静岡人インタビュー「この人」 プロジェクションマッピング企画の発案者 永井駿矢さん(袋井市)

 袋井高パソコン部による、法多山尊永寺でのプロジェクションマッピングを企画立案した。プロジェクトリーダーとして部員をまとめ、約10カ月間かけて「袋井の四季」をテーマにした映像作品を完成させた。4月9日の本番には2千人以上の観覧客が訪れた。同部副部長。17歳。

永井駿矢さん
永井駿矢さん

 -企画を終えての感想は。
 「達成感と安堵(あんど)感が大きい。これだけの作品を完成できた、やり遂げたという気持ち。発案者だが、部として初挑戦だったので、本当にできるのか不安もあった。無事成功してホッとしている。最初は部員からも『できるわけない』という意見があったが、最後は全員笑顔で終えられて良かった」
 -提案した理由は。
 「花火大会をはじめ、各種イベントが次々と中止になり、コロナ禍で地域の元気がなくなっていくように感じた。自分がプロジェクションマッピングの動画を見て感動した経験から、同じように感動を届けられるかもと思った。部員たちと一つの目標に向かって何かに挑戦したいという気持ちも強かった」
 -準備中の苦労は。
 「何もかもが初めての経験だった。プロジェクターなどの機材に多大な経費がかかり、映像を制作するアプリやソフトも必要。企業への協力をお願いするところから始めた。スキルや知識もなく、独学で勉強したり、クリエイターの指導を受けたりしながら完成させた。時間との闘いでもあった」
 -今後の目標は。
 「企画を進めるにあたって大人たちの協力が大きく、応援に支えられた。大勢の方から手を差し伸べていただいたので、何らかの形で恩返しをしたいと考えている」

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