子ども服回収の輪 広がれ 浜松視覚特支児童が瑞穂小で訴え

 静岡県立浜松視覚特別支援学校(浜松市中区)小学部の児童らが9日、近隣の市立瑞穂小を訪れ、小学部を中心に全校で取り組む子ども向け衣類の募集運動をアピールした。両校の児童が持続可能な開発目標(SDGs)の活動を紹介し合う合同学習会で、6年生約130人に協力を求めた。

子ども向け衣類の募集運動をアピールし、協力を呼びかける浜松視覚特別支援学校の児童=浜松市中区の瑞穂小
子ども向け衣類の募集運動をアピールし、協力を呼びかける浜松視覚特別支援学校の児童=浜松市中区の瑞穂小

 浜松視覚特別支援学校の児童らは今年5月から、着なくなった子ども服やベビー服を集め、ユニクロを通じて海外の難民キャンプへ送る活動に参加している。現在までに300着以上を回収し、さらに協力の輪を広げようと校外での広報を行う同校に、瑞穂小が応じて学習会が開かれた。
 代表児童が難民の過酷な生活環境を紹介。体を守る最低限の服さえ持っていない現状を伝え「世界のどこかで苦しんでいる人たちの未来が明るくなるよう協力をお願いします」と呼びかけた。PRする自作のチラシも配布した。瑞穂小の児童は児童会活動の「ペットボトルキャップ回収」について発表した。
 計画を中心となって進めている6年の市川幸生君(12)は「協力したいと思ってもらえるような発表を心がけた。一人でも多く服を届けたい」と話した。
 浜松視覚特別支援学校では17日まで、子供服やベビー服の寄付を募っている。寄付の際には事前連絡が必要。問い合わせは同校<電053(436)1261>へ。
 (浜松総局・仲瀬駿介)

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