すると発表した。 市は規則、要綱などで性別記載が必要な申請書など全340件の性別欄の見直しを行った。法令など根拠が明確な書類や、業務上必要な書類を除いて218件を削除可能とした。うちシステム改修を要する書類6件はシステム改修時に削除する予定。性別情報が必要な書類についても記載方法を工夫する。 今年2月に申請書などにおける性別記載に関する基本方針を策定した。共生社会の実現に向け、多様な性のあり方への理解促進に努めていく。
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不用品「リユース」推進 袋井市と森町、ジモティーと協定
袋井市、森町、両市町のごみ処理施設を運営する袋井市森町広域行政組合は28日、不用品取引などの地域情報サイトを運営するジモティー(東京都)と資源の再利用に関する連携協定を結んだ。同社との協定締結は県内初。7月から、ごみ処理施設に搬入された不用品を再利用する「リユース事業」を開始し、ごみの削減につなげる。 住民から回収した木製家具などの粗大ごみを対象に、再利用可能な品をサイトに出品し、無償譲渡する。リユース活動促進に向けた企画立案や広報啓発で協力することなども協定に盛り込んだ。 締結を記念して同日、「袋井森もったいない市」を中遠クリーンセンター(同市岡崎)で開いた。同センターに持ち込まれた再
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森町納涼花火大会 8月15日、4年ぶり開催
森町商工会は27日、夏の恒例行事「森町納涼花火大会」を8月15日に同町の太田川親水公園で開催すると発表した。開催は4年ぶり。感染症対策を徹底した上で実施する。 商工会の理事会で決定した。花火の規模は縮小しないが、打ち上げ時間を午後7時半~同8時半と例年より30分短縮。露店の出店はせず、飲食も自粛を要請する。 同大会は19年度が台風で、20、21年度はコロナ禍で開催を見送った。ポスターやチラシの準備などを進めているという。 鈴木康之会長は「町を元気づけたいとの思い。記憶に残る花火大会にしたい」と話した。
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香りの違い分かった! 茶特別講座で地域の魅力学ぶ 袋井・高南小
袋井市立高南小で23日、3年生を対象とした茶の特別講座が開かれた。近所の茶製造販売会社の代表を招いて、児童約60人が地域産業の魅力などに対する理解を深めた。 お茶の宝玉園(同市豊沢)の寺田直樹代表が講師を務め、茶の歴史や工程、健康効果などについて解説した。緑茶、玄米茶、紅茶といった9種類の茶を用意し、児童は製法による香りや味の違いを確認。お気に入りの茶を探した。 3年生は総合的な学習の時間で地域の魅力の発見に取り組んでいる。寺田代表が同校で同様の講座を行うのは10年目という。
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期日前投票 袋井の商業施設、割引やプレゼント【参院選しずおか】
参院選の期日前投票所を開設した袋井市上山梨のショッピングセンターパティオで23日、協賛イベントが始まった。多彩な特典を用意し、投票を呼び掛けている。26日まで。 投票所で受け取った証明書を指定の店舗で提示すると、割引や粗品プレゼントなどのサービスが受けられる。ビンゴスタンプラリーも行っていて、指定店舗で買い物してスタンプをもらい、9マスの縦横斜めのいずれか一列がそろうと、スタンプをもらった1店舗で500円券として使用できる。同所は昨年の県知事選、参院補選でも期日前投票所を開設していて、より多くの投票行動につなげようと今回初めて企画した。竹内範明社長は「投票率の向上に貢献できればとの思い。買
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中学女子トイレに生理用品を配置 森町議会 教育長答弁
森町議会6月定例会は23日、一般質問を行った。比奈地敏彦教育長は2学期から、町内2中学校の女子トイレに試験的に生理用品を配置すると報告した。利用状況やトイレへの配置の必要性を調査する。西田彰氏への答弁。 現在、町内の小中学校は保健室で生理用品を管理している。女子生徒全員を対象にアンケートも実施し、現状とニーズを把握した上で今後必要な支援や取り組みを検討する。 町教委が展開する男女共同参画社会の実現に向けた取り組みの一環。比奈地教育長は「子どもたちがさらに安心して学校生活を送れるよう努めていく」と述べた。 このほか、佐藤明孝、川岸和花子、岡戸章夫、増田恭子の4氏が登壇した。
