記者コラム「清流」 好奇心持ち発見を

 森町の小国神社で祭礼に供えられる古式神酒の醸造が行われているのを知ったのは昨年夏のこと。「神社の酒造り」に好奇心がかき立てられて取材を開始し、白酒(しろき)が完成するまでの約1カ月間に密着した。
 普段立ち入ることのできない神饌(しんせん)殿で行われる醸造作業は独特の緊張感があった。数百年以上にわたり継承されてきた歴史の重みや関係者の努力が少しでも伝わればと記事を執筆した。掲載後には読者から「こんなことが行われているなんて知らなかった」との感想をいただいた。
 袋井支局に赴任して3年。古式神酒をはじめまだまだ知らないことばかりと実感する。4年目も好奇心を持ち、たくさんの新しい発見をしたいと思っている。

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