記者コラム「清流」 記憶に残る日

 初めてプロ野球の試合を観戦した日のことを今でも覚えている。当時5歳。家族に連れられて訪れたドーム球場の大きさ、間近で見たスター選手のオーラ、試合中に電光掲示板に映し出されたこと…全てが良い思い出で、スポーツ観戦にはまるきっかけになった。
 先日、三遠ネオフェニックスの試合を観戦した。バスケにはほぼ触れたことがない。自分でも楽しめるのか。不安はすぐ吹き飛んだ。試合のスピード感や迫力にすっかり魅了された。加えてこの日はネオフェニックスが浜松で2季ぶりに勝利を挙げた日。終了のブザーが鳴った時の盛り上がりが鮮明に残っている。
 会場では小さい子ども連れの姿も見かけた。躍動する選手の姿は胸に刻まれたはず。自分と同じようにあの子たちの一生の記憶になるといいなと思った。
(浜松総局・仲瀬駿介)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