浜名湖花博 10年ぶり祭典へ“開花目前” おもてなし、最終調整に汗

 「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)の開幕(3月23日)まで約1カ月。主会場の一つ「はままつフラワーパーク」では10年ぶりの“花と緑の祭典”に向けて、着々と準備が進む。作業は大詰めで、草木の植え替えや除草などを職員、アルバイトスタッフらが総出で行い、来場者を出迎えるための最終調整に汗を流している。

花博の開幕に向け、来場者の出迎え準備を進めるスタッフら=20日、浜松市中央区のはままつフラワーパーク
花博の開幕に向け、来場者の出迎え準備を進めるスタッフら=20日、浜松市中央区のはままつフラワーパーク


 同園は22年2月の開催公表から2年をかけて準備を進めてきた。園内には、花博に合わせて人気ガーデンデザイナーが手がけた二つの特別庭園を新たに整備した。しだれ桜を基調とし、頭上から足元まで自然に包まれた感覚を体験できる「フラワーフォレスト」と、見頃の時期が異なる宿根草や球根類を多用したサスティナブルガーデン「はなのはら」。ほかに常設の花壇や庭園も一新し、あとは気温の上昇とともに開花を待つばかりという。
 一方、会期中は駐車場や周辺道路の混雑が懸念されることから、実行委は臨時駐車場と会場をシャトルバスで結ぶ「パーク&ライド」や公共交通の利用、来園時間の分散などを呼びかける。インバウンド(訪日客)対応で今後、園内看板の多言語化なども進める。
 塚本こなみ園長は「スタッフ間の情報共有を密にして精いっぱい準備する。(フラワーパークの)来場者目標40万人を達成したい」と言葉に力を込めた。
 (浜松総局・仲瀬駿介)

 浜名湖花博 2004年4~10月に浜名湖ガーデンパークで開催され、約544万人の来場を記録した。14年には10周年記念事業として、同施設とはままつフラワーパークを主会場に「浜名湖花博2014」を開催。87日間の会期中に約130万人が訪れた。

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