徳川家康 浜松での足跡たどる 静大・小和田名誉教授が講演

 静岡大の小和田哲男名誉教授を講師に迎え、浜松の歴史を学ぶトークショー「おしえて!家康 おしえて!浜松」(静岡新聞社・静岡放送主催)が24日、浜松市中央区のアクトシティ浜松で開かれた。徳川家康が足かけ17年間を過ごした浜松での足跡をたどった。

徳川家康の浜松での足跡について解説した小和田さん(右)=浜松市中央区のアクトシティ浜松(浜松総局・山川侑哉)
徳川家康の浜松での足跡について解説した小和田さん(右)=浜松市中央区のアクトシティ浜松(浜松総局・山川侑哉)
徳川家康の浜松での足跡について解説した小和田さん=浜松市中央区のアクトシティ浜松(浜松総局・山川侑哉)
徳川家康の浜松での足跡について解説した小和田さん=浜松市中央区のアクトシティ浜松(浜松総局・山川侑哉)
徳川家康の浜松での足跡について解説した小和田さん(右)=浜松市中央区のアクトシティ浜松(浜松総局・山川侑哉)
徳川家康の浜松での足跡について解説した小和田さん=浜松市中央区のアクトシティ浜松(浜松総局・山川侑哉)

 「家康は浜松に何を遺(のこ)したか―伝承と史跡」と題し、三方ケ原の戦いの逸話をはじめ、家康にまつわる言い伝えとその信頼性をテーマに講演した。正室の築山殿が武田勝頼との内通を疑われて命を落とした築山殿事件については「家康を神君とする中で、周りに責任を押しつけるために作られた説ではないか」との見解を示し、築山殿が悪女との説を否定した。
 近年、浜松城の石垣の一部が家康によって築かれたとする論文が発表されたことに触れ「家康に関する研究が着々と進んでいる。伝承が事実なのかそうではないか、地元の皆さんにも究明してほしい」と述べた。
 フリーアナウンサー鬼頭里枝さんとの対談では、来場者からの質問に答えた。家康が隠居する際、浜松ではなく駿府(現在の静岡市)を選んだ理由を問われ「(浜松が)武田信玄との戦いを経験するなど苦しい時期を過ごした場所だったからでは」と推察した。
 (浜松総局・仲瀬駿介)

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