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静岡人インタビュー「この人」 沢木勝さん(掛川市)県温室メロン品評会で最高賞を獲得
17日に開催された「第70回県温室メロン品評会」(県温室農協主催)で、クラウンメロン、磐田、静南の3支所に所属する組合員約360人の中から最高賞優等の農林水産大臣賞に選ばれた。最高賞の受賞は22年ぶり2度目という。自宅にガラス温室12棟を構え、家族4人でメロン農家を営む。クラウンメロン支所副支所長。63歳。 -受賞の感想は。 「甲乙付けがたいメロンがそろっていて、まさか優等を取れると思っていなかったので驚いた。市場の人たちに評価されたのは光栄なこと。5月の春作品評会でも優等だったので、続けて受賞できたこともうれしい。現在は息子が中心になって栽培を行っているので、彼にとっても励みになったと
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クラウンメロンマルシェ/街歩き「フェスタ」 袋井市内にぎわう
袋井市で19日、特産のクラウンメロンをPRするマルシェや、中心市街地を舞台とした街歩きイベントなどが開かれた。天候に恵まれて家族連れなどでにぎわい、関係者によると、コロナ禍以降で同市最大規模の人出があったという。 同市小山の県温室農協クラウンメロン支所では、移動販売業のリソルト(同市)が同農協などと協力し「クラウンメロンマルシェ101」を開催した。市内の飲食店など約20店舗が出店し、品評会に出されたメロンを使用したマルシェ限定の料理、スイーツを販売。メロンが当たるスタンプラリー抽選会、ハウス見学なども人気を集めた。 市は「フクロイエキマチフェスタ」と銘打ち、袋井駅周辺7会場でワークショッ
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夢や目標の大切さ語る 北京五輪代表・杉本さん 袋井南中で講演
2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した袋井市出身の杉本幸祐さん(27)が10日、在籍した袋井南中(同市愛野)で講演した。総合的な学習の時間の一環。杉本さんは競技への向き合い方や経験を交え、後輩たちに夢と目標を持つことの大切さを語り掛けた。1年の夏頃まで同校に在学していた杉本さんは「挑戦すること」をテーマに講演。目標を持つことでモチベーションが上がり、達成までの道筋が見えてくるとし「現状の把握から計画、行動の確認までを繰り返すことが大切」とアドバイスを送った。 質疑応答では、生徒から五輪の舞台に立った時の気持ちを聞かれ「ずっと夢見てた場所。いつもより緊張感はあったが、わ
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記者コラム「清流」 山間地のMTBパーク
森町三倉のマウンテンバイク(MTB)専用施設「ミリオンペタルバイクパーク」を取材した。4月に開業したばかりの同所では、幅広い世代の人たちが楽しんでいる。 中山間地に設けられたコースは全て手作りで、「上級者から初心者まで誰でも楽しめる」がコンセプト。週末限定の営業でも、毎週県内外から愛好者が訪れるという。山林の有効活用に加え、MTBを通じた地域活性化も期待されている。 記者もバイクを借りて体験させてもらい、山道を走る爽快感に圧倒された。「ダイエットにも効果的ですよ」の誘いに心が揺れた。 自然豊かな山林を満喫しながら、健康づくりにもなる。週末は家族や友人とミリオンペタルバイクパークでMTBを体験
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MTB活用、山林に価値 ミリオンペタル合同会社(森町)甚沢攻代表【キーパーソン】
森町三倉の山林にマウンテンバイク(MTB)専用施設「ミリオンペタルバイクパーク」を造成した。4月から土日限定で営業を開始していて、毎週末、県内外から愛好者が訪れている。中山間地域に整備した思いや展望などを聞いた。 -パークの魅力は。 「MTB愛好歴の長い社員らが中心になって作った、こだわりの詰まったコース。子どもから上級者まで誰もが満足できるパークを目指し、異なる難易度のコースを7種類用意した。今後、初心者コースも造成する予定。パーク内の雑木林で、四季を感じられるのも魅力の一つ」 -造成の経緯は。 「家族が山林を所有していて、将来私が引き継ぐことになる。自分の代で山の価値を高め、子ど
