「大黒天像」豊橋から出開帳 森町・小国神社 参拝者続々と

 小国神社(森町一宮)で30日、愛知県豊橋市の船形山普門寺に奉安されている「大黒天像」の開帳が始まった。両寺社を含む遠州、三河地域の一社三山による企画で、同神社で仏像が祭られるのは歴史上初めてという。静岡県内外から大勢の参拝者が訪れ、約500年前に造像された貴重な姿に手を合わせている。31日まで。

開帳が行われている大黒天像=森町の小国神社
開帳が行われている大黒天像=森町の小国神社
天竜浜名湖鉄道で大黒天像を運ぶ林住職(左)=森町内(町民提供)
天竜浜名湖鉄道で大黒天像を運ぶ林住職(左)=森町内(町民提供)
開帳が行われている大黒天像=森町の小国神社
天竜浜名湖鉄道で大黒天像を運ぶ林住職(左)=森町内(町民提供)

 大黒天像は室町時代に造られた木彫の立像で、招福や五穀豊穣(ほうじょう)などの御利益があると伝わる。開帳は大黒天が同神社の祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)の神仏習合した姿という縁で実現した。林義将住職が天竜浜名湖鉄道で運び、神社まで届けた。
 今回は特別に大黒天像の撮影や交流サイト(SNS)への写真投稿を認め、記念撮影する人も多く見られた。林住職は「古くから関わりの深い三河と遠州の祈りの心をつなぎたいという思い。遠州の人々と大黒様のご縁を結ぶことができてうれしい」と話した。31日の開帳は午前10時~午後3時。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