袋井の創作絵本「おうさまのメロンはどこへいった?」 初の大臣賞 全国広報コンクール

 袋井市が手がけた創作絵本「おうさまのメロンはどこへいった?」が、2023年の全国広報コンクール(日本広報協会主催)広報企画部門で最高位の特選に選ばれ、総務大臣賞を受賞した。全国各地から集まった広報企画のアイデアなどを競う審査会で、同市では初の快挙。市は受賞を契機にさらなる情報発信へとつなげるとしている。

全国広報コンクールで総務大臣賞などを受賞した「おうさまのメロンはどこへいった?」
全国広報コンクールで総務大臣賞などを受賞した「おうさまのメロンはどこへいった?」

 同部門には68点の応募があり、静岡県内自治体では唯一の入賞だった。「おうさまの-」は地域資源を生かしたPR事業の一環で、2021年に生産開始100周年の節目を迎えた特産のクラウンメロンを題材とした絵本の募集企画から誕生した。市内外から寄せられた100点以上の作品の中から最優秀賞に輝き、現在は全国の公立図書館に配布したり、ふるさと納税の返礼品のクラウンメロンに同封したりするなど、メロンと同市の知名度の向上に貢献している。
 同協会によると、こうした取り組みを通じて多くのターゲットに長期にわたって目に触れることができる点、企画を丁寧に練り上げ、実施した点が高く評価された。加えて地域の活性化や課題解決のヒントにもなり得るとして、全10部門の中から3点のみ選ばれるBSよしもと賞にも選出された。
 市は今後も絵本を活用したプロモーション事業を行う方針。シティプロモーション室の原田敏明室長は「大人から子どもまで地域の魅力を知ってほしいという思いで企画した。受賞を励みにしてこれからもさまざまな取り組みを提案していきたい」と強調した。

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