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世界一の背負い投げ伝授 五輪3連覇野村さん、袋井で小中生指導
袋井市は4日、五輪柔道男子60キロ級で3連覇を達成した野村忠宏さん(47)を招いた小中学生向けの柔道クリニックを市総合体育館さわやかアリーナで開いた。市スポーツ協会や袋井中柔道部などから約30人が参加し、基礎や技術を学んだ。 野村さんは礼儀作法について指導した後、得意技の背負い投げを伝授した。打ち込みでは相手との距離感や足の幅、向きを意識するようにアドバイスを送った。デモンストレーションも行い、世界一の背負い投げに子どもたちは目を輝かせた。 アトランタ、シドニー、アテネの3大会で獲得した金メダルも披露した。参加した袋井東小6年の諸井灯さん(11)は「基本から分かりやすく教えてもらって勉強
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トウモロコシ盗防げ 袋井署が警戒強化 昨年は50万円被害も
森町にトウモロコシの収穫シーズンが到来し、袋井署は町内の生産者に対して防犯対策の徹底を呼び掛けている。昨年、人気品種を狙った大規模窃盗事件が発生し、農産品の盗難防止という地域の課題が浮かび上がった。「丹精込めた農作物を盗ませない」-。地域一丸で警戒態勢を強化する。 「不審な人物や車両を見かけたらすぐに通報してほしい」。29日からトウモロコシの収穫を予定している村松さとる農園(同町飯田)で27日、同署生活安全課の担当者が防犯指導を行った。同署は5月末から当面、夜間巡回や検問を展開し、町内の警戒にあたる。同農園の村松悟代表(74)は「警察の協力はとても心強い。他の農家とも連携し、気をつけたい」
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朝採れ「甘々娘」雨中の収穫 森町の特産トウモロコシ
トウモロコシの生産が盛んな森町で27日、甘さが特徴の特産品種「甘々娘(かんかんむすめ)」の収穫が始まった。収穫期は7月いっぱい続く見通し。遠州森鈴木農園(同町谷中)では、採れたてのトウモロコシが直売所に並び、荒天にもかかわらず早朝から大勢の人が買い求めた。 午前4時半ごろ、町内最大規模の約16万平方メートルの農園で今年初めての収穫作業が行われた。従業員が手際よくもぎ取り、コンテナに詰めた。初日は約3万5千本を販売した。鈴木弥社長(46)によると、若干生育が遅れたものの、例年以上に糖度が高く仕上がったという。 町内では甘々娘のほかにも、甘みが特徴の「森の甘太郎」や「ゴールドラッシュ」といっ
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募集、採用のルール解説 ハローワーク磐田 地元事業所に説明会
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)は23日、来春の新規学校卒業予定者の採用を計画している地元事業所を対象にした説明会を袋井市総合体育館さわやかアリーナで開いた。各事業所の人事担当者に新卒者らの募集、採用のルールなどについて解説した。 管内(磐田市、袋井市、森町)などから159事業所が参加し、ハローワーク磐田の学卒担当者が講師を務めた。昨年度の全体の採用実績を公表し、本年度の採用活動や募集のスケジュール、選考の留意点などを説明。求人票の各項目の記述方法も指導し、分かりやすく記入することを呼び掛けた。 ハローワーク磐田によると、新規学卒者のうち、管内の高校生の雇用情勢について求人件数は横
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書家川村驥山の墓前に献酒 袋井・油山寺 地元出身、生誕140年
袋井市出身の書家川村驥山(かわむらきざん、1882~1969年)の墓前に、名前を冠した地酒「驥山」を供える献酒式がこのほど、同市村松の油山寺で開かれた。コロナ禍により3年ぶりに行われ、地元関係者が今年で生誕140年の節目を迎えた郷土の偉人を顕彰した。 袋井商工会議所が驥山の生まれた5月20日に合わせて例年この時期に行っている。出席者を代表して酒をささげた水谷欣志会頭は「これからさらに『驥山』を飲んでもらえる機会が増えることを期待している。今後も先生の功績を次の世代へ伝えていく」とあいさつした。 日本酒「驥山」は、書家の第一人者として活躍した氏の功績を地域振興につなげようと、同商議所の地
