静岡人インタビュー「この人」 袋井商議所会頭に就いた 豊田浩子さん(袋井市)

 2022年11月に第8代会頭に就任した。同商議所では史上初の女性会頭で、全国515ある商議所の中でも女性会頭は現在3人のみという。袋井市内で管材、住設などの卸を手がける丸尾興商専務。63歳。

豊田浩子さん
豊田浩子さん

 -就任後の感想は。
 「大変さよりもやりがいを感じている。自分自身は仕事をする上で性別を意識することはないが、親しくしている女性経営者らから喜んでもらえるなど、想像以上の注目度を感じる。こうした状況を商議所の発信力強化に生かしたいと思っている」
 -現状の課題は。
 「恒例のふくろい遠州の花火の4年ぶりの開催に向けて一丸で取り組んでいる。コロナ禍で疲弊した地域経済の活性化にも力を入れたい。商議所の組織体制の強化も急務だ。会員事業所の課題の一つに発信力不足がある。小規模事業者を対象にPR動画制作の講習会を開催するなど、発信力を高めていくための支援を継続していく」
 -花火大会への思いは。
 「ほぼゼロベースからの再開。社会の変化もあって人手不足の影響が大きい。実行委のあり方やチケットの販売方法などを検討していく。今年は芸術性を前面に押し出し、市民に感動を届けたいと考えている。開催の意向を表明してから市民や会員企業から期待の声をいただいている。これからさらに機運を高め、成功へと導きたい」
 -今後の目標は。
 「小規模の会員事業所は支援制度や認証などを活用していないケースが多い。情報発信も商議所の使命。ノウハウを共有して相乗的に活性化させたい。商議所の事業として全国初の試みにも挑戦したい。自分の取り組みで『私も』と思ってくれる女性が増えてくれたらうれしい」

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