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将来への希望を共有しよう 「人生会議」普及へノート 袋井市
袋井市はこのほど、人生を振り返って将来について考える同市版人生会議手帳こころのノートを制作した。市民が「自分らしく生きる」ためのツールとして活用につなげる。 生き方などを検討し、家族や友人らと共有する「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の普及を目指して作った。全11ページで、人生の重大ニュースベスト5やライフスタイル、未来に向けてどんなふうに生きたいかなどを記入する。 医師、看護師らとワーキンググループを立ち上げ、1年かけて企画した。医療、介護従事者への説明会や研修会を開き、ノートを使ったACPの普及啓発方法を指導するほか、市民向け講座を通じて利用促進する。市地域包括ケア推進課
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記者コラム「清流」 笑顔広げる幸福の象徴
袋井市のキャラクター「フッピー」が挑戦したSNSでの黒板アート投稿が、連続365日を達成した。誕生10周年記念の試みで、コロナ禍でファンとの交流につなげようと企画した。 フッピーは市制施行5周年の節目に誕生した。市の鳥フクロウをモチーフとしたデザインで、頭には市の花と木(コスモス、キンモクセイ)の飾り。好物は特産のクラウンメロンと茶で、市のPR役を担う。イベントの取材などで、子どもたちに愛きょうを振りまく姿をたびたび見かけている。 フクロウは幸福の象徴としても知られる。市民を笑顔にするフッピーの姿はまさに福を呼び込む存在だ。仕事中の記者もつい気になってしまう。そんなフッピーの活躍から目が離せ
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袋井市「ごみ30運動」 8年で30%減目指す 市民の能動的実践必要【解説・主張しずおか】
袋井市は4月から、8年間で家庭系可燃ごみの排出量を30%減らす「ふくろいごみ30(さんまる)運動」を開始する。2024年度までに15%削減の中間目標を設定し、市民や事業所に分別、リサイクルなどの徹底を求める。ごみ処理量の限界が近づく中、減量化を市民運動として定着させる狙いで、目標達成には市民の理解が欠かせない。 「あらゆる場面で協力をお願いし、一丸で取り組みたい」。2日の市議会2月定例会。大場規之市長がごみの減量へ決意表明した。市は22年度一般会計当初予算案に雑紙、草木、古布の回収事業費3200万円を計上。ごみの排出量を減らすための環境を整える。 ごみの減量は脱炭素化などの課題解決を目的
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記者コラム「清流」 故郷の思い乗せ世界へ
ようやく…といった心境だろうか。袋井市出身の杉本幸祐選手が北京冬季五輪のモーグル競技で代表入りを果たした。それ以前の同市出身者の五輪出場は1960年ローマ大会までさかのぼる。歴史を刻んだ新星の登場に地元も沸いている。 競技に専念するため、中1で家族とともに長野県へと移住したが、故郷への変わらない思いを語る杉本選手。「市民の皆様へ、精いっぱいの恩返しの滑りをしたい」とのコメントが力強い。 小学生からの夢という五輪出場はソチ、平昌(ピョンチャン)と2大会連続で出場を逃した末につかみ取った。「酸いも甘いも経験して、今が一番いい時期」と語る、円熟した技術を武器に世界に挑む姿は市民の
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記者コラム「清流」 来年こそは
袋井市の一大イベントといえば「ふくろい遠州の花火」だ。国内屈指の花火大会は初対面の取材相手からも誇らしげに薦められる。自身も開催を心待ちにしていた。 着任して早2年。花火大会はいまだお目にかかれていない。2年連続の中止に市民や関係者の無念はどれほどだっただろう。そんな中、少しでも元気を届けたいと実行委は先日、市内でサプライズ花火を打ち上げた。10分間にわたって夜空を彩った花火は市民の心に刻まれたはず。 演出は完璧で、翌日は街の話題になった。一方で悔やまれるのが写真のでき。必死にシャッターを切ったがまともに撮れたのは数枚だけ。来年こそは満足いく写真を-。腕を磨いて3年ぶりの開催に備えようと